JP3021637B2 - 熱転写記録材料及び熱転写画像の形成方法 - Google Patents

熱転写記録材料及び熱転写画像の形成方法

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JP3021637B2 JP2339976A JP33997690A JP3021637B2 JP 3021637 B2 JP3021637 B2 JP 3021637B2 JP 2339976 A JP2339976 A JP 2339976A JP 33997690 A JP33997690 A JP 33997690A JP 3021637 B2 JP3021637 B2 JP 3021637B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写記録材料及び熱転写画像の形成方法に
関し、詳しくは高感度でかつ多色の染料を用いても各色
の感度が同じである熱転写記録材料及び熱転写画像の形
成方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、高品質な画像を形成するには銀塩記録材料や感
光性樹脂記録材料等が用いられてきた、このような記録
材料においては記録後に液体を用いた処理が必要とされ
てきた。即ち銀塩記録材料の場合には感光した銀粒子を
黒化させる工程あるいはカプラーを所望の色に発色させ
る工程が必要であり、このような処理にはほとんどの場
合、液体の処理液が必要であった。また感光性樹脂記録
材料の場合は露光により現像液に対する溶解性、浸透性
等が変化するという性質を利用して画像を形成するもの
であるから、露光後に現像液による非画像部の除去工程
が必要であった。このような液体を用いた処理は廃液を
生じ、また環境衛生上も好ましくない。
そこで、ドライ処理が可能な画像形成方法として熱転
写記録方法が注目されている。しかし、サーマルヘッド
を用いた熱転写記録方法では記録の解像度がサーマルヘ
ッドの集積度に制限される。またサーマルヘッドの集積
度を上げても隣接するヘッドからの影響等により、画質
向上には限界があった。このようなサーマルヘッドによ
る画質の限界を突破する方法として光熱変換による熱パ
ターンの適用が考えられる。これは画像情報を光の形で
付与しこれを熱の形に変換することにより発熱させ熱転
写を起こさせるものである。
このような光熱変換を利用した熱転写記録方法として
ワックス系のバインダーにカーボンブラックを分散した
熱溶融インキ層を持った熱溶融転写リボンを用い、透過
原稿(ネガ)を通してフラッシュ光で記録を行ない露光
部を熱転写し転写画像を形成する方法が提案されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、溶融転写法ではある閾値以上のエネルギーで
転写層が全面転写されるため二値記録は可能であるが、
連続階調の記録は困難であった。また溶融転写層を物理
的にひきちぎって転写するため解像力に限界があった。
そこで階調記録が可能で解像力の高い記録材料として、
熱昇華(拡散)性染料を用いて光熱変換熱記録により画
像記録を行なうものが考えられるが、この記録材料は光
熱変換効率が低く、また多色の染料を用いると、各色の
感度が異なるという欠点がある。
そこで本発明の目的は、光熱変換効率が高く、また多
色の染料を用いても各色の感度が同じである熱転写記録
材料及び熱転写画像の形成方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討の結果、
本発明に至った。
即ち、本発明に係る熱転写記録材料は、下記構成であ
る。
1.受像支持体上に昇華転写層、光熱変換層及び溶融押出
法もしくはコーティング法によるか又はラミネートされ
た剥離支持体を有する熱転写記録材料であって、該剥離
支持体は前記昇華転写層及び光熱変換層と共に前記受像
支持体から剥離する性質を有し、かつ昇華転写層及び光
熱変換層から剥がれることがない性質を有することを特
徴とする熱転写記録材料。
2.受像支持体上に昇華転写層、光熱変換層及び剥離支持
体を順に有することを特徴とする請求項1記載の熱転写
記録材料。
3.受像支持体上に昇華転写層、剥離支持体及び光熱変換
層を順に有することを特徴とする請求項1記載の熱転写
記録材料。
また、本発明に係る熱転写画像の形成方法は、下記構
成である。
4.受像支持体上に昇華転写層、光熱変換層及び溶融押出
法もしくはコーティング法によるか又はラミネートされ
た剥離支持体を有する熱転写記録材料であって、該剥離
支持体は前記昇華転写層及び光熱変換層と共に前記受像
支持体から剥離する性質を有し、かつ昇華転写層及び光
熱変換層から剥がれることがない性質を有する熱転写記
録材料を前記剥離支持体側から高照度光で露光し、前記
昇華転写層の露光された部分の染料を受像支持体上に転
写し、しかも該剥離支持体は前記昇華転写層及び光熱変
換層と共に前記受像支持体から剥離することを特徴とす
る熱転写画像の形成方法。
〔発明の構成〕
以下、本発明について詳説する。先ず、本発明の参考
例について説明する。
本発明の熱転写記録材料の参考例は、光熱変換層及び
昇華転写層を有するものである。支持体上に各層が設け
られて構成されるが、光熱変換層が支持体を兼ねても良
い。
光熱変換層と昇華転写層は原則として別層として構成
されるが、同一層として構成されてもよい。
支持体上に各層を設ける場合の支持体には薄膜の支持
体が好ましく用いられ、この支持体としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド、ポリカーボネートの
ような耐熱性のプラスチックフィルムを用いることがで
きる。支持体の厚みとしては1〜200μmが好ましい。
特に、原画を介して露光を行う場合及び光熱変換層と
昇華転写層を支持体の反対側に設ける場合には支持体の
厚みとしては1〜20μmが好ましい。20μmを越える支
持体を用いると鮮明な画像が得られない場合がある。
光熱変換層は、画像状に照射された光を吸収し、温度
が上昇する層である。この層にはレーザー光、フラッシ
ュ光等の高照度光のエネルギーを有効に利用するために
顔料、染料を添加することが好ましい。このために用い
られる顔料または染料は高照度光のパターンを熱パター
ンに変換するものであればすべて用いることができる。
露光にフラッシュ光を用いる場合は、吸収域の広い顔
料が好ましい。特にカーボンブラック、カーボングラフ
ァイト、フタロシアニン系顔料、鉄粉、黒鉛粉末、酸化
鉄粉、酸化鉛、黒化銀等の可視及び近赤外領域に吸収を
有する顔料が好ましく、特にカーボンブラックが好まし
く用いられる。
露光にレーザーを用いる場合はレーザーの発光波長を
有する顔料、顔料を用いることができる。赤外半導体レ
ーザーのような、可視域に発光域をもたないレーザーを
用いる場合は必ずしも可視域に吸収をもつ染料、顔料を
用いる必要はなく、可視域に吸収を持たない赤外吸収染
料を用いることができる。もちろん上記フラッシュ光を
用いる場合に好ましい染料、顔料も好適に用いられる。
光熱変換層は上記染料、顔料を適当なバインダー中に
溶解ないし分散させて塗布液を作成して、例えば、前記
の支持体上にワイヤーバー等の塗布手段により塗布する
ことにより形成される。
また、光熱変換層が薄膜支持体を兼ねる場合には、自
己支持性のあるバインダーに上記染料、顔料を溶解ない
し分散させた液を押出し成膜あるいは仮支持体上に溶融
あるいは溶解流延し、剥離することにより作成できる。
昇華転写層は、昇華性色素、バインダー、添加剤等よ
り構成される。
昇華性色素は、イエロー色素、マゼンタ色素、シアン
色素のいずれを含んでいてもよく、形成しようとする画
像の色調によって1種又は2種以上を組合せ使用でき
る。
イエロー色素としては:カヤセットイエローAG、カヤ
セットイエロー963、MSイエローVP、MSイエローVPH、MS
イエローHSO−246、マクロレックスイエロー6G、フォラ
ンブリリアントイエローS−6GL、SYS−1、特開昭59−
78896号、同60−27594号、同60−31560号、同60−53565
号、同61−12394号、同63−122594号等の各公報に記載
されているメチン系色素、キノフタロン系色素、アゾ系
色素等が挙げられ、マゼンタ色素としては:カヤセット
レッドTD−FB、MSマゼンタVP、MSマゼンタHM−1450、MS
マゼンタHSO−147、MSマゼンタHM−1450、MSレッドG、
マクロレックスレッドバイオレットR、カヤセットレッ
ド130、SMS−2、SMS−3、SMS−4、特開昭60−30392
号、同60−30394号、同60−253595号、同61−262190
号、同63−5992号、同63−205288号、同64−159号、同6
4−63194号等の各公報に記載されているアントラキノン
系色素、アゾメチン系色素、アゾ系色素等が挙げられ、
シアン色素としては:カヤセットブルー714、カヤセッ
トブルーFR、カヤセットブルー136、カヤセットブルー8
14、カヤセットTブルー776、MSシアンVPG、MSシアンHM
−1238、MSシアンHSO−144、MSシアンHSO−16、セレス
ブルー、SCM−1、特開昭59−78896号、同59−227948
号、同60−24996号、同60−53563号、同60−130735号、
同60−131292号、同60−239289号、同61−19396号、同6
1−22993号、同61−31292号、同61−31467号、同61−35
994号、同61−49893号、同61−148269号、同62−191191
号、同63−91288号、同63−91287号、同63−290793号等
の各公報に記載されているナフトキノン系色素、アント
ラキノン系色素、アゾメチン系色素等が挙げられる。
バインダーとしては、ポリアミド樹脂(ナイロン
等)、ポリエステル樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸エス
テル系樹脂(ポリメチルメタクリレート、ポリエチルア
クリレートなど)、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポ
リ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、
ポリスチレン−アクリル樹脂、ポリエチレン−酢酸ビニ
ル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
ブタジエン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、フェノー
ル樹脂、セルロース系樹脂(メチルセルロース、エチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、ニトロセル
ロース、アセチルセルロースなど)、ポリビニルエーテ
ル樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアニリ
ン樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ア
イオノマー樹脂、ポリシロキサン樹脂、アセタール系樹
脂(ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポ
リビニルホルマール等)、石油系樹脂、ロジン系樹脂、
クマロン−インデン樹脂、テルペン系樹脂、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリ
アリレート樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、ニトリルゴム等が挙げられる。
添加剤としては、各種界面活性剤、高級脂肪酸類(ス
テアリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸等)、長鎖アル
コール類(ステアリルアルコール等)、長鎖脂肪酸の金
属塩(ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛
等)、酸化防止剤、各種可塑剤、シリコンオイル等が挙
げられる。
上記昇華転写層と光熱変換層との間には、中間層を有
することが好ましい。
中間層は光熱変換層の転写あるいは光熱変換層と昇華
転写層の混合を防止する層である。中間層は樹脂材料を
溶解あるいは溶融し、塗布により設けてもよいし、ある
いはあらかじめ押出し法、キャスト法などにより成膜し
たものをラミネートして使用しても良い。中間層は、光
熱変換物質の含有率が光熱変換層より小さく、また熱可
塑性あるいは熱溶融性が昇華転写層より低いものが好ま
しい。中間層に好適な樹脂は、上記のような特性を有し
ていれば特に限定されない。
中間層の膜厚は特に限定されないが、好ましくは0.5
〜5μmである。膜厚が0.5μmより薄い場合は光熱変
換層の転写防止効果が小さい。また膜厚が5μmを越え
る場合は転写画像の画質が劣化する場合がある。
本発明において昇華転写層と光熱変換層を同一層に形
成する場合は上記の光熱変換物質、バインダー等を用い
て、転写と光熱変換の両方の性質を有する層を形成すれ
ばよい。
本態様においては昇華転写層が設けられていない面の
最外層として断熱層を有することが好ましい。断熱層と
は、原画からの熱伝導を防止する層をいい、例えば樹脂
のように熱伝導率の低い樹脂を用い、断熱層の構造を空
隙状にしたものが好ましい。更に好ましいのは断熱層と
原画の接触面において原画が部分的に断熱層の形成物質
に保持され、その他の部分では空気に触れている状態で
ある。
断熱層は任意の方法で設けることができる。例えば、
断熱層を塗布によって設ける場合、断熱層塗布液は支持
体に実質的に物理的、化学的な悪影響を与えることがな
いものであれば良い。
本発明の好ましい実施態様に従えば、単熱層は機械的
にマット化された層、あるいはマット剤が含有された樹
脂層である。
断熱層表面を機械的にマット化する方法としては断
熱層を凹凸パターンからなる塗布層が得られるように塗
布する方法、及び機械的に粗面化し、断熱層を形成す
る方法がある。
の具体例としては断熱層を凹凸パターンを有するグ
ラビアロールで塗布する方法あるいは樹脂粒子を吹付け
熱融着させ凹凸パターンを得る方法等が挙げられる。
の具体例としては断熱層を設けた後、断熱層の硬度より
高い硬度の凹凸表面を有する加圧ローラーにて加圧して
マット化する方法がある。また支持体の裏面あるいは光
熱変換層そのものを加圧によりマット化しても良い。
断熱層の膜厚は2〜30μmであることが好ましい。断
熱層が2μmより薄い場合、断熱効果が十分でない。断
熱層の膜厚が30μmより厚い場合、原画との密着性が不
完全で、鮮明な画像が得られない。
マット剤を使用する場合にはマット剤の粒子の粒径は
前述の不都合さがあるために2〜30μmの範囲が適当で
あり、とくに4〜20μmの範囲にあることが好ましい。
本発明の好ましい実施態様によれば、断熱層の表面粗
さは中心線平均粗さにおいて0.3〜2.0μmである。中心
線平均表面粗さが0.3μmより小さい場合、断熱効果が
小さい。また2.0μmより大きい場合、原画との密着が
不完全で鮮明な画像が得られない場合がある。
次に本発明の熱転写記録材料について説明する。
本発明に係る熱転写記録材料は、受像支持体上に昇華
転写層、光熱変換層及び剥離支持体を順に有するもので
ある。
ここで、昇華転写層と光熱変換層は同一層に構成され
てもよい。
昇華転写層と光熱変換層の構成は、前記の参考例で述
べたものと同様であるので、説明を省略する。
本態様における剥離支持体は、記録用の受像支持体か
ら昇華転写層や光熱変換層とともに剥がれる性質を有
し、かつ昇華転写層や光熱変換層から剥がれることがな
い性質を有する。剥離支持体は、合成樹脂層または合成
樹脂フィルム等によって構成される。
剥離支持体の厚みについては、通常は1〜30μm、好
ましくは2〜20μmである。
この厚みが1μm未満であると、物理的強度が十分で
なく剥離が良好に行われないことがあり、また30μmを
超えると、印加したエネルギーのロスおよび光拡散など
が生じ、印字品質を低下させることがあるので好ましく
ない。
剥離支持体は、樹脂と充填剤とを含む組成物、あるい
はさらに溶媒を含む組成物から溶融押出法(Tダイ法、
インフレーション法)もしくはコーティング法によるか
又はラミネート法に基づいて受像支持体上に得られる。
上記合成樹脂としては、たとえばポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリビニルアル
コール、ポリカーボ、ポリアミド系樹脂、ポリアミドイ
ミド、ポリエステル樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ
イミド系樹脂、ニトロセルロース、セルロースジアセテ
ート、セルローストリアセテート等のセルロース系樹
脂、ポリエチレンフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンナフタレート、ポリフェニレンサルフ
ァイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリパラバン酸、
ホスファゼン樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ポリエーテル
エーテルケトンなどを好適な例として挙げることができ
る。
なお、合成樹脂フィルムを用いる場合、このフィルム
は延伸処理されたものでも、コロナ放電その他の公知の
表面処理を施したものであっても良い。
さらに、充填剤として強磁性粉を含有する合成樹脂フ
ィルムを用いる場合、成膜時にこのフィルムに強磁場を
垂直にかけることによって、フィルムの熱伝導性に異方
性を与えることができる。
合成樹脂フィルムの成形に際し、合成樹脂と充填剤と
の混合は、たとえばバンバリーミキサー、ミキシングロ
ール、エキストルーダーなどを用いて行なうことができ
る。
受像支持体としては、合成紙(ユポ[王子油化社
製]、ピーチコート[日清紡社製]等)、上質紙、アー
ト紙、コート紙、キャストコート紙、レジンコート紙、
合成樹脂含浸紙、ラテックス含浸紙、等の紙類、ポリエ
ステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニリデン、ポリアクリル
酸エステル、ポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリ
スチレン、フェノール樹脂、三酢酸セルロース、等の各
種プラスチックフィルムまたはシート、ガラス、金属
(アルミニウム、ステンレス等)などが用いられる。
受像支持体の厚みは、原稿と熱転写記録材料を均一に
密着するためにある程度の厚さを有することが好まし
く、30μm以上500μm以下が好ましい。
これらのプラスチックフィルムまたはシートは着色す
るため、あるいはフィルムまたはシートの曲げ強度を高
めるために、顔料や空気を含有していてもよい。
顔料の例としては、アルカリ土類金属の炭酸塩、Ti
O2、MgO、ZnO、アルミナ、シリカ、カーボンブラック等
が挙げられる。
又、本記録材料の最上層として前記断熱層が設けられ
ることが好ましい。
次に本発明に係る熱転写画像の形成方法について説明
する。
始めに、上記参考例の熱転写記録材料を用いた場合に
ついて説明する。
前記参考例の熱転写記録材料を受像支持体と密着し、
光熱変換層側より高照度光で露光し、露光された部分の
染料を前記受像支持体上へ拡散転写することによって転
写画像が形成される。
高照度光を与える露光用光源としては、キセノンラン
プ、ハロゲンランプ、タングステンランプ、レーザー、
LED、CRT等が挙げられ、光強度の強い光源であれば発光
波長等に制限されず用いることができる。好適に用いら
れる光源としてはフラッシュ光源あるいはレーザー光源
があげられる。フラッシュ光源としては発光半値幅が10
ms以下で発光強度が10W/cm2以上のキセノンフラッシュ
が好ましい。好適なレーザー光源としては出力50mW以上
のアルゴンレーザー、ヘリウムネオンレーザー、半導体
レーザー等が挙げられる。
このような光源を用いる場合の露光方法としては密着
露光と走査露光が挙げられる。
密着露光の場合、オリジナルの透過原稿と記録材料を
密着し、透過原稿側より上記高照度光で露光を行なう。
この場合の露光時間としては10ms以下が好ましい。露光
時間が10msより長い場合、熱パターンの拡散により画質
が低下する。透過原稿として写真用ネガフィルムに記録
されているものを用いる場合は、乳剤層側即ち記録層側
を支持体又は断熱層と密着させる。
走査露光方法の場合、記録光学系としては円筒走査光
学系や平面走査光学系が用いられる。その中で円筒外面
走査光学系が光源のロスが少なく、ビームを細く絞るこ
とが容易であり最も好ましい。
次に、本発明の熱転写記録材料を用いた場合について
説明する。
上記本発明の熱転写記録材料を剥離支持体側より高照
度光で露光し、昇華転写層の露光された部分の染料を受
像支持体上に転写することによって転写画像を形成でき
る。即ち、露光されなかった部分は、剥離支持体を剥離
した際にいっしょに剥離されるので、露光された部分の
染料による転写画像が形成されることになる。
本発明においては受像支持体上に形成された画像を最
終支持体に転写する工程を含んでもよく、その場合には
印刷版等を形成できる。ここに最終支持体としては、通
常の平版印刷機にセットできるたわみ性と印刷時に加わ
る荷重に耐えうるものであることが好ましく、例えばア
ルミニウム、亜鉛、銅、鋼等の金属板、及びクロム、亜
鉛、銅、ニッケル、アルミニウム及び鉄等がメッキ又は
蒸着された金属板、紙、プラスチックフィルム及びガラ
ス板、樹脂コート紙、アルミニウム等の金属箔が張られ
た紙、親水化処理したプラスチックフィルム等が挙げら
れる。これらのうち好ましいのはアルミニウム板であ
る。アルミニウム板を使用する場合、砂目立て処理、陽
極酸化処理等の粗面化処理等が施されていてもよい。最
終支持体の厚みは50〜400μmが好ましく、より好まし
くは100〜300μmである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、光熱変換効率が高く、また多色の染
料を用いても各色の感度が同じである熱転写記録材料及
び熱転写画像の形成方法を提供することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を挙げて本発明を更に詳説する
が、本発明はこれらの実施例によって限定されるもので
はない。尚、以下に「部」とあるのは特に断らない限り
重量部を意味する。
参考例1 厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(光透過性支持体)上に、下記組成の光熱変換層塗布液
をワイヤーバーを用いて乾燥後の重量が30mg/dm2になる
よう塗布・乾燥して光熱変換層を形成した。
<光熱変換層塗布液> カーボンブラック水分散液 20部 ポリビニルアルコール20%水溶液 100部 グリオキザール 4部 水 50部 上記光熱変換層上に下記組成の昇華転写層組成物を乾
燥後の重量が50mg/dm2となるよう塗布・乾燥して昇華転
写層を形成して、熱転写記録材料を形成した。
<昇華転写層組成物> 二酸化セルロース 40部 昇華性染料 KAYASET BLUE 714 10部 (日本化薬製) アセトン 100部 一方、150μmの厚さを有する合成紙(王子油化合成
紙製ユポ)上に受像層として飽和ポリエステル(バイナ
ロールMD1200:東洋紡績製)を乾燥重量50mg/dm2となる
よう塗布し、受像材料(シート)を作成した。
この記録材料の昇華転写層側に受像シート、支持体側
にネガ透過原稿を重ね、真空密着し、キセノンフラッシ
ュ光源FX−180(理想科学工業社製)を用い、0.3J/cm2
のエネルギーで原稿側より露光した。露光された部分の
染料が受像シートに移行し、受像シート上に鮮明な画像
が得られた。
参考例2 参考例1において、昇華転写層に用いた染料を下記に
示す染料に代えた以外は、同様にしてY,M,Cの3種類の
熱転写記録材料を作成した。
次いで、参考例1と同様にして露光を行い、Y.M.C.3
色の画像を受像材料上に形成した。
3色の画像から形成された受像材料の画像面を、コー
ト紙と重ね合わせラミネーターを通したところ、コート
紙上に鮮明なカラー画像が転写された。なお、ラミネー
ターの熱板温度は140℃であった。
<評価> 以上のようにして得られた画像について、受像層で各
色濃度及びコート紙上での各色濃度をコニカ製PDA−65
濃度計を用いて測定した。
その結果を表1に示す。
参考例3 厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
(薄膜支持体)上に下記組成の光熱変換層塗布液をワイ
ヤーバーを用いて乾燥後の重量が10mg/dm2になるように
塗布乾燥して光熱変換層を形成した。
<光熱変換層塗布液> カーボンブラック水分散液 (固形分30%) 10部 ポリビニルアルコール10%水溶液 10部 水 100部 上記光熱変換層上に下記組成の断熱層塗布液をワイヤ
ーバーを用いて乾燥重量が2.0mg/dm2になるように塗布
した。
<断熱層塗布液> ポリビニルアルコール10%水溶液 50部 ポリメチルメタクリレート粒子 50%水分散液(平均粒径6μm) 10部 水 100部 上記ポリエチレンテレフタレートフィルムの光熱変換
層を設けた側と反対側に下記組成の昇華転写層組成物を
乾燥後の重量が50mg/dm2となるように塗布乾燥して昇華
転写層を形成して、熱転写記録材料を形成した。
<昇華転写層塗布液> ポリビニルブチラール 40部 昇華性染料 KAYASET BLUE 714 (日本化薬製) 10部 メチルエチルケトン 100部 この記録材料の昇華転写層側に参考例1で用いたと同
様の受像シート、断熱層側にネガ原稿を重ね、参考例1
と同様に記録を行った。露光された部分の染料が受像シ
ートに移行し、受像シート上に非画像部にかぶりのない
鮮明なシアン画像が得られた。
参考例4 厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム
上に下記組成の光熱変換層塗布液をワイヤーバーを用い
て乾燥後の重量が10mg/dm2になるように塗布乾燥して光
熱変換層を形成した。
<光熱変換層塗布液> カーボンブラックメチルエチル ケトン分散液(固形分30%) 10部 バイロン3600 (ポリエステル樹脂:東洋紡) 10部 シクロヘキサノン 100部 上記光熱変換層に下記組成の昇華転写層組成物を乾燥
後の重量が50mg/dm2となるように塗布乾燥して昇華転写
層を形成して、熱転写記録材料を形成した。
<昇華転写層塗布液> 二酢酸セルロース 40部 KAYASET BLUE 714 10部 アセトン 100部 この熱転写記録材料の昇華転写層側を参考例1で用い
た受像シートで用いた受像シートと密着し、ポリエチレ
ンテレフタレート側から2Wの半導体レーザーを用い30μ
mに集光し、300m/秒の速度で走査露光した。レーザー
ビームのエネルギーが印加された部分の染料が受像シー
トに転写し、鮮明な転写像が得られた。
実施例1 厚さ100μmの白色PET上に受像層として飽和ポリエス
テル樹脂(バイロナールMD1200:前述)を乾燥重量50mg/
dm2になるように塗布した。
この受像層の上に下記組成の参考例4と同様の昇華転
写層、光熱変換層を設けた。
次にこの記録材料の光熱変換層側と6μmのポリプロ
ピレンフィルムを密着し、50℃に加熱された一対のニッ
プロール間を5Kg/cm2の加圧条件下にて50cm/分の速度で
通過させポリプロピレンフィルムをポリエチレンテレフ
タレートフィルム上にラミネートした。さらにこのポリ
プロピレンシート上に参考例3と同様の断熱層をもう
け、本発明の記録材料を作成した。
この記録材料の断熱層側に、ネガ透過原稿を重ね、真
空密着し、キセノンフラッシュ光源FX−180(前述)を
用い、0.3J/cm2のエネルギーで原稿側より露光した。引
続きポリプロピレンフィルムを剥離したところ、ポリプ
ロピレンフィルムとともに、光熱変換層と昇華転写層が
除去された。露光されたところの染料が受像層に転写し
ており、鮮明なシアン画像が得られた。
実施例2 厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に下記組成の光熱変換層塗布液をワイヤーバーを用いて
乾燥重量10mg/dm2になるように塗布した。
<光熱変換層塗布液> カーボンブラック 10部 HP−55(ヒドロキシプロピルメチル セルロース:信越化学製) 10部 エチレングリコールメチルエーテル 100部 ポリエチレンテレフタレートフィルムの光熱変換層を
設けなかった側に、下記組成の昇華転写層塗布液をワイ
ヤーバーを用いて、乾燥重量が40mg/dm2になるように塗
布した。
<昇華転写層塗布液> バイロン200(ポリエステル樹脂) 40部 下記染料 10部 シクロヘキサノン 100部 前記シートの昇華転写層側と参考例1で用いた受像シ
ートの受像層側を密着し、50℃に加熱された一対のニッ
プロール間を5Kg/cm2の加圧条件下にて50cm/分の速度で
通過させポリエチレンテレフタレートフィルムを受像シ
ート上にラミネートした。
この熱転写記録材料のポリエチレンテレフタレート側
から2Wの半導体レーザーを用い30μmに集光し、300m/
秒の速度で走査露光した。レーザービームのエネルギー
が印加された部分の染料が受像シートに転写し、鮮明な
青色の転写像が得られた。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−319191(JP,A) 特開 昭63−319192(JP,A) 特開 昭63−104881(JP,A) 特開 平2−253988(JP,A) 特開 昭54−84746(JP,A) 特開 平1−127382(JP,A) 特開 平1−127381(JP,A) 特開 昭63−264395(JP,A) 特開 昭49−122344(JP,A) 特開 平4−153087(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受像支持体上に昇華転写層、光熱変換層及
    び溶融押出法もしくはコーティング法によるか又はラミ
    ネートされた剥離支持体を有する熱転写記録材料であっ
    て、該剥離支持体は前記昇華転写層及び光熱変換層と共
    に前記受像支持体から剥離する性質を有し、かつ昇華転
    写層及び光熱変換層から剥がれることがない性質を有す
    ることを特徴とする熱転写記録材料。
  2. 【請求項2】受像支持体上に昇華転写層、光熱変換層及
    び剥離支持体を順に有することを特徴とする請求項1記
    載の熱転写記録材料。
  3. 【請求項3】受像支持体上に昇華転写層、剥離支持体及
    び光熱変換層を順に有することを特徴とする請求項1記
    載の熱転写記録材料。
  4. 【請求項4】受像支持体上に昇華転写層、光熱変換層及
    び溶融押出法もしくはコーティング法によるか又はラミ
    ネートされた剥離支持体を有する熱転写記録材料であっ
    て、該剥離支持体は前記昇華転写層及び光熱変換層と共
    に前記受像支持体から剥離する性質を有し、かつ昇華転
    写層及び光熱変換層から剥がれることがない性質を有す
    る熱転写記録材料を前記剥離支持体側から高照度光で露
    光し、前記昇華転写層の露光された部分の染料を受像支
    持体上に転写し、該剥離支持体は前記昇華転写層及び光
    熱変換層と共に前記受像支持体から剥離することを特徴
    とする熱転写画像の形成方法。
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