JPS601353B2 - トラクシヨンドライブ用流体 - Google Patents

トラクシヨンドライブ用流体

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JPS601353B2
JPS601353B2 JP10753982A JP10753982A JPS601353B2 JP S601353 B2 JPS601353 B2 JP S601353B2 JP 10753982 A JP10753982 A JP 10753982A JP 10753982 A JP10753982 A JP 10753982A JP S601353 B2 JPS601353 B2 JP S601353B2
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JP
Japan
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traction
traction drive
traction coefficient
drive fluid
fluid
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JP10753982A
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JPS58225198A (ja
Inventor
俊之 坪内
一志 畑
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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Priority to GB08314861A priority patent/GB2123849B/en
Priority to FR8309835A priority patent/FR2529227B1/fr
Priority to DE3321773A priority patent/DE3321773A1/de
Priority to IT48552/83A priority patent/IT1169313B/it
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低温から高温まで優れたトラクション係数を有
するトラクションドラィプ用流体に関する。
トラクションドラィブ用流体はトラクションドラィブ(
ころがり接触による摩擦駆動装置)、例えば自動車用無
段変速機、産業用無段変速機、水圧機器などに用いられ
る流体であり、高いトラクション係数や熱および酸化に
対する安定性、経済性が要求されている。
このようなトラクションドライブ用流体を用いるトラク
ション駆動装置は最近装置自体が小型化され、かつます
ます高速高負荷条件下でも使用される方向にあり、その
使用条件は苛酷になりつつある。
一般にトラクション駆動装置を設計する場合、同じ寿命
と出力比を有する駆動装置については、そのサイズは潤
滑油トラクション係数の0.45案に反比例すると言わ
れており、潤滑油のトラクション係数が高いほど駆動装
置のサイズを小型軽量化することができる。その際該駆
動装置の設計基準に用いるトラクション係数値は、該装
置の使用温度範囲内での最低値、すなわち高温になるほ
どトラクション係数値は低下するので、使用温度範囲に
おける最も高い温度での値である。したがって、高温に
おいてもトラクション係数が高いトラクションドラィブ
用流体が装置の4・型軽量化の点から望ましい。また、
高速高負荷条件下での使用といった観点からも、高温に
おいてもトラクション係数が高いトラクションドラィブ
用流体の開発が望まれても・た。
しかしながら、従来よりトラクションドラィブ用流体と
して種々の化合物が提案されているが、いずれも低温(
室温〜80oo)では高いトラクション係数を示すもの
の、高温(80〜1200C)になるとトラクション係
数が低下し、その結果、動力伝達効率が低下してしまう
欠点があった。
本発明は上期従来の欠点を解消して、低温から高温まで
トラクション係数の変化が少なく、しかも高速高負荷と
いう苛酷な条件下でも高いトラクション係数を有するト
ラクションドラィブ用流体を提供することを目的とする
ものである。
すなわち、本発明は一般式 (式中、Rは炭素数1〜6個のアルキル基を示す。
)で表わされる化合物をベースストックとして含有する
トラクションドライブ用流体である。上記一般式(1)
で表わされる化合物は具体的には式 で表わされる1・1−ジデカリルェタン、式 で表わされる1・1−ジデカリルプロパン、式で表わさ
れる1・1−ジデカリルブタン、などをあげることがで
きる。
本発明ではこれらの化合物を単独であるいは組合せて用
いればよい。
なお、これらの中でも1・1−ジデカリルェタンが低温
から高温にわたって優れたトラクション係数を示すので
、トラクションオィルのベースストックとして特に好適
に用いられる。本発明のトラクションドラィブ用流体の
ベースストックとして用いる上記一般式(1)で表わさ
れる化合物は、各種の方法により製造することが可能で
ある。
例えば、1・1ージデカリルェタンの製造方法としては
、ナフタレンとパラアルデヒドをフッ化水素触媒下に反
応させた後、水添する方法や、ナフタレンと1・1−ジ
クロルェタンを塩化アルミニウム触媒下に反応させた後
、水添する方法など種々あるが、いずれの製造方法によ
っても差支えない。これら製造法において、水添触媒と
してはニッケル、白金、パラジウム、ロジゥム、ルテニ
ウムなどを用いて水添すればよいが、白金触媒を用いる
とデカリン環がシス体のものが多く生成し、このシス体
のものがトランス体のものよりトラクション係数が大で
あるため好ましい。このようにして得られた一般式(1
)で表わされる化合物は、そのままトラクションドラィ
ブ用流体のベースストックとして用いることができ、低
温から高温まで(室温〜120q○)トラクションひ係
数の変化が4・さく、しかも優れたトラクション係数を
示すものである。
また、この一般式(1)で表わされる化合物は、上述の
方法等によれば比較的安価に製造することができるため
、本発明のトラクションドラィブ用流体は価格的にも低
廉である。叙上の如く、本発明のトラクションドラィブ
用流体は低温から高温まで優れたトラクション係数を示
すので、駆動装置の小型化に寄与しうるのみならず、高
速高負荷という苛酷な条件下での使用にも耐え得るもの
であり、自動車用、産業用悪段変速機、水圧機器などの
様々な機械製品に幅広く利用することができる。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1 5そのガラス製フラスコにテトラリン2500夕と濃硫
酸500夕を入れ、氷水にてフラスコ内温度を0℃に冷
却した。
強く燭拝しながらパラアルデヒド150夕を3時間かけ
てゆっくり滴下し、更に1時間損拝して反応を完結させ
た。損洋を止め静置して油層を分離し、この油層を州水
酸化ナトリウム水溶液1〆と飽和食塩水1そでそれぞれ
3回ずつ洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた
。次いで蒸留により未反応のテトラリンを蟹去した後、
減圧蒸留を行なって沸点165〜17200/0.15
側日g留分600タ得た。この留分を分析した結果、1
・1−ジテトラリルェタンであることが確認された。こ
の1・1ージテトラリルエタン500ccを1そのオー
トクレープに入れ、活性化した水添用ニッケル触媒(日
揮化学■製、N−112触媒)50夕を添加し、水素圧
50kg/c杉、反応温度2200ooで水素化を行な
った。
冷却後、反応液をろ過して触媒を分離した。軽質分をス
トリッピングした後分析したところ水素化率99.9%
以上(NMR分析で確認)であり、このものは1・1ー
ジデカリルェタンであった。このものの屈折率n格・=
1.5170比重は0.97(15/4℃)であり、動
粘度はIZst(10000)であった。また、トラク
ション係数を40℃から120ooの温度範囲にわたっ
て測定した。結果を第1図に示す。なお、トラクション
係数の測定は2円筒型摩擦試験機にて行なった。
すなわち、1線で接する同じサイズの円筒(直径6物肋
、厚さ6側)の片方を一定速度(200仇.p.m.)
で、もう一方の円筒をそれより遅い一定速度(170仇
.p.m.)で回転させ、両円筒の接触部分にバネによ
り140X9の荷重を与え、歪ゲージとトルクメーター
にてトルクを測定し、トラクション係数を求めた。この
円筒は炭素鋼SCM−3で出来ており、表面はアルミナ
(0.03ム)によりバフ仕上げがされており、表面あ
らさはRmax=0.2仏であり、またヘルツ接触圧は
75kg/c確あった。測定に際しては油タンクをヒー
ターにて加熱することにより、油温を室温から1200
0まで変化させて行なった。比較例 1 3そのガラス製フラスコにQ−メチルスチレン1000
夕と酸性白土50夕およびエチレングリコール50夕を
入れ、澱拝しながら14000で2時間反応させた。
反応液より触媒をろ別後、禾反応のQーメチルスチレン
およびエチレングリコールを留去し、沸点125〜13
0oo/0.2柳Hg留分900夕を得た。この蟹分は
NMR分析およびガスクロマトグラフ分析の結果、。−
メチルスチレンの線状二量体95%と環状二量体5%の
混合物であることが確認された。この留分を実施例1と
同機に水添し後処理することにより、2・4−ジシクロ
ヘキシルー2−メチルベンタンを主成分とするトラクシ
ョンドラィプ用流体を得た。
この流体の屈折率n格=1.4902、比重は0.90
(15/4℃)であり、動粘度は3.7cst(100
℃)であった。
また、トラクシヨン係数を25ooから100qoの温
度範囲にわたって測定した。結果を第1図に示す。第1
図より、この化合物は本発明のものに比べ、トラクショ
ン係数が高温において低いことがわかる。
比較例 2 3そのガラス製フラスコにテトラリン1000夕と濃硫
酸300夕を入れ、氷水にてフラスコ内温度を0℃に冷
却した。
強く魔拝しながらスチレン400夕を3時間かけてゆっ
くり滴下し、更に1時間燈拝して反応を完結させた。櫨
拝を止め静遣して油層を分離し、この油層を州水酸化ナ
トリウム水溶液1〆と飽和食塩水1そでそれぞれ3回ず
つ洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。次い
で蒸留により未反応のテトラリンを留去した後、減圧蒸
留を行なって沸点139〜14がo/0.17側Hg蟹
分750夕を得た。この蟹分を分析した結果、1ーテト
ラリル−1−フエニルエタンであることが確認された。
この1−テトラリルー1ーフェニルェタンを実施例1と
同様に水添し後処理することにより、1ーデカリル−1
−シクロヘキシルェタンを得た。
このものの屈折率n背=1.5025、比重は0.94
(15/400)であり、動粘度は4.次st(100
oo)であった。また、トラクション係数を30℃から
85℃の温度範囲にわたって測定した。結果を第1図に
示す。第1図より、この化合物は本発明のものに比べ、
トラクション係数が高温において低いことがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のトラクションドラィブ用流体について
のトラクション係数と油温との関係を示すグラフである
。 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rは炭素数1〜6個のアルキル基を示す。 )で表わされる化合物をベースストツクとして含有する
    トラクシヨンドライブ用流体。
JP10753982A 1982-06-24 1982-06-24 トラクシヨンドライブ用流体 Expired JPS601353B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10753982A JPS601353B2 (ja) 1982-06-24 1982-06-24 トラクシヨンドライブ用流体
GB08314861A GB2123849B (en) 1982-06-24 1983-05-27 A fluid for a traction drive
FR8309835A FR2529227B1 (fr) 1982-06-24 1983-06-14 Fluide pour dispositif d'entrainement
DE3321773A DE3321773A1 (de) 1982-06-24 1983-06-16 Fluid fuer eine antriebseinrichtung, insbesondere eine zugantriebseinrichtung
IT48552/83A IT1169313B (it) 1982-06-24 1983-06-22 Fluido per trasmissione a trazione
US06/626,311 US4525290A (en) 1982-06-24 1984-06-29 Process for improving traction coefficient of traction drive fluid at high temperatures
US06/736,549 US4609481A (en) 1982-06-24 1985-05-21 Process for improving traction coefficient of traction drive fluid at high temperatures

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JPS58225198A JPS58225198A (ja) 1983-12-27
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JPH0692593B2 (ja) * 1985-09-03 1994-11-16 出光興産株式会社 動力伝達用潤滑油組成物

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JPS58225198A (ja) 1983-12-27

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