JPS60134041A - 意匠性布帛 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はメタリックヤーンを使用した意匠性布帛に関す
るものでア夛、更に詳しくは耐久性、゛光弾性に優れ、
かつ鮮明染色性および風合の良好な意匠性布帛を提供す
るにある。

従来、フィルムベースに金属蒸着してなるメタリックヤ
ーンを混用した布帛が意匠性の高い生地として知られて
いる。しかしながら、公知の意匠性布帛は耐久性、染色
性、風合等に難点があり、これらの全ての点で満足すべ
き意匠性布帛は知られていない。たとえば、ポリエステ
ルフィルムペースに金属蒸着して々るメタリックヤーン
とポリエステル繊維の混用布帛の場合、高圧（１２０℃
）で染色する必要があ）、金属層が剥離または脱落する
＃丘か、メタリックヤーンベースのポリエステルも染色
されることから光輝性が失なわれる欠点を有している。

このようなことがら審美性を表現するためには先染糸や
原着糸との混用品が考えられるがコスト高、ロット、納
期面で不利益となるばかりか色制限があること、プリン
トの場合問題が解決できないこと等の欠点を有している
。また、風合改善のためアルカリ減量加工するときは金
属層特にＡ／、の場合、ＡＬが溶解除却される欠点を有
しており、アルカリ減量加工のような風合加工が不可能
であるという欠点を有している０本発明者等は耐久性、
染色性および風合の全ての点において優れ、しかも光輝
性に富むメタリックヤーン使いの意匠性布帛を開発する
べく鋭意研究の結果、本発明に到達した。−すなわち、
本発明は常圧力チオン染料可染性ポリエステル繊維と、
カチオン染料不染性のヤーンまたはフィルムに金属層を
設けてなるメタリックヤーンおよび所望により上記以外
の繊維を混用してなることを特徴とする意匠性布帛であ
る。

本発明において用いられる常圧力チオン染料可染性ポリ
エステル繊維としては、スルホン酸金属塩基含有エステ
ル形成性成分を全酸成分に対し０．５〜７モルチ、好ま
しくは１〜６モルチ共重合シタポリアルキレンテレフタ
レート系ポリエステル、またはスルホン酸金属塩基含有
エステル形成性成分全史に多量に共重合したポリエステ
ルと通常ポリアルキレンテレフタレート系ポリエステル
全ブレンドしたポリマー（ブレンド物中のスルホン酸金
属塩含有量は前記と同じ）ｉ３０００ｆｌｌ／分以上、
特に４０００ｍ／分以上で高速紡糸して得られる繊維の
けか、上記ポリエステルの製造において更に他の酸成分
および／またはグリコール成分、たとえばイソフタル酸
、アジピン酸、ゲルタール酸、セバシン酸、ダイマー酸
のような酸成分やジエチレングリコール、ネオペンチル
グリコール、ネオペンチルグリコール・アルキレンオキ
シド付加体（付加モル数１０モル以下）、ビスフェノー
ル類瞭アルキレンオキシド付加体（付加モに数１０　モ
ル以下）のようなグリコール成分を１〜１５モルチ、特
に１．５〜１２モルＺｌ共重合して得られるポリエステ
ルを通常の紡糸速度ま九はそれ以上の高速度で紡糸およ
び所望により延伸して得られる繊維が例示される。特に
スルホン酸金属塩基含有エステル形成性成分以外にネオ
ペンチルグリコール−アルキレンオキレンオキシド付加
体、ビスフェノール類”フルキレンオキシド付加体のヨ
ウナ多価アルコール・アルキレンオキシド付加体”を付
加的成分として共重合したポリアルキレンテレフタレー
ト系ポリエステルが好ましい０ポリエステル繊維は更に
カオリン、シリカ、アルミナのような無機微粉末やポリ
アルキソングリコールのような有機化合物を含有量アル
カリ加水分解性や表面の微細孔形成性全改善し穴ものが
風合、鮮明性からよシ好ましい。更に繊維横断面形状は
特に限定されるものではなく円形、扁平、３角以上の多
角、Ｕ型、Ｈ／−型、ｃ３型、中空等任意でよいが、特
に多角断面が好ましい０ また、本発明において用いられるメタリックヤーンとし
ては、通常のポリエステルやポリプロピレンのようなカ
チオン染料に不染性の合成樹脂フィルムまたはヤーンを
ベースとし、これにアルミニウム、銀、銅、ニッケル、
クロム、ニッケル・クロム、チタン等の金属ＦＢ　ｋ　
、メッキ、蒸着等により形成し、所望によシ更に金属層
上に耐蝕生性樹脂（カチオン染料不染性）層全形成して
得られたメタリックヤーンが例示されるＯベースは常圧
で分散染料に対しても不染性のポリアルキレンテレフタ
レート系ポリエステルの分子配向ヤーンが特に好ましい
。特に低価格の１プライメタリツク（Ａｔラメ）ヤーン
も何ら支障なく使用することができる。

本発明においては、上記常圧力チオン染料可染性ポリエ
ステル繊維とメタリックヤーンおよび所望により上記以
外の繊維、たとえば１／−ヨン、アセテート、通常ポリ
アルキレンテレフタレート系ポリエステル、常圧分散染
料可染（カチオン染料不染）性ポリエステル、絹、ウー
ル、綿等の先染めオたは未染色繊維を混用して布帛が製
造される。

混用の形態としては特に制限はなく混紡、交撚、混繊、
カバー等の複合繊維糸使いの布帛、あるいは交編織布帛
等が例示される。なお、本発明において用いられる繊維
やメタリックヤーンは収縮率が同等であってもよく、１
だ異収縮であってもよい。

かくして得られた布帛は、所望によシ糊抜シボ立て加工
やアルカリ減量加工した後、カチオン染料および／ま−
ｆｃは分散染料により常圧染色される。

また、プリント後常圧スチーミングによる固着でもよい
。アルカリ減量加工はメタリックヤーンとして耐蝕ラメ
糸使いのとき苛性アルカリ濃度カＸ通常０．５〜２０　
ｆ／ｌ、好ｔ　ｕｎ；ｊｌ　〜１２’ｆ／ｌテ５０℃〜
ボイル、好ましくは８０℃〜ボイル、３０〜９０分間の
浸漬処理や液流方式での処理が風合、強力面から好まし
い。また２プライＡｔラメ糸使いの布帛では３０μ以下
の苛性アルカリ濃度液でディラグした後（絞り率８０〜
９０％）、乾燥またはスチーミングする連続法が好まし
い。減量加ダ灰０〜０．１　ｆ／ｌ、　ｆｆｌ練剤０．
２〜２　？／ｌ　、温１１ｅ５０〜９０℃、時間１０〜
３０分間で行うのが好ましいＯ 染色は通常８０〜１ｏｏ℃の浸染または９０℃以上の常
圧スチーミングで行われる。分散染料染色の場合染着速
度のおそい分散染料を用いるのが好ましい。

本発明による意匠性布帛は、常圧力チオン染料可染性ポ
リエステル繊維の使用にょシ低温で染色できることから
安価な１プライＡｔラメ糸も使用することかできること
、メタリックヤーンベースを染色または汚染することな
く光輝性に優れること、メタリックヤーンの損傷がなく
耐久性に優れること、天然繊維混用布帛の風合を損わな
いこと等の特長を有している。また、分散染料を用いて
常圧染色することもできラメ系の光輝性を損うことなく
数多の色調を有する染色品が得られること、ポリエステ
ルやセルローストリアセテート等の先染糸との交編織有
金製造し常圧力チオン染料染色すると先染糸の染料の泣
き出しがなく、地糸の汚染がなく鮮明な先染調の後染商
品が容易に得られることも大きな特長である。更に、金
属層を損傷することなく低アルカリ濃度で減量加工する
ことができ風合が良好な布帛が得られること、減量加工
コストが低減できること等のほか、抗ピル性、抗スナツ
グ性も優れること、クール混用品のアルカリ減量加工も
可能なこと、同時に抗ビル性が祷られること等多くの特
長を有している。

本発明による意匠性布帛は更に所望によシしわ加工、エ
ンボス加工、撥水加工、撥油加工、制電防汚加工、低屈
折率ポリマー加工、抗菌加工、難燃加工等の各種加工を
施すこともできる。

以下、実施例にょシ本発明を説明する。

実施例１ 経糸、緯糸共に、ポリエチレンテレフタレートの分子配
向フィルムに２ブライＡｔ蒸着し、スリッティングして
得られたメタリックヤーン１本と、５−ナトリウムスル
ホイソフタル酸を全酸成分に対し２．５モルチとネオペ
ンチルグリコール・エチレンオキシド付加体（付加モル
数４モル）を全グリコール成分に対し２モルチ共重合し
たエチレンテレフタレート系ポリエステルの３角断面フ
ィラメント糸（５０ｄ／３６ｆ、　ｓ撚撚数１５００ｔ
／ｍ　）２０本の割合で平織に織成し、精練、染色後、
仕上密度経糸８８本／吋、緯糸８０本／吋で仕上げた。

なお、精練シボ立ではナトリウムハイドロサルファイ）
　２　ｙ／ｌ　％　ソーダ灰０．５ｆ／ｌｆ含む水溶液
中８０℃２０分間ワッシャー加工し、脱水乾燥後、１７
０℃で３０秒間中間セットし念。また、染色は液流染色
機を使用して下記処方の染浴中に４゜℃で浸漬した後、
７ｏ″Ｃまで昇温し同温度１ｏ分間染色し、更に１シ分
の速度で１００１：まで昇温し同温度で４０分間染色し
てから徐冷した。

染浴処方 Ａｌｚｅｎ　Ｃａｔｈｉｌｏｎ　Ｎａｖｙ　Ｂｌｕｅ　
ＣＤＲＬＴ（３％　ｏｗｆ酢酸　２チｏｗｆ 酢酸ソーダ　。、５１ 浴比　１：２０ 次いで、７０℃１５分間ソーピングした後、脱水、乾燥
してから１６０℃で３０秒間仕上げセットした。

その結果、堅牢度よく、鮮明でラメ光輝性に富んだ風合
の良好な意匠性布帛が得られた。

実施例２ 経糸として、ポリエチ１７ンテレフタレートノ分子配向
フィルムに耐蝕ゴールドラメしたメタリックヤーンと実
施例１と同じエチレンテレフタレート系コポリエステル
からなるフィラメント糸（７５ｄ／３６ｆ、ｓｚ２本交
互撚、撚数２５００　ｔ／ｍ　ｓ　カオリナイト粒径０
．３μ、２重ｔチ含有）とを前者１本に対し後者６０本
の割合で配列し、一方緯糸として上記と同様のコポリエ
ステルからなるフィラメント糸（７５ｄ／３６ｆ、ｓ撚
、撚数２５００ｔ／ｍ）と同様のコポリエステルからな
るフィラメント糸０．５ｆ／ｌ、ナトリウムハイドロサ
ルファイド２ｆ／ｌ’を含有する液にて１００℃２０分
ワッシャーによシシボ立で後、苛性ソーダ６　ｆ／ｌの
水溶液によシ浴比１：５０でボイル６０分間吊シ減量加
工して減量率２２チの布帛を得た。その後実施例１と同
一処方で染色したところ横段状にシャドー効果（７５ｄ
／３６ｆより１５０　ｄ／４８　ｆが淡色化）′５を有
する光輝性に富み、かつ風合の極めて良好な意匠性布帛
が得られた。

特許出願人　東洋紡績株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、常圧力チオン染料可染性ポリエステル繊維と、カチ
   オン染料不染性のヤーンまたはフィルムに金属層を設け
   てなるメタリックヤーンおよび所望により上記以外の繊
   維を混用してなることを特徴とする意匠性布帛。 ２、常圧力チオン染料可染性ポリエステル繊維が減量加
   工されてなる特許請求の範囲第１項記載の意匠性布帛。 ３、常圧力チオン染料可染性ポリエステル繊維がカチオ
   ン染料および／または分散染料によシ常圧染色されてな
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の意匠性
   布帛。