JP2001116425A - 冷蔵庫 - Google Patents
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- JP2001116425A JP2001116425A JP29837399A JP29837399A JP2001116425A JP 2001116425 A JP2001116425 A JP 2001116425A JP 29837399 A JP29837399 A JP 29837399A JP 29837399 A JP29837399 A JP 29837399A JP 2001116425 A JP2001116425 A JP 2001116425A
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- Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
Abstract
を防止できる冷蔵庫を提供する。 【解決手段】 貯蔵物を収納する貯蔵室11と、貯蔵室
11に流入する冷気を生成する冷却器25と、該冷気を
貯蔵室11に導くとともに貯蔵室11と隔壁を介して設
けられる冷気通路28と、前記隔壁の少なくとも一部を
形成して冷却通路内28を流通する冷気による冷熱を貯
蔵室11内に放出する部材42と、部材42の冷却通路
28側の少なくとも一部に部材42との間に隙間28f
を介して配される断熱部材28cとを備えた。
Description
出する冷蔵庫に関する。
に示す。冷蔵庫1は外部を覆う外箱2aの内側に内箱2
bが配され、外箱2aと内箱2bとの隙間には発泡ポリ
ウレタン等の断熱材2cが充填されている。内箱2bに
より覆われる冷蔵室11の前面は回動式の断熱扉3によ
り開閉可能になっている。
14が設けられ、その下方には野菜室12が配されてい
る。野菜室12の前面はスライド式の断熱扉4により開
閉可能になっている。冷蔵室11と野菜室12は樹脂成
形品から成る仕切板31、32によって仕切られてい
る。仕切板32には貫通口32aが設けられている。
器(不図示)により生成される冷気が流通する冷気通路
28が設けられている。冷蔵室11の背面には冷気通路
28に面する部材42が設けられている。氷温室14の
背面には断熱材36を介して冷気通路28に面する背面
板35が設けられている。
た開口部42a、36aを介して冷蔵室11に流入し、
冷蔵室11内を冷却する。そして、該冷気は自重により
降下し、貫通孔32aから冷気通路30を通って野菜室
12内に流入する空気流を形成する。これにより、野菜
室12内が冷却される。
通路28を流通する冷気による冷熱を伝えて冷蔵室11
内に放出するようになっている。従って、冷蔵室11は
部材42の全面から放出される冷熱により均一に冷却さ
れるようになっている。更に、冷却器の停止中に、蓄積
した冷熱を放出して冷蔵室11内の保冷を行うようにな
っている。
従来の冷蔵庫によると、部材42の全面から放出される
冷熱により冷蔵室11は均一に冷却されるが、冷気通路
28内を流れる冷気量が多くなった場合等に冷蔵室11
内と冷気通路28内との間の温度差が大きくなる。これ
により、部材42の冷蔵室11側の表面に結露が生じ
る。その結果、冷蔵室11内が乾燥して冷蔵室11に貯
蔵される食品等が早く劣化する問題があった。
とともに結露を防止できる冷蔵庫を提供することを目的
とする。
に本発明は、貯蔵物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室に
流入する冷気を生成する冷却器と、該冷気を前記貯蔵室
に導く冷気通路と、前記冷却通路内を流通する冷気によ
る冷熱を前記貯蔵室内に放出する部材と、前記部材の前
記冷却通路側の少なくとも一部に前記部材との間に隙間
を介して配される断熱部材とを備えたことを特徴として
いる。
る冷気は冷気通路を通って貯蔵室に流入する。冷気通路
を通る冷気による冷熱は部材に伝えられる。この時、該
冷気の量や温度により前記部材が結露しない程度の大き
さや厚みを有する断熱部材により前記部材が覆われ、該
冷気から受取る冷熱の量が制限される。部材の断熱部材
に面する部分は隙間を通る少量の冷気により冷熱が伝達
され、前記部材の全面から一様に冷熱が貯蔵室内に放出
される。
と、前記貯蔵室に流入する冷気を生成する冷却器と、該
冷気を前記貯蔵室に導くとともに前記貯蔵室と隔壁を介
して設けられる冷気通路と、前記隔壁の少なくとも一部
を形成して前記冷却通路内を流通する冷気による冷熱を
前記貯蔵室内に放出する部材と、前記部材の前記冷却通
路側の少なくとも一部に前記部材との間に隙間を介して
配される断熱部材とを備えたことを特徴としている。
る冷気は冷気通路を通って貯蔵室に流入する。冷気通路
を通る冷気による冷熱は貯蔵室との隔壁を成す部材に伝
えられる。この時、該冷気の量や温度により前記部材が
結露しない程度の大きさや厚みを有する断熱部材により
前記部材が覆われ、該冷気から受取る冷熱の量が制限さ
れる。部材の断熱部材に面する部分は隙間を通る少量の
冷気により冷熱が伝達され、前記部材の全面から一様に
冷熱が貯蔵室内に放出される。
て、前記冷気通路は複数の分岐通路を有し、第1の分岐
通路と第2の分岐通路を前記隙間により連通させたこと
を特徴としている。
て、前記冷却器により冷却された冷気と混合するように
前記貯蔵室内の空気を第1の分岐通路内に導くことを特
徴としている。この構成によると、冷却器により生成さ
れる冷気は貯蔵室内から第1の分岐通路に導かれる空気
と第1の分岐通路内で混流して昇温され、前記部材が昇
温された冷気に曝されて昇温される。
て、前記隙間を介して第1の分岐通路から第2の分岐通
路に冷気が流入するようにしたことを特徴としている。
この構成によると、冷却器により生成される冷気は貯蔵
室内から第1の分岐通路に導かれる空気と第1の分岐通
路内で混流して昇温され、隙間を介して第2の分岐通路
に流入する。この時、断熱部材に面する前記部材は隙間
を通る昇温された冷気に曝されて昇温される。
参照して説明する。図1は第1実施形態の冷蔵庫を示す
側面断面図である。冷蔵庫1は外部を覆う外箱2aの内
側に内箱2bが配され、外箱2aと内箱2bとの隙間に
は発泡ポリウレタン等の断熱材2cが充填されている。
冷蔵庫1の内部は上から冷蔵室11、野菜室12、冷凍
室13の順に区分けされている。
る仕切枠17及び断熱部材から成る仕切板19に仕切ら
れており、冷凍室13は更に断熱部材から成る仕切枠1
8により上部と下部に仕切られている。冷蔵室11と野
菜室12は断熱部材から成る仕切枠16及び樹脂成形品
から成る仕切板31、32によって仕切られている。仕
切板32には貫通口32aが設けられている。
れる隔離室である氷温室14が設けられている。冷蔵室
11には複数の棚45が設けられている。冷蔵室11の
前面は回動式の断熱扉3により開閉可能になっている。
野菜室12、冷凍室13の上部及び冷凍室13の下部は
前面が夫々スライド式の断熱扉4、5、6により開閉可
能になっており、収納容器54、55、56を引出せる
ようになっている。
ている。圧縮機20には吐出パイプ20aを介して凝縮
器(不図示)が連結されており、吸込パイプ20bを介
して冷却器21、25が直列に連結されている。凝縮器
と冷却器25は第1キャピラリーチューブ(不図示)を
介して連結されている。冷却器21、25の間には第2
キャピラリーチューブ(不図示)が配されている。
サイクル運転が行われると冷却器21、25が冷却され
るようになっている。冷却器21、25の下方には冷却
器21、25の除霜を行う除霜ヒータ61、62が設け
られている。63、64はドレン受け部材である。
との間には切換手段が設けられ、切換手段と冷却器21
とが第3キャピラリーチューブ(不図示)を介して連結
されている。そして、切換手段を切り替えることによ
り、冷却器21のみの冷却を可能にしている。
り、冷気通路23は内箱2bと樹脂成形品から成るエバ
カバー33とにより形成されている。冷気通路23内の
冷却器21の上方には送風機22が配されている。冷気
通路23は背面板33aに設けられた冷凍室13への流
入口13a及び流出口13bにより冷凍室13と連通し
ている。
る。冷気通路27の下部は内箱2bと野菜室12の背面
板34とにより形成されている。背面板34は断熱部材
から成り、冷却器25に近設される野菜室12の過冷却
を防止している。冷気通路27内の冷却器25の上方に
は送風機26が配されている。冷気通路27は流出口1
2bにより野菜室12と連通している。
35に固着される断熱部材36と内箱2bとにより形成
されている。断熱部材36には吐出口36aが設けられ
ている。冷蔵室11の正面図を図2に示すと、背面板3
5には吐出口36aと同じ位置に吐出口35aが設けら
れている。吐出口35a、36aにより冷蔵室11は冷
気通路27と連通している。
気通路28と連通している。図2において、冷気通路2
8は略中央に配される中央通路28a(第1の分岐通
路)と、中央通路28aの両側部に設けられる側方通路
28b(第2の分岐通路)とにリブ28dにより分岐さ
れている。リブ28dは後述する背面板70と一体に形
成されている。また、冷気通路27も冷気通路28に対
応して分岐通路27a、27bに分岐されている。
されている。送風機29の前面には冷蔵室11に臨む送
風機カバー41が取り付けられている。送風機カバー4
1には複数の開口部41aが形成されている。
中央通路28aは、送風機29により開口部41aを介
して冷蔵室11から取入れられる空気と、送風機26
(図1参照)により冷気通路27を流通する冷気とが混
流するようになっている。冷気通路27を流通する冷気
は送風機カバー41の壁面41bに衝突し、案内部41
cにより送風機29の方向に導かれる。案内部41c
は、送風機カバー41が金属の場合には切り起して一体
に形成してもよい。
の断熱部材を冷気通路27からの冷気の流域に設け、結
露対策としてもよい。また、送風機カバー41を金属等
により形成すると、中央通路28aを通る冷気の冷熱が
送風機カバー41から冷蔵室11内に放出されることに
なる。
形成され、冷気通路27を流通する冷気の進路外に配さ
れている。これにより、冷気通路27を流通する冷気が
開口部41aから冷蔵室11内へ侵入することを防止し
ている。その結果、冷気漏れによる冷蔵室11の局部の
過冷却を防止できるようになっている。
る部材42と内箱2b上に設けられた背面板70とによ
り形成されている。背面板70は上記の背面板35と一
体に形成されている。部材42は図5に示すような形状
の熱伝導性を有する熱伝導部材(例えば、加工性が良く
防錆効果の高いアルミニウム合金やステンレス等)から
形成されている。
ている。なお、前記熱伝導部材の厚みが厚い場合は蓄冷
能力が上がり、強度も増加する。厚みが薄い場合は冷熱
の放出効率が上がり、軽量化にも有利である。そのた
め、目的に応じて薄板材や厚板材を適時適所に選び設け
ればよい。
により設けると、表面積を増加させることができる。こ
れにより蓄冷や冷熱の放出量が増加して冷却効率の向上
を図ることができる。更に、線状に連続する凹部または
凸部を設けることにより、部材42の強度を補強するこ
とができる。
細図を図7、図8に示す。これらの図によると、部材4
2は背面板70に設けられた上取付部71及び背面板3
5に設けられた下取付部72により係止される。上取付
部71のレバー部71aを手指で押上げると爪部71b
の係合が解除される。
て、上方に引上げることにより部材42を脱着でき、部
材42は着脱自在になっている。これにより冷気通路2
8や部材42の冷気通路28側の清掃等を容易に行うこ
とができるようになっている。尚、部材42の下部は断
熱部材36に固着されるシール材73により密閉されて
いる。
と、側方通路28bを覆う部材42の側方通路28b側
の面には、隙間28fを介して断熱部材28cが配され
ている。側方通路28bを通る冷気の冷熱の多くは、断
熱部材28cにより部材42に伝達されないようになっ
ている。断熱部材28cには貫通孔28eが形成され、
これにより中央通路28aと側方通路28bとが連通さ
れている。
形成されており、側壁には複数の開口部70aが設けら
れている。背面板70には部材42の外側周辺を覆う壁
面部70cが形成されている。壁面部70cには開口部
70aと連通する複数の吐出部70bが凹設されてい
る。従って、吐出部70b及び開口部70aを介して、
側方通路28bは冷蔵室11と連通し、冷気を冷蔵室1
1に吐出できるようになっている。
に載置される棚45と同じ高さ付近に形成され、棚45
上に載置される食品等が吐出部70bに落下しないよう
になっている。そして、開口部70aは貯蔵物が側方通
路28bに落込まないようにスリット状になっている。
また、背面板70には冷気を吐出部70bに導くリブ7
0dが形成されている。
成る上面板43と内箱2bにより天井ダクト54が形成
されている。天井ダクト54は左右に並設されており、
中央通路28aと連通している。中央通路28aを通る
冷気は背面板70に形成されるリブ70eにより左右に
拡散されて天井ダクト54に導かれる。
られた天井吐出部43aにより左右に分散して冷気を吐
出できるようになっている。中央通路28aを通る冷気
は天井ダクト54に流入する前に左右に拡散されている
ため、冷蔵室11の背面板70に近い位置に設けられた
天井吐出部43aからも充分冷気が吐出される。尚、左
右の天井ダクト54の間には透明な照明カバー53で覆
われる照明灯51が設けられている。
が駆動されると、冷凍室13内の空気は流出口13bか
ら冷気通路23に導かれる。該空気は冷却器21と熱交
換して冷却され、流入口13aから冷凍室13に流入す
る。これにより冷凍室13内が冷却される。
12内の空気は流出口12bから冷気通路27に導かれ
る。該空気は冷却器25と熱交換して冷却され冷気が生
成される。該冷気の一部は開口部35a、36aから氷
温室14に流入する。これにより氷温室14内が例えば
−1℃に冷却される。
8bに分岐して進行する。側方通路28bを通る冷気は
リブ70dに案内されて吐出部70bから冷蔵室11内
に吐出される。中央通路28aを通る冷気は、開口部4
1aから中央通路28aに導かれる冷蔵室11内の空気
と混流される。そして、天井ダクト54を通り、天井吐
出部43aから吐出される。
よる冷熱の一部は部材42に伝えられる。少量の冷気は
隙間28fを介して側方通路28bに流入する。この
時、断熱部材28cに面する部材42は、隙間28fを
通る冷気により冷熱が伝えられる。そして、部材42の
全面から冷蔵室11に冷熱として放出される。従って、
部材42からの冷熱と、吐出部70b及び天井吐出部4
3aから分散して吐出される冷気とにより、冷蔵室11
内が効率良く均一に冷却される。
の前面を通り氷温室14の下方から開口部32aを介し
て冷気通路30を流通し、野菜室12内の前方に流入す
る。更に収納容器54の前面から下方を通り、野菜室1
2内が冷却される。そして、流出口12bから冷却器2
5の下部に導かれて冷気が循環する。
いて圧縮機20及び送風機26が運転及び停止され、冷
蔵室11及び野菜室12の温度は例えば3℃に維持され
るようになっている。
風機26、29の一方または両方を運転すると、部材4
2に蓄積された冷熱により中央通路28aを通る冷気が
冷却される。該冷気によって冷蔵室11内の冷却が行わ
れる。送風機26を運転する場合は、更に冷却器25の
除霜をして冷蔵室11内の加湿を行うこともできる。
隙間28fを通る冷気の冷熱の一部は熱伝導板として機
能する部材42を熱伝導し、部材42の全面から冷蔵室
11内に放出される。従って、冷蔵室11は中央通路2
8aと側方通路28bを覆う広い面積から一様に放出さ
れる冷熱により均一に冷却される。
28bを通る冷気から部材42に多くの冷熱は伝達され
ない。このため、冷気通路27に多くの冷気を流した際
に部材42に伝達される冷熱量が制限され、部材42の
結露を防止することができる。そして、断熱部材28c
の面積や厚みを可変することにより、所望の温度や流量
の冷気を流通させることができる。
くするか冷気の流量を増やして冷却能力を上げることに
より、中央通路28a付近の部材42の冷蔵室11側に
結露が生じる恐れのある場合や、部材42の冷気による
冷却を和らげるために、薄い断熱部材を中央通路28a
の部材42側にも設けてもよい。
冷気は、冷蔵室11内の空気と混合することにより若干
昇温される。これにより、中央通路28aに面する部材
42や天井吐出部43a付近に生じる結露や氷結をより
防止することができ、冷蔵室11及び野菜室12の乾燥
を防止することができる。
ら側方通路28bに向けて冷気が通るので、昇温された
冷気が通る。この為、側方通路28bに面する部材42
の表面の結露も、より防止することができる。隙間28
fを通る冷気の流通方向は、例えば、中央通路28aと
側方通路28を異なる断面積にして流速を変える方法等
により制御することができる。
る冷却器25と冷凍室13を冷却する冷却器21を設け
ているので、冷気通路27、28を流通する冷気の温度
を冷気通路23内の冷気の温度より高く設定することが
できる。これにより、部材42や吐出部70bに生じる
結露や氷結をより防止することができる。
は冷蔵室11の背面及び上面に複数設けられるため、冷
気が分散して冷蔵室11に流入する。このため、冷蔵室
11は均一且つ迅速に冷却される。
してもよいが、本実施形態のように部材42の外側周辺
に設ける方が望ましい。即ち、正面側に開口しないた
め、第1に、冷気通路28が覆われて美観が向上する。
第2に、前面へ直接冷気が吐出されないので、側方通路
28b内の騒音や開口部70aでの吐出風の音が正面へ
直接出ず、それらの騒音の低減がなされる。第3に、部
材42に開口部がないため部材42の全面が均一な冷熱
の放出に寄与して更に庫内温度が均一となるとともに、
照明灯51等の光反射面としてもムラなく広範囲に利用
できる。等の効果を得ることができる。
液状の保冷材42cを包装材42f、42gにより封入
した蓄冷部材にしてもよい。このようにすると、部材4
2は冷気通路28内を流通する冷気の冷熱でより蓄冷さ
れ、冷蔵室11内の温度分布に応じて冷熱として放出す
る。従って、冷蔵室11が均一に冷却される。
や冷気通路28内の冷気温度の変動に対して吸熱や放熱
を行い、冷気通路28内の冷気温度を維持することがで
きるようになる。この時、蓄冷部材が冷蔵室11の内壁
を形成しているので冷蔵室11のスペースを広くするこ
とができ、冷蔵庫1の省スペース化を図ることができ
る。包装材42c、42dを熱伝導性を有するアルミニ
ウム合金やステンレスにするとより望ましい。
されて上下方向に延在している。このため、断熱扉3の
開閉回数が多く冷蔵室11内の温度や湿度が非常に上昇
した際に、部材42に結露して水滴が生じても貯蔵物上
に直接滴下することがない。従って、貯蔵物を傷めず、
良好な保存状態を維持できる。
28内の冷気の送風を停止すると、部材42が冷蔵室1
1内の温度に近づくとともに温度上昇により冷蔵室11
内が乾燥する。これにより、該水滴は部材42や背面板
35を流下する間に一部が蒸発する。従って、再び冷蔵
室11内の湿度を上昇させることができる。さらに、部
材42の前方に空気流通可能な多孔性(例えば、小判
穴、丸穴等)のフェンス状の防護壁を設けると、部材4
2をさらに薄くできるので、冷熱の放出効果が向上し、
キズ付防止や破損防止にもなる。
側面断面図である。説明の便宜上図1〜図4の第1実施
形態と同一の部分には同一の符号を付している。冷蔵庫
1は外部を覆う外箱2aの内側に内箱2bが配され、外
箱2aと内箱2bとの隙間には発泡ポリウレタン等の断
熱材2cが充填されている。冷蔵庫1の内部は上から冷
蔵室11、野菜室12、冷凍室13の順に区分けされて
いる。
る仕切枠17及び断熱部材から成る仕切板19に仕切ら
れており、冷凍室13は更に断熱部材から成る仕切枠1
8により上部と下部に仕切られている。冷蔵室11と野
菜室12は断熱部材から成る仕切枠16及び樹脂成形品
から成る仕切板31、32によって仕切られている。仕
切板32には貫通口32aが設けられている。
れる隔離室である氷温室14が設けられている。冷蔵室
11には複数の棚45が設けられている。冷蔵室11の
前面は回動式の断熱扉3により開閉可能になっている。
野菜室12、冷凍室13の上部及び冷凍室13の下部は
前面が夫々スライド式の断熱扉4、5、6により開閉可
能になっており、収納容器54、55、56を引出せる
ようになっている。
ている。圧縮機20には吐出パイプ20aを介して凝縮
器(不図示)が連結されており、吸込パイプ20bを介
して冷却器21が連結されている。凝縮器と冷却器21
はキャピラリーチューブ(不図示)を介して連結されて
いる。
サイクル運転が行われると冷却器21が冷却されるよう
になっている。冷却器21の下方には冷却器21の除霜
を行う除霜ヒータ62が設けられている。64はドレン
受け部材である。
り、冷気通路23の下部は内箱2bと樹脂成形品から成
るエバカバー33とにより形成されている。冷気通路2
3内の冷却器21の上方には送風機22が配されてい
る。冷気通路23は背面板33aに設けられた流入口1
3a、13c及び流出口カバー33bに設けられた流出
口13bにより冷凍室13と連通している。
われており、冷気通路23の上部の圧力室23aはエバ
カバー33と仕切板19とにより形成されている。断熱
部材から成る仕切板19により、冷却器21に近設され
る野菜室12の過冷却を防止している。
る冷気通路28とダンパー65を介して連通している。
冷気通路28の下部は氷温室14の背面板35に固着さ
れる断熱部材36と内箱2bとにより形成されている。
図10に示すように、背面板35と断熱部材36には同
じ位置に開口部35a、36aが設けられている。開口
部35a、36aにより氷温室14は冷気通路28と連
通している。
28aと、中央通路28aの両側部に設けられる側方通
路28bとにリブ28dにより分岐されている。リブ2
8dは後述する背面板70と一体に形成されている。
形成する部材42と内箱2b上に設けられた背面板70
とにより形成されている。部材42は第1実施形態と同
様に、アルミニウム合金やステンレス等の熱伝導性を有
する熱伝導部材から形成されている。
態と同様に、側方通路28bを覆う部材42の側方通路
28b側の面には、隙間28fを介して断熱部材28c
が配されている。側方通路28bを通る冷気の冷熱の多
くは、断熱部材28cにより部材42に伝達されないよ
うになっている。断熱部材28cには貫通孔28eが形
成され、これにより中央通路28aと側方通路28bと
が連通されている。
形成されており、側壁には複数の開口部70aが設けら
れている。背面板70には部材42の外側周辺を覆う壁
面部70cが形成されている。壁面部70cには開口部
70aと連通する複数の吐出部70bが凹設されてい
る。従って、吐出部70b及び開口部70aにより、側
方通路28bは冷蔵室11と連通し、冷気を冷蔵室11
に吐出できるようになっている。
45と同じ高さ付近に形成され、棚45に載置される食
品等が吐出部70bに落下しないようになっている。ま
た、背面板70には冷気を吐出部70bに導くリブ70
dが形成されている。そして、開口部70aは貯蔵物が
側方通路28bに落込まないようにスリット状になって
いる。
成る上面板43と内箱2bにより天井ダクト54が形成
されている。天井ダクト54は左右に並設されており、
中央通路28aと連通している。中央通路28aを通る
冷気は背面板70に形成されるリブ70eにより左右に
拡散されて天井ダクト54に導かれる。
部43aにより左右に分散して冷気を吐出できるように
なっている。左右の天井ダクト54の間には透明な照明
カバー53で覆われる照明灯51が設けられている。
が駆動されると、冷凍室13内の空気は流出口13bか
ら冷気通路23に導かれる。該空気は冷却器21と熱交
換して冷却され、流入口13a、13cから冷凍室13
に流入する。これにより冷凍室13内が冷却される。
パー65を介して冷却通路28内を流通する。該冷気の
一部は開口部35a、36aから氷温室14に流入す
る。これにより氷温室14内が例えば−1℃に冷却され
る。
8bに分岐して進行する。側方通路28bを通る冷気は
リブ70dに案内されて吐出部70bから冷蔵室内に吐
出される。中央通路28aを通る冷気は、天井ダクト5
4を通り、天井吐出部43aから吐出される。
よる冷熱の一部は部材42に伝えられる。少量の冷気は
隙間28fを介して側方通路28bに流入する。この
時、断熱部材28cに面する部材42は、隙間28fを
通る冷気により冷熱が伝えられる。そして、部材42の
全面から冷蔵室11に冷熱として放出される。従って、
部材42からの冷熱と、吐出部70b及び天井吐出部4
3aから分散して吐出される冷気とにより、冷蔵室11
内が効率良く均一に冷却される。
の前面を通り氷温室14の下方から開口部32aを介し
て冷気通路30を流通し、野菜室12内の前方に流入す
る。更に収納容器54の前面から下方を通り、野菜室1
2内が冷却される。そして、流出口(不図示)からダク
ト(不図示)を通り冷却器21の下部に導かれて冷気が
循環する。冷蔵室11の温度に応じてダンパー65が開
閉し、冷蔵室11及び野菜室12の温度を例えば3℃に
維持するようになっている。
に、部材42は中央通路28a及び隙間28fを通る冷
気の冷熱の一部を熱伝導させて冷蔵室11内に放出する
熱伝導板として機能している。従って、冷蔵室11は広
い面積から一様に放出される冷熱により均一に冷却され
る。
8bを通る冷気から部材42に冷熱の多くは伝達されな
い。このため、冷気通路27に多くの冷気を流した場合
に部材42の結露を防止できる。断熱部材28cを設置
する面積を可変することにより、所望の温度や流量の冷
気を流通させることができる。
に設けることにより、美観の向上、騒音を防止、全面か
ら均一な冷熱の放出、及び光反射面として広範囲の利用
を図ることができる。そして、吐出部70bを中央通路
28aの側壁を成すリブ28dと冷蔵室11の側壁との
間の略中央に配しているので、温度ばらつきが低減さ
れ、より均一な冷却を行うことができる。部材42は前
記と同様に図6に示すような蓄冷部材にしてもよい。
に示す送風機29を設けると、冷蔵室11内の冷気と中
央通路28aを通る冷気とが混合され、第1実施形態と
同様の効果を得ることができる。
8を中央通路28aと側方通路28bに分岐させ、隙間
28fを介して連通させているが、冷気通路28を分岐
させない場合や、隙間28fを介して同一の分岐通路に
帰還させる場合についても同様の効果を得ることができ
る。
て断熱部材28bを配することにより、部材42の断熱
部材28bに面する部分には隙間28fを通る冷気によ
り冷熱が伝達され、冷蔵室11には部材42の全面から
一様に冷熱が放出される。そして、低温または多量の冷
気を冷気通路28に流通させても、隙間28fを通る冷
気は少量のため部材42に伝達される冷熱量が制限され
て部材42に結露を防止することができる。
8を中央通路28aと2つの側方通路28bとの3分割
に分岐した実施例であるが、冷気通路28を4個以上の
分岐通路に分岐して冷気供給量に合わせて適所に断熱部
材を設けた場合であっても同様の効果を得ることができ
る。例えば、冷気通路28を5分割とし、中央部以外に
断熱部材を上記と同様に設ける。そして、左右の各2通
路の内、中央側の通路を通って上昇する冷気を外側の通
路を通って下降させて冷蔵室11内に吐出するようにし
てもよい。
による冷熱の一部が部材を介して貯蔵室内に放出される
とは、冷気通路を通る冷気の一部が部材から吸熱して該
部材を冷却し、部材が貯蔵室内から吸熱して貯蔵室内を
冷却することを意味する。
冷熱の一部は蓄冷部材や熱伝導部材から成る部材に伝え
られ、貯蔵室内に放出される。この時、冷気通路の一部
は冷気からの冷熱の伝達が断熱部材により制限され、隙
間を通る少量の冷気の冷熱が伝達される。従って、より
低温またはより多量の冷気を冷気通路に流通させて冷却
能力を向上させた場合であっても、断熱部材の大きさや
厚みを可変することにより、貯蔵室は広い面積から一様
に放出される冷熱により均一に冷却されるとともに部材
の結露を防止できる。
分岐通路に分岐され、第1の分岐通路に貯蔵室内の高温
の空気を混流させて冷気を昇温することにより、第1の
分岐通路を通る冷気による結露の発生が更に防止され
る。そして、昇温された冷気を隙間を通じて第2通路に
導くことにより断熱部材に面する部材表面の結露も更に
防止できる。
図である。
正面図である。
図である。
図である。
す斜視図である。
を示す斜視図である。
部断面図である。
部断面図である。
図である。
正面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 貯蔵物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室
に流入する冷気を生成する冷却器と、該冷気を前記貯蔵
室に導く冷気通路と、前記冷却通路内を流通する冷気に
よる冷熱を前記貯蔵室内に放出する部材と、前記部材の
前記冷却通路側の少なくとも一部に前記部材との間に隙
間を介して配される断熱部材とを備えたことを特徴とす
る冷蔵庫。 - 【請求項2】 貯蔵物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室
に流入する冷気を生成する冷却器と、該冷気を前記貯蔵
室に導くとともに前記貯蔵室と隔壁を介して設けられる
冷気通路と、前記隔壁の少なくとも一部を形成して前記
冷却通路内を流通する冷気による冷熱を前記貯蔵室内に
放出する部材と、前記部材の前記冷却通路側の少なくと
も一部に前記部材との間に隙間を介して配される断熱部
材とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。 - 【請求項3】 前記冷気通路は複数の分岐通路を有し、
第1の分岐通路と第2の分岐通路を前記隙間により連通
させたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
の冷蔵庫。 - 【請求項4】 前記冷却器により冷却された冷気と混合
するように前記貯蔵室内の空気を第1の分岐通路内に導
くことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。 - 【請求項5】 前記隙間を介して第1の分岐通路から第
2の分岐通路に冷気が流入するようにしたことを特徴と
する請求項4に記載の冷蔵庫。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29837399A JP3603942B2 (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 冷蔵庫 |
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Family Applications (1)
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JP29837399A Expired - Fee Related JP3603942B2 (ja) | 1999-10-20 | 1999-10-20 | 冷蔵庫 |
Country Status (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2012159289A (ja) * | 2012-05-28 | 2012-08-23 | Sharp Corp | 冷蔵庫 |
JP2012198016A (ja) * | 2012-05-28 | 2012-10-18 | Sharp Corp | 冷蔵庫 |
EP2950020A1 (en) * | 2014-05-26 | 2015-12-02 | Whirlpool S.A. | Refrigerator provided with air distribution system |
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1999
- 1999-10-20 JP JP29837399A patent/JP3603942B2/ja not_active Expired - Fee Related
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