JP2001353978A - 感熱孔版印刷用原紙の製造方法 - Google Patents

感熱孔版印刷用原紙の製造方法

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Takashi Koremura
高志 惟村
Fumihiko Mochizuki
史彦 望月
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Kohjin Co
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Kohjin Holdings Co Ltd
Kohjin Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷耐久性(耐剥がれ・破れ性)、多数枚印
刷時の寸法安定性及び画像性に優れた感熱孔版印刷用原
紙の、簡便で、効率的・安定的に製造できる製造方法を
提供する。 【構成】 熱可塑性フィルムと多孔質支持体とを貼り合
わせる際に、熱可塑性フィルムと多孔質支持体に各々接
着剤を塗布し、この接着剤塗布面同士を合わせて貼り合
わせる。接着剤の塗布量は、熱可塑性フィルム側0.0
2〜0.70g/m 、多孔質支持体側0.20〜
3.00g/m が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、印刷耐久性(耐剥
がれ・破れ性、寸法安定性)及び画像性に優れた感熱孔
版印刷用原紙を、効率的且つ安定的に製造するための製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルヘッド等の手段を用いて原紙を
穿孔製版し、これを印刷用の版として使用する印刷方式
は、簡便な印刷方式として広く普及している。近年、サ
ーマルヘッドの微小化による高画像化や、サーマルヘッ
ドのエネルギーを低くする事による製版時間短縮化が進
み、これに伴い、感熱孔版印刷用原紙の高感度化が求め
られるようになり、特に厚みが薄い高感度フィルムの使
用が多くなった。しかし、厚みが薄い高感度フィルムを
使用すると、主としてフィルム強度低下による印刷耐久
性の悪化が問題となってきている。
【0003】従来、この印刷方式に使用する感熱孔版印
刷用原紙は、薄葉紙、不織布、麻等の多孔質支持体と、
熱可塑性フィルムとを接着剤で貼り合わして得られる。
貼り合わせの方法としては、以下の方法が知られてい
る。 (1)多孔質支持体に接着剤溶液を塗布して、熱可塑性
フィルムを重ね合わせて接着する方法、あるいは多孔質
支持体と熱可塑性フィルムを重ね合わせた後に、多孔質
支持体から接着剤溶液を塗布して接着する方法(特開昭
51−104913号公報)、(2)熱可塑性フィルム
に接着剤溶液を塗布し、多孔質支持体を貼り合わせて接
着する方法(特開昭59−22796号公報)、(3)
熱可塑性フィルムに接着剤溶液を塗布し乾燥させ、ドラ
イラミネート法で多孔質支持体と貼り合わせた後に、そ
の原紙の多孔質支持体側から接着剤を含浸させる方法
(特開昭59−16795号公報)。
【0004】しかしながらこれら方法は、以下のような
欠点があった。例えば、上記(1)の方法は、多孔質支
持体に接着剤溶液塗布し熱可塑性フィルムと接着させる
ため、多孔質支持体を補強する効果も有し、多数枚印刷
した時の多孔質支持体の伸びが少なく、寸法安定性には
優れている。しかし、接着剤は熱可塑性フィルム上の多
孔質支持体と接する部分だけに存在するため、熱可塑性
フィルムと多孔質支持体の接点以外の、熱可塑性フィル
ム上で接着剤が存在しない箇所のフィルム強度が弱くな
り、多数枚印刷した時に熱可塑性フィルムが破れ、印刷
耐久性が悪くなるという欠点があった。これは、特に厚
みが薄い高感度フィルムを用いた場合に顕著に発生し
た。
【0005】上記(2)の方法は、熱可塑性フィルムに
接着剤溶液を塗布して多孔質支持体と接着するため、熱
可塑性フィルムを補強する効果も有し、厚みが薄い高感
度フィルムを使用した場合でも、フィルムの破れは発生
し難い。しかし、繊維の抜けが発生しやすく、例えば原
紙製造時にロール汚れを起こす、という欠点があるとと
もに、安定的な貼り合わせが可能で、且つ多数枚印刷時
に剥がれないような接着力が得られるまで接着剤を塗布
した場合、接点以外の熱可塑性フィルム上に過剰の接着
剤層が形成され、この接着剤層が高感度フィルムの穿孔
阻害の原因となり、画像性の低下を招くという欠点もあ
った。
【0006】また、上記(3)の方法は、ドライラミネ
ート法で熱可塑性フィルムと多孔質支持体と貼り合わせ
た後に、その原紙の多孔質支持体側から接着剤を含浸さ
せるため、ドライラミネート法の欠点である接着力不足
を解消し、且つ多数枚印刷時の寸法安定性も改善されて
いる。しかし、操作が煩雑なばかりでなく、接着剤を多
孔質支持体側より含浸させると、多孔質支持体の空隙部
分を通り抜けた接着剤が熱可塑性フィルムに直接付き、
その箇所に過剰な接着剤層が形成され穿孔阻害が生じる
という欠点があり、一方、穿孔阻害を少なくするために
含浸させる接着剤量を少なくすると、十分な接着強度が
得られず、且つ多孔質支持体の補強効果も少なくなり、
寸法安定性も低下するという問題があった。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】これら従来の方法の
欠点を克服するため、予め多孔質支持体を樹脂で含浸処
理(樹脂加工)し、これにドライラミネート法で熱可塑
性フィルムを貼り合わせる方法が提案されている(特開
平1−271293号公報)。本方法によれば、多孔質
支持体が補強されるため、多孔質支持体の強度、寸法安
定性、繊維の抜け等は改善されているものの、多孔質支
持体として特定の繊維を必要とし操作も煩雑であるこ
と、熱可塑性フィルムとの接着力が十分でない場合もあ
り、多数枚印刷時に剥がれ・破れが発生することがあっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これら従
来の方法の欠点を有しない製造方法を検討した結果、熱
可塑性フィルム及び多孔質支持体それぞれに接着剤を塗
布して貼り合わせるという簡便な方法により、多孔質支
持体として特別なものを使用しなくても、印刷耐久性
(耐剥がれ・破れ性、寸法安定性)、画像性に優れ、繊
維の抜けのない、感熱孔版印刷用原紙が得られることを
見いだし、本発明に到達した。即ち、本発明は、(1)
熱可塑性フィルムと多孔質支持体とに各々接着剤を塗布
し、この接着剤塗布面同士を合わせて貼り合わせること
を特徴とする感熱孔版印刷用原紙の製造方法、(2)接
着剤の塗布量が、熱可塑性フィルム側0.02〜0.7
0g/m 、多孔質支持体側0.20〜3.00g/
である、上記(1)記載の感熱孔版印刷用原紙の
製造方法、(3)多孔質支持体が、予め樹脂加工された
ものでない、上記(1)ないし(2)記載の感熱孔版印
刷用原紙の製造方法、を提供するものである。
【0009】以下に本発明を更に詳しく説明する。本発
明で使用する熱可塑性フィルムは、製版時の加熱により
穿孔、収縮するものであり、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィル
ム、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、
ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリフッ化ビニリデンフ
ィルム等が挙げられる。感熱孔版印刷機のサーマルヘッ
ドの微小化や製版の低エネルギー化に対応するため、熱
可塑性フィルムの厚みは1.0〜2.5μmが望まし
い。これら熱可塑性フィルムは、予め帯電防止剤、ステ
ィック防止剤等の処理がなされても良い。
【0010】本発明で使用する多孔質支持体は、熱可塑
性フィルムを支持し、印刷時にインキが通過出来る様な
構造をもつシート状のものであり、その組成として、例
えば、ポリエステル繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維
等の合成繊維、マニラ麻、コウゾ、ミツマタ、パルプ等
の天然繊維が挙げられ、これらは単独あるいは2種以上
併用して用いる事が出来る。米坪、厚さについては特に
限定されるものでは無いが、インキ消費量、印刷インキ
通過性、取扱性の点より5〜20g/m 程度のもの
が適当である。本発明において、多孔質支持体は、一般
に寸法安定性等を付与するために多孔質支持体に対して
予め行われる樹脂加工等の補強処理を必要とせず、その
まま使用することができる。この点も本発明の特徴の一
つである。
【0011】本発明では、熱可塑性フィルムと多孔質支
持体の各々に接着剤を塗布して、この塗布面同士を貼り
合わせ、次いで乾燥することにより、感熱孔版用原紙が
製造される。本発明で使用する熱可塑性フィルム側に塗
布する接着剤は、従来公知の接着剤が使え、例えば、ポ
リウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル系樹脂、ポリアクリル
酸エステル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹
脂等が挙げられる。これらの接着剤は溶液状で塗布され
るのが一般的であるが、無溶剤型接着剤を使用する事も
可能である。熱可塑性フィルム側に塗布する接着剤の塗
布量は、量が少なすぎると熱可塑性フィルムと多孔質支
持体が十分に接着せず製造時に剥がれたり、接着剤によ
るフィルム補強効果が無くなり多数枚印刷時のフィルム
破れが発生し、逆に量が多いとフィルム穿孔性が悪くな
るため、これらの兼ね合いで決められ、0.02〜0.
70g/m 、好ましくは0.05〜0.30g/m
の範囲で用いるのが望ましい。また、必要に応じて、
硬化剤、帯電防止剤、塗工性改質剤の様な添加剤を使用
することもできる。
【0012】本発明で使用する多孔質支持体側に塗布す
る接着剤は、熱可塑性フィルムに塗布する接着剤と同様
に従来公知の接着剤が使え、例えば、ポリウレタン系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等が挙げられ
る。これらの接着剤は溶液状で塗布されるのが一般的で
あるが、無溶剤型接着剤を使用する事も可能である。多
孔質支持体側に塗布する接着剤の塗布量は、量が少なす
ぎると接着剤による多孔質支持体補強効果が少なくなる
事で多数枚印刷時の寸法安定性が悪くなり、逆に量が多
いと接着剤が多孔質支持体に製膜し、インキ通過性が悪
くなり画像低下になるため、これらの兼ね合いで決めら
れ、0.20〜3.00g/m 、好ましくは0.5
0〜2.00g/mの範囲で用いるのが望ましい。ま
た、必要に応じて硬化剤、帯電防止剤、塗工性改質剤の
様な添加剤を使用することもできる。本発明で使用する
熱可塑性フィルムと多孔質支持体に塗布する接着剤は、
同種のものでも、種類が異なるものでも良い。
【0013】接着剤塗布方法は、ロールコート、グラビ
アコート、ワイヤーバーコート、ダイコート等の一般的
な塗布方法が使用出来る。乾燥方法は、アーチ型ドライ
ヤー、ストレートパス型ドライヤー、ドラムサポート型
ドライヤー、浮上型ドライヤー等の一般的な乾燥方法及
び乾燥条件が使用できる。
【0014】本発明で得られた感熱孔版印刷用原紙は、
必要に応じて帯電防止剤、スティック防止剤等のオーバ
ーコート層、あるいは水分調整のための加湿等がなされ
ても良い。
【0015】本発明の特徴は、熱可塑性フィルムと多孔
質支持体の両方に接着剤を塗布する点にある。このた
め、熱可塑性フィルムに塗布する接着剤が、フィルム補
強は可能であるが通常では接着不十分な微量であって
も、熱可塑性フィルムと多孔質支持体の接点部分におい
て多孔質支持体側に塗布された接着剤も接着に寄与する
ため十分な接着性を可能にし、更に多孔質支持体側に塗
布した接着剤により、多孔質支持体の補強がなされるた
めに予め樹脂加工したものを使用することなくて多数枚
印刷時の寸法安定性も良く、従来の製造方法では困難で
あった印刷耐久性(耐剥がれ・破れ性、寸法安定性)及
び画像性の優れた感熱孔版印刷用原紙を簡便に製造する
ことが可能となった。
【0016】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。尚、実施例における評価方法は以下の方法による。 1.接着性 感熱孔版印刷用原紙の接着のされ方を目視評価した。具
体的には、接着されていない箇所は接着されている箇所
に比較して光沢があるため、これを指標とし目視評価し
た。 ○:熱可塑性フィルムと多孔質支持体が良好に接着され
ている(光沢箇所なし)。 ×:熱可塑性フィルムと多孔質支持体が接着されていな
い箇所がある(光沢箇所がある)。 2.画像性 サーマルヘッドの1ドット当たりの製版エネルギーを可
変出来る画像試験機(株式会社大倉電機製:サーマルヘ
ッド印字装置TH−PMD)にて、製版エネルギーを
0.078mj/dotとし感熱孔版印刷用原紙を製版
した後、感熱孔版用印刷機(理想科学工業株式会社製リ
ソグラフAP7200)にて印刷スピード100枚/分
で印刷し、100枚目の印刷物画像のきめ細やかさを調
べた。 ○:実用上問題のないきめ細かい画像。 ×:白抜け状の反転が目立ち、がさついた画像。 3.印刷耐久性(耐剥がれ・破れ性) 感熱孔版印刷用原紙を、デジタル穿孔方式の自動製版印
刷機(株式会社リコー製プリポートSS860)にて製
版し、印刷スピード100枚/分で連続5000枚印刷
中の、フィルム破れにより異常画像が生じた時の印刷枚
数を調べた。 4.印刷耐久性(寸法安定性) 感熱孔版印刷用原紙を、デジタル穿孔方式の自動製版印
刷機(株式会社リコー製プリポートSS860)にて製
版し、印刷スピード100枚/分で連続2000枚印刷
して、100枚目の画像に対する2000枚目の画像
の、MD方向の伸び率%を調べた。伸び率は、0.3%
以下であれば実用上問題のないレベルであり、0.7%
以上になると印刷物の変形が目立ち、実用上、特に問題
となる。
【0017】実施例1 厚さ1.5μmの低融点2軸延伸ポリエステル系フィル
ムの片面に、トルエン75部、酢酸エチル25部の溶剤
に溶解した飽和ポリエステル樹脂(東洋紡製:バイロン
20SS)を乾燥後約0.15g/m になるように
ロールコーターで塗布した物と、マニラ麻80%・ポリ
エステル繊維20%からなる多孔質支持体の片面にトル
エン75部、酢酸エチル25部の溶剤に溶解した飽和ポ
リエステル樹脂(東洋紡製:バイロン20SS)を乾燥
後約0.70g/m になるようにロールコーターで
塗布した物を、塗布面を合わせて貼り合わせて乾燥させ
た後、このフィルムと多孔質支持体からなる積層体のフ
ィルム面にシリコーンオイルエマルジョン(トーレダウ
コーニング・シリコーン製:SM−8701)を乾燥後
約0.2g/m となるように塗布し感熱孔版印刷用
原紙を作製した。原紙作製時に繊維の抜けはなく、また
得られた感熱孔版印刷用原紙は、接着性良好、画像性良
好、印刷耐久性5000枚問題なし、寸法安定性0.0
6%と、全てに良好であった。結果を表1に示す。
【0018】実施例2 厚さ2μmの2軸延伸ポリエステル系フィルムの片面
に、トルエンに溶解した塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体樹脂(サイデン化学製:サイビノールLG−L3)を
乾燥後約0.05g/m になるようにロールコータ
ーで塗布した物と、マニラ麻100%の多孔質支持体の
片面にトルエン75部、酢酸エチル25部の溶剤に溶解
した飽和ポリエステル樹脂(東洋紡製:バイロン20S
S)を乾燥後約0.50g/m になるようにロール
コーターで塗布した物を、塗布面を合わせて貼り合わせ
て乾燥させた後、このフィルムと多孔質支持体からなる
積層体のフィルム面にシリコーンオイルエマルジョン
(トーレダウコーニング・シリコーン製:SM−870
1)を乾燥後約0.2g/m となるように塗布し感
熱孔版印刷用原紙を作製した。原紙作製時に繊維の抜け
はなく、また得られた感熱孔版印刷用原紙は、接着性良
好、画像性良好、印刷耐久性5000枚問題なし、寸法
安定性0.15%と、全てに良好であった。結果を表1
に示す。
【0019】実施例3 厚さ2μmの低結晶質低融点高収縮性の高感度2軸延伸
ポリエステル系フィルム片面に、トルエンに溶解した酢
酸ビニル樹脂(昭和高分子製:ビニロールSE−H)を
乾燥後約0.30g/m になるようにロールコータ
ーで塗布した物と、マニラ麻50%・ビニロン繊維25
%・ポリエステル繊維25%からなる多孔質支持体の片
面にトルエンに溶解した塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体樹脂(サイデン化学製:サイビノールLG−L3)を
乾燥後約2.00g/m になるようにロールコータ
ーで塗布した物を、塗布面を合わせて貼り合わせて乾燥
させた後、このフィルムと多孔質支持体からなる積層体
のフィルム面にイソプロピレンアルコールに溶解したシ
リコーンオイル(トーレダウコーニング・シリコーン
製:SF−8421)を乾燥後約0.2g/m とな
るように塗布し感熱孔版印刷用原紙を作製した。原紙作
製時に繊維の抜けはなく、また得られた感熱孔版印刷用
原紙は、接着性良好、画像性良好、印刷耐久性5000
枚問題なし、寸法安定性0.02%と、全てに良好であ
った。結果を表1に示す。
【0020】比較例1 実施例1で用いたフィルムの片面に、トルエン75部、
酢酸エチル25部の溶剤に溶解した飽和ポリエステル樹
脂(東洋紡製:バイロン20SS)を乾燥後約0.10
g/m になるようにロールコーターで塗布した物の
塗布面と、実施例1で用いた多孔質支持体とを貼り合わ
せて乾燥させた後、このフィルムと多孔質支持体からな
る積層体のフィルム面に実施例1で用いたシリコーンオ
イルエマルジョンを乾燥後約0.2g/m となるよ
うに塗布し感熱孔版印刷用原紙を作製した。ここで得ら
れた感熱孔版印刷用原紙は、所々ラミ浮きが有り接着性
悪い、画像性良好、印刷耐久性3500枚でフィルムと
多孔質支持体の剥がれによる異常画像発生、寸法安定性
1.75%と、実用上問題となる結果であった。結果を
表1に示す。
【0021】比較例2 実施例1で用いたフィルムの片面に、トルエン75部、
酢酸エチル25部の溶剤に溶解した飽和ポリエステル樹
脂(東洋紡製:バイロン20SS)を乾燥後約0.60
g/m になるようにロールコーターで塗布した物の
塗布面と、実施例1で用いた多孔質支持体とを貼り合わ
せて乾燥させた後、このフィルムと多孔質支持体からな
る積層体のフィルム面に実施例1で用いたシリコーンオ
イルエマルジョンを乾燥後約0.2g/m となるよ
うに塗布し感熱孔版印刷用原紙を作製した。ここで得ら
れた感熱孔版印刷用原紙は、接着性良好、画像性悪い、
印刷耐久性5000枚問題なし、寸法安定性0.85%
と、実用上問題となる結果であった。結果を表1に示
す。
【0022】比較例3 実施例2で用いた多孔質支持体の片面にトルエンに溶解
した塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(サイデン化
学製:サイビノールLG−L3)を乾燥後約0.50g
/m になるようにロールコーターで塗布した物の塗
布面を、実施例2で用いたフィルムに貼り合わせて乾燥
させた後、このフィルムと多孔質支持体からなる積層体
のフィルム面に実施例2で用いたシリコーンオイルエマ
ルジョンを乾燥後約0.2g/m となるように塗布
し感熱孔版印刷用原紙を作製した。ここで得られた感熱
孔版印刷用原紙は、ラミ浮きが多く接着性悪い、画像性
良好、印刷耐久性2500枚でフィルム破れによる異常
画像発生、寸法安定性0.17%と、実用上問題となる
結果であった。結果を表1に示す。
【0023】比較例4 実施例2で用いた多孔質支持体の片面にトルエンに溶解
した塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(サイデン化
学製:サイビノールLG−L3)を乾燥後約2.00g
/m になるようにロールコーターで塗布した物の塗
布面を、実施例2で用いたフィルムに貼り合わせて乾燥
させた後、このフィルムと多孔質支持体からなる積層体
のフィルム面に実施例2で用いたシリコーンオイルエマ
ルジョンを乾燥後約0.2g/m となるように塗布
し感熱孔版印刷用原紙を作製した。ここで得られた感熱
孔版印刷用原紙は、接着性良好、画像性悪い、印刷耐久
性4000枚でフィルム破れによる異常画像発生、寸法
安定性0.03%と、実用上問題となる結果であった。
結果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明による
と、印刷耐久性(耐剥がれ・破れ性)、画像性、及び接
着性が良好であり、繊維の抜けもない感熱孔版印刷用原
紙の簡便で、効率的・安定的な製造方法が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H114 AB23 AB25 AB28 BA06 DA28 DA47 DA49 DA50 DA56 DA60 EA02 EA03 EA04 FA01 FA14 4F100 AJ04B AK41A AK41B AK41G AK52C BA02 BA03 BA07 BA10B BA10C CB00 DG01B DG10 DJ00B EH46 EJ38A GB90 JA04A JB16A JM01C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性フィルムと多孔質支持体とに各
    々接着剤を塗布し、この接着剤塗布面同士を合わせて貼
    り合わせることを特徴とする感熱孔版印刷用原紙の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 接着剤の塗布量が、熱可塑性フィルム側
    0.02〜0.70g/m 、多孔質支持体側0.2
    0〜3.00g/m である、請求項1記載の感熱孔
    版印刷用原紙の製造方法。
  3. 【請求項3】 多孔質支持体が、予め樹脂加工されたも
    のでない、請求項1ないし2記載の感熱孔版印刷用原紙
    の製造方法。
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