JPS60123516A - カルボキシル化クロロスルホン化ポリオレフインの製造法 - Google Patents

カルボキシル化クロロスルホン化ポリオレフインの製造法

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JPS60123516A
JPS60123516A JP23051283A JP23051283A JPS60123516A JP S60123516 A JPS60123516 A JP S60123516A JP 23051283 A JP23051283 A JP 23051283A JP 23051283 A JP23051283 A JP 23051283A JP S60123516 A JPS60123516 A JP S60123516A
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carboxylated
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Yoshiaki Ishida
石田 良昭
Tatsuji Nakagawa
中川 辰司
Tokuaki Emura
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリオレフィンとの接着性が良好なカルボキ
シル化クロロスルホン化ポリオレフィンの製造法に関す
るものである。
一般にポリオレフィン特にポリプロピレンは機械的性質
、透明性、成形性、衛生性等に優れているため、広い分
野にわたって使用されているが、無極性で且つ結晶性で
あるため通常の塗料との接着性が悪い。このため、ポリ
プロピレンの表面を化学的に処理したり、コロナ放電あ
るいはオゾンガス等で酸化処理した後に塗装する方法が
とられている。しかしこれらの方法は\複雑な表面を有
する被塗物に対して均一な処理が行なえず工程上に問題
がある1、 また、これらの前処理なしに塗装する方法としてポリプ
ロピレンに接着性の良いプライマー(下塗剤)組成物を
用いる方法が提案されている。例えば、カルボキシル基
を含むポリオレフィン塩素化物プライマーを用いる方法
(特公昭50−10916号)がある、1しかし、この
方法においてもポリプロピレンに対して満足できる接着
性を有していない。しかも、近年、自動車、オートバイ
等屋外で使用される塗装物は、より強固な接着性、耐候
性、耐ガソリン性のある塗装が要求されるようになって
きており、これまで9プライマーでは′十分満足しえな
い。
本発明者等は、カルボン酸および/またはその誘導体を
含むポリオレフィンのクロロスルホン化物ノクロロスル
ホン基がアミン系硬化剤ヤ金属酸化物等で架橋できるこ
とに着目し検討した結果、本発明カルボキシル化クロロ
スルホン化ポリオレフィンの製造法を完成した。そして
本発明のカルボキシル化クロロスルホン化ポリオレフィ
ンがポリオレフィンと通常の上塗り塗料との間の優れた
接着性を有すると共に、さらに加えて優れた耐屈曲性、
耐II!J撃性、耐水性、耐湿性、耐ガソリン性をも示
す知見を得た。
即ち、本発明は、190℃における溶融粘度が、100
〜100000.P、であるポリオレフィンに不飽和カ
ルボン酸および/またはその誘導体をグラフト重合させ
、次いで塩素化およびクロロスルホン化することを特徴
とするカルボキシル化クロロスルホン化ポリオレフィン
の製造法である。
本発明の原料として用いられるポリオレフィンは、19
0℃における溶融粘度が100〜100000、P、を
有するポリオレフィンである。
190℃における溶融粘度が1o o o 00.P、
を越えるポリオレフィンを用いて本発明と同じ条件でカ
ルボキシル化さらに塩素化およびクロロスルボン化を行
った場合、得られるカルボキシル化クロロスルホン化ポ
リオレフィンはポリオレフィンとの接着性が悪く改良効
果が乏しいのみならず、その溶液は不安定で放置によっ
て固形分が析出するなどプライマーとして用いるには不
適である。また、190℃における溶融粘度力1000
.P、未漕であるポリオレフィンを用 。
いて本発明と同じ条件でカルボキシル化さらに塩素化お
よびクロロスルホン化を行った場合、得られるカルボキ
シル化クロロスルホン化ポリオレフィンはポリオレフィ
ンとの接着性は良好であるが、溶解しやすいため上塗り
塗料をかける際に再溶解を起こし被膜を形成することが
できずプライマーとして使用できない。したがって、本
発明の原料として用いられるポリオレフィンは、190
°Cにおける溶融粘度が100〜100000、P、の
ものが好ましく、特に100〜50000.P、のもの
が好適である。
本発明の原料として用いられる190°Cにおける溶融
粘度100〜i o o o o a、p、であるポリ
オレフィンは例えば高・中・低密度ポリエチレン、結晶
性ポリプロピレン、非晶性ポリプロピレン、ポリブテン
−1、ポリペンテン−1などのホモ重合体、エチレン/
プロピレン共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体な
どの共重合体であって、これらのポリオレフィンを熱分
解することによって得ることができる。そして、通常の
ホモ重合体または共重合体の熱分解は、温度を上けて高
重合鎖を切断するのであるが、切断の程度は反応時間と
分M温度によって、これらの重合体の溶融粘度が190
℃において100〜100000.P、の範囲にあるよ
うに調節する。熱分解時間、温度および攪拌を注意深く
行なうことにより、熱分解前の重合体よりも、比較的分
子量分布の狭いポリオレフィンが得られる。熱分解温度
は、250〜450°Cの範囲で行なわれる。また熱分
解を行なわないで本発明の原料となるオレフィンを得る
他の例としては、120℃での溶融粘度が100〜10
000a、p、になるまで重合させて得る方法である。
本発明における190℃における溶融粘度が100〜1
00000.P、であるポリオレフィン(以下低粘度ポ
リオレフィンと称す)に不飽和カルボン酸および/また
はその誘導体をクラフト重合させる方法としては、例え
ば溶融状態で反応させる方法(特公昭43−27421
号)、溶液状態で反応させる方法(特公昭44−154
22号)、スラリー状態で反応させる方法(特開昭50
−77493号)などに開示されているいづれの方法を
も採用しうるが、これらの内、溶融状態で反応させる方
法が操作上簡便であり好ましい。以下、この溶融法を例
にとって詳細に説明する。
本発明において使用される不飽和カルボン酸としでは、
例えばアクリル酸、メタクリル酸マレイン酸、フマル酸
、イタコン酸、シトラコン酸等であり、また不飽和カル
ボン酸の誘導体としては例えば無水マレイン酸、無水シ
トラコン酸、無水イタコン酸、アクリル酸メチル、メタ
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸ブチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酩エチル、アクリル
酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸グリシジル
、メタクリル酸グリシジル、マレイン酸モノエチルエス
テル、マレイン酸ジエチルエステル、フマル酸モノメチ
ルエステル、フマル酸ジエチルエステル、イタコン酸モ
ノメチルエステル、イタコン酸ジエチルエステル等の酸
無水物、エステル等を挙げることができ、これらの1種
あるいは2種以上適宜用いることができる。かかる不飽
和カルボン酸およびその誘導体の使用量は特に制限され
ることはないが、グラフト重合物を得る点においては、
低粘度ポリオレフィン100重量%に対して0.01〜
50重景%、キレしくは0.1〜60重量%添加するこ
とが望ましい。100重量%、の低粘度ポリオレフィン
に対して不飽和カルボン酸およびその誘導体の使用量が
0.01重佃%未満では、得られるカルボキシル化クロ
ロスルホン化ポリオレフィンのポリオレフィンに対する
接着性が悪く改良効果がない。一方、50重キレを越え
て使用した場合、未反応の不飽和カルホン酸およびその
誘導体がカルボキシル化クロロスルボン化ポリオレフィ
ン中に残存するたけでなく、ポリオレフィンへの接着性
能が欠ける。
本発明において、低粘度ポリオレフィンと不飽和カルボ
ン酸および/またはその誘導体との反応を促進するため
にアゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物、ベン
ゾイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオキシベ
ンゾエート、ジーtert−ブチルパーオキサイド、1
.6−ビス(tertブチルパーオキシイソプロピル)
ベンゼン、ジクミルパーオキサイド、2,2−ビス(t
ert−ブチルパーオキシ)ブタン、1.1−ビス(t
ertブチルパーオキシ)−1,3,5−トリメチルシ
クロヘキセン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ter
t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3などの有機過酸化
物を使用した方がよい。これらの有機過酸化物を使用す
る場合のその添加量は特に制限されないが、低粘度ポリ
オレフィン100重量%に対して通常0.005〜10
重量%、好ましくは0.01〜3重量%使用することが
望ましい。低粘度ポリオレフィンioo重量%に対して
有機過酸化物の添加量が0、005重量%未満では、グ
ラフト重合の反応速度が遅く、一方、10重量%を越え
て使用した場合、グラフト重合の反応速度を制御するこ
とがむずかしくなる。
本発明におけるグラフト重合は、通常、低粘度ポリオレ
フィン、不飽和カルボン酸、有機過酸化物を混合し、低
粘度ポリオレフィンの融点以上で溶融混合して行なう。
重合温度は、用いる有機過酸化物の分解温度の相違によ
り一概に限定することができないが、一般に150〜3
00℃、好しくは160°C〜250℃の温度で行うの
が望ましい。その理由は150℃未満でグラフト重合を
実施した場合、低粘度ポリオレフィンが溶融せず攪拌が
不十分となるため均一な反応が望めないと共に反応速度
も遅くなる傾向を示し、また600℃を越えた温度で行
った場合、グラフト重合の制御が困難となるばかりか、
副生物が生成しやすくなるためである。
また、本発明を実施するための重合時間は、重合温度、
有機過酸化物の種類およびその使用量などによって異な
るが、一般には、5分〜240分、好ましくは10分〜
100分で重合を行うことか望ましい。それは、重合時
間が5分未満では、グラフト重合が十分に進行せず、ポ
リオレフィンへの接着性が不十分なカルボキシル化クロ
ロスルポン化ポリオレフィンしか得られない。240分
を越えてグラフト重合を行ったとしても、それ以上のグ
ラフト率の向上はさほど期待しえないと共にポリオレフ
ィンへの接着性の向上もそれ以上望むことができないた
めである。
上記のようにして製造したカルボキシル化低粘度ポリオ
レフィンに、未反応の不飽和カルボン酸が残存している
場合は、200〜300℃の温度に維持し、不活性ガス
等を用いて未反応不飽和カルボン酸を除去する方法を採
用する。
そして、より精製する必要がある場合は、更に溶媒抽出
を行う方法を採用することが好ましい。
カルボキシル化低粘度ポリポレフィンの塩素化およびク
ロロスルポン化反応は、本発明の意図を損なわない限り
特に制約されずこれまで、周知のクロロスルホン化ポリ
エチレンの製造法を、そCまま適用することができる。
以下に溶液法によるカルボキシル化低粘度ポリオレフィ
ンの塩素化およびクロロスルホン化を例にとって本発明
を説明する。なお本発明でいうカルボキシル化クロロス
ルポン化ポリオレフィンとは、塩素とクロロスルホン基
をともに有するものを意味する。
本発明における中間物質であるカルボキシル化低粘度ポ
リオレフィンは、その後溶媒に溶解し均一溶液とした後
、ラジカル発生剤を触媒として、該反応系に塩素と亜硫
酸カス、塩素と塩化スルフリルあるいは塩化スルフリル
等の試剤を添加して塩素化およびりr−10スルホン化
反応を行う。
この反応系に用いる溶媒としては、四塩化炭素、クロロ
ホルム、ジクロルエタン、トリクロルエタンテトラクロ
ルエタン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼン、フ
ロロベンゼン、ジクロロシフ0ロメタン、トリクロルメ
タン等の塩素化反応に対して不活性なハロゲン化炭化水
素溶媒が用いられる。この内、特に溶媒として四塩化炭
素を用いることが好ましい。
溶解するカルボキシル化低粘度ポリオレフィンの量は任
意で行うことができるが、反応糸の粘度が高くならない
範囲、即ち、5〜20重景%キレの範囲内で実施するこ
とが反応上好ましい。それは溶媒100重量%に対して
カルボキシル化低粘度ポリオレフィン5キレ%未満て反
応を行った場合は、塩素化およびクロロスルホン化の反
応速度が遅く、さらに反応率が低く、また一方、20重
量%を越えて使用した場合は、反応時の溶液粘度が高過
ぎるために所望する塩素化およびクロロスルホン化反応
をコントロールすることがむずかしいためである。
触媒となるラジカル発生剤としては、α、α′−アゾビ
スイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサンカルボ
ニトリル、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)等のアゾ系ラジカル開始剤、過酸化ベンゾ
イル、過酸化jert −ブチル、過酸化アセチル等の
有機過酸化物系ラジカル開始剤であって、この内α、α
′−アゾビスイソブチロニトリルを用いるのが特に好ま
しい。触媒の添加量は、カルボキシル化低粘度ポリオレ
フィン100重量%に対して通常001〜1.0重量%
、好ましくは01〜05京量%である。また塩化スルフ
リルを用いる場合には、イオウを付加させるため、助触
媒としてピリジン、キノリン、ジメチルアニリン、ニコ
チン、ピペリジン等のアミン化合物を用しする必要があ
り、その添加量は0001〜0.5重量%である。
マタ、塩素化およびクロロスルホン化の反応温度は特に
制約されることはないが、60〜120°Cの温度範囲
で反応を行うことが望ましい。60°C未満の温度で反
応を行った場合、塩素化オよびクロロスルホン化反応が
極めて遅しまた120°Cを越えて反応を行った場合、
塩素化オヨびクロロスルホン化反応を制御することが困
難になるばかりでなく、カルボキシル粘度ポリオレフィ
ンが分解する傾向となるため好ましくないのである。
そして、この時、通常、塩素含量5〜55重景%キレオ
ウ含量01〜3.0重量%に達する時間まで塩化スルホ
ニルを添加して実施される。
その時間は、重合温度、触媒量、溶媒に対する低粘度ポ
リオレフィン量によって相異するため一概に規定しえな
いが、一般には、05〜5時間反応させる必要がある。
特に本発明により得られるポリマーをプライマー用とし
て用いるときは、反応時間を0.5時間未満で行った場
合は、カルボキシル化低粘度ポリオレアインへM&(7
)塩素やクロロスルポン基が導入されず、溶媒への溶解
度が極めて低くなるためプライマーとしての用途には使
用できず、適用したとしても架橋効果が弱いため、ポリ
オレフィンへの接着性や耐ガソリン性が劣り実用的では
ない。一方、反応時間が5時間を越える場合、カルボキ
シル化低粘度ポリオレフィンへ過度の塩素やクロロスル
ホン基が導入されて、そのため溶解度が高ずぎて、上塗
り塗料をかける際に再溶解してしまいプライマーとして
用いられない。さらに架橋剤との反応が速すぎて十分な
ポットライフが得られない。従って、反応時間は05〜
5時間、特に1〜4時間で実施することが好ましい。
この反応の終了後は、溶液中に残存している塩化水素、
亜硫酸ガスを溶媒の還流下、蟹素等の不活性ガスを吹き
込む方法等により反応系外に除去し、また、溶媒を生成
物から分離するには、熱ガスによるストリッピングある
いは真空蒸留によって除去する。
そして、本発明法で得られるカルボキシル化クロロスル
ホン化低粘度ポリオレフィンのM (+lIiが5(+
vKou/g)未満であった場合は、該ポリマーはポリ
オレフィンとの接着性が悪くプライマーとして不適で、
また、酸価50 (+vxoa/g)を越えた場合は、
その製造がむづかしいと共にポリオレフィンとの接着性
の向上も見られないのである。
本発明で得られるカルボキシル化クロロスルホン化低粘
度ポリオレフィンをプライマー用として使用する場合は
、該ポリマー中の塩素含量が5〜55重量%であり、か
つイオウ含量が01〜3.0重量%であるものか好まし
い。塩素含量5重量%未満のものは、溶’h¥度が低く
すぎて、プライマーの用途には不適である。塩素含量が
55重量%を越えるものは、溶解しやすく、上塗り塗料
をかける際に再溶解を起こし、また、イオウ含量0.1
重量%未満のものは、架橋効果か弱いため、接着性さら
に耐ガソリン性が向上しない。イオウ含量60重量%を
越えると、架橋剤との反応が速すぎて十分なポットライ
フが得られないため、イオウ含量は0.1〜6.0重量
%のものが好ましい。
本発明で得られるカルボキシル化クロロスルホン化低粘
度ポリ−α−オレフィンを架橋する為に用いる硬化剤と
しては、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミン等の脂肪族アミン類、メタンジア
ミン、N−アミノエチルピペラジン等の脂環族ポリアミ
ン、m−キシレンジアミン、テトラクロル−p−キシリ
レンジアミン等の芳香族アミン類等のアミン系硬化剤あ
るいは酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化カリウム、酸
化カルシウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化マグネシウ
ム、酸化鉛、三塩基性マレイン酸鉛等の金属酸化物など
公知のクロルスルホン基の架橋系を単独もしくは組み合
わせて使用することができる。硬化剤の添加量は、カル
ボキシル化クロロスルホン化低粘度ポリオレフィン10
0重量%に対して1.0〜50重量%好ましくは5〜4
0重量%である。
本発明で得られたカルボキシル化クロロスルボン化低粘
度ポリオレフィンをプライマーとして使用する場合、溶
液として塗布されるのが望ましい。このような溶液を作
るのに好ましい溶媒は、トルエンおよびキシレン等の芳
香族の溶剤が好ましい。プライマーの濃度は、5〜40
重景%キレましくは1a〜30重量%である。
その理由は、該濃度が40重量%を越えると、粘度が高
ずぎて塗布することができず、5重量%未滴のものは塗
布表面を下塗りするに十分でないため、10〜60重量
%のものが好ましい。
本発明により得られたカルボキシル化クロロスルボン化
低粘度ポリオレフィンは、種々の下地にプライマー(下
塗り剤)として使用することができる。そのような下地
としては、ポリエチレン、ポリプロピレンのようなポリ
オレフィン類が好ましい。また、銅線、アルミ箔、けが
ねなどの金属面に対しても有効である。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定されるものではない。
なお、本明細書中の諸物性の測定は、以下の方法により
測定した。
酸価の測定方法 試料1gを精秤して200 mlの三角フラスコに入れ
る。屋素雰囲気下でトルエン7Qmlを加え、加温しな
がら溶かし、メタノール10ゴ、ジメチルホルムアルデ
ヒド10m1. 水o5mtを加える。30分間放置後
、チモールブルー指示薬2 mlを加え、標定した0、
05N −KOHn −プロパツール溶液で滴定し、青
紫色が1分以上持続する点を終点とする。同様に空試験
を行う。
〔計算式〕
但し a)試料の0.05 K OHn−プロパツール
溶液の画数 b)空試験の0.05 K OHn−プロパツール溶液
のml数 F)0.05KOHn−プロパツール溶液の力価 S)試料の重量 塗膜の試験方法 0接着性:塗面上に1 mm間隔で素地に達する100
個のゴバン目を作り、その上にセロハンテープを密着さ
せて、’ 180度方向に引きはがし残存するゴバン目
の数を調べた。
0耐ガソリン性:塗面上に素地に尿するスクラッチを入
れ、20°Cにおいでレギュラーガソリンに8時間浸漬
して塗膜の状態を調べた。
0耐水性:50°Cの温水に120時間浸漬し塗膜の状
態を調べた。
0耐湿性:50℃、相対湿度98%以上の雰囲気下に1
20時間放置し塗膜の状態を調べた。
0耐衝撃性ニ一30℃で6時間放置後取り出し、デーボ
ン式衝撃試験器で衝撃試験を行ない塗膜の状態を調べた
Q耐屈曲性ニー60°Cで3時間放置後取り出し、1/
29iインチマンドレルで180度折り曲げ塗膜の状態
を調べた。
実施例1 結晶度の高い高分子量のポリプロピレン(ヘプタン指数
95%以上、MF I=8.25 ) 500gを耐熱
性ガラスフラスコ中に入れた。フラスコ中の空気を乾燥
窒素でパージして除き、3500Cに保った電気炉内に
入れた。ポリプロピレンが融解した後350℃に保ちつ
つ50分間攪拌して、190℃での溶融粘度が6600
.P、の低粘度ポリプロピレンを得た。
上記の低粘度ポリプロピレン500gと無水マレイン%
35.9を攪拌器、滴下ロート、反応混合物から気化し
て出た無水マレイン酸を還流するだめの凝縮器をつけた
耐熱性ガラスフラスコに入れた。フラスコ中の空気を乾
燥窒素でパージして除き、200℃に保ったシリコンオ
イルバス内に入れ、内容物を溶融させた。攪拌しながら
、ジーtert−ブチルパーオキサイド5gをベンゼン
10.9に溶解し、滴下ロートより15分間で滴下した
。さらに内容物を200℃で15分間攪拌した。250
℃に保ちながら不活性ガスでパージして未反応の無水マ
レイン酸を除去してカルボキシル化低粘度ポリプロピレ
ンを得た。
上記で得たカルボキシル化低粘度ポリプロk。
レン1.0 kl?と溶媒の四塩化炭素10kl?を1
07のオートクレーブに入れ、加圧下に110°Cの温
度で溶解した。常法により助触媒ピリジン012gを入
れた後、ラジカル発生剤としてのα、α′−アゾビスイ
ソブチロニトリル2.0gを溶解した四塩化炭素800
gを添加しつつ塩化スルフリル1820gを添加した。
この添加には約6時間を要したが、反応の終了後、オー
トクレーブの内温を75℃に下げ、常圧下で溶媒の還流
下に窒素を吹き込むことからポリマー溶液中に残存して
いる塩化水素、亜硫酸ガスを系外に排出した。このよう
にしてカルボキシル化クロロスルホン化低粘度ポリプロ
ピレンを得り。
分析の結果、酸価3’2.4、塩素含量20.1重量%
、イオウ含量11重量%であった。
実施例2 高分子量ポリエチレン(密度0.928 g / cl
、MI=4.0)を実施例1と同様の方法で熱分解して
、190℃での溶融粘度が2.5000.P、の低粘度
ポリエチレンを得た。さらに実施例1と同様の方法でカ
ルボキシル化、さらに塩素化およびクロロスルホン化し
た。得られたカルボギシル化クロロスルホン化低粘度ポ
リエチレンは、分析の結果、酸価195、塩素含量20
2重量%、イオウ含量1.0重量%を有していた。
実施例6 190°Cでの溶融粘度2400.P、をもつ非晶性の
低粘度ポリプロピレンを実施例1と同様の方法でカルボ
キシル化、さらに塩素化およびりOOスルホン化した。
得られたカルボキシル化クロロスルホン化低粘度ポリプ
ロピレンは、分析の結果、酸価25.4 、塩素含量2
31重M%、イオウ含量1,2重量%を有していた。実
施例1〜6の重合条件およびその結果をまとめて表1に
示す。
比較例1 結晶度の高い高分子量のポリプロピレン(ヘプタン指数
95%以上、MFI=8.25)を実施例1と同様の方
法で熱分解して、190℃での溶融粘度が50.000
0.P、のポリプロピレンを得た。該ポリプロピレンを
実施例1と同様の方法で、カルボキシル化さらに塩素化
およびクロロスルホン化を行い、カルボキシル化クロロ
スルボン化ポリプロピレンを得た。分析の結果、酸価2
.5、塩素含量21.5重H1%、イオウ含量1.1重
量%であった。
比較例2 結晶度の高い高分子鎖のポリプロピレン(ヘプタン指数
95%以上、MFI=8.25)を実施例1と同様の方
法で熱分肪゛シて、190°Cでの溶融粘度が、660
0.P、の低粘度ポリプロピレンを得た。該低粘度ポリ
プロピレンを無水マレイン酸を添加せず実施例1と同様
の方法でカルボキシル化を行い、さらに塩素化およびク
ロロスルホン化した。得られたカルボキシル化クロロス
ルボン化低粘度ポリプロピレンは、分析の結果、酸価0
1塩素含量20.3重量%、イオウ含量10重量%であ
った。
比較例6 結晶度の高い高分子量のポリプロピレン(ヘプタン指数
95%以上、MFI=8□25)を実施例1と同様の方
法で熱分解して、190℃での溶融粘度が、4800.
P、の低粘度ポリプロピレンを得た。該、低粘度ポリプ
ロピレンを実施例1と同様の方法でカルボキシル化を行
った。
さらに、塩化スルフリルを添加せず、実施例1と同方法
で塩素化およびクロロスルホン化した。
得られたカルボキシル化クロロスルホン化低粘度ポリプ
ロピレンは、分析の結果、酸価30.1、塩素含量0重
量%、イオウ含量0重量%であった。
比較例1〜6の重合条件および、その結果を表1にまと
めて示す。
参考例1〜3 実施例1〜6で得たカルボキシル化クロロスルホン化低
粘度ポリオレフィン100gと三塩基性マレイン酸鉛(
Tri −Mal ) 40 gとメルカプトベンゾデ
アゾール(ヂウラムM)0.5gとを562gのトルエ
ンに溶かし、プライマーとする。トルエンで洗浄したポ
リプロピレン板にプライマーを膜厚5〜10μになるよ
うに刷毛塗りした。室温で一時間乾燥後、上塗り塗料と
してウレタン塗料を膜厚30〜40μになるように塗装
し、80℃で一時間加熱乾燥して得た塗膜の性能結果を
表−2に示す。
参考比較例1〜6 比較例1〜6で得られたカルボキシル化クロロスルホン
化ポリプロピレンを用い、参考例1〜6と同様の方法で
塗膜の性能を?Jdべた。その結果を表2に表す。
表−2 評価 ○:浸漬時間、放置時間、試験を経ても塗膜に全く変化
がない。
△:浸漬時間、放置時間、試験経過後に塗膜に若干のは
ぐり、ふくれが見られる。
×:浸漬時間、放置時間、試験経過後にはくりを生じる
特許出願人 東洋曹達工業株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ])190℃における溶媒粘度が100〜100000
    、P、であるポリオレフィンに不飽和カルボン酸および
    /またはその誘導体を有機過酸化物の存在下でグラフト
    重合させ次いでラジカル発生触媒の存在下で塩素化なら
    びにクロロスルホンイビを同時に行うことを特徴とする
    カルボキシル化クロロスルホン化ポリオレフィンの製造
    法。
JP23051283A 1983-12-08 1983-12-08 カルボキシル化クロロスルホン化ポリオレフインの製造法 Granted JPS60123516A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5491191A (en) * 1992-04-06 1996-02-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Stable chlorosulfonated resin latex

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US5491191A (en) * 1992-04-06 1996-02-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Stable chlorosulfonated resin latex
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