JPS6013968A - 自動二輪車用エンジンの吸気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は自動二輪車に搭載されるエンジンの吸気装置
に関するもので、特にクランク室の上方に車両の前後方
向へ向けて、前後一対のシリンダを配置し、各シリンダ
の吸気口を両シリンダ間に形成されるＶ形の空間側に開
口させた自動二輪車用のＶ形エンジンに好適なものであ
る。

〔従来の技術〕

一般に、自動二輪車用エンジンには燃料供給装置として
気化器が多く用いられている。自動二輪車用エンジンは
自動車用のものに比し、２倍近い高速運転が可能な高速
形が使用され、単位排気量当たシ約２倍の高出力を得て
いる。そのため、気化器内の吸気通路も大径であること
が要求され、通常−シリンダ当だシー個の気化器が使用
されている。

然るに自動二輪車は大型の気化器を搭載する空間が少な
いので、大型の気化器を多数搭載することが困難である
。更に大口径の気化器は低出力域での吸気流速が極度に
低下し、エンジンの低速トルクを低下させ加速応答性を
悪化させる。

他方、斯る不具合を解消すべく、−個の気筒当たり二個
の吸気通路を接続し、エンジンの低出力域では一方の吸
気通路に設けた弁を閉じたシ（例えば米国特許第４，３
１７，４３８号公報）、吸気通路に燃焼室へ向かう気流
を許容する逆、止弁な設けること（例えば特公昭４７−
５０８８４号公報）が行われている。然しなから、前者
によれば、各シリンダの吸気が互いに干渉して十分な量
の吸気が流れず、気化器の口径を大きくする必要がある
ので、気化器が大型化して吸気口付近に設置するのが困
難になる。また、後者によっても燃焼室毎に気化器を要
し、吸気口付近の空間利用の点で大同小異である。

〔発明の概要〕

この発明は、上記不具合を解決することを目的とするも
ので、クランク室の上方に車両の前後方向へ向けて、前
後一対のシリンダを配置し、各シリンダは両シリンダ間
に形成されるＶ形の空間に面して吸気口を開口さ亡ると
共に、前記Ｖ形の空間内に上下方向の吸気通路を有する
上下通風形気化器を配し、その気化器の下流側をマニホ
ールドを介して前後シリンダの吸気口に連結した点に特
徴がある。

〔実施例〕

以下、図示の実施例によってこの発明を説明する。１は
自動二輪車でアシ、その車体枠２には、後車輪３の直前
に水冷式Ｖ形二気筒エンジン４が搭載されている。エン
ジン４は、クランク室５の上方に車両の前後方向へ向け
、前後一対のシリンダ６．６を有する。各シリンダ６に
は、両シリンダ間に形成されるＶ形の空間７に面して、
燃焼室８に通じる吸気口８ａが開口している。９は前記
Ｖ形の空間Ｔ内に設けられた下向通風形気化器であシ、
空気清浄器８ｂに連なる鉛直方向の吸気通路９ａを有す
る。９ｂはそのベンチュリ部を示し、１０は気化器９と
吸気口８とを連結するマニホールドで、分岐点の下流側
には二個の分枝部１１，１１が形成される。

１２はマニホールド１０の分枝部１１　、”１１と吸気
口８ａとの間に介装されたリード弁であシ、気化器９か
ら燃焼室８へ向かう気流は許容するも、逆流は阻止する
逆止弁として構成されている。９ｃ％９ｄは各気化器９
．９の絞シ弁でアシ、この実施例では両校シ弁９ｃｍ　
９ｄは弁軸１３．１３の間が遊動機構を含むリンク１４
によって連結されておシ、スロットルグリップ等の絞シ
弁操作子１５を操作して開弁する際、一方の絞り弁９ｃ
を所定の開度まで開いたとき、他方の絞り弁９ｄが開き
始めるよう構成されている。１６は吸気弁、１７は排気
弁、１８は点火栓である。斯くて、一方の絞シ弁９ｄが
低開度にあるとき、すなわちエンジンの低出力時には、
分校部１１の一方からのみ燃焼室８に吸気が供給され、
燃焼室内に高速の渦流が生じる。吸気の渦流は燃焼室８
内に激しい乱流を生じ、点火栓１８により点火されると
、極めて急速に燃焼が終了し、高い熱効率が得られる。

なお、１９はエンジン水冷用のラジェータである。

次に実施例の動作を説明する。エンジンが始動すると、
燃焼室８内に生じた吸気負圧が、まず一方の分校部１１
に作用して吸気が流入する。このとき、他方の燃焼室８
は吸気行程にないので、吸気流は生じない。次に一方の
吸気行程が終了し、他方の吸気行程が開始すると、吸気
行程が終了した側のリード弁１２が閉じ、吸気行程が開
始した側のリード弁１２が開弁するので、気化器９から
流れる吸気流は、直ちに一方の気筒から他方の気筒へと
切シ替わシ、気化器９から他方の分枝部１１へ流動する
吸気流の慣性や、吸気圧力の影響が減殺される。また各
燃焼室へ一旦流入した吸気や、゛吸気行程の初期に排気
の一部が吸気通路へ逆流する逆流現象も、リード弁１２
によって阻止されるので、気化器９に作用する内燃焼室
の圧力の干渉が減殺される。よって、気化器９は二個の
燃焼室８．８へ吸気を供給しているにも拘わらず、−個
の燃焼室８へ供給するのと同等の比較的断面積の小さい
ベンチュリ部９ｂで足シる。以上の動作は絞り弁開度の
如何に拘わらす略同様に行われる。

なお、以上−個の燃焼室８当た９２個の吸気弁１６を持
つエンジンについて説明したが、この発明はこれに限ら
ず、−個の燃焼室８尚だ９１個の吸気弁を持つエンジン
についても適用可能であり、且つ同様の作用効果が得ら
れる。その態様を第３図に示す。また、リード弁１２と
して説明した逆止弁も、ＩＪ−ド弁１２に限る必要もな
く他の形式のものでもよいことは勿論のことである。更
にエンジンの形式もＶ形に限らず、並列配置の多気筒エ
ンジンにも適用出来る。

〔発明の効果〕

この発明は以上のように、少なくとも２個のシリンダを
有し、各シリンダには一側に吸気口を開口させると共に
、各吸気口と、各吸気口に共通の気化器とをマニホール
ドを介して連結するものにおいて、前記マニホールドの
分岐点よシ下流側をなす分枝部と、前記吸気口との間に
気化器から吸気口へ向かう気流は許容するも逆流は阻止
する逆止弁を介装したものである。

よって、２個の燃焼室についてエンジンの性能を大きく
低下させることなく、１個の気化器で運転することが出
来るので、高価な気化器の使用数が減ジエンジンを廉価
に構成出来る。

また、各シリンダの吸気通路はマニホールドの各分枝部
１１に逆止弁１２が設けられているので、各シリンダの
吸気圧力の変動や流動する吸気の慣性の影響が他の気筒
への波及し難くなシ、気化器の吸気通路は一個のシリン
ダへ吸気を供給するだけの大きさがあれば足シる。よっ
て、気化器のベンチュリ部が小さくて済むので気化器の
外形を小型化出来、シリンダヘッド周辺の狭い堕間を有
効に利用し得るのみならず、一方のシリンダに必要な空
気量を流し得る程度の比較的小さいベンチュリ径で足シ
るから、吸気流速の低下が少なく良好な加速応答性や燃
料消費率の改良が可能である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】 図面はこの発明の一実施例を示すものであシ、第１図は
自動二輪車の要部を示す一部を破断した側面図、第２図
はその吸気装置を示す系統図、第３図は他の実施例を示
す第２図相当の系統図である。 ８・Ｓ・・燃焼室、８ａ・・Φ・吸気口、９・・・・気
化器、９ａｓ９ｂ・・・・絞シ弁、１０・・・・マニホ
ールド、１１１Ｔ・・・分枝部、１２−＠φ番リード弁
、１４−−−−リンク、１５ＩＩ・・・絞シ弁操作子、
１８φ・・・点火栓。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）少なくとも２個のシリンダを有し、各シリンダに
   は一側に吸気口を開口させると共に、各吸気口と、各吸
   気口に共通の気化器とをマニホールドを介して連結する
   ものにおいて、前記マニホールドの分岐点よυ下流側を
   なす分校部と、前記吸気口との間に気化器から吸気口へ
   向かう気流は許容するも逆流は阻止する逆止弁を介装し
   てなる自動二輪車用エンジンの吸気装置。 Ｇ２）２個のシリンダは、クランク室の上方に車両の前
   後方向へ向けて前後一対に配置され、各シリンダは両シ
   リンダ間に形成されるＶ形の空間側に吸気口を開口して
   おシ、前記Ｖ形の空間内に上下方向の吸気通路を有する
   上下通風形気化器を配してなる特許請求の範囲第１項記
   載の自動二輪車用エンジンの吸気装置。 （３）２個のシリンダは、両シリンダ間に形成されるＶ
   形の空間側に少なくとも２個の吸気口を有し、前後各一
   対の吸気口毎に上下通風形気化器の吸気通路へ接続され
   ている特許請求の範囲第２項記載の自動二輪車用エンジ
   ンの吸気装置。 （４）　２　個のシリンダは、両シリンダ間に形成され
   るＶ形の空間側に各２個の吸気口を開口しておシ、各一
   対の吸気口毎に上下通風形気化器に接続されると共に、
   各気化器の絞り弁は遊動機構を介して連動するよう構成
   されている特許請求の範囲第２項記載の自動二輪車用エ
   ンジンの吸気装置。 （５）上下方向の吸気通路を有する上下通風形気化器は
   線形の絞多弁を有する特許請求の範囲第２項記載の自動
   二輪車用エンジンの吸気装置。