JP3447414B2 - 感熱孔版用原紙 - Google Patents
感熱孔版用原紙Info
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- JP3447414B2 JP3447414B2 JP05037495A JP5037495A JP3447414B2 JP 3447414 B2 JP3447414 B2 JP 3447414B2 JP 05037495 A JP05037495 A JP 05037495A JP 5037495 A JP5037495 A JP 5037495A JP 3447414 B2 JP3447414 B2 JP 3447414B2
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- porous support
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- vinyl acetate
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱孔版用原紙の熱可
塑性フィルムと多孔性支持体を貼り合わせるための接着
剤に関する。更に詳しくは、解像度が高く良好な画質が
得られ、多数枚印刷しても画像変化が無い高感度感熱孔
版用原紙を安定的に製造するための接着剤に関する。
塑性フィルムと多孔性支持体を貼り合わせるための接着
剤に関する。更に詳しくは、解像度が高く良好な画質が
得られ、多数枚印刷しても画像変化が無い高感度感熱孔
版用原紙を安定的に製造するための接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外線、サーマルヘッド等の手段を用い
て原紙を穿孔製版し、これらを印刷用の版として使用す
る印刷方式は、簡便な印刷方式として広く普及してい
る。これら穿孔方式の中でも、サーマルヘッドを使用し
たデジタル穿孔方式は、地汚れの発生が少ないこと、文
字や図形のデジタル処理が可能なこと、簡便なことなど
の理由により、現在では穿孔方式の主流となり大部分を
占めるようになっている。また近年、小さな文字から写
真のハーフトーンまで解像度の高い、高品質印刷への要
求が高まり、製造装置においてはサーマルヘッドの微小
化、高精細化等の対応がなされている。更に、製造装置
においては、微細化、高精細化されたサーマルヘッドの
長寿命化をはかるため、低エネルギー製版化が進められ
ている。感熱孔版用原紙も、この低エネルギー化製版に
対応しながら、更に、前記したサーマルヘッドの微小
化、高精細化に対応した高感度化の検討がなされてい
る。熱可塑性フィルムと多孔質支持体を積層した構成を
もつ感熱孔版用原紙を高感度化する方法としては、厚さ
が薄く(例えば2μ以下)、しかも低融点で、熱収縮率
の高い高感度熱可塑性フィルムの使用が挙げられる。こ
のような高感度熱可塑性フィルムを使用した高感度感熱
孔版用原紙は、高精細なサーマルヘッドや低エネルギー
のサーマルヘッドに対しても容易に穿孔する。しかしな
がら、これらの高感度熱可塑性フィルムを用いても高感
度熱可塑性フィルムが多孔性支持体表面の凹凸に沿って
貼り合わされると、感熱孔版用原紙の高感度熱可塑性フ
ィルム面が凹凸になり、製版時にサーマルヘッドへの感
熱孔版用原紙の密着性が悪く、サーマルヘッドと密着し
ていない部分の画像が白く抜けてしまう密着不良のた
め、確実に穿孔されず、印刷画像部に白斑点(以下、白
抜けという。)を生じさせる欠点があった。
て原紙を穿孔製版し、これらを印刷用の版として使用す
る印刷方式は、簡便な印刷方式として広く普及してい
る。これら穿孔方式の中でも、サーマルヘッドを使用し
たデジタル穿孔方式は、地汚れの発生が少ないこと、文
字や図形のデジタル処理が可能なこと、簡便なことなど
の理由により、現在では穿孔方式の主流となり大部分を
占めるようになっている。また近年、小さな文字から写
真のハーフトーンまで解像度の高い、高品質印刷への要
求が高まり、製造装置においてはサーマルヘッドの微小
化、高精細化等の対応がなされている。更に、製造装置
においては、微細化、高精細化されたサーマルヘッドの
長寿命化をはかるため、低エネルギー製版化が進められ
ている。感熱孔版用原紙も、この低エネルギー化製版に
対応しながら、更に、前記したサーマルヘッドの微小
化、高精細化に対応した高感度化の検討がなされてい
る。熱可塑性フィルムと多孔質支持体を積層した構成を
もつ感熱孔版用原紙を高感度化する方法としては、厚さ
が薄く(例えば2μ以下)、しかも低融点で、熱収縮率
の高い高感度熱可塑性フィルムの使用が挙げられる。こ
のような高感度熱可塑性フィルムを使用した高感度感熱
孔版用原紙は、高精細なサーマルヘッドや低エネルギー
のサーマルヘッドに対しても容易に穿孔する。しかしな
がら、これらの高感度熱可塑性フィルムを用いても高感
度熱可塑性フィルムが多孔性支持体表面の凹凸に沿って
貼り合わされると、感熱孔版用原紙の高感度熱可塑性フ
ィルム面が凹凸になり、製版時にサーマルヘッドへの感
熱孔版用原紙の密着性が悪く、サーマルヘッドと密着し
ていない部分の画像が白く抜けてしまう密着不良のた
め、確実に穿孔されず、印刷画像部に白斑点(以下、白
抜けという。)を生じさせる欠点があった。
【0003】このように、画像上の白抜けは、熱可塑性
フィルムと多孔性支持体の接着状態と関係があるが、接
着状態に関係なく感熱孔版用原紙の表面平滑性を高める
手段として、多孔性支持体にキャレンダーを掛け、多孔
性支持体表面の凹凸を少なくする方法が知られている。
この方法であれば、多孔性支持体の凹凸に沿って貼り合
わされても、多孔性支持体の凹凸自体が少なく平滑であ
るため感熱孔版用原紙表面も平滑になりサーマルヘッド
との密着性も良い。しかしながら、多孔性支持体表面が
キャレンダー掛けによりつぶされ繊維密度が高くなるた
め、熱可塑性フィルムと多孔性支持体の接点が非常に多
くなり、この非常に多い接着部分は穿孔されず、製版印
刷後、この部分の画像が繊維目状に白く抜けるという欠
点があった。
フィルムと多孔性支持体の接着状態と関係があるが、接
着状態に関係なく感熱孔版用原紙の表面平滑性を高める
手段として、多孔性支持体にキャレンダーを掛け、多孔
性支持体表面の凹凸を少なくする方法が知られている。
この方法であれば、多孔性支持体の凹凸に沿って貼り合
わされても、多孔性支持体の凹凸自体が少なく平滑であ
るため感熱孔版用原紙表面も平滑になりサーマルヘッド
との密着性も良い。しかしながら、多孔性支持体表面が
キャレンダー掛けによりつぶされ繊維密度が高くなるた
め、熱可塑性フィルムと多孔性支持体の接点が非常に多
くなり、この非常に多い接着部分は穿孔されず、製版印
刷後、この部分の画像が繊維目状に白く抜けるという欠
点があった。
【0004】この繊維目状白抜けを改善するため、熱可
塑性フィルムと多孔性支持体の接着状態に注目し、多孔
性支持体に粒径50μm以下の微粒子を固着させ、熱可
塑性フィルムとこの微粒子の間で接着させる方法(特開
平4−288288)が知られているが、この方法にお
ける接着状態は、熱可塑性フィルムと微粒子の間の点接
着でしかないため、熱可塑性フィルムと多孔性支持体が
剥がれ易く、多数枚印刷時の多孔性支持体の伸びにより
熱可塑性フィルムと多孔性支持体が剥がれてしまうとい
う欠点があった。
塑性フィルムと多孔性支持体の接着状態に注目し、多孔
性支持体に粒径50μm以下の微粒子を固着させ、熱可
塑性フィルムとこの微粒子の間で接着させる方法(特開
平4−288288)が知られているが、この方法にお
ける接着状態は、熱可塑性フィルムと微粒子の間の点接
着でしかないため、熱可塑性フィルムと多孔性支持体が
剥がれ易く、多数枚印刷時の多孔性支持体の伸びにより
熱可塑性フィルムと多孔性支持体が剥がれてしまうとい
う欠点があった。
【0005】このように特別な多孔性支持体を用いるこ
となく感熱孔版用原紙の表面平滑性を高め良好な画質を
得る手段として、例えば鏡面ロールに熱可塑性フィルム
を密着させた状態で多孔性支持体とラミネートする方法
(特公平3−52354)が知られている。この方法で
は、熱可塑性フィルムが多孔性支持体の凸部としか接着
せず感熱孔版用原紙の表面平滑性は高くなるが、多孔性
支持体の凸部としか接着しないため、熱可塑性フィルム
と多孔性支持体が剥がれやすく、上記の多孔性支持体に
微粒子を固着させる方法と同様に多数枚印刷時における
多孔性支持体の伸びにより熱可塑性フィルムと多孔性支
持体が剥がれてしまうという欠点があった。
となく感熱孔版用原紙の表面平滑性を高め良好な画質を
得る手段として、例えば鏡面ロールに熱可塑性フィルム
を密着させた状態で多孔性支持体とラミネートする方法
(特公平3−52354)が知られている。この方法で
は、熱可塑性フィルムが多孔性支持体の凸部としか接着
せず感熱孔版用原紙の表面平滑性は高くなるが、多孔性
支持体の凸部としか接着しないため、熱可塑性フィルム
と多孔性支持体が剥がれやすく、上記の多孔性支持体に
微粒子を固着させる方法と同様に多数枚印刷時における
多孔性支持体の伸びにより熱可塑性フィルムと多孔性支
持体が剥がれてしまうという欠点があった。
【0006】上記した熱可塑性フィルムと多孔性支持体
の接着状態は、接着剤の樹脂種類の違いによっても異な
り、従来より知られているアクリル系樹脂、ウレタン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体を除く酢酸ビニル系樹脂を用いた場合には、多孔
性支持体と熱可塑性フィルムとの接点が多くなり、多孔
性支持体の凹凸に沿って熱可塑性フィルムが貼り合わさ
れるため、サーマルヘッドとの接触不良による画質不良
が発生する欠点があった。ここで、樹脂種類により接着
状態が異なる理由は、明確では無いが多孔性支持体や熱
可塑性フィルムに対する接着剤樹脂の初期接着力の違い
によるものと推定している。初期接着力の弱い樹脂を用
いた場合には、多孔性支持体と熱可塑性フィルムを貼り
合わせた後、必要な接着力を生じる前に加わる外力によ
り、初期接着力の最も弱い多孔性支持体凹部の接点が部
分的に剥がれてしまい、最終的に接着剤量が多く比較的
初期接着力の強い多孔性支持体凸部の接点だけが残り良
好な接着状態が得られると推定している。
の接着状態は、接着剤の樹脂種類の違いによっても異な
り、従来より知られているアクリル系樹脂、ウレタン系
樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体を除く酢酸ビニル系樹脂を用いた場合には、多孔
性支持体と熱可塑性フィルムとの接点が多くなり、多孔
性支持体の凹凸に沿って熱可塑性フィルムが貼り合わさ
れるため、サーマルヘッドとの接触不良による画質不良
が発生する欠点があった。ここで、樹脂種類により接着
状態が異なる理由は、明確では無いが多孔性支持体や熱
可塑性フィルムに対する接着剤樹脂の初期接着力の違い
によるものと推定している。初期接着力の弱い樹脂を用
いた場合には、多孔性支持体と熱可塑性フィルムを貼り
合わせた後、必要な接着力を生じる前に加わる外力によ
り、初期接着力の最も弱い多孔性支持体凹部の接点が部
分的に剥がれてしまい、最終的に接着剤量が多く比較的
初期接着力の強い多孔性支持体凸部の接点だけが残り良
好な接着状態が得られると推定している。
【0007】熱可塑性フィルムが多孔性支持体の凸部と
しか接着しない良好な接着状態が得られる樹脂として
は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂があげられ
る。この塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂は、耐
インキ性が良好であり、インキにより接着剤の接着力が
低下することは無く、この接着力の低下が原因で多数枚
印刷時に剥がれることは無いが、上記した方法と同じく
熱可塑性フィルムが多孔性支持体の凸部表面としか接着
しないため、熱可塑性フィルムと多孔性支持体の接点が
少なくなり、この接点の少なさが原因で多数枚印刷時の
多孔性支持体の伸びにより熱可塑性フィルムと多孔性支
持体が剥がれてしまうという欠点があった。
しか接着しない良好な接着状態が得られる樹脂として
は、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂があげられ
る。この塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂は、耐
インキ性が良好であり、インキにより接着剤の接着力が
低下することは無く、この接着力の低下が原因で多数枚
印刷時に剥がれることは無いが、上記した方法と同じく
熱可塑性フィルムが多孔性支持体の凸部表面としか接着
しないため、熱可塑性フィルムと多孔性支持体の接点が
少なくなり、この接点の少なさが原因で多数枚印刷時の
多孔性支持体の伸びにより熱可塑性フィルムと多孔性支
持体が剥がれてしまうという欠点があった。
【0008】このように、従来より知られている接着剤
は、熱可塑性フィルムと多孔性支持体の接点を少なくす
るという観点からの選定は行われておらず、小さな文字
から写真のハーフトーンまで解像度の高い高品質印刷へ
の要求には対応出来なかった。また、高品質印刷が可能
なほど接点が少ない場合には、耐インキ性が良好な接着
剤を用いても多数枚印刷時における多孔性支持体の伸び
による剥がれが生じるという欠点があった。
は、熱可塑性フィルムと多孔性支持体の接点を少なくす
るという観点からの選定は行われておらず、小さな文字
から写真のハーフトーンまで解像度の高い高品質印刷へ
の要求には対応出来なかった。また、高品質印刷が可能
なほど接点が少ない場合には、耐インキ性が良好な接着
剤を用いても多数枚印刷時における多孔性支持体の伸び
による剥がれが生じるという欠点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、サー
マルヘッドと感熱孔版用原紙の密着性を上げ良好な画質
を得るため、多孔性支持体の凹凸に沿わないよう熱可塑
性フィルムと多孔性支持体を貼り合わせる方法がある
が、その結果、多孔性支持体の凸部表面としか熱可塑性
フィルムが接着されないため、剥離しやすくなり、多数
枚印刷時において多孔性支持体が伸びると、熱可塑性フ
ィルムと多孔性支持体が剥がれてしまうという欠点があ
った。
マルヘッドと感熱孔版用原紙の密着性を上げ良好な画質
を得るため、多孔性支持体の凹凸に沿わないよう熱可塑
性フィルムと多孔性支持体を貼り合わせる方法がある
が、その結果、多孔性支持体の凸部表面としか熱可塑性
フィルムが接着されないため、剥離しやすくなり、多数
枚印刷時において多孔性支持体が伸びると、熱可塑性フ
ィルムと多孔性支持体が剥がれてしまうという欠点があ
った。
【0010】本発明は、この欠点を解消し、サーマルヘ
ッドとの密着性が良く、高画質が得られ、多数枚印刷時
にも熱可塑性フィルムと多孔性支持体が剥がれることの
ない、感熱孔版用原紙を提供することを目的とする。
ッドとの密着性が良く、高画質が得られ、多数枚印刷時
にも熱可塑性フィルムと多孔性支持体が剥がれることの
ない、感熱孔版用原紙を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体系樹脂を主成分とすることで熱
可塑性フィルムが多孔性支持体の凸部表面としか接着せ
ず、感熱孔版用原紙の表面平滑性が高く良好な画質が得
られ、更に、この塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹
脂にポリイソシアネートを混合することにより多数枚印
刷時に多孔性支持体が伸び難くなり、多数枚印刷時の多
孔性支持体の伸びによる剥がれの問題が解消できること
を見いだした。すなわち、本発明は、熱可塑性フィルム
と多孔性支持体を接着剤を介して積層した感熱孔版用原
紙において、この接着剤が、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体系樹脂を主成分とし、この塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体系樹脂に対してポリイソシアネートを2〜3
5重量%混合したものであることを特徴とする感熱孔版
用原紙である。
ル−酢酸ビニル共重合体系樹脂を主成分とすることで熱
可塑性フィルムが多孔性支持体の凸部表面としか接着せ
ず、感熱孔版用原紙の表面平滑性が高く良好な画質が得
られ、更に、この塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹
脂にポリイソシアネートを混合することにより多数枚印
刷時に多孔性支持体が伸び難くなり、多数枚印刷時の多
孔性支持体の伸びによる剥がれの問題が解消できること
を見いだした。すなわち、本発明は、熱可塑性フィルム
と多孔性支持体を接着剤を介して積層した感熱孔版用原
紙において、この接着剤が、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体系樹脂を主成分とし、この塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体系樹脂に対してポリイソシアネートを2〜3
5重量%混合したものであることを特徴とする感熱孔版
用原紙である。
【0012】さらに、前記発明において、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体系樹脂として可塑剤が含有されたも
のを用いると、感熱孔版用原紙に柔軟性が付与され、サ
ーマルヘッドとの当たりが良くなり、より低エネルギー
製版においても高画質が得られることを見いだした。す
なわち、第2の発明は、上記発明において用いる塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂が、可塑剤を5〜40
重量%含有の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂か
らなることを特徴とする感熱孔版用原紙である。
酢酸ビニル共重合体系樹脂として可塑剤が含有されたも
のを用いると、感熱孔版用原紙に柔軟性が付与され、サ
ーマルヘッドとの当たりが良くなり、より低エネルギー
製版においても高画質が得られることを見いだした。す
なわち、第2の発明は、上記発明において用いる塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂が、可塑剤を5〜40
重量%含有の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂か
らなることを特徴とする感熱孔版用原紙である。
【0013】本発明における熱可塑性フィルムは、製版
時の加熱により穿孔、収縮するものであり、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム、ポリ
スチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビ
ニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリフッ
化ビニリデンフィルム等が挙げられる。これらの中で、
本発明に用いる熱可塑性フィルムとしては、薄膜化した
ときの強度が優れる点よりポリエステルフィルムが望ま
しく、更には、現在、感熱孔版印刷の分野で主流となり
つつある低エネルギー製版に対応するため、厚さは2μ
m以下、80℃における加熱面積収縮率が10%以上の
高感度熱可塑性樹脂フィルムが好ましい。また、熱可塑
性フィルムには、帯電防止剤、スティック防止剤等の処
理があらかじめなされてもよい。
時の加熱により穿孔、収縮するものであり、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィンフィルム、ポリ
スチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビ
ニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリフッ
化ビニリデンフィルム等が挙げられる。これらの中で、
本発明に用いる熱可塑性フィルムとしては、薄膜化した
ときの強度が優れる点よりポリエステルフィルムが望ま
しく、更には、現在、感熱孔版印刷の分野で主流となり
つつある低エネルギー製版に対応するため、厚さは2μ
m以下、80℃における加熱面積収縮率が10%以上の
高感度熱可塑性樹脂フィルムが好ましい。また、熱可塑
性フィルムには、帯電防止剤、スティック防止剤等の処
理があらかじめなされてもよい。
【0014】多孔性支持体は、熱可塑性フィルムを支持
し印刷時にインキが通過できる様な構成を持つものであ
り、例えば、木材パルプ、麻、みつまた、こうぞのよう
な天然繊維、及びレーヨン、ビニロン、ナイロン、ポリ
エステル、ポリフェニレンサルファイト、アクリロニト
リルなどのような化学繊維を、単独または混合して湿式
あるいは乾式でシート状にしたものである。米坪、厚さ
については特に限定されるものでは無いが、インキ消費
量、あるいは強度、取扱性の点より米坪は5〜20g/
m2 程度のものが適当である。
し印刷時にインキが通過できる様な構成を持つものであ
り、例えば、木材パルプ、麻、みつまた、こうぞのよう
な天然繊維、及びレーヨン、ビニロン、ナイロン、ポリ
エステル、ポリフェニレンサルファイト、アクリロニト
リルなどのような化学繊維を、単独または混合して湿式
あるいは乾式でシート状にしたものである。米坪、厚さ
については特に限定されるものでは無いが、インキ消費
量、あるいは強度、取扱性の点より米坪は5〜20g/
m2 程度のものが適当である。
【0015】接着剤の主成分である塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体系樹脂は、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、10%以下の含有量で無水マレイン酸を共
重合させた塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共
重合体等が挙げられる。この塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体系樹脂中の酢酸ビニル含有量は、20〜80%の
範囲内が好ましく、20%以下であると接着剤の溶解性
が悪くなり、接着剤塗布時の作業性が悪くなる。80%
以上であると、多孔性支持体と熱可塑性フィルムの接点
が多くなり、その上、接着剤自体の耐インキ性が悪くな
り、多数枚印刷時に剥がれやすくなる。
ニル共重合体系樹脂は、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、10%以下の含有量で無水マレイン酸を共
重合させた塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共
重合体等が挙げられる。この塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体系樹脂中の酢酸ビニル含有量は、20〜80%の
範囲内が好ましく、20%以下であると接着剤の溶解性
が悪くなり、接着剤塗布時の作業性が悪くなる。80%
以上であると、多孔性支持体と熱可塑性フィルムの接点
が多くなり、その上、接着剤自体の耐インキ性が悪くな
り、多数枚印刷時に剥がれやすくなる。
【0016】また接着剤に用いられるポリイソシアネー
トは、例えば、2.6トリレンジイソシアネート、2.
4トリレンジイソシアネート、4.4’ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、1.5ナフタレンジイソシアネー
ト、3.3’ジメチル4.4’ジフェニレンジイソシア
ネート、2.4トリレンダイマー、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサヒドロメタ
キシリレンジイソシアネート、4.4’ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト等の単量体を単独もしくは2種以上混合して用いた
り、この単量体に例えば、トリメチロールプロパンやエ
チレングリコールなどを付加した変性体等が挙げられ
る。トリメチロールプロパンやエチレングリコールなど
を付加したものは、毒性が低く取り扱いが容易であるこ
とから好ましく用いられる。
トは、例えば、2.6トリレンジイソシアネート、2.
4トリレンジイソシアネート、4.4’ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、1.5ナフタレンジイソシアネー
ト、3.3’ジメチル4.4’ジフェニレンジイソシア
ネート、2.4トリレンダイマー、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサヒドロメタ
キシリレンジイソシアネート、4.4’ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト等の単量体を単独もしくは2種以上混合して用いた
り、この単量体に例えば、トリメチロールプロパンやエ
チレングリコールなどを付加した変性体等が挙げられ
る。トリメチロールプロパンやエチレングリコールなど
を付加したものは、毒性が低く取り扱いが容易であるこ
とから好ましく用いられる。
【0017】前記ポリイソシアネートは、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体系樹脂に対して、乾燥後の重量で2
〜35重量%添加する。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体系樹脂に対して2重量%以下であると、多孔性支持体
を伸び難くする効果が無く多数枚印刷時に多孔性支持体
が伸びてしまい、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体
が剥がれやすくなり、35重量%以上であるとポリイソ
シアネートによる接着時の接点が増え感熱孔版用原紙の
平滑性が低くなり白抜け画質が生じたり、ポリイソシア
ネート自体の硬化によりフィルムの穿孔性が阻害され印
刷濃度が低くなる。
酢酸ビニル共重合体系樹脂に対して、乾燥後の重量で2
〜35重量%添加する。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体系樹脂に対して2重量%以下であると、多孔性支持体
を伸び難くする効果が無く多数枚印刷時に多孔性支持体
が伸びてしまい、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体
が剥がれやすくなり、35重量%以上であるとポリイソ
シアネートによる接着時の接点が増え感熱孔版用原紙の
平滑性が低くなり白抜け画質が生じたり、ポリイソシア
ネート自体の硬化によりフィルムの穿孔性が阻害され印
刷濃度が低くなる。
【0018】本発明における塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体系樹脂とポリイソシアネートからなる接着剤は、
熱可塑性フィルムと多孔性支持体とを接着するため、乾
燥後0.2〜1.5g/m2 になるよう塗布され用いら
れる。0.2g/m2 以下であると熱可塑性フィルムと
多孔性支持体の接点が非常に少なくなるうえに、ポリイ
ソシアネートによる多孔性支持体の伸びをおさえる効果
も減り多数枚印刷時に剥がれ易くなる。1.5g/m2
以上であると接着剤層が厚くなり、熱可塑性樹脂フィル
ムの穿孔阻害を引き起こしたり、多孔性支持体の繊維間
に接着剤が水掻き状に存在し印刷インキの通過を妨げた
りするため、印刷濃度が低くなる。
重合体系樹脂とポリイソシアネートからなる接着剤は、
熱可塑性フィルムと多孔性支持体とを接着するため、乾
燥後0.2〜1.5g/m2 になるよう塗布され用いら
れる。0.2g/m2 以下であると熱可塑性フィルムと
多孔性支持体の接点が非常に少なくなるうえに、ポリイ
ソシアネートによる多孔性支持体の伸びをおさえる効果
も減り多数枚印刷時に剥がれ易くなる。1.5g/m2
以上であると接着剤層が厚くなり、熱可塑性樹脂フィル
ムの穿孔阻害を引き起こしたり、多孔性支持体の繊維間
に接着剤が水掻き状に存在し印刷インキの通過を妨げた
りするため、印刷濃度が低くなる。
【0019】本発明における感熱孔版用原紙は、必要に
応じてサーマルヘッドへの熱可塑性フィルムや接着剤等
の熱融着によるかすの固着を防止するための熱融着防止
層を設けてもよい。熱融着防止層には、例えば界面活性
剤、シリコーン系離型剤、滑剤等が用いられる。好まし
くは、ロール状に巻かれた時に多孔質支持体へ転移する
ことなく長期間その性質を保持できるものが有効であ
る。また、必要に応じて熱融着防止層の中に帯電防止剤
を添加しても良い。
応じてサーマルヘッドへの熱可塑性フィルムや接着剤等
の熱融着によるかすの固着を防止するための熱融着防止
層を設けてもよい。熱融着防止層には、例えば界面活性
剤、シリコーン系離型剤、滑剤等が用いられる。好まし
くは、ロール状に巻かれた時に多孔質支持体へ転移する
ことなく長期間その性質を保持できるものが有効であ
る。また、必要に応じて熱融着防止層の中に帯電防止剤
を添加しても良い。
【0020】本発明の第2の発明において、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体系樹脂に含有される可塑剤とは、
例えば、ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシル
フタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ブチルラウ
リルフタレート、ジラウリルフタレート、ブチルベンジ
ルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオクチルアゼ
レート、ジオクチルセバケート、トリクレジルホスフェ
ート、トリキシレニルホスフェート、モノオクチルジフ
ェニルホスフェート、モノブチル−ジキシレニルホスフ
ェート、トリオクチルホスフェート等の単量体を単独も
しくは2種類以上混合したものが挙げられる。
−酢酸ビニル共重合体系樹脂に含有される可塑剤とは、
例えば、ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシル
フタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ブチルラウ
リルフタレート、ジラウリルフタレート、ブチルベンジ
ルフタレート、ジオクチルアジペート、ジオクチルアゼ
レート、ジオクチルセバケート、トリクレジルホスフェ
ート、トリキシレニルホスフェート、モノオクチルジフ
ェニルホスフェート、モノブチル−ジキシレニルホスフ
ェート、トリオクチルホスフェート等の単量体を単独も
しくは2種類以上混合したものが挙げられる。
【0021】前記可塑剤の含有量は、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体系樹脂に対して、5〜40重量%であ
る。5重量%以上にすることにより、さらに良好な画質
を得ることができ、特に低エネルギー製版における穿孔
阻害が発生しにくくなる。ただし、40重量%以上であ
ると、熱可塑性フィルムと多孔性支持体との接点が減少
するため、多数枚印刷時の多孔性支持体の伸びが殆ど無
い状態においても、熱可塑性フィルムと多孔性支持体が
剥がれやすくなるうえに、80℃における加熱面積収縮
率が10%以上の高感度熱可塑性樹脂フィルムを用いた
高感度感熱孔版用原紙の50〜60℃環境下における長
期保存後の高感度熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体
が剥がれやすくなる。
ビニル共重合体系樹脂に対して、5〜40重量%であ
る。5重量%以上にすることにより、さらに良好な画質
を得ることができ、特に低エネルギー製版における穿孔
阻害が発生しにくくなる。ただし、40重量%以上であ
ると、熱可塑性フィルムと多孔性支持体との接点が減少
するため、多数枚印刷時の多孔性支持体の伸びが殆ど無
い状態においても、熱可塑性フィルムと多孔性支持体が
剥がれやすくなるうえに、80℃における加熱面積収縮
率が10%以上の高感度熱可塑性樹脂フィルムを用いた
高感度感熱孔版用原紙の50〜60℃環境下における長
期保存後の高感度熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体
が剥がれやすくなる。
【0022】
【作用】塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂とポリ
イソシアネートを混合した接着剤を用いた場合、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂の効果により熱可塑性
フィルムと多孔性支持体との接点が少なく、感熱孔版用
原紙の表面平滑性が高くなり、サーマルヘッドとの密着
性が良く、良画質な感熱孔版用原紙が得られる。さら
に、明確では無いが塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系
樹脂は活性水素を含まずポリイソシアネートと反応しに
くいため、反応していないポリイソシアネートの一部
が、多孔性支持体にしみ込み、多孔性支持体中の水分や
多孔性支持体繊維の活性水素基と反応し、多孔性支持体
の強度を増し、多数枚印刷時における多孔性支持体の伸
びをおさえる効果があると推定している。従って、多孔
性支持体との接点が少なく良好な画質が得られるにもか
かわらず、多数枚印刷時に多孔性支持体が伸びないた
め、熱可塑性樹脂と多孔性支持体の接点が剥がれること
のない感熱孔版用原紙が得られる。また、多孔性支持体
が伸びにくくなるため、多孔性支持体の伸びによる多数
枚印刷後の画像寸法変化が少ない感熱孔版用原紙が得ら
れる。このように、接着剤中のポリイソシアネートが多
孔性支持体の繊維だけにしみ込むため、非常に効率良く
多孔性支持体の強度を増すことが出来る。従って、従来
より行われてきた多孔性支持体に樹脂加工を施し多孔性
支持体の強度を増す方法に見られた繊維間に水掻き状に
残った樹脂による画像濃度低下の欠点が解消され、この
欠点により樹脂量が制限され十分な多孔性支持体の強度
が得られなかった欠点も解消できる。上記したように塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂とポリイソシアネ
ートは反応し難く、ポリイソシアネートが空気中の水分
と反応しないかぎり、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
系樹脂とポリイソシアネートを混合した塗布液の液安定
性は良好である。従って、ポリイソシアネートと活性水
素の反応を利用した二液混合型接着剤を使用する場合の
塗布液のポットライフの短さの問題が解消され、連続生
産において十分良好な塗布液のポットライフが得られ
る。また、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂とポ
リイソシアネートを混合した接着剤を用いることによ
り、現在、感熱孔版印刷の分野で主流となっている低エ
ネルギー製版に対応した80℃における加熱面積収縮率
が10%以上の高感度熱可塑性樹脂フィルムを用いた高
感度感熱孔版用原紙の50〜60℃環境下における長期
保存後の高感度熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体の
剥がれの問題が解消できる。この、高感度熱可塑性樹脂
フィルムを用いた高感度感熱孔版用原紙の50〜60℃
環境下における長期保存後の高感度熱可塑性樹脂フィル
ムと多孔性支持体の剥がれは、50〜60℃環境下にお
ける保管後の高感度熱可塑性樹脂フィルムの収縮力より
も同環境下での高感度熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支
持体の接着力が劣るため剥がれが生じる。本発明に用い
る塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂とポリイソシ
アネートを混合した接着剤は、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体系樹脂だけでは、この50〜60℃保管後の剥
がれに対応出来なかったが、多孔性支持体中の水分もし
くは多孔性支持体に用いられている繊維中の活性水素と
反応したポリイソシアネートが耐熱性があるため、50
〜60℃環境下においても接着力が低下することなく、
高感度熱可塑性樹脂フィルムを用いた高感度感熱孔版用
原紙においても高感度熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支
持体が剥がれることのない良好な品質を長期間保持する
ことが可能である。第2の発明において、前記塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体系樹脂が、可塑剤含有の塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂からなることにより、
接着剤層が柔らかくなり、感熱孔版用原紙に柔軟性が付
与されるため、感熱孔版用原紙とサーマルヘッドとの当
たりが良くなり、より低エネルギー製版においても良好
な画質が得られる。
イソシアネートを混合した接着剤を用いた場合、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂の効果により熱可塑性
フィルムと多孔性支持体との接点が少なく、感熱孔版用
原紙の表面平滑性が高くなり、サーマルヘッドとの密着
性が良く、良画質な感熱孔版用原紙が得られる。さら
に、明確では無いが塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系
樹脂は活性水素を含まずポリイソシアネートと反応しに
くいため、反応していないポリイソシアネートの一部
が、多孔性支持体にしみ込み、多孔性支持体中の水分や
多孔性支持体繊維の活性水素基と反応し、多孔性支持体
の強度を増し、多数枚印刷時における多孔性支持体の伸
びをおさえる効果があると推定している。従って、多孔
性支持体との接点が少なく良好な画質が得られるにもか
かわらず、多数枚印刷時に多孔性支持体が伸びないた
め、熱可塑性樹脂と多孔性支持体の接点が剥がれること
のない感熱孔版用原紙が得られる。また、多孔性支持体
が伸びにくくなるため、多孔性支持体の伸びによる多数
枚印刷後の画像寸法変化が少ない感熱孔版用原紙が得ら
れる。このように、接着剤中のポリイソシアネートが多
孔性支持体の繊維だけにしみ込むため、非常に効率良く
多孔性支持体の強度を増すことが出来る。従って、従来
より行われてきた多孔性支持体に樹脂加工を施し多孔性
支持体の強度を増す方法に見られた繊維間に水掻き状に
残った樹脂による画像濃度低下の欠点が解消され、この
欠点により樹脂量が制限され十分な多孔性支持体の強度
が得られなかった欠点も解消できる。上記したように塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂とポリイソシアネ
ートは反応し難く、ポリイソシアネートが空気中の水分
と反応しないかぎり、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
系樹脂とポリイソシアネートを混合した塗布液の液安定
性は良好である。従って、ポリイソシアネートと活性水
素の反応を利用した二液混合型接着剤を使用する場合の
塗布液のポットライフの短さの問題が解消され、連続生
産において十分良好な塗布液のポットライフが得られ
る。また、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂とポ
リイソシアネートを混合した接着剤を用いることによ
り、現在、感熱孔版印刷の分野で主流となっている低エ
ネルギー製版に対応した80℃における加熱面積収縮率
が10%以上の高感度熱可塑性樹脂フィルムを用いた高
感度感熱孔版用原紙の50〜60℃環境下における長期
保存後の高感度熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体の
剥がれの問題が解消できる。この、高感度熱可塑性樹脂
フィルムを用いた高感度感熱孔版用原紙の50〜60℃
環境下における長期保存後の高感度熱可塑性樹脂フィル
ムと多孔性支持体の剥がれは、50〜60℃環境下にお
ける保管後の高感度熱可塑性樹脂フィルムの収縮力より
も同環境下での高感度熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支
持体の接着力が劣るため剥がれが生じる。本発明に用い
る塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂とポリイソシ
アネートを混合した接着剤は、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体系樹脂だけでは、この50〜60℃保管後の剥
がれに対応出来なかったが、多孔性支持体中の水分もし
くは多孔性支持体に用いられている繊維中の活性水素と
反応したポリイソシアネートが耐熱性があるため、50
〜60℃環境下においても接着力が低下することなく、
高感度熱可塑性樹脂フィルムを用いた高感度感熱孔版用
原紙においても高感度熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支
持体が剥がれることのない良好な品質を長期間保持する
ことが可能である。第2の発明において、前記塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体系樹脂が、可塑剤含有の塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂からなることにより、
接着剤層が柔らかくなり、感熱孔版用原紙に柔軟性が付
与されるため、感熱孔版用原紙とサーマルヘッドとの当
たりが良くなり、より低エネルギー製版においても良好
な画質が得られる。
【0023】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げる。なお、実
施例における製版印刷は以下の方法で行った。 (1)製版:サーマルヘッドの1ドットあたりの製版エ
ネルギーを可変できる画像試験機(株式会社大倉電機
製:サーマルヘッド印字装置TH−PMD)の製版エネ
ルギーを、0.1mJ/dotに設定し製版を行っ
た。印刷原稿は画像電子学会のカラーテストチャートN
O.11を用いた。尚、80℃における加熱面積収縮率
が10%以上の熱可塑性フィルムを用いた感熱孔版用原
紙については、製版エネルギーを0.085mJ/d
ot、0.075mJ/dotに変更し製版を行っ
た。 (2)印刷:前記した製版条件で製版された感熱孔版用
原紙を用いて感熱孔版用印刷機(理想科学工業株式会社
製:リソグラフAP7000)にて、印刷スピード10
0枚/分で印刷した。 (3)画像性評価:前記した製版印刷条件にて得られた
100枚目の印刷物について画質のきめ細かさを調べ
た。 ○−良い,×−悪い,△−良いと悪いの間 (4)耐刷性:上記の印刷方法にて、更に印刷を続け、
カラーテストチャートNo.11の印刷画像の罫線が、
100枚目の画像に比べ0.5mm以上太るまでの印刷
枚数を調べた。 (5)画質寸法変化:上記の耐刷性試験において100
枚目の印刷物と1000枚目の印刷物の画像寸法変化率
を調べた。
施例における製版印刷は以下の方法で行った。 (1)製版:サーマルヘッドの1ドットあたりの製版エ
ネルギーを可変できる画像試験機(株式会社大倉電機
製:サーマルヘッド印字装置TH−PMD)の製版エネ
ルギーを、0.1mJ/dotに設定し製版を行っ
た。印刷原稿は画像電子学会のカラーテストチャートN
O.11を用いた。尚、80℃における加熱面積収縮率
が10%以上の熱可塑性フィルムを用いた感熱孔版用原
紙については、製版エネルギーを0.085mJ/d
ot、0.075mJ/dotに変更し製版を行っ
た。 (2)印刷:前記した製版条件で製版された感熱孔版用
原紙を用いて感熱孔版用印刷機(理想科学工業株式会社
製:リソグラフAP7000)にて、印刷スピード10
0枚/分で印刷した。 (3)画像性評価:前記した製版印刷条件にて得られた
100枚目の印刷物について画質のきめ細かさを調べ
た。 ○−良い,×−悪い,△−良いと悪いの間 (4)耐刷性:上記の印刷方法にて、更に印刷を続け、
カラーテストチャートNo.11の印刷画像の罫線が、
100枚目の画像に比べ0.5mm以上太るまでの印刷
枚数を調べた。 (5)画質寸法変化:上記の耐刷性試験において100
枚目の印刷物と1000枚目の印刷物の画像寸法変化率
を調べた。
【0024】実施例1
80℃における加熱面積収縮率が1%、厚さ1.8μm
のポリエステルフィルムからなる熱可塑性フィルムに、
表1に示す接着剤塗布液を乾燥後0.5g/m2 になる
ようグラビアロールを用いて塗布し、次いでマニラ麻1
00%からなる多孔性支持体と貼り合わせ、さらに熱可
塑性フィルム側にシリコーンオイルからなる熱融着防止
層を設けて、感熱孔版用原紙を得た。得られた感熱孔版
用原紙を実際に製版印刷した結果を表10に示す。
のポリエステルフィルムからなる熱可塑性フィルムに、
表1に示す接着剤塗布液を乾燥後0.5g/m2 になる
ようグラビアロールを用いて塗布し、次いでマニラ麻1
00%からなる多孔性支持体と貼り合わせ、さらに熱可
塑性フィルム側にシリコーンオイルからなる熱融着防止
層を設けて、感熱孔版用原紙を得た。得られた感熱孔版
用原紙を実際に製版印刷した結果を表10に示す。
【0025】
【表1】
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂
(塩化ビニル:酢酸ビニル=55:45) 11.2重量%
・ポリイソシアネート
(トリレンシ゛イソシアネートのトリメチロールフ゜ロハ゜ン付加体) 3.8重量%
・酢酸エチル 34.7重量%
・MEK 50.3重量%
【0026】実施例2
80℃における加熱面積収縮率が30%、厚さ1.6μ
mのポリエステル共重合体からなる高感度熱可塑性樹脂
フィルムに、表2に示す接着剤塗布液を乾燥後0.7g
/m2 になるようグラビアロールを用いて塗布し、次い
で麻80%、ポリエステル繊維20%からなる多孔性支
持体と貼り合わせ、さらに高感度熱可塑性樹脂フィルム
側にシリコーンオイルからなる熱融着防止層を設けて、
感熱孔版用原紙を得た。得られた感熱孔版用原紙を実際
に製版印刷した結果を表10に示す。尚、この感熱孔版
用原紙を60℃の環境下に1週間保管したが、高感度熱
可塑性フィルムと多孔性支持体との剥がれは無く、品質
上も全く問題が見られなかった。
mのポリエステル共重合体からなる高感度熱可塑性樹脂
フィルムに、表2に示す接着剤塗布液を乾燥後0.7g
/m2 になるようグラビアロールを用いて塗布し、次い
で麻80%、ポリエステル繊維20%からなる多孔性支
持体と貼り合わせ、さらに高感度熱可塑性樹脂フィルム
側にシリコーンオイルからなる熱融着防止層を設けて、
感熱孔版用原紙を得た。得られた感熱孔版用原紙を実際
に製版印刷した結果を表10に示す。尚、この感熱孔版
用原紙を60℃の環境下に1週間保管したが、高感度熱
可塑性フィルムと多孔性支持体との剥がれは無く、品質
上も全く問題が見られなかった。
【0027】
【表2】
・塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体
(塩化ヒ゛ニル:酢酸ヒ゛ニル:無水マレイン酸=55:40:5) 12.8重量%
・ポリイソシアネート
(ヘキサメチレンシ゛イソシアネートのトリメチロールフ゜ロハ゜ン付加体) 2.2重量%
・酢酸エチル 51.0重量%
・MEK 34.0重量%
【0028】実施例3
80℃における加熱面積収縮率が1%、厚さ1.6μm
のポリエステルフィルムからなる熱可塑性樹脂フィルム
に、表3に示す接着剤塗布液を乾燥後1.0g/m2 に
なるようグラビアロールを用いて塗布し、次いで麻10
0%からなる多孔性支持体と貼り合わせ、さらに熱可塑
性樹脂フィルム側にシリコーンオイルからなる熱融着防
止層を設けて、感熱孔版用原紙を得た。得られた感熱孔
版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10に示す。
のポリエステルフィルムからなる熱可塑性樹脂フィルム
に、表3に示す接着剤塗布液を乾燥後1.0g/m2 に
なるようグラビアロールを用いて塗布し、次いで麻10
0%からなる多孔性支持体と貼り合わせ、さらに熱可塑
性樹脂フィルム側にシリコーンオイルからなる熱融着防
止層を設けて、感熱孔版用原紙を得た。得られた感熱孔
版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10に示す。
【0029】
【表3】
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
(塩化ヒ゛ニル:酢酸ヒ゛ニル=70:30) 14.4重量%
・ポリイソシアネート
(ヘキサメチレンシ゛イソシアネートのトリメチロールフ゜ロハ゜ン付加体) 1.0重量%
・酢酸エチル 25.4重量%
・MEK 59.2重量%
【0030】実施例4
接着剤塗布液の組成を、表4に示す組成に代えた以外
は、実施例2と同様にして感熱孔版用原紙を得た。得ら
れた感熱孔版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10
に示す。尚、この感熱孔版用原紙を60℃の環境下に1
週間保管したが、高感度熱可塑性フィルムと多孔性支持
体との剥がれは無く、品質上も全く問題が見られなかっ
た。
は、実施例2と同様にして感熱孔版用原紙を得た。得ら
れた感熱孔版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10
に示す。尚、この感熱孔版用原紙を60℃の環境下に1
週間保管したが、高感度熱可塑性フィルムと多孔性支持
体との剥がれは無く、品質上も全く問題が見られなかっ
た。
【0031】
【表4】
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂
(塩化ビニル:酢酸ビニル=55:45) 9.0重量%
・可塑剤(ジブチルフタレート) 2.2重量%
・ポリイソシアネート
(トリレンシ゛イソシアネートのトリメチロールフ゜ロハ゜ン付加体) 3.8重量%
・酢酸エチル 34.7重量%
・MEK 50.3重量%
【0032】実施例5
接着剤塗布液の組成を、表5に示す組成に代えた以外
は、実施例2と同様にして感熱孔版用原紙を得た。得ら
れた感熱孔版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10
に示す。尚、この感熱孔版用原紙を60℃の環境下に1
週間保管したが、高感度熱可塑性フィルムと多孔性支持
体との剥がれは無く、品質上も全く問題が見られなかっ
た。
は、実施例2と同様にして感熱孔版用原紙を得た。得ら
れた感熱孔版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10
に示す。尚、この感熱孔版用原紙を60℃の環境下に1
週間保管したが、高感度熱可塑性フィルムと多孔性支持
体との剥がれは無く、品質上も全く問題が見られなかっ
た。
【0033】
【表5】
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂
(塩化ビニル:酢酸ビニル=55:45) 10.6重量%
・可塑剤(ジ−2−エチルヘキシルフタレート) 0.6重量%
・ポリイソシアネート
(トリレンシ゛イソシアネートのトリメチロールフ゜ロハ゜ン付加体) 3.8重量%
・酢酸エチル 34.7重量%
・MEK 50.3重量%
【0034】実施例6
接着剤塗布液の組成を、表6に示す組成に代えた以外
は、実施例2と同様にして感熱孔版用原紙を得た。得ら
れた感熱孔版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10
に示す。尚、この感熱孔版用原紙を60℃の環境下に1
週間保管したが、高感度熱可塑性フィルムと多孔性支持
体との剥がれは無く、品質上も全く問題が見られなかっ
た。
は、実施例2と同様にして感熱孔版用原紙を得た。得ら
れた感熱孔版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10
に示す。尚、この感熱孔版用原紙を60℃の環境下に1
週間保管したが、高感度熱可塑性フィルムと多孔性支持
体との剥がれは無く、品質上も全く問題が見られなかっ
た。
【0035】
【表6】
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂
(塩化ビニル:酢酸ビニル=55:45) 6.9重量%
・可塑剤(ジブチルフタレート) 4.3重量%
・ポリイソシアネート
(トリレンシ゛イソシアネートのトリメチロールフ゜ロハ゜ン付加体) 3.8重量%
・酢酸エチル 34.7重量%
・MEK 50.3重量%
【0036】比較例1
接着剤塗布液の組成を、表7に示す組成に代えた以外
は、実施例2と同様にして感熱孔版用原紙を得た。得ら
れた感熱孔版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10
に示す。なお、この感熱孔版用原紙を60℃の環境下に
3日保管したところ高感度熱可塑性樹脂フィルムと多孔
性支持体が一部剥がれてしまい感熱孔版用原紙として使
用出来なくなった。
は、実施例2と同様にして感熱孔版用原紙を得た。得ら
れた感熱孔版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10
に示す。なお、この感熱孔版用原紙を60℃の環境下に
3日保管したところ高感度熱可塑性樹脂フィルムと多孔
性支持体が一部剥がれてしまい感熱孔版用原紙として使
用出来なくなった。
【0037】
【表7】
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂
(塩化ビニル:酢酸ビニル=55:45) 15.0重量%
・酢酸エチル 34.0重量%
・MEK 51.0重量%
【0038】比較例2
接着剤塗布液の組成を、表8に示す組成に代えた以外
は、実施例1と同様にして感熱孔版用原紙を得た。得ら
れた感熱孔版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10
に示す。
は、実施例1と同様にして感熱孔版用原紙を得た。得ら
れた感熱孔版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10
に示す。
【0039】
【表8】
・ポリエステル系樹脂 15.0重量%
・MEK 42.5重量%
・トルエン 42.5重量%
【0040】比較例3
接着剤塗布液の組成を、表9に示す組成に代えた以外
は、実施例2と同様にして感熱孔版用原紙を得た。得ら
れた感熱孔版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10
に示す。なお、この感熱孔版用原紙を60℃の環境下に
3日保管したところ高感度熱可塑性樹脂フィルムと多孔
性支持体が一部剥がれてしまい感熱孔版用原紙として使
用出来なくなった。
は、実施例2と同様にして感熱孔版用原紙を得た。得ら
れた感熱孔版用原紙を実際に製版印刷した結果を表10
に示す。なお、この感熱孔版用原紙を60℃の環境下に
3日保管したところ高感度熱可塑性樹脂フィルムと多孔
性支持体が一部剥がれてしまい感熱孔版用原紙として使
用出来なくなった。
【0041】
【表9】
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂
(塩化ビニル:酢酸ビニル=55:45) 5.7重量%
・可塑剤(ジブチルフタレート) 5.5重量%
・ポリイソシアネート
(トリレンシ゛イソシアネートのトリメチロールフ゜ロハ゜ン付加体) 3.8重量%
・酢酸エチル 34.7重量%
・MEK 50.3重量%
【0042】
【表10】
【0043】
【発明の効果】本発明の感熱孔版用原紙は、接着剤とし
て塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂とポリイソシ
アネートを混合したものを用いることにより、高感度、
高画質であり、多数枚印刷しても画像変化のない、安定
した品質のものが得られる。さらに、前記塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体系樹脂に可塑剤含有のものを用いる
ことにより、特に低エネルギー製版に適するものが得ら
れる。
て塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂とポリイソシ
アネートを混合したものを用いることにより、高感度、
高画質であり、多数枚印刷しても画像変化のない、安定
した品質のものが得られる。さらに、前記塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体系樹脂に可塑剤含有のものを用いる
ことにより、特に低エネルギー製版に適するものが得ら
れる。
Claims (2)
- 【請求項1】 熱可塑性フィルムと多孔性支持体を接着
剤を介して積層した感熱孔版用原紙において、この接着
剤が、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂を主成分
とし、この塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂に対
してポリイソシアネートを2〜35重量%混合したもの
であることを特徴とする感熱孔版用原紙。 - 【請求項2】 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂
が、可塑剤5〜40重量%含有の塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体系樹脂からなることを特徴とする請求項1記
載の感熱孔版用原紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05037495A JP3447414B2 (ja) | 1994-09-20 | 1995-02-16 | 感熱孔版用原紙 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-250127 | 1994-09-20 | ||
JP25012794 | 1994-09-20 | ||
JP05037495A JP3447414B2 (ja) | 1994-09-20 | 1995-02-16 | 感熱孔版用原紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08142531A JPH08142531A (ja) | 1996-06-04 |
JP3447414B2 true JP3447414B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=26390847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05037495A Expired - Lifetime JP3447414B2 (ja) | 1994-09-20 | 1995-02-16 | 感熱孔版用原紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3447414B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4873271B2 (ja) * | 2009-03-13 | 2012-02-08 | 株式会社色素オオタ・オータス | サーマルヘッド感熱性スクリーン印刷用孔版原紙及び該孔版原紙を用いた製版方法 |
-
1995
- 1995-02-16 JP JP05037495A patent/JP3447414B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08142531A (ja) | 1996-06-04 |
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