JPS6011309B2 - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は冷凍冷蔵庫、詳しくは冷凍専用室と冷蔵専用室
とを備えた冷凍冷蔵庫に関するもので、特に必要に応じ
て冷凍室及び冷蔵室の容積比を増減することができるよ
うにした冷凍冷蔵庫に関す５−るものである。

従来、冷凍冷蔵庫は庫内に保存する冷蔵食品に比べて冷
凍食品が少かつた関係上、冷蔵室専用室に比べて冷凍専
用室の容積は小さく形成されていた。

所が最近になって冷凍食品が多量に出回り始めたので冷
凍冷蔵庫にあっては冷凍専用室の占める割合が年々増加
する傾向にある。従って消費者が冷凍冷蔵庫を購入する
場合、今後冷蔵専用室に比べて冷凍専用室の容積が如何
程必要になるのか不安になる。本発明は、この消費者の
不安を解消すべく発明されたもので冷凍専用室と冷蔵専
用室及び冷凍、冷蔵室とから成り、この冷凍冷蔵室の室
内温度を変換機構を介して可変とし、該冷凍冷蔵室を冷
凍室又は冷蔵室に切換えるごとくしたことにより、必要
に応じて冷蔵室及び冷凍室の容積を増減させ得るように
したものである。

以下本発明の詳細を図に示す一実施例で説明すると、１
は冷蔵庫本体で冷凍室、冷蔵室の他に冷凍冷蔵室を有し
ている。

２は冷凍室の前面閉口部を閉塞する扉であり、３は冷蔵
室の前面開口部を閉塞する扉、４は切換室となる冷凍冷
蔵室の前面関口部を閉塞する扉である。

５は先の冷凍室を示し、６は功襖室なる冷凍、冷蔵室を
示す。

７は凝縮器、８は圧縮機であり機械室内に設置されてい
る。

１０は冷凍室５と冷凍冷蔵室６とを区画する中仕切壁で
ある。

１１は冷凍冷蔵室６の背面部に設けられた冷却器で先の
凝縮器７、圧縮機８等と共に冷凍サイクルを構成してい
る。

１２は上記冷却器１１の前面に設けられた仕切板でその
上端は該冷却器１１で冷却された冷気を冷凍室５に導く
ダクト板１３に連接されている。

１４は上記ダクト板１３上部に設けられた冷気吐出孔を
示す。

１５はその袷気吐出孔１４部に設けられた送風機で駆動
モータ１６により駆動する。

１７は冷凍室５への冷気吹出孔を示す。

１８はその吹出孔１７の直ぐ近くに設けられた製氷室で
ある。

１９は送風機１５により吐出孔１４から吐出される冷気
の一部を冷凍冷蔵室６或いは、圧力室に冷気を導く仕切
ダクト板である。

この仕切ダクト板１９が見かけ上の冷凍室の背面を形成
する。この仕切ダクト板１９は仕切ダクト板１９と吸込
口２０（後述する）を有す補助ダクト板１９ｂとに分割
される。又、この分割位置は図にも示す如く、補助ダク
ト板の後方に冷却器の下方端が位置する所である。こう
することにより、該冷却器の霧づまり時等の苦情対策時
にはダクト板１９全体を取り外すことなく、この補助板
１９ｂだけを取り外すだけで容易に行なえるものであり
、且つ吸込口２０から冷却器下方端の霜付状態を常時監
視していることが出来るものである。２０‘ま中仕切壁
１川こ設けられた冷凍室５の袷気吸込口である。この吸
込口２川ま中仕切壁１０中に形成された冷気通路２１、
冷気通路２２を通して冷蔵室６に一部が吹出され、残り
が後述する通路に基づいて圧力室に至る。２３は冷蔵室
６に冷気通路２２を通して吹出される冷気量を調整する
ダンパーサーモである。

２４は冷凍冷蔵室への冷気吹出孔を示す。

従って、上記ダンパーサーモ２３を有す冷気通路２２の
一端は「 この袷気吹出孔２４に接続されている。２５
は冷気通路２２及びダクト板１３と仕切ダクト板１９間
に形成される冷気通路２６の一端が開□している圧力室
を示す。

２７は冷却器１１の前部に設けられた仕切板１２との間
に戻り通路２８を形成すべく「 しかも冷凍冷蔵室６の
見かけ上の背壁を形成するよう設けられた仕切断熱壁で
ある。

又上記戻り通路２８は先の圧力室２５に端を開口し、他
端は冷凍冷蔵室の冷気吸込口２９に閉口している。３０
は圧力室２５内に設けられた切換ダンパーである。

この切換ダンパー３０は冷気通路２６及び冷気通路２１
を通して該圧力室２５内に入って来る冷気を冷気戻り通
路２８側に送るか冷凍冷蔵室の袷気吹出孔２４側に送る
かを選択するもので、例えばレバー３１等により、この
選択が使用者により行なわれるものである。３２は仕切
ダクト板の上面に取付けられた発熱体、この発熱体３２
は仕切ダクト板１９の表面に温度差（仕切ダクト板の裏
と表の温度差）により霧が付くのを防止すると共に切換
室の過冷却防止等に利用される。

３３は第３図にも示す如く、先の仕切ダクト板の両端に
−段奥行方向にくぼんで形成された樋部を示す。

この樋部３３を通して仕切ダクト板の表面に付着した霧
は冷凍冷蔵室を形成する内箱６４の底部に設けられた溜
部３６に案内されるものである。３４は、これ又先の仕
切ダクト板のダクト坂本体１９ａ下端に冷却器１１側に
くぼむ様設けられた凹部である。

６−この凹部３４は補助ダクト板１９ｂによりその開□
部を閉塞されるものであるが、凹部３４内には先の発熱
体３２等のりード線３５及びリード線の接続部が収納さ
れるものである。

こうすることにより仕切ダクト板と発熱体とを予め部絶
しておくことも可能である。ここに於いて、上記冷蔵庫
の切換室たる冷凍冷蔵室の使い合け方を説明すると、（
先ず冷凍冷蔵室を冷蔵室とした例）この時には切換ダン
パ−３０が第２図実線に示す如く冷気通路２８側に圧力
Ｚ室２５と通となり冷気吹出孔２４の通路が閉塞される
様なされる。

かかる状態に於いて冷蔵庫の運転を開始すると、冷却器
１１で冷却された冷気はダクト板中を通って送風機１５
に至り、その内の大半は袷気吹Ｚ出孔１７から冷凍室５
に吹出される一方、残りの冷気は冷気通路２６から圧力
室２５に至り、次いで冷気通路２８を経て冷却器１１に
戻される。

又冷凍室５に吹出された冷気は冷凍室５内を冷却後中仕
籾壁に設けられた冷気吸込口２０より吸込まれ、次いで
ダンパーサーモ２３が設けられている冷気通路２２と圧
力室に通ずる冷気通路２１に至る（尚、この時の冷気の
分配は先のダンパーサーモ２３に依って行なわれる）。
しかして冷気通路２１を経た冷気は圧力室２‐５、冷気
通路２８を経由して冷却器１１に戻る。一方冷気通路２
２を経た冷気は冷凍冷蔵室６を冷蔵室温度に適した温度
に該室６を冷却後冷気吸込口２９を経て冷却器の途中に
戻される冷気循環経路を構成し、冷凍室温度例えば一１
８つ０、冷蔵室６は十２℃を得るものである。又、冷凍
冷蔵室６内を冷凍室として使用すべく切換ダンパー３０
と冷気通路２８側を閉塞するよう移動させた場合には先
の冷気循環経路の内、冷気通路２６を経て直接圧力室２
５に至る冷気と、中仕切壁中の冷気通路２１を経て圧力
室２５に至る冷気が全て冷凍冷蔵室６に吹出されるよう
にしたものである。尚、この時には冷気通路２２中のダ
ンパーサーモは完全に密閉されているものである。又本
発明に於いて、第５図、第６図に示す如く冷蔵専用室３
８を有す３ドア冷蔵庫の中仕切壁３９（内箱と一体）の
断熱材４０側に冷凍サイクルの高温袷煤の流れる配管３
７を節設すれば、この部分の霧付が防止できるものであ
る。本発明は以上説明した如く、上部に冷凍室を下部に
切換室を、中仕切壁を介して設け、切換室背面に冷却器
を設置し、この冷却器にて冷却された冷気を冷凍室背部
に設置された送風機で冷凍室に吹出させた後、その冷気
の一部を中仕切壁に設けられたダンパーサーモを有す冷
気通略を介して切換室に吐出させ、残りの冷気を中仕切
壁内に設けられた圧力室を介して冷却器に戻し、且つ切
換室の冷気を先の冷却器に戻すように構成した一連の冷
気通路を形成すべく冷凍室への冷気吹出部に吹出冷気量
を分流し、且つ中仕切壁内の圧力室に冷気を導く仕切ダ
クト板を設けると共に該圧力室に切換室若しくは上記冷
却器に冷気を導く通路を形成し、且つこの圧力室内で切
換室への袷気吹出孔と冷却器への戻り通路の入口部を選
択的に切換えるダンパーを設けると共に、上記圧力室よ
り冷却器に戻る通路を冷却器前部に設けられた仕切板と
仕切断熱壁との間に形成する他、切換室に吐出された冷
気の戻り口を該仕切断熱壁の下方でしかも冷却器下端に
位置する部分に設けると共に内箱の裏側（断熱材３９側
）に冷凍サイクル中の高温冷媒が流れる配管３７を配設
するようにしたものであるから、必要に冷凍室と冷蔵室
との容積比を容易に増減できることは勿論、本発明の冷
蔵庫であれば切換室６を冷蔵室としている場合には冷凍
室内の冷気を一部循環させ通常の冷蔵庫として利用する
ことが出釆るものである。又本発明の場合、中仕切壁内
に設けた圧力室で冷気量を調整するようにしているので
風路構成を簡単にすることが出来る上庫内に無効空間を
作ることがないものである。

更には、３室を一体の内箱で作るような場合、冷蔵専用
室と他の室とを仕切る中仕切壁の裏側（断熱材側）に冷
凍サイクルの高温袷煤の流れる配管を配設するようにし
ているので、この配管にて冷凍冷蔵室の開□縁部への霧
付も防止出来る等、種々の効果を得ることが出来るもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を備えた冷凍冷蔵室の正面図、第２図は
第１図のＡ一Ａ断面拡大図、第３図は仕切ダクト坂部の
詳細斜視図、第４図は第３図同様仕切ダクト板部の断面
詳細図、第５図は第１図の扉ナシ図、第６図は第５図の
Ｂ−Ｂ断面拡大説明図である。 １・・・・・・冷蔵庫本体、２，３，４・・・・・・扉
、５・・・・・・冷凍室、６・・…・冷凍冷蔵室、６ａ
…・・・内箱、７・・・・・・凝縮器、８・・・・・・
圧縮機、９・・・・・・機械室、１０・・・・・・中仕
切壁、１１・・・・・・冷却器、１２・・・・・・仕切
板、１３・・・・・・ダクト板、１４・・・・・・袷気
吐出孔、１５・・・・・・送風機、１６・・・・・・駆
動モータ、１７…・・・冷気吹出孔、１８・・・・・・
製氷室、１９…・・・仕切ダクト板、１９ａ・・・・・
・ダクト板本体、１９ｂ・・・・・・補助ダクト板、２
０・・・・・・冷気吸込口、２１・…・・冷気通路、２
２・・・・・・冷気通路、２３・…・・ダンパーサーモ
、２４・・・・・・冷気吹出孔、２５・・・・・・圧力
室、２６・・・・・・冷気通路、２７・・・・・・仕切
断熱壁、２８・・・・・・戻り通路、２９・・・・・・
袷気吸込口、３０・・・・・・切換ダンパ−、３１・…
・・レバー、３２・・・・・・発熱体、３３・・・・・
・仕切ダクト板の樋部、３４……凹部、３５……リード
線、３６・・…・溜部、３７・・・・・・配管、３８・
・・…冷蔵室、３９・・・・・・中仕切壁、４０・…・
・断熱材。 次１図繁２図 あ３図 多４図 冬タ図 あ５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上部に冷凍室を、下部に切換室を、中仕切壁を介し
   て設け、切換室背面に冷却器を設置し、この冷却器にて
   冷却された冷気を冷凍室背部に設置された送風機で冷凍
   室に吹出させた後、この冷気の一部を中仕切壁に設けら
   れたダンパーサーモを有す冷気通路を介して切換室に吐
   出させ、残りの冷気を中仕切壁内に設けられた圧力室を
   介して冷却器に戻し、且つ切換室の冷気を先の冷気器に
   戻すように構成した一連の冷気通路を形成すべく冷凍室
   への冷気吹出部に吹出冷気量を分流し、且つ中仕切壁内
   の圧力室に冷気を導く仕切ダクト板を設けると共に該圧
   力室に切換室若しくは上記冷却器に冷気を導く通路を形
   成し、且つこの圧力室内で切換室への冷気吹出孔と冷却
   器への戻り通路の入口部を撰択的に切換えるダンパーを
   設けると共に、上記圧力室より冷却器に戻る通路を冷却
   器前部に設けられた仕切板と仕切断熱壁との間に形成す
   る他、切換室に吐出された冷気の戻り口を該仕切断熱壁
   の下方でしかも冷却器下端に位置する部分に設けると共
   に内箱の裏側（断熱材３９側）に冷凍サイクル中の高温
   冷媒が流れる配管３７を設置したことを特徴とする冷凍
   冷蔵庫。 ２ 上下に冷凍室５と冷凍冷蔵庫６を有し、その脇に両
   室にまたがって設けられる冷蔵専用室３８を備えた冷蔵
   庫に於いて、上記３室を形成する内箱を一体とし、室５
   ，６と室３８間に形成される中仕切壁３９の断熱材側に
   高温冷媒が流れる配管３７を設置したことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の冷媒冷蔵庫。 ３ 圧力室内に設置される切換ダンパーを切換室等に設
   置されたレバーで外部操作可能としたことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の冷凍冷蔵庫。 ４ 切換室を冷凍室とした際圧力室より切換室に吹出さ
   れる冷気の吹出口と冷凍室を冷却した冷気が切換室が冷
   蔵室のとき吹出されて行く冷気の吹出口とを同一場所と
   したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の冷凍
   冷蔵庫。