JPS6346233A - 冷水可溶性剥離性シ−ト状物 - Google Patents

冷水可溶性剥離性シ−ト状物

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JPS6346233A
JPS6346233A JP19000586A JP19000586A JPS6346233A JP S6346233 A JPS6346233 A JP S6346233A JP 19000586 A JP19000586 A JP 19000586A JP 19000586 A JP19000586 A JP 19000586A JP S6346233 A JPS6346233 A JP S6346233A
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JP
Japan
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cold water
degree
pva
soluble
sheet material
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JP19000586A
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Shoichi Aoki
正一 青木
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、冷水可溶性剥離性シート状物に関する。更に
詳しくは、冷水に溶解し、粘着剤又は粘着テープをコー
トしても優れた剥離性を有し、粘着物質及び内容物のp
t+の影響を受けない冷水可溶性剥離性シート状物に関
する。
〔従来の技術〕
従来、冷水可溶性剥離性シート状物に関する技術は存在
しない。しかし、工業的にはポリビニルアルコール(以
下、PVAと称す)を基本とする混合系が考えられる。
この素材の特徴は、水溶液領域がケン化度により限定さ
れることであり、その範囲は80〜95molχある。
 96n+o1%以上では、長期間水中に放置されたり
、熱湯中に放置されれば溶解するが、冷水に対する速や
かな溶解性はない、しかしながら、ケン化度80〜95
IlolχのPVA (以下、部分ケン化PVAと称す
)の最大の欠点は、酸性及びアルカリ性物質と接触する
と残存エステル基のケン化反応が進行し、ケン化度が上
記ケン化度領域から外れて上昇し、冷水に対する速やか
な溶解性が失われることである。
完全ケン化PVAが、冷水に対する速やかな溶解性を有
していない理由はその結晶性による。
即ち、PVA分子の水酸基が分子内及び分子間に於いて
極めて強固な水素結合を発生するため、結晶化が生じ水
分子の侵入を妨げていることによると考えられている。
この件に関しては、桜田らが1高分子化学”  (VO
l、12. N112B、 510〜513、 (19
55) )に報告している。
また、完全ケン化PVAの結晶化度は加熱により上昇す
ることが、桜田らの報告〔高分子化学、 Vol、12
. Na128.517〜521.(1955) )に
示されており、この報告には結晶化度の上昇が溶解度の
低下に大きく関与していることが述べられている。
また、同じく桜田らの報告(高分子化学、Vol。
12、 N1128.510〜513. (1955)
 )によれば、結晶領域はPVAの膨潤に関与しないと
いう結果が示されている。
従って、“溶解”がPVA分子がバラバラになる無限膨
潤に相当すると考えれば、冷水可溶性の完全ケン化PV
Aを得るためには、完全非品性に近いものを製造する必
要がある。即ち、規則性を乱すことにより結晶化を防止
する必要がある。
この様なことから、結晶性を低下させることを目的とし
たアタクチクPVAの合成法が“高分子論文集” 〔合
弁ら、VOl、35. N112.811〜813、 
(197B) ) 、特公昭36−3999号公報等に
提案されているが、この方法は非常に限られた反応条件
においてのみ製造が可能であるため、工業的に製造する
場合かなりの困難が伴う。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この様なPVAの性質を改良するため、PVAのアルコ
キシブチラール化物が特公昭38−20720号公報に
提示されている。しかし、この技術はアセタール化反応
に用いられるアルデヒドのアルキル鎖長が長いため水溶
性を付与しうる領域にアセタール化度をコントロールす
ると、アセタール化度が低く抑えられ、このため、構造
規則性の乱れを長期間にわたって保持できず、結晶化度
が上昇し水溶性は失われる。
また、水溶性PVA誘導体としてアセトアセタール化P
VAを用いた技術が特公昭39−16910号公報の実
施例に開示されている。この技術はアセトアセタール化
PVAに非イオン界面活性剤を添加したものであるが、
アセトアセタール化PVAの平均重合度が550である
ことから、市販のPVA (シンジオタフチク主体)を
用いる限りにおいては、前述の技術と同様に時間の経過
による結晶化度の上昇は避けられず、結果として水溶性
は失われる。PVAの平均重合度の関係については桜田
らが報告〔高分子化学。
Vol、12. Na128.506〜510. (1
955) ) シているが、この報告によると平均重合
度の上昇により、結晶化度は上昇傾向にある。このこと
は、平均重合度の上昇が水溶性の低下の方向に進むこと
を示している。
更に、PVAのアルドールアセクール(llを用いる技
術が特公昭42−20845号公報に開示されている。
このPVAのアルドールアセタール化物はアルドールと
PVAのアセタール化反応により製造されるものである
が、アルドールの分子中には水酸基とアルデヒド基が存
在するため、アルドール同士が反応することもあり反応
のコントロールに問題がある。このことは、水溶性を長
期にわたって保持しうるアセタール化度を有するアセタ
ール化物を工業的にコンスタントに製造することが極め
て困難であることを示している。
このように、冷水に速やかに溶解し、長期安定性に優れ
、結晶化度の変化もなく、耐酸性、耐アルカリ性に優れ
ている冷水可溶性PVA誘導体は従来存在しておらず、
従来の水溶性pvA誘導体を基本とする混合系では冷水
に溶解し、粘着剤又は粘着テープをコートしても優れた
剥離性を有し、粘着物質及び内容物のp)の影響を受け
ない冷水可溶性剥離性シート状物は得られない。
〔問題点を解決するための手段〕
・ 本発明者は、かかる事情に鑑み種々の検討を重ねた
結果、従来の技術では不可能とされていた冷水に速やか
に溶解し、長期安定性に優れ、結晶化度の変化もなく、
耐酸性、耐アルカリ性を有する冷水可溶性PVA誘導体
を見出し、かかるPVA誘導体に剥離用親油性物質又は
非イオン界面活性剤或いはそれらの混合物を塗布又は含
有させてなるシート状物が冷水に溶解し、粘着剤又は粘
着テープをコートしても優れた剥離性を有し、粘着物質
及び内容物のpHの影響を受けないことを見出し、本発
明に至ったものである。
即ち本発明は、ビニルアルコール単位とビニルアセテー
ト単位とアセタール化されたビニルアルコール単位とか
らなる基本構造を有するPVA誘導体であって、とニル
モノマ一単位を基準とする粘度平均重合度が200〜5
00であり、ビニルアルコール単位が70〜90■ol
χ、ビニルアセテート単位が0〜2mol%であり、且
つアセタール化度がlO〜3抛ofχであり、次式で示
されるアセタール化されたビニルアルコール単位R(R
:アルキル基) のRの平均アルキル鎖長が、炭素数0.34〜1.70
であるPVA誘導体に剥離用油性物質又は非イオン界面
活性剤或いはそれらの混合物を塗布又は含有させてなる
ことを特徴とする冷水可溶性剥離性シート状物に係わる
ものである。
次に、本発明の冷水可溶性剥離性シート状物に於いて水
溶性が付与される機構及び安定な非品性を有する理由に
ついて説明する。
完全ケン化PVAが冷水に対して速やかな溶解性を有し
ない理由は前述した。これに対し、部分ケン化PVAに
水溶性があるということは、分子内に存在する酢酸基に
よるものである。この酢酸基自体は疎水性であるが、こ
れが分子内に5〜2抛o1χ存在することにより、分子
内の鎖の配列を乱す立体障害として働き、PVAの分子
間における結晶化が抑制される。このことから、前述の
部分ケン化PVAに水溶性が与えられる。しかし、前述
の如く、部分ケン化PVAはエステル結合を有するため
、酸、アルカリに接触するとケン化反応が進行し、水溶
性領域から外れてしまうため、耐酸性、耐アルカリ性は
期待できない。
本発明に於いて用いられるp y Afg導体は、ビニ
ルモノマー単位を基準とする粘度平均重合度(以下平均
重合度と略)が200〜500の完全ケン化PVAに、
Rの平均アルキル鎖長が炭素数0.34〜1.70の範
囲になる様にアルデヒド(R−CHOの混合物をアセタ
ール化反応により付加させており、アセタール化度は1
0〜30molχである。このアセタール化部分がPV
Aの分子の規則性を乱し、結晶化を抑制する立体障害と
して働いている。このため、本発明において用いられる
冷水可溶性PVA誘導体は非結晶性であり、分子間の結
合力が弱く、水のなかに投入されると組織内に容易に水
が入り込み、結果として水溶性を示すものと考えられる
また、本発明の冷水可溶性剥離性シート状物に用いられ
るPVA誘導体は、その基本構造が、で示され、分子中
にエーテル結合を有している。
この結合形態は酸、アルカリに対して安定であり、従っ
てこれらの物質の存在により水溶性が失われることはな
い。
本発明において、使用されるPVAの平均型)合皮、使
用されるアルデヒドのアルキル鎖長、及びアセタール化
度が上記の如く限定される理由は次の通りである。
本発明に用いられる部分アセタール化PVAは市販のP
VAを原料として得られるが、これらは構造的にジンジ
オクタティシティ−が主体であり結晶性の高いものであ
る。
本発明において、PVAの平均重合度が200〜500
の範囲に限定される理由は、重合度と結晶化度の関係に
よるものである。この関係についての研究は、接円らの
報告〔高分子化学+Vol。
12、磁12B、 506〜510. (1955) 
)があるが、重合度の上昇が結晶化度に大きく作用する
ことが示されている。
本発明では種々の実験検討を行った結果、平均重合度が
200〜500のPVAを使用することが必要であるこ
とを見出した。 500より大なる平均重合度のPVA
は、時間の経過に伴って冷水に対する溶解性は低下する
ので好ましくない。
また、付加されるアルデヒドのアルキル鎖長が限定され
る理由は、立体障害の効果によるものである。即ち、ア
ルキル鎖長Rが炭素数0.32以下ではアルキル鎖長が
小さすぎて立体障害としての効果が期待できない、他方
、アルキル鎖長Rが炭素数1.72以上では本発明に使
用されるアルデヒドに較べてアルキル鎖長が長いためよ
り疎水性になり、本発明のアセタール化度の領域10〜
30mo 1χまでアセタール化すると、水に対して不
溶性になる。このため、水溶性領域に保持するためには
、必然的にこれらアルデヒドの付加モル数を低下させる
ことになる。この結果、立体障害の効果が低下し、製造
後は水溶性であるが長期間の放置により結晶化度が増加
し冷水に対する溶解性が低下することになる。
更に本発明に於いて、PVA誘導体のアセタール化度が
限定される理由は、冷水可溶性を長期間にわたって保持
するために、製造後、結晶化度の変化のない性質が要求
されるためである。
即ち、アセタール化度が30molχを超えると水に対
して不溶性となり、10molχより小さいと一時的に
冷水可溶性を有するが、長期的には結晶化度の変化が認
められ、冷水可溶性が低下することになる。
なお、本発明の冷水可溶性剥離性シート状物の原料とな
るPVA誘導体に於いて、使用されるアルデヒドは単品
でも2種類以上の混合物でも適用可能である。
以上のように、本発明者は原料となるPVAの平均重合
度、付加されるアルデヒドのアルキル鎖長、及びアセタ
ール化度の範囲を限定することにより、はじめて目的と
する安定性の優れたPVA誘導体よりなる冷水可溶性剥
離性シート状物を得るに至った。
また、本発明の冷水可溶性剥離性シート状物に使用され
る剥離用油性物質は、流動パラフィン、固形パラフィン
、融解温度の関係から炭素数が10以上の高級アルコー
ルが適当であり、パルミチルアルコール、ステアリルア
ルコール、ベヘニルアルコールが特に優れている。また
、ワックスとしては特に限定されないが、カルナバワッ
クス、ピースワックス等が優れている。
更に、シリコーンオイルを使用することも可能である。
非イオン界面活性剤も特に限定されないが、ポリオキシ
エチレンノニルフェノールエーテルが適当である。
また、その含有量、塗布量は油性物質にもよるが、2〜
30重量%が適当であり、これより少ないと剥離が不十
分であり、多すぎると水溶性が低下する。
本発明の冷水可溶性剥離性シート状物は水不溶性繊維状
物を含有していてもよいし、また、水不溶性繊維状物に
本発明のPVA系誘導体、剥離用親油性物質、非イオン
界面活性剤の混合物をコーティングしたものでもよい、
水不溶性繊維状物としては特に限定されないが、パルプ
、レーヨン等セルロース系のものが優れている。
本発明の冷水可溶性剥離性シート状物の製造にあたって
は、流延法、及び非水系又は含水系の溶融押出法を適用
することが可能である。これは、本発明の冷水可溶性剥
離性シート状物の原料となるPVA誘導体が、溶融温度
と熱分解開始温度の差が大きいため、非水系の溶融押出
法を使用して、可塑剤を添加せずに本発明の冷水可溶性
剥離性シート状物を製造することも可能である。また、
塗布及び含有の方法は、特に限定されず、塗布方法とし
ては、油性物質を加温して溶融させスプレーしたり、有
機溶剤に溶解させてスプレーし、後に乾燥して有機溶剤
を除いたり、塗布ロールを用いて塗布することが可能で
ある。そして含有方法としては、本発明のPVA誘導体
の水溶液に油性物質を乳化もしくは分散させ、この水溶
液を乾燥したり、もしくは本発明のPVA誘導体の粉末
と油性物質を混合し、溶融押出法により本発明の冷水可
溶性シート状物を得ることができる。これらの方法は全
て従来の製造方法を適用することができる。
また、本発明の冷水可溶性剥離性シート状物に於いて、
必要に応じて添加剤としてグリセリン、エチレングリコ
ール又はその重合体等の多価アルコールを添加すること
も可能である。
本発明の冷水可溶性剥離性シート状物の原料となるPV
A誘導体は、市販のPVAを原料として公知のアセター
ル化法により容易に製造することができ、PVAの製造
に特殊な手段を用いないため工業的に優れている。
如上の如く、本発明の冷水可溶性剥離性シート状物は、
冷水に対して速やかに溶解し、安定な非結晶性を有する
ため長期安定性に優れ、耐酸性、耐アルカリ性を有して
おり、その用途の広さは容易に理解されよう。
なお、本発明に使用される冷水可溶性PVA誘導体は特
願昭61−106401号に記載されたものである。
〔発明の効果〕
本発明の剥離性シート状物は、剥離性で且つ水溶性を有
するため、水まわりで使用する場合に効果的である。
本発明の冷水可溶性剥離性シート状物は、このように優
れた性質を有するため、水溶性が要求される粘着性物質
の保護材として幅の広い分野に応用できる。
例えば、生理用ナプキン等の粘着剤の水溶性剥離紙、水
まわりに使用される道具等の粘着剤の水溶性剥離紙、ア
ルカリ性の洗浄剤固形物を不織布等に収納し、粘着剤で
水中に固定し使用する洗浄剤収納体の水溶性剥離紙等に
優れた効果を発揮する。これらの水溶性剥離性シート状
物は、水まわりで使用されても水の中に廃棄できるため
、塵を出すことがなく、煩わしさを解消するものである
〔実 施 例〕
以下、本発明の冷水可溶性剥離性シート状物の性能を実
施例をもとにして説明するが、本発明はこれらの実施例
にのみ限定されるものではない。
実施例l PVA (ケン化度98.6wolχ、平均重合度20
0)の2重量%固形分水溶液1kgを調製し、濃塩酸0
.7gを加え、アセトアルデヒドを3g添加し、60℃
で5時間攪拌しながら反応を行い、N a Ollで中
和後、アセトンを加えて反応物を沈澱、分離し、アセト
ンで洗浄後乾燥を行い、部分アセトアセタール化PVA
を得た。この反応物のアセトアセタール化度は高分子分
析ハンドブック(朝食書店、P、770 )に記載され
ているホルマール化度測定法を分子量の関係からアセト
アセタール化度測定用に補正して測定した結果22.2
IIIolχであった。このアセトアセタール化物の3
0重量%水溶液を作製し、流動パラフィンを固形分に対
して2重量%になるように添加し、テーブルコーター(
平野金属製)で120℃、1分の条件で乾燥し、本発明
の冷水可溶性シート状物を得た。この冷水可溶性シート
状物の厚みは30ミクロンであった。
実施例2 PVA (ケン化度98.4a+olχ、平均重合度4
00)を実施例1の手法によりアセタール化した。fl
塩酸の添加量は0.7g、アセトアルデヒドは2.5g
添加し、部分アセトアセタール化物を得た。この反応物
のアセトアセタール化度は17.0molχ(実施例1
の分析法)であった、このアセトアセタール化物に固形
パラフィン(融点63℃)を2重量%添加し、80℃で
1時間混合し、非水系の溶融押出法でシート化するため
、最高温度190℃で押出し無色透明の冷水可溶性シー
ト状物を得た。このシート状物の厚さは31ミクロンで
あった。
実施例3 PVA (ケン化度98.6molχ、平均重合度50
0)を実施例1の手法によりアセタール化した。濃塩酸
の添加量は0.7g、アセトアルデヒドは3.6g添加
し、部分アセトアセタール化物を得た。この反応物のア
セトアセタール化度は30.0molχであった。この
アセトアセクール化物を30重量%水溶液を作製しステ
アリルアルコールを固形分に対して20重量%になるよ
うに添加し、テーブルコーターで120℃、1分の条件
で乾燥し、本発明の冷水可溶性シート状物を得た。この
冷水可溶性シート状物の厚みは30ミクロンであった。
実施例4 PVA (ケン化度98.6molχ、平均重合度50
0)を実施例1の手法によりアセタール化した。濃塩酸
の添加量は0.7g、アルデヒドはホルムアルデヒドと
アセトアルデヒドの混合物を用い、3.0g添加し、部
分混合アセタール化物を得た。この反応物のアセタール
化部分の平均アルキル鎖長はガスクロ法により分析した
結果0.34であり、アセタール化度は平均アルキル鎖
長の結果より分子量を補正して実施例1の方法により求
めたところ、17.4molχであった。この混合アセ
トアセタール化物の30重量%水溶液を作製し、カルナ
バワックスを固形分に対して30重量%、パルプを固形
分に対して20重量%加え、実施例1の条件で乾燥し、
本発明の冷水可溶性シート状物を得た。この冷水可溶性
シート状物の厚みは29ミクロンであった。
実施例5 PVA (ケン化度98.6s+olχ、平均重合度5
00)を実施例1の手法によりアセタール化した。濃塩
酸の添加量は0.7g、アルデヒドはアセトアルデヒド
とn−ブチルアルデヒドの混合物で2.58添加し、部
分混合アセタール化物を得た。この反応物のアセタール
化部分の平均アルキル鎖長はガスクロ法により分析した
結果1.70であり、アセタール化度は平均アルキル鎖
長の結果より分子量を補正して実施例1の方法により求
めたところ、13.6■olχであった。この混合アセ
トアセタール化物にシリコーンオイルを固形分に対して
2重量%添加し、水を20重量%加え、80℃で30分
混合し混合物を得た。この混合物を最高温度98℃で押
出し、95℃で15分乾燥し、本発明の冷水可溶性シー
ト状物を得た。この冷水可溶性シート状物の厚みは29
ミクロンであった。
実施例6 PVA (ケン化度98.6molχ、平均重合度50
0)を実施例1の手法によりアセタール化した。濃塩酸
添加量は0.7g、アルデヒドはパラアルデヒドを用い
2.6g添加し、部分アセトアセタール化PVAを得た
。この反応物のアセトアセタール化度は22.2+mo
lχであった。このアセトアセタール化物の10重量%
水溶液を作製し、非イオン界面活性剤としてエマルケン
985(花王(1)を固形分に対して10重量%添加し
、均一な水溶液を得た。この溶液を厚さll1lIの氷
解性バルブシートに塗布ロールで塗布し、若干の圧力を
加え95℃で30分乾燥し、厚さ0.6a+mの本発明
の冷水可溶性シート状物を得た。この冷水可溶性シート
状物の厚みは30ミクロンであり、このシート状物の中
に含まれるバルブシート以外の成分は50重量%であっ
た。
比較例1 部分ケン化PVA (ケン化度88.4molχ、平均
重合度400)の30重量%水溶液を作成し、固形パラ
フィン(融点63℃)を固形分に対して2重量%になる
ように添加し、実施例1の方法によりシート状物を得た
。このシート状物の厚みは29ミクロンであった。
比較例2 実施例3のPVAの水溶液に濃塩酸0.7gを加え、ホ
ルムアルデヒド(37%水溶液) 5.0gを添加し、
実施例1の方法で部分ホルマール化物を得た。この反応
物のホルマール化度は14.1molχ(高分子ハンド
ブック、P、770のホルマール化度測定法)であった
、この部分ホルマール化物を水に溶解させ、30重量%
の部分ホルマール化物の水溶液を得た6次に固形パラフ
ィン(融点63℃)を固形分に対して2重量%になるよ
うに添加し、実施例1の方法によりシート状物を得た。
このシート状物の厚みは28ミクロンであった。
比較例3 実施例3のPVAの水溶液に濃塩酸0.7gを加え、ア
セトアルデヒド1.0gを添加し、実施例1の方法で部
分アセトアセタール化物を得た。この反応物のアセトア
セタール化度は8.7a+olχ(実施例1の測定法)
であった、この部分アセトアセタール化物の30重量%
水溶液を作製し、ステアリルアルコールを固形分に対し
て20重量%添加し、実施例1の方法によりシート状物
を得た。
このシート状物の厚みは28ミクロンであった。
比較例4 PVA (ケン化度98.0molχ、平均重合度55
o)を実施例10手法によりブチラール化した。濃塩酸
添加量は0.7g、 n−ブチルアルデヒドは1.3g
添加で反応を行い、部分ブチラール化物を得た。この反
応物のブチラール化度は8.4molχ(前記分析法を
分子量の関係からブチラール化度測定用に補正して測定
)であった0次に、この反応物にシリコーンオイルを固
形分に対して2fi量%添加し、水を20重量%加え8
0℃で30分混合し、実施例5の方法でシート状物を得
た。このシート状物の厚みは28ミクロンであった。
実施例1〜6及び比較例1〜4で使用したPVA誘導体
の分析結果を第1表に示した。
なお、原料として用いたPVAの平均重合度はJISに
−6726−1977の測定法に則って測定したもので
、その値は粘度平均重合度である。
サンプルの評価項目はテープ剥離性、水溶性、長期安定
性、耐アルカリ性、耐酸性である。また、熱的性質につ
いても実験した。
以下に試験法を示し、評価結果を第2表に、また熱的性
質を第3表に記す。
(試 験 法) 1、テープ剥離性 2X1cm”のシート状物に、同じ寸法のセロテープを
接着し、1時間放置後剥離性を確認した。
2、水溶性 実施例及び比較例で得たシート状物を2×2cm”に切
断し、10℃の水道水に落下させ、静置状態で放置し、
溶解又は崩壊する時間を測定した。
3、長期安定性 前記のシート状物を50℃及び40℃、相対湿度80%
の条件下に30日放置し、上記の方法により水溶性を確
認した。
4、 耐アルカリ性 無水炭酸ナトリウム80gに水20gを加え、均一なパ
ウダーを作製し、この中に前記シート状物を投入し、全
面を完全にこのパウダーに接触させ、40℃、相対湿度
80%の条件下に20日放置した。そしてシート状物を
回収後、上記の方法により水溶性を確認した。
5、耐酸性 パルプ粉40gに対してpH−3の水(塩酸で調整)を
60g入れ、混合して均一な粉体状物を作製し、2X2
C11”に切断したシート状物をこの中に投入し、全面
を完全にこの粉体状物に接触させ、40℃、相対湿度8
0%の条件下に20日放置した。そして、シート状物を
回収後、試験法1の方法により水溶性を確認した。
6、熱的性質 本発明の成分として用いたp V A g導体について
以下の項目について測定した。
1)融解温度;柳本製作所、融点測定器MP−33型に
て測定 2)分解開始温度;島津製作所、熱天秤DT−30型に
て測定 第   1   表 第  2  表 第3表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ビニルアルコール単位とビニルアセテート単位とア
    セタール化されたビニルアルコール単位とからなる基本
    構造を有するポリビニルアルコール誘導体であって、ビ
    ニルモノマー単位を基準とする粘度平均重合度が200
    〜500であり、ビニルアルコール単位が70〜90m
    ol%、ビニルアセテート単位が0〜2mol%であり
    、且つアセタール化度が10〜30mol%であり、次
    式で示されるアセタール化されたビニルアルコール単位 ▲数式、化学式、表等があります▼ (R:アルキル基) のRの平均アルキル鎖長が、炭素数0.34〜1.70
    であるポリビニルアルコール誘導体に剥離用油性物質又
    は非イオン界面活性剤或いはそれらの混合物を塗布又は
    含有させてなることを特徴とする冷水可溶性剥離性シー
    ト状物。 2 剥離用油性物質が、流動パラフィン、固形パラフィ
    ン、炭素数が10以上の高級アルコール、ワックス及び
    シリコーンオイルから選択された1種以上である特許請
    求の範囲第1項記載の冷水可溶性剥離性シート状物。
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