JPS6011308B2 - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は冷凍冷蔵庫、詳しくは冷凍専用室と冷蔵専用室
とを備えた冷凍冷蔵庫に関するもので、特に必要に応じ
て冷凍室及び冷薦室の容積比を増減することができるよ
うにした冷凍冷蔵庫に関するものである。

従来、冷凍冷蔵庫は、庫内に保存する冷蔵食品に比べて
冷凍食品が少なかった関係上、冷蔵室専用室に比べて冷
凍専用室の容積は小さく形成されていた。

所が最近になって冷凍食品が多量に出回り始めたので冷
凍冷蔵庫にあっては冷凍専用室の占める割合が年々増加
する煩向にある。

従がつて消費者が冷凍冷蔵庫を購入する場合に、今後冷
蔵専用室に比べて冷凍専用室の容積が如何程必要になる
のか不安になる問題が生じるのである。

そこで本発明は以上の如き従来の問題点を鍵決すべく発
明したもので、冷凍専用室と冷蔵専用室及び冷凍冷蔵室
とから成り、この冷凍冷蔵室の室内温度を変去逸機構を
介して可変とし該冷凍冷蔵室を冷凍室又は冷蔵室に切換
えるごとくしたことにより、必要に応じて劣蔵室及び冷
凍室の容積を増減させ得るようにしたものである。以下
本発明の詳細を図に示す−実施例で説明すると、１は冷
蔵庫本体で冷凍室、冷蔵室の他に冷凍冷蔵室を有してい
る。

２は冷凍室の前面関口部を閉塞する扉であり、３は冷蔵
室の前面開口部を閉塞する扉、４は切襖室となる冷凍冷
蔵室の前面開口部を閉塞する扉である。

５は先の冷凍室を示し、６は切換室たる冷凍冷蔵室を示
す。

７は凝縮器、８は圧縮機であり、機械室内９に設置され
ている。

１川ま冷凍室５と冷凍冷蔵室６とを区画する中仕切壁で
ある。

この中仕切壁１０の底部には凹凸状の溝が設けられてい
る他、その底部は後方に傾斜している池後述する仕切断
熱壁に連接している。１１は冷凍冷蔵室６の背壁部に設
けられた冷却器で、先の凝縮器７、圧縮機８等と共に冷
凍サイクルを構成している。

１２は上記冷却器１１の前面に設けられた仕切板で、そ
の上端は該冷却器１ １で冷却された冷気を冷凍室５に
導くダクト板１３に連接されている。

１４は上記ダクト板１３上部に設けられた袷気吐出孔を
示す。

１５はその冷気吐出孔１４部に設けられた送風機で、駆
動モーター６により駆動する。

１７は冷凍室５への冷気吹出孔を示す。

１８はその吹出孔１７の直ぐ近くに設けられた製氷室で
ある。

１９は送風機１５により吐出孔１４から吐出される冷気
の一部を冷凍冷蔵室６或いは圧力室に冷気を導く仕切ダ
クト板である。

この仕切ダクト板１９が見かけ上の冷凍室の背面を形成
する。２０は中仕切壁１川こ設けられた冷凍室５の冷気
吸込口である。

この吸込口２０は中仕切壁１０中に形成された冷気通路
２１、冷気通路２２を通して冷蔵室６に一部が吹出され
、残りが後述する通路に基づいて圧力室に至る。２３は
冷蔵室６に冷気通路２２を通して吹出される冷気量を調
整するダンパーサーモである。

２４は冷凍冷蔵室への冷気吹出孔を示す。

従がつて上記ダンパーサーモ２３を有す冷気通路２２の
一端はこの袷気吹世孔２４に接続されている。２５は冷
気通路２２及びダクト板１３と仕切ダクト板１９間に形
成される冷気通路２６の一端が関口している圧力室を示
す。

２７は冷却器１１の前部に設けられた仕切板１２との間
に戻り通路２８を形成すべくしかも冷凍冷蔵室６の見か
け上の背壁を形成するよう設けられた仕切断熱壁である
。

又上謙戻り通路２８は先の圧力室２５に一端を関口し、
端部は冷凍冷蔵室の袷気吸込口２９に閉口している。３
０は圧力室２６内に設けられた切換ダンパーである。こ
の切換ダンパー３０は冷気通路２６及び冷気通路２１を
通して該圧力室２５内に入って来る冷気を冷気戻り通路
２８側に送るか、冷凍冷蔵室の袷気吹出孔２４側に送る
かを選択するもので、例えばレバー３１等により、この
選択が使用者により行なわれるものである。ここに於い
て上記冷蔵庫の切換室たる冷凍冷蔵室の使い分け方を説
明する。

（先づ冷凍冷蔵室を、冷蔵室とした例）この時には切換
ダンパー３０が第２図に示す如く冷気通路２８側が圧力
室２５と通になり冷気吹出孔２４側の通路が閉塞される
様なされる。

かかる状態に於いて冷蔵庫の運転を開始すると冷却器１
１で冷却された冷気はダクト板中を通って、送風機１５
に至り、その内の大半は袷気吹出孔１７から冷凍室５に
吹出される一方残りの冷気は冷気通路２６から圧力室２
５に至り、次いで冷気通路２８を経て冷却器１１に戻さ
れる。又、冷凍室５に吹出された冷気は冷凍室５内を冷
却後中仕切壁に設けられた冷気吸込口２０より吸込まれ
、次いでダンパーサーモ２３が設けられている冷気通路
２２と圧力室に通ずる冷気通路２１に至る。

（尚この時の冷気の分配は先のダンパーサーモ２３に依
って行なわれる。）しかして冷気通路２１を経た冷気は
圧力室２５、冷気通路２８を経由して冷却器１１に戻る
。

一方冷気通路２２を経た冷気は冷凍冷蔵室６を冷蔵室温
度に通した温度に該室６を冷却後冷気吸込口２６を経て
冷却器の途中に戻される冷気循環系路を構成し、冷凍室
温度、例えば一１８℃、冷蔵室６は十２℃を得るもので
ある。又、冷凍冷蔵室６内を冷凍室として使用すべ〈切
換ダンパー３０を第３図に示す如く冷気通路２８側を閉
塞するよう移動させた場合には、先の冷気循環系路の内
、冷気通路２６を経て直接圧力室２５に至る冷気と、中
仕切壁中の冷気通路２１を経て圧力室２５に至る冷気が
全て冷凍冷蔵室６に吹出されるようにしたものである。

尚この時には冷気通路２２中のダンパーサーモは密閉さ
れるものである。ここに於いて上記冷凍冷蔵室６を冷凍
室としたり冷蔵室とする切換ダンパ−３０の構造に付い
て説明すると、この切換ダンパー３０‘ましバー３１の
操作によりダンパー３０ａ部がスライドするように移動
する所である。

即ちレバー３１によりダンパー３０ａ部が切換ダンパー
３０内に設けられた２通路（冷却部１１に戻す通路（冷
気通路２８）と冷気吹出孔２４に至る通路）の内何れか
一方を常に閉塞するよう支点３０ｂを中心に移動するも
のである。

次に冷気通路２８を形成する仕切断熱壁２７に付いて記
載すると、この断熱壁２７は冷凍冷蔵室６を冷蔵室とし
て利用した時に冷気通路２８を通して戻される冷気温度
と冷凍冷蔵室内６内の温度との温度差により露付が生ず
るのを防止する位の壁厚を有している。

３２は上記仕切断熱壁２７の表面に取付けられた発熱体
である。

この発熱体３２は上託しバー３１を操作し、切換室６内
を冷蔵室として利用した時該仕切断熱壁２７の表面に露
が付くのを防止する目的で設けられるものであるが、切
換室６内の庫内温度が必要以上に冷却されるのと防止す
るものである。即ちこの仕切断熱壁２７の裏側には冷却
器で冷却された冷気の一部と冷凍室を冷却した後の低温
の冷気が通る通路がある為に温度差が出来、該仕切断熱
壁表面に発熱体がないと霧が一杯つくものである。尚上
記発熱体は庫内の過冷却防止をも補償するものである。

３３は切襖室６の底部に設けられた霧溜め部である。

この露溜め部３３には中仕切壁１０の後方傾斜と相挨つ
て、その底部に設けられた凹凸状の溝にそって後方の仕
切断熱壁に至り、その表面を流れた霧は矢印に示す如く
先の霧溜め部３３に至るものである。本発明は以上説明
した如く上部に冷凍室を、下部に切後室を、中仕切壁を
介して設け、切換室背面に冷却器を設置し、この冷却器
にて冷却された冷気を冷凍室背部に設置された送風機で
冷凍室に吹出させた後、その冷気の一部を中仕切壁に設
けられたダンパーサーモを有す冷気通路を介して切換室
に吐出させ、残りの冷気を中仕切壁内に設けられた圧力
室を介して冷却器に戻し、且つ切換室冷気を先の冷却器
に戻すように構成した一連の冷気通路を形成すべく冷凍
室への冷気吹出部に吹出冷気量を分流し、且つ中仕切壁
内の圧力室に冷気を導く仕切ダクト板を設けると共に、
該圧力室に功榛室、若しくは上記冷却器に冷気を導く通
路を形成し、且つこの圧力室内で切換室への冷気吹出孔
と冷却器への戻り通路の入口部を選択的に切換えるダン
バーを設けると共に、上記圧力室より冷却器に戻る通路
を仕切断熱壁と冷却器間に形成すると共に該仕切断熱壁
表面に発熱体を取付けたものであるから、必要に応じ冷
凍室と冷蔵室との容積比を容易に増減できることは勿論
、本発明の冷蔵庫であれば切換室６を冷蔵室としている
場合には冷凍室内の冷気を一部循環させ、通常の冷蔵庫
として利用することが出来るものである。

又本発明の場合、中仕切壁内に設けた圧力室で冷気量を
調整するようにしているので風路構成を簡単にすること
ができる上、庫内に無効空間を作ることがないものであ
る。

更に仕切断熱壁に籾換室を冷蔵庫として使った時付着す
る霧も本発明にては防止できることは勿論、冷蔵室内の
過冷却も防止できるものである。

その上、中仕切壁、或いは仕切断熱壁表面に付着した露
は、該中仕切壁、仕切断熱壁に沿って流れ切換室底部に
設けた露溜め部に導びかれるので、他の部分に被害を与
えることなく使用者が処理出釆るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を備えた冷凍冷蔵庫の正面図、第２図は
第１図のＡ一Ａ断面拡大図、第３図は第２図の要部拡大
説明図である。 １…冷蔵庫本体、２，３，４…扉、５…冷凍室、６・・
・冷凍冷蔵室、７・・・凝縮器、８・・・圧縮機、９・
・・機械室、１０・・・中仕切盛、１１・・・冷却器、
１２…仕切板、１３…ダクト板、１４…冷気吐出孔、１
５・・・送風機、１６・・・駆動モータ、１７・・・冷
気吹出孔、１８・・・製氷室、１９・・・仕切ダクト板
、２０・・・冷気吸込口、２１・・・冷気通路、２２ぷ
冷気通路、２３・・・ダンパーサーモ、２４・・・冷気
吹出孔、２５・・・圧力室、２６・・・冷気通路、２７
・・・仕切断熱壁、２８・・・戻り通路、２９・・・冷
気吸込口、３０・・・切換ダンパ−、３１・・・レバー
、３２・・・発熱体、３３…露溜め部。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上部に冷凍室を、下部に切換室を、底面が後部に向
   って傾斜する中仕切壁を介して設け、切換室背面に冷却
   器を設置し、この冷却器にて冷却された冷気を冷凍室背
   部に設置された送風機で冷凍室に吹出させた後、その冷
   気の一部を中仕切壁に設けられたダンパーサーモを有す
   冷気通路を介して切換室に吐出させ、残りの冷気を中仕
   切壁内に設けられた圧力室を介して冷却器に戻し、且つ
   切換室冷気を先の冷却器に戻すように構成した一連の冷
   気通路を形成すべく冷凍室への冷気吹出部に吹出冷気量
   を分流し、且つ中仕切壁内の圧力室に冷気を導く仕切ダ
   クト板を先の中仕切壁に連接するよう設けると共に、該
   圧力室に切換室若しくは、上記冷却器に冷気を導く通路
   を形成し、且つこの圧力室内で切換室への冷気吹出孔と
   冷却器への戻り通路の入口部を選択的に切換えるダンパ
   ーを設けると共に、上記圧力室より冷却器に戻る通路を
   仕切断熱壁と冷却器間に形成すると共に該仕切断熱壁表
   面に発熱体を取付けると共に、切換室底部に露溜めを設
   けたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。 ２ 中仕切壁底部に付着した露を後部に導びく凹凸状の
   細溝を設けたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の冷凍冷蔵庫。 ３ 中仕切壁に付着した露は仕切断熱壁を経由して切換
   室底部に設けられた露溜め部に導びかれるようにしたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の冷凍冷蔵庫
   。