JPH0645275B2 - 感熱孔版用原版 - Google Patents

感熱孔版用原版

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JPH0645275B2
JPH0645275B2 JP1270445A JP27044589A JPH0645275B2 JP H0645275 B2 JPH0645275 B2 JP H0645275B2 JP 1270445 A JP1270445 A JP 1270445A JP 27044589 A JP27044589 A JP 27044589A JP H0645275 B2 JPH0645275 B2 JP H0645275B2
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JP
Japan
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heat
sheet
sensitive stencil
flexible reinforcing
base material
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JP1270445A
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克己 茂木
素史 奥川
浩二 増田
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Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明はワードプロセッサ等のサーマルドヘッドを用い
たプリンタにより直接印字することができ、これを用い
てホビー用印刷機に代表される簡易印刷機(例えば理想
科学工業社製プリントゴッコ、以下簡易印刷機と称す)
に装着し、数100枚程度印刷することが可能な感熱孔
版用原版に関するものである。
<従来の技術> 近時多孔質シートと熱可塑製樹脂フィルムとを組合せた
感熱孔版用原紙を用い、年賀状等数100枚程度の簡易
印刷が行われている。この場合の原版作成に当って次の
ような方法がとられていた。すなわち、編集した版下を
ワードプロセッサよりプリントアウトし、次に直接これ
を原稿とするか、編集した版下をPPCで取り直したも
のを原稿にして、該原稿の上に感熱孔版原紙を載置して
上からバルブフラッシュ等を用いてフラッシュ製版し原
版を作成していた。また別の簡易印刷の方法としてはワ
ードプロセッサを用いて直接ハガキの1枚づつにプリン
トアウトしていた。しかしながらそのような方法によれ
ば何れも種々面倒な手間や時間がかかるとともに、経費
もかかるという問題点があった。
これに対して本発明者らは先にワードプロセッサ等のサ
ーマルヘッドを用いたプリンタにより直接印字できる原
版を提案した。
その概要は感熱孔版用原紙を構成する多孔質シートの露
出面に印刷該当領域を切り取り得るようにした可撓性補
強用機材を貼り付け、さらに該可撓性補強用基材の周辺
部の少なくとも1辺にインク不通過シートを貼り付けた
もので、該可撓性補強用基材の印刷該当部分を切り取る
だけで印刷をなしうるものである。
しかしインク不通過シートと可撓性補強用基材との接着
について、可撓性補強用基材の周辺部2辺以上を接着し
た場合には、ワードプロセッサ内で原版が半転する際、
内径と外径との曲率差により、シワを生じ易く、通過し
にくいという欠点があった。また接着を原版走行方向と
直角方向の一辺のみとした場合は、ワードプロセッサー
内での製版時の走行中にインク不通過シートと可撓性補
強用基材との間で滑りを生じることがある。その結果、
製版面に歪を生じたり、紙詰りを起こして走行不能とな
ることがあった。これらの障害は原版が無駄となるだけ
でなく、サーマルヘッドの損傷という重大な障害をひき
起すことがある。
<課題を解決するための手段> 本発明者は、この点について研究を進めた結果、感熱孔
版用原版を構成するインク不通過シートの少なくとも可
撓性補強用基材に接する面の表面粗さの中心線平均粗さ
(JIS B 0601表面粗さの定義と表示)を0.5μm以
上、可撓性補強用基材の接触する面に対する摩擦係数を
0.25以上とすることにより、ワードプロセッサーに
適用して印字する際、走行時にインク不通過シートと補
強紙との滑りを防止できることを見出した。
本発明は、多孔質シートの一方の片面に、少なくとも接
着層、熱可塑性樹脂フィルム層を順次設けてなる感熱孔
版用原紙の多孔質シートの他方の片面に、印刷該当領域
を切り取るための切れ目を設けた可撓性補強用基材の枠
部分を接着し、かつ該可撓性補強用基材の枠部分にイン
ク不通過シートを接着してなる感熱孔版用原版におい
て、前記インク不通過シートは、製版時における原版走
行方向と直角な一辺が接着され、前記インク不通過シー
トの少なくとも可撓性補強用基材に接する面の表面粗さ
の中心線平均粗さ(JISB 0601表面粗さの定義と表示)
が0.5μm以上であり、可撓性補強用基材の接触する
面に対する摩擦係数が0.25以上であること特徴とす
るサーマルヘッド製版用の感熱孔版用原版である。
本発明の感熱孔版用原版の概要は具体的には以下のとお
りである。
多孔質シートの一方の片面に少なくとも接着層、熱可塑
性樹脂フィルム層を順次設けてなる感熱孔版用原紙の多
孔質シートの他方の片面に、印刷該当領域を切り取るた
めの切れ目を設けた可撓性補強用基材の枠部分を接着
し、かつ該可撓性補強用基材の枠部分に、インク不通過
シートを接着してなる感熱孔版用原版である。この場合
本発明を構成する熱可塑性樹脂フィルム層の露出面には
フッ素樹脂やシリコーン樹脂の如き離型性をもたせる
か、又は該露出面にスティック防止層を設けてもよい。
次に可撓性補強用基材としては厚さ50〜600μm、
こわさ3〜150gf・cm(ただしJIS P 8125加重曲げ方
法による板紙のこわさ試験方法)の紙、プラスチックフ
ィルム、プラスチック発泡シート等が用いられる。
ここに用いられる感熱孔版用原紙の多孔質シートとして
は、みつまた、こうぞ、マニラ麻などの天然繊維、レー
ヨン、ポリビニルアルコール、ポリエステル等の合成繊
維を主原料として抄造した紙又は不織布或いは織布が用
いられる。
接着層としては例えばポリエステル系樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアクリル系樹
脂等適宜のものが用いられる。
熱可塑性樹脂フィルム層としては以下のものが挙げられ
る。
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアセタール、ポリスチレン、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、ポリアミド酢酸セルロース、エ
チルセルロース、アクリル樹脂、フッ素樹脂、シリコー
ン樹脂等で単独重合体、共重合体、それらのブレンド
物。
インク不通過シートは少なくとも可撓性補強用基材に接
する面の表面粗さの中心線平均粗さ(以下Raと略す)が
0.5μm以上、可撓性補強用基材の接触面に対する摩
擦係数が0.25以上のものである。
例えばポリエステル、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、塩
化ビニリデン樹脂等のフイルムシート、を表面処理した
もの、紙、加工紙、金属箔、織布等があげられる。
表面処理法としては、マット処理法、エンボス加工、顔
料塗布、ゴム材塗布等の手段がありこれより所望の中心
線平均粗さ及び摩擦係数を得ることができる。
以下図面により説明する。第1図は従来の感熱孔版原紙
の横断面であって多孔質シート1の片面に接着層2、さ
らにその上に熱可塑性樹脂フィルム層3及び必要に応じ
てスティック防止層4を順次設ける。
第2図は本発明の感熱孔版用原版の構成図で、第1図の
感熱孔版用原紙を所定の大きさに裁断して得た感熱孔版
用原紙Aの多孔質シートの露出面に枠部分B(前記可撓
性補強用基材の印刷該当領域5を切りとったもの)を接
着し、かつインク不通過シートCを接着部6にて前記枠
中Bに重ねて接着したものである。
本発明の原版を用いて製版印刷する段階を具体的に説明
すれば、先ずワードプロセッサにより印字し、次に、可
撓性補強用基材の印刷該当領域を切れ目より切断除去し
たのちインク盛付けを行い、次いで簡易印刷機にかけ、
印刷すれば数100枚程度は容易にかつ鮮明に印刷する
ことができる。なお可撓性補強用基材の切れ目は、全部
同じミシン目としてもよいが、コーナー部は大きな切断
ラインとしたり、一辺は完全な切断ラインとする等によ
り印刷該当領域の除去作業の能率を高めることができ
る。
<実施例> 以下実施例について説明する。
実施例1 熱可塑性樹脂フィルム層として厚さ1.8μmのポリエ
ステルフィルム(帝人社製テイジンテトロンフィルムF
D1.8μm)を用い、これに接着基材として飽和ポリ
エステル樹脂〔東洋紡績社製バイロン 200,イソシ
アネート(硬化材)〕を塗布量が1.0g/mとなる
ように、ワイヤバー(0.3mmφ)を用いて塗布して接
着層を形成し、これを多孔質シートを形成するマニラ麻
紙(坪量11g/m,厚40μm)にウェットラミネ
ート法により貼り合わせた。
次に該ポリエステルフィルム上にスティック防止層とし
て室温硬化型シリコーン樹脂〔トーレシリコーン社製ト
ーレシリコーンPRX 305(主剤),トーレシリコーンSH
23K)硬化剤)〕を塗布量が0.05g/mになるよ
うに塗布乾燥して感熱孔版用原紙を作成した。
一方厚さ150μm、こわさ20gf・cmのカード用紙を
可撓性補強用基材として用い、枠部分と印刷可能領域と
の境界に切れ目(ミシン目)を設けておき、これを前記
感熱孔版用原紙の多孔質シート面と枠部分で貼り合わせ
補強とした。
次にインク不通過シートとして厚さ36μm、Ra0.9
1μm、摩擦係数0.38のマット化処理ポリエチレン
テレフタレートフィルムのマット化処理面側をカード用
紙に重ね、原版走行方向と直角方向の1辺を接着させて
本発明用の感熱孔版用原版を得た。
これを用いてワードプロセッサで印字すると走行時イン
ク不通過シートと可撓性補強用基材の滑りがなく良好に
印字することができ、次に可撓性補強用基材の印刷可能
領域をミシン目より切取り除去し、多孔質シートの印字
部分を露出せしめ、印字部に合わせてインクを盛り付け
簡易印刷機に装着(装着が緩いときは適切な厚紙等をカ
テとして用いる)したところ、容易に印刷することがで
きた。すなわち例えば理想科学工業社製、プリントゴッ
コを用い印刷したところ原稿に忠実で鮮明な印刷物を1
00枚印刷することができた。
実施例2 インク不通過シートとして厚さ80μm、Ra3.14μ
m、摩擦係数0.30のトレーシングペーパーを用い、
その他は実施例1と同様にして本発明の感熱孔版用原版
を得た。
これを用いて実施例1と同様にしてワードプロセッサー
で印字すると走行時インク不通過シートと可撓性補強用
基材の滑りがなく印字することができ、その後簡易印刷
機による印刷を100枚行なったところ実施例1と同様原
稿に忠実で鮮明な印刷物を得ることができた。
比較例1 インク不通過シートとして厚さ36μ、Ra0.24μ
m、摩擦係数0.21のポリエチレンテレフタレートフ
ィルムを用い、その他は実施例1と同様にして比較用の
感熱孔版用原版を得た。
これを用いて実施例1と同様にしてワードプロセッサー
で印字したところ走行中にインク不通過シートと可撓性
補強用基材間で滑りが生じ、印字途中で走行が停止して
しまった。
<発明の効果> 本発明によればインク不通過シートの表面粗さを規定
し、インク不通過シートと可撓性補強用基材との滑りを
生じにくくしているので、ワードプロセッサによる印字
が容易に行われ、しかもこの基材の印刷該当領域を印刷
直前に除去し、印刷することができるので、簡単でコス
トがかからず、しかも数100枚程度の印刷を鮮明に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図本発明の感熱孔版用原紙の横断面図、第2図は本
発明の感熱孔用原版の構成図を示し、図中の記号1は多
孔質シート、2は接着層、3は熱可塑性樹脂フイルム
層、4はスティック防止層、5は印刷該当領域、6は接
着部、Aは感熱孔版用原紙、Bは枠部分、Cはインク不
通過シートを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−69461(JP,A) 実開 昭51−132007(JP,U) 実開 昭63−130259(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔質シートの一方の片面に少なくとも接
    着層、熱可塑性樹脂フィルム層を順次設けてなる感熱孔
    版用原紙の多孔質シートの他方の片面に、印刷該当領域
    を切り取るための切れ目を設けた可撓性補強用基材の枠
    部分を接着し、かつ該可撓性補強用基材の枠部分にイン
    ク不通過シートを接着してなる感熱孔版用原版におい
    て、前記インク不通過シートは、製版時における原版走
    行方向と直角な一辺が接着され、かつ、前記インク不通
    過シートの可撓性補強用基材に接する面の表面粗さの中
    心線平均粗さ(JISB0601表面粗さの定義と表示)が0.
    5μm以上であり、可撓性補強用基材の接触する面に対
    する摩擦係数が0.25以上であることを特徴とするサ
    ーマルヘッド製版用の感熱孔版用原版。
JP1270445A 1989-10-19 1989-10-19 感熱孔版用原版 Expired - Lifetime JPH0645275B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51132007U (ja) * 1975-04-16 1976-10-23
JPS6169461A (ja) * 1984-09-14 1986-04-10 Fuji Photo Film Co Ltd 孔版印刷方法
JPH0621732Y2 (ja) * 1987-02-20 1994-06-08 理想科学工業株式会社 スクリ−ン印刷原版

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