JPS60129296A - 平版印刷方法および平版印刷用材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、平版印刷方法およびこれに使用するための平
版印刷版ならびに版胴に関する。

〔従来技術〕

従来、平版印刷版として広く用いられているものは、粗
面化処理、陽極酸化処理、親水化処理などの表面処理を
施したアルミニウム板上に感光性物質を塗布した所謂Ｐ
Ｓ版に、画像露光、現像等の製版処理を施して得られた
刷版である。現像処理によシ未溶解の感光層は画像部を
形成し感脂性を有する為、インキ受容部となり、一方、
現像処理で感光層が除去された部分は水受容部となり非
画像部を形成する。現在かかる平版用支持体としては、
一般にアルミニウム板が使われているが寸度安定性など
の機械的強度を確保する必要上、比較的厚いアルミニウ
ム板を使用せざるを得す、これが平版印刷版の製造原価
を高くする主因となっている。このような価格上の欠点
を改良する安価な支持体について、これまで種々の検討
がなされ提案がなされてきた。コストダウンのために出
来るだけ薄いアルミニウムを使用することをねらいとし
て、特公昭、！−／−１／３６コ号公報にはアルミニウ
ムとグラスチックを積層した支持体、特公昭３９−Ｊ１
２Ａ／号公報にはアルミニウムと紙を貼シ合わせた支持
体がそれぞれ開示されている。

これら公知の支持体を使用した場合に共通して問題とな
るのは印刷版としての強度の不足である。

近年、印刷技術の進歩に伴い印刷速度が上昇するにつれ
、印刷機の版胴の両端に印刷版が機械的に固定されたと
き印刷版に加わる応力が増すという避けられない現象に
当面している。このような場合に印刷版の強度が不足す
ると上記の固定部分が変形又は破損し、印刷ずれ等の障
害を発生したシ、印刷版の折シ曲げ部に受ける繰返し応
力によシ版が切れ（くわえ切れ）印刷不能となることが
しばしば起こる。特に薄いアルミニウムを使用する場合
には、担体として充分な強度をもつ材料を選択する必要
がある。特に紙、プラスチック等を担体として使用する
場合には印刷版に加わる応力による版の変形（版のび）
や破損（くわえ切れ）が発生し易く、そのためにごく少
部数の印刷に耐える低品位の印刷にしか使用できないと
いう問題があった。

〔発明の目的〕

従って本発明の目的は、この様な従来の印刷版材の欠点
を解消して廉価な平版印刷用版材を提供しかつ高品位の
印刷物を多数複製することを可能とする新しい印刷版材
とその印刷方法を提供することである。

〔発明の構成〕

本発明は、平版印刷版を接Ｍ剖によシ版胴面に固定して
印刷することを特徴とする平版印刷方法である。本発明
はまた、該印刷方法に使用するだめの、裏面に接着層を
設けた平版印刷版、ならびに表面に接着層を設けた、平
版印刷用の版胴を提供するものである。

本発明者等は、第１図に例示した如き従来使用されてい
る印刷機の版胴のくわえ機構を用いて、印刷する際に、
印刷版に発生する版の変形やくわえ切れの発生原因につ
いて解析した結果、その発生に下記の特徴のある事を見
出した。第１図および第一図によシその特徴を説明する
。

第１図において印刷時、版胴１はインキローラー３、水
ローラー４及びブランケット胴Ｔにより接触加圧されつ
つ回転運動を行う結果、印刷版８のくわえ端５からくわ
え尻端６にかけて］（張り応力が働く。この際、印刷版
の全周にわたシ、版と版胴の間の摩擦力が充分に大きい
場合には問題ないが、摩擦力が不足するときは応力に応
じた変形を生ずる。この変形はくわえ尻端面にのびとな
って表われる。薄いアルミニウムや紙、グラスチックを
担体とする支持体を用いた平版印刷版を使用するときは
特にこの変形が問題となる。第２図に例示するように、
この変形は６→６′の如く版の伸長となって表われる１
、この影響は著しい場合には印刷物画像のプレとなった
シ、更に著しくは、くわえ部の部分的な破断（くわえ切
れ）となって表われる。本発明者等はこの現象に着目し
、版と版胴の間の摩擦力を充分に大きくとることにょシ
コストダウンの目的にかなう薄物アルミニウム印刷版あ
るいは薄層アルミニウムと紙又はプラスチックとの積層
体印刷版を変形やくわえ切れの問題なく実用化できる方
法を志向し本発明をなすに至ったものである。

先行技術として、特開昭ダヲー５６７０３号公報には中
空の版胴の内面と表面の溝を連通させ吸引力により印刷
版を固定する方法が開示されている。又特開昭ダワ−２
ざ７０３号公報には、版胴に強磁材料製の極片を挿入し
電磁的に印刷版を固定する方法が開示されている。本発
明はこれらの公知の方法に比べて非磁性材料を使用可能
とする点で全く新規なものである。又従来型の版胴をそ
のま＼利用できるため印刷機の高額な改造投資を不用と
することができる等、大きなメリットを提供するもので
ある。

以下本発明を更に詳細に説明する。

本発明に使用される平版印刷版は、アルミニウムまたは
その合金からなる支持体、あるいはアルミニウムまたは
その合金の薄膜を、担体、たとえば紙、グラスチックな
どに貼合、積層してなる支持体の、アルミニウムまたは
その合金表面（以下単に「アルミニウム表面」という）
を粗面化し、陽椿酸化皮膜を設け、必要によυ親水化処
理したのち、該アルミニウム表面に先回溶化型または光
不溶化型の感光層を塗設し、画像露光、現像することに
より作成される。本発明はこのような平版印刷版を接着
剤により版胴面に固定して印刷することにより、版のび
やくわえ切れを防止することを特徴とするものである。

上記方法を実施するには、平版印刷版の裏面に粘着性の
接着層を設けておくのが便利である。接着層は、カバー
シートで表面を被覆しておき、平版印刷版を印刷機に装
填する際にカバーシートを剥離して印刷機の版胴に接着
固定することが望ましい。あるいは、印刷機に装填する
直前に、平版印刷版の裏面または印刷機の版胴面に接着
剤を塗布し、平版印刷版を版胴面に接着固定してもよい
。

あるいは又、あらかじめ版胴面に接着層を設けておいて
もよい。

本発明において使用されるアルミニウム板は少くとも７
０ミクロン以上の厚さを有する純度９９．０チ以上のア
ルミニウム板、またはアルミニウム合金板が好ましい。

本発明に利用できる担体としては紙、プラスチックスが
含まれ−その厚さは５Ｏ−３０θミクロンの範囲が適当
である。グラステックスとしてはポリエステル、セルロ
ースアセテート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
カー−ネート、ポリイミドアミド、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン等のフィルムが利用できる。担体を使
用する場合はアルミニウムと紙または上記のプラスチッ
クフィルムを工、クストルーグ一方式によって貼合する
か、あるいは二液性のウレタン系樹脂を使用しドライラ
ミネーション方式によって貼合する。使用するアルミニ
ウムの厚さが１００ミクロンを超える場合には、担体を
使用せず直接下記の接着層を設ける。うができる。

この場合の接着層としては（ｈゴム系接着剤例えばブタ
ジェン−アクリロニトリルゴム、７Ｊ？リプタジエンゴ
ム、ブチルゴム及びシリコーンゴム系の接着剤、＠アク
リル酸ｄ−エチルヘキシルを生モノマーとする酢酸ビニ
ル及び不飽和酸のコポリマーよ少なる接着剤、■メチロ
ールジアセトンアクリルアミド、ブトキシメチルアクリ
ルアミド、メタクリル酸ブチルアミノエステルなどの架
橋性モノマーを共重合し、さらに水溶性又は水分散性の
エポキシ化合物を添加してなる接着剤、←）Ｉリビニル
ヒロリトン、無水マレイン酸メチルビニルエーテルのコ
ポリマーよシなる接着剤、（ト）ポリオキシエチレンの
メタクリル酸モノエステルとアクリル酸アルキルエステ
ルのコポリマーエマルジョンよりなる接着剤、仏）ｆ！
り酢酸ビニルエマルジョンにデキストリンるるいはプリ
ビニルアルコール等を添加してなる接着剤等が好ましい
。

接着層は、平版印刷版の裏面または版胴表面に上記の接
着剤を直接あるいは下塗り層を介して塗設することによ
り形成することができる。

同上組成の粘着剤のキャストフィルム、ちるいは布、紙
、セロハン、グラスチックフィルム、グラスチック７オ
ームを基材としてその両面に接着剤が塗布された粘着テ
ープを積層貼合することによっても接着層を形成させる
ことができる。

また上記接着層は、印刷版と版胴の間の摩徨力を十分に
太きくシ、版のびやくわえ切れが防止できるものでちれ
ばよく、印刷版と版胴の界面全体に設けてもよいし、あ
るいは界面の一部に、たとえば線状、網状、点状に設け
てもよいことはｔｊＩｊらかである。

〔発明の効果〕

本発明によれば、比較的薄いアルミニウム板、または紙
、プラスチックスなどを担体とする積層アルミニウム板
で構成された平版印刷版を用いた場合にも、版のびやく
わえ切れなどを発生することなく、高品質の印刷物を多
数複製することができる。

〔実施例〕

次に本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。

実施例１ ９９、に％の純度を有するアルミニウム（ＪＩＳＡ１０
！；０材）のθ１０セ厚さの圧延材を準備した。次にナ
イロンブラシとｌ／ｌｏｏメツシュのパミストン水懸濁
液を用い、この表面を砂目量し、良く水で洗浄した。こ
の板を液温３Ｏ℃の１０チ水酸化ナトリウム水溶液に３
０秒間浸漬してエツチングを行い、水洗後、更にコθチ
硝酸に２０秒間浸漬して、水洗した。

次にこの板を１５チ硫酸を電解浴として電流密度、２Ａ
／ｄ♂で２３分間直流陽極酸化処理を行い水洗乾燥した
。次にこの板に英国特許第１　／　／　３゜７３ｑ号明
細書に記載のジアゾオキサイド樹脂とフェノール樹脂の
混合物（ピロガロールの縮合生成物の一一ジアゾー／−
ナフトールー５スルホン酸エステル５重量部をｇθ部の
シクロヘキサンに溶解したもの）を塗布乾燥し、ポジポ
ジ型平版印刷版用感光板を作成した。かくして得られた
感光性平版印刷版を３ＫＷのメタルハライドランプで７
ｍの距離から６０秒間画像露光し、ｓｒｏ、ハａ、　０
のモル比が１．２で、ＳｆＯ＊　の含量がｌ３％の珪酸
ナトリウム水溶液で現像した。こ−のようにして得られ
た平版印刷版の裏面に、コニシ株式会社製デザイン版下
用接着剤？ンドペー／ぐ一タツクワンコー　）　（ＢＯ
ＮＤ　ＰＡＰＥＲＴＡＣＫ　ＯＮＥ　Ｃ０ＡＴ）　を市
販のベンチロールコータ−を用いて塗布し、つイテ６０
℃の温風で乾燥した。ついでＦＡＩＲＣＨＩＬＤ社製オ
アー１！ット印刷機ＤＡＶＩＤＳＯＮ　ＤＵＡＬＩＴＨ
、！−θθの版胴に接着剤塗布面を接して圧着し、装て
んした。ｔｏｏｏ枚／時の印刷速度により１０万枚の印
刷を行ったが、版面のしわ、のびを発生することなく良
質のコピーを得ることができた。印刷終了後版胴からの
版の剥離も良好であった。

実施例ユ ３０ミクロンの軟質アルミニウム箔（純度９９．５％Ｊ
　ｌ　５Ａ１０！；０材）を用意した。特殊加工によシ
層間剥離し難いようにされ、かつ耐水性耐油性を有する
、２３０ミクロンの耐水紙を用意した。

二液性ウレタン樹脂を使用しアルミニウム箔と耐水紙を
ドライラミネーション方式によって貼合した。実施例／
と同様にしてアルミニウム面を粗面化したのちエツチン
グを行い、次いで陽極酸化処理を施した。このようにし
て作製した積層体のアルミニウム表面に下記の感光層を
乾燥時の塗布量が二３’　ｆ　／　ｎ？となるように設
けた。

次いで積層体の裏面すなわち耐水紙上にアクリル酸λ−
エチルヘキシルを主モノマーとする酢酸ビニル及び不飽
和酸の：２ｆ！リマーよシなる接着剤を塗設し、かつそ
の表面をシリコーン樹脂で離型処理した７２５ミクロン
のｈｆ型紙によシ貼倫した。

かくして得られた感光性積層印刷版を実施例／と同様の
方法によ如露光現像処理を行った。このようにして荷ら
れた印刷版を裏面の離型紙を剥離したのちハイデルベル
グ社製のオフセット印刷機ＫＯＲ−Ｄの版胴に接着層を
圧着しかつくわえ部両端を常法に従い装てＡ、　した。

５ｏｏｏ枚／時の印刷速度で１０万枚の印刷を行ったが
版ののびを発生することなく良質のコピーを得ることが
できた。

比較例１ 実施例／と同様にして０．　／　ｍｓ厚さの平版印刷版
を作成し、露光現像の後、裏面に接着層を付与せず同じ
＜　ＦＡＩＲＣ）−１１ＬＤ社製オフセット印刷機ＤＡ
ＶＩＤＳＯＮ　ＤＵＡＬｌＴ）（！；００に常法通りく
わえ部両端を固定し装てんした。ｔｏｏｏ枚／時の印刷
速度により印刷を行ったところ、３万枚にてくわえ尻に
クラックを生じ印刷不能となった。

比較例誌 実施例−と同様にして３０ミクロンのアルミニウム箔と
２３０ミクロンの耐水紙よりなる積層体を作成し、同様
に表面処理して感光層を設けた。

耐水紙裏面に接着層を設けることなく、露光現像の後、
ハイデルベルグ社製オフセット印刷機に０Ｒ−Ｄ’”に
常法通シ〈わえ部両端を固定装てんし、５ｏｏｏ枚／時
の印刷速度により印刷を行ったところ、７万枚でくわえ
部およびくわえ尻部にクラックを生じ、との部分にイン
キが付着しよごれとなって印刷紙に転写され、印刷物の
品位を著しく損う結果となった。

実施例３ 厚さ１０ミクロンの軟質アルミニウム箔（純度ｑ９．５
チＪＩＳＡ１０りＯ材）を用意した。実施例コと同様に
して２３０ミクロンの耐水紙を貼合した。実施例／と同
様にしてアルミニウム面を粗固化したのち、エツチング
を行ない次いで陽極酸化処理を施した。このようにして
作成した積層体のアルミニウム表面に実施例コと同様の
感光層を乾燥時の塗布量が２．！；ｔ／ｒｄとなるよう
に設けた。

かくして得られた感光性積層印刷版を実施例／と同様の
方法によ如露光現像処理を行なった。

次いで実施例／と同様に裏面に接着剤を塗布し版胴に圧
着し装てんした。

ｔｏｏｏ枚／時の印刷速度によＦ）１０万枚の印刷を行
ったが版面のしわ、のびを発生することなく良質のコピ
ーを得ることができた。印刷終了後版胴からの版の剥離
も良好であった 実施例弘 厚さ１０ミクロンの軟質アルミニウム箔（純度９９！Ｓ
チＪ　ＴＳＡ１０！ｊ；０材）を用意した。実施例コと
同様にして、２３０ミクロンの耐水紙を貼合した。実施
例１と同様にしてアルミニウム面を粗面化したのち、エ
ツチングを行ない次いで陽極酸化処理を施した。このよ
うにして作成した積層体のアルミニウム表面に実施例コ
と同様の感光層を乾燥時の塗布量が！、ｔ　ｆ／−とな
るように設けた。

次いで、実施例λと同様に接着剤を塗設しかつその表面
をシリコーン樹脂で離型処理した７２５ミクロンの離型
紙によシ貼合した。かくして得られた感光性積層印刷版
を実施例／と同様の方法によ如露光現像処理を行女った
。

このようにして得られた印刷版の裏面の離型紙を剥離し
たのち、集施例コと同様に装てんした。

５ｏｏｏ枚／時の印刷速度で７０万枚の印刷を行なった
が版あのびを発生することなく良質のコピーを得ること
ができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、印刷機の版胴に装填した印刷版の変形を説明
するための概略断面図であシ、第２図は、印刷版ののび
を説明するだめの概略断面図である。 １・・・版胴、２・・・くわえピンチローラ−１３・・
・インキローラー、４・・・水ローラー、５・・・くわ
え端、６・・・くわえ尻端（変形前）、６′・・・くわ
え尻端（変形後）、Ｔ・・・プランケット胴、８・・・
印刷版。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）平版印刷版を接着剤によシ版胴面に固定して印刷
   することを特徴とする平版印刷方法。 ＠　裏面に接着層を設けたことを特徴とする平版印刷版
   。 ■　表面に接着層を設けたことを特徴とする平版印刷用
   の版胴。