JPS6011737B2 - ポリオレフイン系樹脂の成形方法 - Google Patents

ポリオレフイン系樹脂の成形方法

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JPS6011737B2
JPS6011737B2 JP5903076A JP5903076A JPS6011737B2 JP S6011737 B2 JPS6011737 B2 JP S6011737B2 JP 5903076 A JP5903076 A JP 5903076A JP 5903076 A JP5903076 A JP 5903076A JP S6011737 B2 JPS6011737 B2 JP S6011737B2
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JP
Japan
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polyolefin resin
white carbon
molding
molding method
silicic acid
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JP5903076A
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JPS52142760A (en
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光美 藤山
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ホワイトカーボンを含有するポリオレフィン
系樹脂の成形方法に係る。
ホワイトカーボンをポリオレフイン系樹脂に添加すると
その機械的性質、電気的性質が改良される他、中空成形
時のドローダウンに対する抵抗向上、メルトフラクチヤ
ー、バラス効果等を防止するため、高速成形性が改良さ
れる等の効果がある。
通常、ホワイトカーボンは、SiQを主成分とする不定
形の微粒子でガス吸着法による比表面積が100〜35
0〆/k9であり、概ね無水珪酸、水和珪酸、水和珪酸
カルシウム、水和珪酸アルミニウムの4種に分類され、
無水蓮酸は乾式法により、その他は湿式法により製造さ
れている。
ホワイトカーボンはその表面に活性なシラノール基を有
しているので吸湿性が強く、空気中の湿分を吸着し一定
の吸着平衡に達している。一般に無水珪酸は0.1〜2
%、水和珪酸は5〜10%の付着水分を有している。斯
様な付着水分を有するホワイトカーボンをポリオレフィ
ン系樹脂に混合し、次いで、押出成形、中空成形、射出
成形等の方法で成形すると付着水分が原因で発泡を起し
、成形物中に気泡が生′じる等の欠陥があった。
この欠陥を解決すべ〈研究を重ねた結果、ホワイトカー
ボンを含有するポリオレフィン系樹脂を80℃乃至ポリ
オレフィン系樹脂の融点の温度範囲で加熱乾燥すること
により、付着水分による気泡の生じない成形物が得られ
ることを見し、出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明はポリオレフィン系樹脂とホワイトカーボ
ンとをドライブレンドし、この混合物を混綾押出してべ
レットを得て、次いでこのべレットを8ぴ0乃至該ポリ
オレフィン系樹脂の融点の温度範囲で加熱乾燥した後成
形することを特徴とするポリオレフイン系樹脂の成形方
法である。
ホワイトカーボンを含有するポリオレフィン系樹脂のべ
レットを上記温度範囲でただ単に加熱することにより「
ホワイトカーボンに強固に付着した水分を除去できるこ
とは驚くべきことである。実用に供されている成形機に
は、水分その他の揮発分を排出させるためペントが付い
た成形機が知られているが、このような成形機を使用し
てもホワイトカーボンに付着する水分を除去することは
出来なかった。本発明で使用されるホワイトカーボンは
何等制限されず、上記したホワイトカーボンが好ましく
用いられる。
本発明におけるポリオレフィン系樹脂とホワイトカーボ
ンとをドライブレンドする方法は特に限定されず一般に
公知の充填剤混糠方法が採用される。
例えばミキシングロール、ニーダー、バンバリ肘ミキサ
ー、混練押出成形機を用いてドライブレンドされる。該
ドライブレンドされた混合物は混練押出してべレットを
得るがこの条件は公知の条件がそのまま採用出来る。一
般には混練押出成形機を用いるとポリオレフィン系樹脂
とホワイトカーボンの混合を行うと共にべレットを得る
ことが出来るが、該押出機に予めドライブレンドした混
合物を供給し、棒状に熔融押出しカッターで切断してべ
レットとする方法も採用出釆る。ポリオレフィン系樹脂
に対するホワイトカーボンの混合量は、目的とする成形
品のの用途により適宜決定されるが、一般には0.5〜
3の重量%である。
こ範囲より多くなると樹脂への混合が困難となり、工業
的に実施される可能性が低い。しかしながら、他の手段
例えば可塑剤等を用いて多量にホワイトカーボンの混合
が可能となった場合、当然本発明の方法が適用される。
本発明においてはホワイトカーボンを含有するポリオレ
フィン系樹脂を成形するに先立って該べレットを、80
こ0乃至ポリオレフィン系樹脂の融点の温度範囲で加熱
乾燥する。
80oo以下の温度では乾燥効果が小さく長時間を要す
るので好ましくない。
また樹脂の融点以上では折角造粒したべレットの形が崩
れるので好ましくない。100qo程度までは付着水分
が除去すると考えられるが、それ以上の温度では付着水
分の他に結合水分も除去されると推定される。
加熱乾燥手段は公知の方法が何等制限なく使用されるが
、熱風乾燥器が好ましく使用される。
なお減圧下で加熱乾燥を行えば乾燥効果が一段と向上す
る。加熱乾燥時間は特に制限はないが、ホワイトカーボ
ン含有ポリオレフィン系樹脂のべレツトを成形するとき
に発泡現象が生じない必要最小限度に行うことが好まし
い。
加熱温度が低温でホワイトカーボンの添加量が多い場合
は長時間を要し、高温でホワイトカーボンの添加量が少
ない場合は短時間でよい。本発明で用いられるポリオレ
フィン系樹脂としては「例えばエチレン、プロピレン、
ブテン等の重合体;エチレン/プロピレソ共重合体、ヱ
チレンノ酢酸ビニル共重合体、エチレンノアクリル酸ェ
ステル共重合体;およびこれらの2種以上の混合物;こ
れらオレフィン系重合体と混合可能な天然ゴム、ブチル
ゴム「エチレン/プロピレンゴム、エチレンノブタジェ
ン共重合体、ポリィソブチレン、ポリブデン、ポリスチ
レンおよびABS樹脂等との混合物等があげられる。
加熱乾燥されたホワイトカーボン含有ポリオレフィン系
樹脂のべレットは、慣用の成形方法、例えば押出成形、
中空成形、射出成形、カレンダー成形、圧縮成形等によ
って、所望の成形品に、気泡の発生を伴なわずに成形さ
れる。
以下L実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明は、その要旨を超えない限り「 これに限定されるも
のではない。
尚、実施例の各表におけるランク付けにおいて、1は押
出物の長さ1肌あたり直径0.5〜1肌の気泡が約1個
発生したことを意味し、5はその5倍〜 10はその1
の音発生したことを意味する。
実施例 1ポリプロピレン (‘‘徳山ボリプロ YE
120”、肌=1.紅gノmin、融点16500、徳
山曹達(株)社製)粉末10の重量部に対し、緑式法水
和珪酸(“トクシールU”単粒子径15〜脇m仏、表面
積200〜250淋/夕、付着水分5〜8%、徳山曹達
(株)社製)を3,5および10重量部、安定剤として
BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)およびDLTP
(ジラウリルチオジプロピオネート)をそれぞれ0.2
重量部をドライブレンドし、これをスクリュー混練押出
機にかけ、樹脂温度約190ooで直径約3側の丸棒を
押出し、水で冷却固化した後、カッターにより長さ約3
側に切りべレットを作製した。
次にこのようにして作ったべレツトをオープン中で第1
表の各温度において各時間加熱した。これをメルトイン
デクサーにより、230ooの温度で押出し、押出物中
の気泡の発生の状態を調べた。結果を第1表に示す。第
1表 実施例 2 実施例1で用いた湿式法水和達酸(トクシールU)にか
えて、乾式法無水珪酸ぐアェロジル200’’「単粒子
径12hr、表面積200で/夕、日本アェロジル(株
)社製)を5重量部混合し、実施例1と同様に行った。
結果を第2表に示す。第2表実施例 3 実施例1の湿式法水和珪酸(トクシールU)にかえて珪
酸カルシウム(“サイレンEF”単粒子径3仇h仏、表
面積80の/夕、米国PPG社製)を5重量部混合し、
実施例1と同様に行った。
結果を第3表に示す。第3表 実施例 4 実施例1のポリプロピレンに代えて高密度ポリエチレン
ぐ‘ノ・ィゼックス210的P’’、MI=6.母タ
ノmin、融点13000、三井石油化学(株)社製)
を用い、水和珪酸(トクシールU)を3重量部混合し実
施例1と同様に行った。
結果を第4表に示す。第4表 実施例 5 実施例1のポリプロピレンに代えて低密度ポリエチレン
ぐUBEポリエチレン B12細”MI=1.1d夕
/min、融点110℃「宇部興産(株)社製)を用い
、水和珪酸(トクシールU)を3重量部混合し、実施例
1と同様に行った。
結果を第5表に示す。第5表 実施例 6 実施例1で用いた水和珪酸(トクシールU)を3,5お
よび1の重量部含有するべレットをスクリュー押出成形
機にかけ、樹脂温度約200℃において、内径2物吻、
厚さ2柳のパイプを押出成形したところ、押出物には直
径約1柳の気泡が多数発生した。
気泡の発生量は水和珪酸添加量が多いものほど多かった
。次にこれらのべレツトを、水和珪酸を3重量部含有す
るものは120℃で3時間、水和珪酸を5重量都合有す
るものは130ooで3時間、水和珪酸を1の重量部含
有するものは150『0で3時間それぞれ熱風乾燥器で
加熱乾燥し、直後にスクリュー押出機により樹脂温度約
20び0でパイプを成形したところ、全試料とも気泡の
発生は全くなく、きれいなパイプが得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリオレフイン系樹脂とホワイトカーボンとをドラ
    イブレンドし、この混合物を混練押出してペレツトを得
    て、次いでこのペレツトを80℃乃至該ポリオレフイン
    系樹脂の融点の温度範囲で加熱乾燥した後成形すること
    を特徴とするポリオレフイン系樹脂の成形方法。 2 ホワイトカーボンが水和珪酸である特許請求の範囲
    第1項記載の成形方法。 3 ホワイトカーボンが無水珪酸である特許請求の範囲
    第1項記載の成形方法。 4 ホワイトカーボンが水和珪酸カルシウムである特許
    請求の範囲第1項記載の成形方法。 5 ポリオレフイン系樹脂がポリプロピレンである特許
    請求の範囲第1項記載の成形方法。 6 ポリオレフイン系樹脂が高密度ポリエチレンである
    特許請求の範囲第1項記載の成形方法。 7 ポリオレフイン系樹脂が低密度ポリエチレンである
    特許請求の範囲第1項記載の成形方法。
JP5903076A 1976-05-24 1976-05-24 ポリオレフイン系樹脂の成形方法 Expired JPS6011737B2 (ja)

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JPS52142760A JPS52142760A (en) 1977-11-28
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JPS52142760A (en) 1977-11-28

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