JPS5924937Y2 - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は冷蔵庫、詳しくは冷凍室と冷凍冷蔵切換室とを
備えた冷凍冷蔵庫に関するものである。

以下本考案の詳細を図に示す一実施例で説明すると、１
は冷蔵庫本体で冷凍室、冷蔵室の他に冷凍冷蔵室を有し
ている。

２は冷凍室の前面開口部を閉塞する扉であり、３は冷蔵
室の前面開口部を閉塞する扉、４は切換室となる冷凍冷
蔵室の前面開口部を閉塞する扉である。

５は先の冷凍室を示し、６は切換室たる冷凍冷蔵室を示
す。

７は凝縮器、８は圧縮機であり、機械室内９に設置され
ている。

１０は冷凍室５と冷凍冷蔵室６とを区画する中仕切壁で
ある。

１１は冷凍冷蔵室６の背壁部に設けられた冷却器で先の
凝縮器７、圧縮機８等と共に冷凍サイクルを構成してい
る。

１２は上記冷却器１１の前面に設けられた仕切板で、そ
の上端は該冷却器１１で冷却された冷気を冷凍室５に導
くダクト板１３に連接されている。

１４は上記ダクト板１３上部に設けられた冷気吐出孔を
示す。

１５はその冷気吐出孔１４部に設けられた送風機で、駆
動モータ１６により駆動する。

１７は冷凍室５への冷気吹出孔を示す。

１８はその吹出孔１７の直ぐ近くに設けられた製氷室で
ある。

１９は送風機１５により吐出孔１４から吐出される冷気
の一部を冷凍冷蔵室６或いは圧力室に冷気を導く仕切ダ
クト板である。

この仕切ダクト板１９が見かけ上の冷凍室の背面を形成
する。

２０は中仕切壁１０に設けられた冷凍室５の冷気吸込口
である。

この吸込口２０は中仕切壁１０中に形成された冷気通路
２１．冷気通路２２を通して冷蔵室６に一部が吹出され
、残りが後述する通路に基づいて圧力室に至る。

２３は冷蔵室６に冷気通路２２を通して吹出される冷気
量を調整するダンパーサーモである。

２４は冷凍冷蔵室への冷気吹出孔を示す。

従って上記ダンパーサーモ２３を有す冷気通路２２の一
端はこの冷気吹出孔２４に接続されている。

２５は冷気通路２２及びダクト板１３と仕切ダクト板１
９間に形成される冷気通路２６の一端が開口している圧
力室を示す。

２７は冷却器１１の前部に設けられた仕切板１２との間
に戻り通路２８を形成すべく、シかも冷凍冷蔵室６の見
かけ上の背壁を形成するよう設けられた仕切断熱壁であ
る。

又、上記戻り通路２８は先の圧力室２５に一端を開口し
、他端は冷凍冷蔵室の冷気吸込口２９に開口している。

２９ ａは鎧板で、冷気吸込口２９の前面部をある一定
間隔をもって複数枚垂平に配設している。

２９ ｂは突出片で、鎧板２９ ａの前面部よりも庫内
側に突出するように取付けられ、鎧板２９ ａと一体に
成形されている。

３０は圧力室２５内に設けられた切換ダンパーである。

この切換ダンパー３０は冷気通路２６及び冷気通路２１
を通して該圧力室２５内に入って来る冷気を冷気戻り通
路２８側に送るか、冷凍冷蔵室の冷気吹出孔２４側に送
るかを選択するもので、使えばレバー３１等により、こ
の選択が使用者により行なわれるものである。

ここに於いて上記冷蔵庫の切換室たる冷凍冷蔵庫の使い
分は方を説明する。

（先ず冷凍冷蔵室を冷蔵室とした例）この時には切換ダ
ンパー３０が第２図に示す如く冷気通路２８側が圧力室
２５と通になり冷気吹出孔２４側が閉塞される様なされ
る。

かかる状態に於いて冷蔵庫の運転を開始すると冷却器１
１で冷却された冷気はダクト板中を通って、送風機１５
に至り、その内の大半は冷気吹出孔１７から冷凍室５に
吹出される一方残りの冷気は冷気通路２６から圧力室２
５に至り、次いで冷気通路２８を経て冷却器１１に戻さ
れる。

又、冷凍室５に吹出された冷気は冷凍室５内を冷却後中
仕切壁に設けられた冷気吸込口２０より吸込まれ１１次
いでダンパーサーモ２３が設けられている。

冷気通路２２と圧力室に通ずる冷気通路２１に至る。

（尚、この時の冷気の分配は先のダンパーサーモ２３に
依って行なわれる。

）しかして冷気通路２１を経て冷気は圧力室２５、冷気
通路２８を経由して冷却器１１に戻る。

一方冷気通路２２を経た冷気は冷凍冷蔵室６を冷蔵室温
度に適した温度に鉄車６を冷却後冷気吸込口２９を経て
冷却器の途中に戻される冷気循環経路を構威し、冷凍室
温度例えば−１８℃、冷蔵室６は＋２℃を得るものであ
る。

又、冷凍冷蔵室６内を冷凍室として使用すべく切換ダン
パー３０で冷気通路２８側を閉塞するよう移動させた場
合には、先の冷気循環経路の内、冷気通路２６を経て直
接圧力室２５に至る冷気と中仕切壁中の冷気通路２１を
経て圧力室２５に至る冷気が全て冷凍冷蔵室６に吹出さ
れるようにしたものである。

尚、この時には冷気通路２２中のダンパーサーモは完全
に密閉されている。

ここに於いて上記冷凍冷蔵室６を冷凍室としたり冷蔵室
とする切換ダンパー３０の構造に付いて説明すると、こ
の切換ダンパー３０はレバー３１の操作によりダンパー
３０８部がスライドするように移動する所である。

即ちレバー３１によりダンパー３０ ａ部が切換ダンパ
ー３０内に設けられた２通路（冷却器１１に戻す冷気通
路２８）と（冷気吹出孔２４に至る通路）の内何れか一
方を常に閉塞するよう支点３１ ａを中心に移動するも
のである。

次に冷気通路２８を形成する仕切断熱壁２７に付いて記
載すると、この断熱壁２７は冷凍冷蔵室６を冷蔵室とし
て利用した時に冷気通路２８を通して戻される冷気温度
と冷凍冷蔵室６内の温度との温度差により霜付が生ずる
のを防止する位の壁厚を有している。

３２は冷凍食品である。

本考案は以上説明した如く、冷凍室の冷凍冷蔵室とを中
仕切壁を介して設け、冷却器にて冷却された冷気を送風
機にて冷凍室と冷凍冷蔵室に強制的に通風するとともに
、冷凍冷蔵室への冷気吹出孔を開閉するダンパーを取付
け、ダンパーの動作により冷凍冷蔵室を冷凍室と冷蔵室
とに選択的に可変できるようにした冷凍冷蔵庫に於いて
、前記冷凍冷蔵室の背面部に冷気吸込孔を設け、この冷
気吸込孔の前面に水平で、一定間隔の間隙をもった複数
枚の鎧板を配設するとともに、この鎧板よりも庫内側に
突出する突出片を鎧板に対し垂直、且つ鎧板と一体に取
付けたものであるから、一室を冷凍室にも冷蔵室にも使
用できることは勿論のこと、この種の冷凍冷蔵庫にとっ
て冷気循環の良し悪しで性能を左右するので、食品が冷
気吸込孔を塞さかないように鎧板よりも前面部よりも更
に庫内に突出する突出片を設けているので、突出片が食
品のストッパーとなり、冷気吸込孔を塞さいでしまうこ
とがない。

更に水平の鎧板であると、中仕切壁或いは冷凍冷蔵室の
背面部等からの液たれがあった場合でも冷気吸込孔内へ
の液侵入を防止できる。

更には鎧板と突出片とが冷気吸込孔とカバーとなり冷蔵
庫前面方向から見て冷気吸込孔が目だたないという意匠
的にも優れたものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を備えた冷凍冷蔵庫の正面図、第２図は
第１図のＡ−Ａ断面図、第３図は第２図の要部拡大説明
図、第４図は冷気吸込孔の要部拡大正面図である。 １・・・冷蔵庫本体、２，３．４・・・・・・扉、５・
・・・・・冷凍室、６・・・・・・冷凍冷蔵庫、７・・
・・・・凝縮器、８・・・・・・圧縮機、９・・・・・
・機械室、１０・・・・・・中仕切壁、１１・・・・・
・冷却器、１２・・・・・・仕切板、１３・・・・・・
ダクト板、１４・・・・・・冷気吐出孔、１５・・・・
・・送風機、１６・・・・・・駆動モータ、１７・・・
・・・冷気吹出孔、１８・・・・・・製氷室、１９・・
・・・・仕切ダクト板、２０・・・・・・冷気吸込口、
２１・・・・・・冷気通路、２２・・・・・・冷気通路
、２３・・・・・・ダンパーサーモ、２４・・・・・・
冷気吹出孔、２５・・・・・・圧力室、２６・・・・・
・冷気通路、２７・・・・・・仕切断熱壁、２８・・・
・・・戻り通路、２９・・・・・・冷気吸込孔、２９
ａ・・・・・・鎧板、２９ ｂ・・・・・・突起片、３
０・・・・・・切換ダンパー、３１・・・・・・レバー
、３２・・・・・・冷凍食品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷凍室５と冷凍冷蔵室６とを中仕切壁１０を介して設け
   、冷却器１１にて冷却された冷気を送風機１５にて冷凍
   室５と冷凍冷蔵室６に強制的に通風するとともに、冷凍
   冷蔵室６への冷気吹出孔２４を開閉するダンパー３０を
   取付け、ダンパー３０の動作により冷凍冷蔵室６を冷凍
   室と冷蔵室とに選択的に可変できるようにした冷凍冷蔵
   庫に於いて、前記冷凍冷蔵室６の背面部に冷気吸込孔２
   ９を設け、この冷気吸込孔２９の前面に水平で、一定間
   隔の間隙をもった複数枚の鎧板２９ ａを配設するとと
   もに、この鎧板２９ ａよりも庫内側に突出する突片出
   ２９ ｂを鎧板２９ ａに対し垂直、且つ鎧板２９ ａ
   と一体に取付けたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。