JPS6011894Y2 - 吊ビ−ム装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は製鋼工場等において使用される、スクラップ装
入クレーン、溶銑用し一ドルクレーン等の吊ビーム装置
にかんする。

従来製鋼工場においては、例えば同−棟にスクラップ装
入クレーン、溶銑用し一ドルクレーン等を複数台設置し
、それぞれのクレーンを等容量とし、しかも吊ビームの
ハンガスパンを変更しうるようにしている。

そして１台が故障しても、他の１台で同一作業を代行で
きるよう、すなわち、吊ビームのハンガスパンを任意に
変えることによって、スクラップシュート、ならびに溶
銑用鋳鍋がそれぞれのクレーンで扱えるようにしている
。

このために吊ビームのハンガスパンの変更可能な装置と
して、例えば第１図に示したように、吊ビームのフック
懸吊部に山形のフォークエンドピン支承部を設け、別の
吊上装置等によって、フォークエンドピンの位置替えを
行うものなどがある。

しかし上記の装置では、ハンガスパンの変更のために、
別の吊上装置が必要であるし、且つ、作業に時間を要す
るなどの欠点がある。

本考案はかかる欠点を改善するためになされたものであ
って、吊ビームのフック懸吊部に所定の間隔に、フォー
クエンドピンを受けはずし自在に支承しうる凹部を設け
、かつ、該凹部に支承されたフォークエンドピンを、ス
ペーサを介シてスイングリングによって保持しうるよう
に構威し、フックを地上にあづけるだけで簡単にハンガ
スパンを変更しうる装置を得たものである。

以下第２図〜第５図の図面に示した実施例について説明
する。

１は吊ビームであって、相対するフック懸吊部Ａには、
それぞれ凹部Ｂ、 Ｃが設けられてあって自由に回転す
るローラ７を嵌装したフォークエンドピン６を支承する
ようになっている。

又、フォークエンドピン６には回動自在なフォークエン
ド３が嵌装されており、該フォークエンド３にはラミネ
ートフック２がフックピン５とロックナット４によって
取付けられである。

次に前記フォークエンドピン６には、フォークエンド３
に接して両側に長穴のスイングリング８が嵌装されてお
り、その長穴に沿ってフォークエンドピン６が自由に摺
動できるようになっている。

さらに、スイングリング８の両端には耳部が設けられて
あって、該耳部が吊ビーム１に植設されたピン１０．１
１に引掛るようになっている。

尚図中９はスペーサーである。

本考案は以上の様に構成されているので、吊ビームのハ
ンガスパンの変更が必要になったとき、すなわち、合量
ビーム１のフック懸吊部Ａの凹部Ｂに支承されているフ
ォークエンドピン６を、凹部Ｃに移行させる時には、ま
ず、吊ビーム１をクレーン（図示せず）の巻下げによっ
て、吊ビーム１に懸吊されたラミネートフック２を接地
させる。

そして更に吊ビーム１を下げると、フォークエンドピン
６が吊ビーム１の支承部（フック懸吊部Ａの凹部Ｂ）よ
り上方に外されると共に、スイングリング８が持上げら
れることとなる。

しかし該スイングリング８は自重のために、一端の耳部
がピン１１にそのまま支承され、゛ピン１０に掛った耳
部のみが上方に外されるので、フォークエンドピン６の
移動と共に鎖線で示すように傾斜した状態に移行するこ
ととなる。

そして、フォークエンドピン６はスイングリング８の一
端がピン１１によって支持されるので、その中心位置は
凹部Ｃの方向に移動することとなり、これに伴ってフォ
ークエンドピン６を含むフック本体の重心も偏位する。

つまり、接地してからラミネートフック２は凹部Ｃ方向
に傾くこととなり、さらにフォークエンドピン６はスイ
ングリング８の傾斜した長穴内を摺動しながら自動的に
凹部Ｃに向って移動することとなる。

フォークエンドピン６が凹部Ｃに移行支承された後、吊
ビーム１を巻上げればハンガスパンの変更は完了するこ
ととなる。

なお前記の操作は左右の二つのラミネートフックに対し
て同時に行ってもよいし、又別個に行っても差支えはな
い。

本考案は前述のとおり、ハンガスパンの変更を行うため
に別個の吊上装置を必要とせず、その操作も極めて簡単
で、かつ迅速に行うことができるので作業能率を大巾に
改善することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の概略図、第２図は本案実施例を示す
概略正面図、第３図は第２図ラミネートフックの側面図
、第４図は第２図フック懸吊部の詳細図、第５図は第４
図の一部断面を示した側面図。 １・・・・・・吊ビーム、２・・・・・・ラミネートフ
ック、３・・・・・・フォークエンド、６・・・・・・
フォークエンドピン、７・・・・・田−ラ、８・・・・
・・スイングリング、９・・・・・・スペーサ、１０．
１１・・・・・・ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吊ビームのフック懸吊部に所定の間隔に、フォークエン
   ドピンを受けはずし自在に支承しうる凹部が設けられて
   おり、該フォークエンドピンには、該フック懸吊部より
   ピン中央寄りに長大のスイングリングが嵌装されており
   、さらに、スイングリングの両端には耳部が設けられて
   あって、該耳部が吊ビームに設けられたピンに引掛ける
   ように構威されたことを特徴とする吊ビーム装置。