JPS6011369B2 - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPS6011369B2
JPS6011369B2 JP15222076A JP15222076A JPS6011369B2 JP S6011369 B2 JPS6011369 B2 JP S6011369B2 JP 15222076 A JP15222076 A JP 15222076A JP 15222076 A JP15222076 A JP 15222076A JP S6011369 B2 JPS6011369 B2 JP S6011369B2
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JP
Japan
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magnetic
magnetic recording
binder resin
magnetic powder
recording medium
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JP15222076A
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JPS5376012A (en
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文夫 戸川
敏彦 田辺
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録媒体の製造法に関し、その目的とする
ところは、蔦充填密度を有する高感度磁気記録媒体を提
供することにある。
磁気記録媒体は「通常ポリエステルフィルムなどの基体
上に、磁性粉末および結合材樹脂を含む磁性塗料を塗布
、乾燥することにより製造される。
この磁気記録媒体の感度は磁性粉末の充填密度に依存し
、充填密度が大きい程感度の高いものが得られる。充填
密度が大きくするための方法としては、前記磁性塗料を
調製する際に、磁性粉末を、ボールミル、サンドミルな
どの分散機を用いて結合材樹脂溶剤溶液中に分散させる
前に、ニダーの如き強力な灘断力を発揮する混合機を用
いて磁性粉末と少量の結合材樹脂溶液とを混線する方法
が知られている。この混練により均一なべ−ストを得る
ために通常分散剤や安定剤などが使用されている。また
、結合材樹脂溶液の濃度が或る程度高いものを使用した
方が、混練効果がよいと考えられており、通常15〜3
の重量%の濃度のものが使用されている。このようにし
て得られたペーストを適当な粘度にまで希釈した後ポー
ルミルなどの分散機により分散を行なうが、均一な分散
状態が得られるまでには通常24〜4報時間以上の分散
時間を要する。
ボールミルなどの分散機で分散を行なった後、所定の塗
料組成にまで希釈して磁性塗料とし、これを基体に塗布
、乾燥して磁気記録体を製造する。上記の方法により得
られる磁気記録媒体は、ニーダーの如き混和機を用いず
にボールミルなどの分散機だけで塗料調製を行なう方法
により得られるものに比べると高感度を有しているもの
のまだ満足できるものではない。
本発明は、上記事情に照らして鋭意検討の結果、前記混
練工程において、磁性粉末を了め分散剤で処理し、これ
を結合材樹脂濃度が1の重量%以下の有機溶剤液ととも
に混練すると、高感度の磁気記録媒体が得られることを
見出し、完成されたものである。
本発明方法に従えば、ひずみの少ない高感度の磁気記録
媒体が得られるというだけでなく、前記混線工程に続く
分散工程の所要時間を大中に短縮できるという利点もあ
る。第1図〜第3図は、磁気記録体の磁性層における磁
性粉末含率磁性粉末の重量 (=磁性粉末の重量+結合材樹脂の重量 ×100;%)を変化させたときの残留磁束密度(第1
図)、感度(第2図)および333HZの最大出力レベ
ル(M.0.L,第3図)の各特性を示すものであり、
図中曲線1は本発明方法による磁気記録媒体、曲線0‘
ま本発明範囲を越える高濃度の結合材樹脂溶液を用いて
混練を行なう従来法により得られた磁気記録媒体のもの
である。
同図より明らかな如く、本発明方法により得られた磁気
記録媒体は残留磁束密度、感度およびM.0.L、のい
ずれの特性においても従来法によるものに比べ格段に優
れていることが判る。
また、本発明方法による磁気記録媒体では、磁性粉末含
率の上昇に従って各特性が向上しているのに比べ、従釆
法によるもので磁性粉末含率が80%の点で飽和してい
る。この理由としては、予め、分散剤で処理した磁性粉
末を用いた場合、磁性粉末の「ぬれ」に対する結合材樹
脂の効果は殆んどなく、むしろ低濃度の結合材樹脂溶液
を用いた方が磁性粉末の高充填化が行なわれるためであ
ろうと考えられる。
本発明方法により磁気記録媒体を製造するには、まず磁
性粉末を分散剤で処理する。この分散剤処理は、分散剤
を含む溶剤中あるいは水中に磁性粉末を加え「蝿梓によ
り磁性粉末と分散剤溶液とを充分に接触させた後、乾燥
させればよい。
また場合により乾燥せずにそのまま混練工程に供しても
よく、その場合この分散処理を混和機中で行なうことも
できる。ここで使用する磁性粉末には、鉄、コバルト「
ニッケルなどの金属性粉末;これら金属の各種合金磁性
粉末;これらの磁性粉末表面に各種防食処理を施した磁
性粉末:酸化鉄、酸化クロムの如き酸化物系磁性粉末な
ど従来公知の磁性粉末が広く包含される。
この磁性粉末を処理するのに用いる分散剤としては、カ
チオン性、アニオン性および/ニオン性分散剤のいずれ
でもよく、例えばァルキルアミン塩、第4級アンモニウ
ム塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪塩酸、高級
アルコール硫酸ェステル塩、ポリオキシェチレンアルキ
ルェーテル、ポリオキシエチレンアルキルフエノールエ
ーナル、レシチン、ポリェーテル型リン酸ェステルなど
が挙げられる。
このようにして得られた処理磁性粉末をニーダーの如き
混和機に入れ、これに結合材樹脂の有機溶剤溶液を少量
づつ加えながらペースト状になるまで混練する。
このとき用いる結合材樹脂の有機溶剤溶液中の結合材樹
脂濃度は1の重量%以下でなければならず、濃度がこれ
より高い場合には、余分な樹脂分が潤滑剤効果を発揮す
るためか混練効果が低下し、高充填化を図ることが難し
いので望ましくない。ここで用いる結合材樹脂としては
、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニルデン系樹脂、セルロー
ス系樹脂、ビニルプチラール系樹脂、ポリウレタン系樹
脂などの各種公知の結合材樹脂が適用でき、これらの一
種又は二種以上を混合して用いる。
有機溶剤としては、上記結合材樹脂を熔解するものであ
ればよく、例えばメチルィソブチルケトン、トルェン、
酢ェチ、M旧K、THF、ジオキサンシクロヘキサノン
などが挙げられ、これらの一種又は二種以上を混合して
用いることができる。
上記の如くして得られたペーストに結合材樹脂の有機溶
剤溶液を加えて適当な粘度になるまで希釈し、これをボ
ールミル「サンドミルなどの分散機を用いて分散する。
このとき使用する結合材樹脂の有機溶剤溶液は前記混練
工程で用いたと同じ濃度のものでもよいし、異なる濃度
のものであってもよい。このようにして得られた分散液
に、所定の塗料組成になるように結合材樹脂の有機溶剤
溶液を加えて磁性塗料を調製し、この磁性塗料をポリエ
ステルフィルム、アセテートフィルムなどの基体上に常
法に準じて塗布、乾燥すると、磁気記録媒体が得られる
本発明方法により製造された磁気記録媒体は、高充填密
度を有しているため従来法によるものに比べて感度が高
い上に、ひずみも少ないなど優れた、特性を有している
次に実施例により本発明を具体的に説明する。
なお、以下において部および%とあるは、それぞれ重量
部および重量%を示す。実施例 1 y−Fe203粉末10碇部、モノアルキルアミン酢酸
塩(カチオン系分散剤)2部および水40の郡からなる
混合物をコロイドミル中で2〜3回通過させ混合縄拝し
た後100℃でlq時間加熱乾燥して分散剤処理を行な
った。
この処理粉末75部をニーダーに入れ、VAGH(カル
ボキシル基含有塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体)をメ
チルィソブチルケトンおよびトルェンからなる混合溶剤
(混合比=1:1)に溶解させた5%溶液25部を少し
づつ加え、1時間凝練してペーストを得た。
ジオクチルフタレートを15%含むVAGHの15%メ
チルイソプチルケトン−トルェン(1:1)溶液4碇部
を上記ペーストに加えて希釈した後、3そのボールミル
中で1即時間分散させた。
各種濃度のVAGHのメチルィソブチルケトンートルェ
ン溶液を上記分散液に加えて、磁性粉末とVAGHの重
量比がそれぞれ75:2う 80:20、85:15お
よび90:10であるような四種の磁性塗料を調製した
得られた各磁性塗料を厚さ12仏のポリエステルフィル
ムに乾燥厚が全厚18山となるように塗布、乾燥した後
所定の幅に裁断して磁性粉末含率の異なる四種の磁気テ
ープを得た。
実施例 2 実施例1において、分散剤処理を施したy−Fe203
75部の代わりに73部使用し、VAGHの5%メチル
ィソブチルケトンートルェン(1:1)溶液25部の代
わりに10%濃度の同溶液27部を使用した以外は実施
例1と同機にして磁性粉末含率が75,80,85%の
三種類の磁気テープを得た。
比較例実施例1における分散剤処理粉末75部の代わり
に同粉末を7碇部用い、VAGH5%メチルィソブチル
ケトンートルェン(1:1)溶液25部の代りに20%
濃度の同溶液3庇部を使用して実施例1と同機に混練し
た後、ボールミルによる分散を4報時間行なった以外は
実施例1と同機にして磁性粉末含率が75,80,85
%の三種類の磁気テープを得た。
上記実施例および比較例で得られた各テープにつき、残
留磁束密度、感度および333HZのM.0.Lを測定
した。その結果を第1図〜第3図に示した。なお実施例
1および2は、ほぼ同じ結果を与えたのでその結果を各
図の曲線1で示した。同図から明らかな如く、本発明方
法により得られた磁気テープは比較例で得られたもの(
曲線0)に比べ各特性が大きく改善されていることが判
る。また、比較例の磁気テープでは磁性粉末の含率が8
0%のところで各特性が飽和しているのに比べ、本発明
方法による磁気テープにおいては磁性粉末の含率に比例
して各特性が向上していることが明らかであり、本発明
方法によって磁性粉末の高充填化が達成されていること
が判る。
更に、本発明方法におけるボールミルによる分散所要時
間は1即時間であり、比較例におけるそれ(4糊時間)
に比べ大幅に短縮されていることも注目すべきことであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁気記録媒体の磁性層における磁性粉末含率と
残留磁束密度との間の関係を示す特性図、第2図は前記
磁性粉末含率と感度との関係を示す特性図、第3図は前
記磁性粉末含率と333HZにおける最大出力レベル(
M0.L)との関係を示す特性図であり、図中、曲線1
は本発明方法による磁気記録媒体、曲線瓜ま従来法によ
って得られた磁気記録媒体のものである。 第1酸 鞠2図 数3図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (イ)結合材樹脂の有機溶剤溶液と磁性粉末とを混
    和機にて混練する工程、(ロ)前記混練工程で得られた
    ペーストに結合材樹脂の有機溶剤溶液を加えて希釈し、
    これを分散機にて分散させる工程、(ハ)前記工程で得
    られた分散液をそのまま、または結合材樹脂の有機溶剤
    溶液で希釈した後、基体上に塗布、乾燥する工程からな
    る磁気記録媒体の製造方法において、前記(イ)工程に
    おける磁性粉末として予め分散剤で処理したものを、ま
    た同工程における有機溶剤溶液として結合材樹脂濃度が
    10重量%以下のものをそれぞれ使用したことを特徴と
    する磁気記録媒体の製造方法。
JP15222076A 1976-12-17 1976-12-17 磁気記録媒体の製造方法 Expired JPS6011369B2 (ja)

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JPS5376012A JPS5376012A (en) 1978-07-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0662898B2 (ja) * 1987-09-21 1994-08-17 富士写真フイルム株式会社 磁性塗料の製造方法
JPH0662897B2 (ja) * 1987-09-21 1994-08-17 富士写真フイルム株式会社 磁性塗料の製造方法
JPH0646453B2 (ja) * 1987-10-19 1994-06-15 富士写真フイルム株式会社 磁性塗料用混練物の製造方法

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