JPS6013432Y2 - カ−テンレ−ル用ブラケツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカーテンレール用ブラケットに関し、特に、ブ
ラケットに嵌装されたカーテンレールが摺動移動しない
ようにしたカーテンレール用ブラケットに関する。

最近においては、カーテンレールを所望の窓框や天井面
等に取り付けるに際し、予めブラケットを固着しておき
、このブラケットにカーテンレールを嵌装することが行
われ、そのためのブラケットも強制的に嵌装するのみで
ねじ締め等の取付手段を要しないものとして種々の提案
がなされている。

しかしながら従来提案されているこの種のブラケットに
よるときは戊程取り付は作業は簡単であるが、ブラケッ
トに取り付けられたカーテンレールが摺動移動する欠点
があった。

そこで本考案は、ブラケットにカーテンレールを嵌装し
た際に、カーテンレールが摺動移動しないようにしたカ
ーテンレール用ブラケットを提供することを目的とする
。

そして本考案の要旨とするところは、窓框や天井面等へ
の取付部とカーテンレールを係止する係止部とを有する
ブラケット本体と、当該ブラケット本体に揺動自在に軸
承されかつ上記係止部に対向してカーテンレールを挾持
する鉋状部を有するフック片と、当該フック片に弾発力
を附与するように上記ブラケット本体内に保持された弾
発部材とを有してなり、上記ブラケット本体の係止部と
上記フック片の鉋状部との間にはカーテンレールを強制
的に嵌装し得るように形成されたカーテンレール用ブラ
ケットにおいて、上記ブラケット本体には上記嵌装され
たカーテンレールに弾発的に当接される一対のストッパ
を併設してなることを特徴とするカーテンレール用ブラ
ケットにある。

以下、図示した実施例に基づいて本考案を説明する。

第１図に示すように、本考案に係るカーテンレール用ブ
ラケットはブラケット本体１と、当該ブラケット本体１
に軸承されるフック片２と、当該フック片２に弾発力を
附与する弾発部材３と、併せて上記ブラケット本体１に
設けられる一対のストッパ４とからなる。

上記ブラケット本体１は、適宜肉厚の金属材からなり上
方部に窓框等Ａへの取付部１１を有し、カーテンレール
取り何個の下方部にカーテンレールＢを係止する係止部
１２と有している。

この係止部１２は、いわゆる鉤状を呈するように形成さ
れているものであるが、これはカーテンレールＢの取付
部の形状に合致させるためであり、カーテンレールＢの
取付部形状が異なる場合にはこれに合致する任意の形状
とすることができること勿論である。

上記フック片２は、上記ブラケット本体１を構成する金
属材と同一の材料からなり、上端に鉤状部２１を有し下
端に座部２２を有している。

上記鉤状部２１は、上記係止部１２と対向してカーテン
レールＢの取付部を両側から挾持し得るように形成され
ているもので、この役割を果す限りは特定の形状に限定
されるものでない。

上記座部２２は、上記ブラケット本体１中で図中矢印方
向に回転自在のようにブラケット本体１に軸承されてい
るものである。

なお、このフック片２の前傾限界すなわち図中右方への
回転限界は、ブラケット本体１の内側表面に突出形成さ
れた小突起１３によって定められているものである。

上記弾発部材３はねじりスプリングからなりその解放端
を拡開させる弾発力を生じるように形成されているもの
で、解放端の一端はブラケット本体１の縁部を折り曲げ
て形成したリブ１４に係止され、解放端の他端は上記フ
ック片２の背面に係止されるものである。

このねじりスプリングは、上記フック片３を前傾させる
すなわち、ブラケット本体１の係止部１２とフック片３
の鉤状部２１との間隔を狭ばめるようにさせるものであ
るから、ねじりスプリングに代えて板バネあるいはコイ
ルバネ等とすることとしても良いこと勿論である。

上記一対のストッパ４は、それぞれ薄肉鋼材でいわゆる
板バネ状に形成されてなり、全体にＬ字状の形態を呈す
るように形成されているとともに、上記ブラケット本体
１に固定的に軸承されているものである。

すなわち、このストッパ４はブラケット本体１に軸１５
を介して取り付けられているもので、等に後退すなわち
図中左方への移動が阻止されるよう形成されているもの
である。

そしてこのストッパ４の後方すなわち図中左方への回転
は、その長辺部４１をブラケット本体１の一部を内側に
折り曲げて形成したリブ状突起１６に係止させることに
よって阻止されているものであ）る。

また、ストッパ４の前方すなわち図中右方への回転は、
その短辺部４２に穿設された小孔４３にブラケット本体
１の内側表面に形成した突起１７を挿入することによっ
て阻止されているものである。

そしてこの短辺部４１の先端はやや内方す：なわち図示
する場合にあっては前方に折り曲げられており、その端
縁はいわゆる切り放し状態の直角あるいは鋭角を呈して
いるとともに、カーテンレールＢが当該ブラケットに取
り付けられた際にカーテンレールＢの取付部外側が位置
する部位よりやや突出するように形成されているもので
ある。

以上のように構成された本考案に係るカーテンレール用
ブラケットは、次のようにして使用される。

先ず、適宜ネジ等Ｃをもって取付部１１を介して窓框等
Ａの本ブラケットを固着する。

次いで当該ブラケットにカーテンレールＢを嵌装する。

すなわち、カーテンレールＢの取付部の下方端をブラケ
ット本体１の係止部１２に係合させこの状態のままカー
テンレールＢの取付部の上方端をフック片２の鉤状部２
１に当接しつつフック片２に作用している弾発部材３か
らの弾発力に打ち勝つように押す。

フック片２が当該押圧力によって後方へ傾倒し続は一定
の傾倒になると鉤状部２１の先端はカーテンレールＢの
取付部の上方端を巻き込むようにしてそこに係合するこ
ととなる。

その際、ストッパ４の短辺部４２はカーテンレールＢの
取付部外側によって内方に強制的に折り曲げられるよう
な状態となり、その先端はカーテンレールＢの取付部外
側に食い込むような状態となる。

したがって、カーテンレールＢは当該ブラケットに嵌装
された際にその摺動移動や阻止される状態となる。

すなわち図示するストッパ４にあっては、図中カーテン
レールＢの後方への移動が阻止され、その際に図中スト
ッパ４の短辺部４２の先端がやや先方に折り曲げられて
いるので一層有効にカーテンレールＢの後方への移動が
阻止される。

なお、以上のようにして当該ブラケットに嵌装されたカ
ー手ンレールＢを若しこれを取り外すときは、フック片
２の下端を図中右方へ押すようにしてフック片２の上端
を図中左方へ回転させてカーテンレールＢの取付部との
係合を解くことによる。

また、本考案の構成とするところは第２図に示すように
２本のカーテンレールＢを嵌装するようにした場合にあ
っても同様である。

ただ、この場合には、ブラケット本体１に形成される取
付部１１はブラケット本体１の中央に設けられることと
なる。

その他の構成すなわち、フック片２、弾発部材３および
ストッパ４の基本的構成は上述した第１図の場合と同様
である。

以上のように本考案によれば、簡単な操作でカーテンレ
ールを嵌装することができ、しかもその摺動移動を防止
することができる。

また、カーテンレールの取り外し作業も簡単に行えるの
で便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例に係るカーテンレール用ブラケ
ットを示す断面図、第２図は他の実施例に係るカーテン
レール用ブラケットを一部切載して示す図である。 １・・・・・・ブラケット本体、２・・・・・・フック
片、３・・・・・・弾発部材、４・・・・・・ストッパ
、１１・・・・・・取付部、１２・・・・・・係止部、
２１・・・・・・鉤状部、Ａ・・・・・・窓框等、Ｂ・
・・・・・カーテンレール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓框や天井面等Ａへの取付部１１とカーテンレールＢの
   取付部を係止する係止部１２とを有するブラケット本体
   １と、当該ブラケット本体１に揺動自在に軸■承されか
   つ上記係止部１２に対向してカーテンレールＢを挾持す
   る鉋状部２１を有するフック片２と、当該フック片２に
   弾発力を附与するように上記ブラケット本体１内に保持
   された弾発部材３とを有してなり、上記ブラケット本体
   １の係止部１２と上記フック片２の鉋状部２１との間に
   カーテンレールＢを強制的に嵌装し得るように形成され
   たカーテンレール洋ブラケットにおいて、上記ブラケッ
   ト本体１には上記嵌装されたカーテンレールＢの取付部
   外側に弾発的に当接されてブラケットの摺動移動を阻止
   するための一対のストッパ４を併設してなり、当該一対
   のストッパ４はそれぞれ薄肉鋼材で板バネ状に形成され
   、かつ全体にＬ字状に形成されているとともに、上記ブ
   ラケット本体１に上記軸１５を介して取り付けられてな
   ることを特徴とするカーテンレール用ブラケット。