JPS6011212Y2 - 天窓における硝子板支持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は建物において金属板製の屋根から採光するた
めの天窓に取付けられる硝子板を堅牢に支持することを
目的とした天窓における硝子板支持装置に関するもので
ある。

近来において工場、倉庫、体育館などの大型屋根には金
属板が使用され、採光上その所々に天窓が設けられるよ
うになり、環境改善や作業能率の向上に大きく寄与して
いる。

天窓からの採光の利点は車窓に比較して照明能力が優れ
、影ができにくい点にあり、且つ昼間における照明設備
が不要であるか若しくは照明設備の使用頻度が少なくて
済むので照明設備の保全管理が不要であるか若しくは少
なくて済むのである。

結果的に太陽エネルギーの利用により、電力節約が果た
し得て省エネルギーの要請に応え得るものである。

従来知られている天窓には多種多様の構造が提案され、
実用に供されているが、天窓の硝子板支持装置としては
耐風圧、耐積雪性能という点で信頼度の高いものは少な
く、支持装置は堅牢性に欠くものが多くあると共に、継
目又は取付部から浅水の恐れもあり、前記の諸条件を満
足させるには構造体が複雑となり、設計および施工に多
大の労力、時間および費用を要するのみならず、施工に
熟練を要するなどの問題点があった。

然るにこの考案は、建物において天窓取付は部である屋
根の開口部周縁に橋部を連設した断面−状の硝子板の端
縁受台を梁の上面に固着し、さらに硝子板の縁部に断面
［状のバッキングを嵌装介在して固着してあり、前記硝
子板の端縁受台、バッキングおよび屋根部材端をボルト
わよびナツトなどにより固着すると共に、硝子板の継目
部に沿って硝子板の下面に橋部を連設した断面口状の硝
子板の継目受台をバッキングを介して固着し、硝子板の
継目受台の両端を梁上に固着したので、前記両受台の水
平部により硝子板の縁部を安定して支持し、継目部に固
着した硝子板の継目受台は補強材の役目を威し得るため
に強固な構造体となり得ると共に、バッキングを各所に
使用し且つ橋部を設けたので、水密性能は良好であり、
進入した雨水又は結露水は何れも建物の外部へ導く為洩
水の恐れはないなど前記従来の問題点を解決したのであ
る。

即ちこの考案を実施例について説明すれば、天窓取付は
部である屋根の開口部周縁に一側に槌部１ａを連設し断
面口状の硝子板の端縁受台１を支持梁２の上面に固着し
、バッキング３を介して硝子板の端縁受台１上に載置し
た硝子板４の縁部を取付は部５ａを突設し断面［状のバ
ッキング５内へ嵌装固着すると共に、前記硝子板の端縁
受台１の外側部、バッキング５の取付は部５ａおよび屋
根部材の水切り板６の端部を重合してボルトおよびナツ
トで固着することにより硝子板４を固定して硝子板支持
装置を構成する。

また両側に槌部７ａを連設した受金具７を被冠した断面
口状の硝子板の継目受台８の両端を前記支持梁２の上面
に固着し、バッキング３を介して硝子板の端縁受台１と
同様に硝子板４を支持している。

さらに両端部９ａをＬ状に折曲げた連結金具９をバッキ
ング１０を介して硝子板４の継目部上に沿って当接し、
一端部１１ａをＬ状に折曲げた連結金具１１をバッキン
グ５に被冠すると共に、連結金具９の端部９ａと連結金
具１１の端部１１ａとを蝶ねじ１２により締付け、硝子
板４の取付けを一層強固にしたものである。

なお前記両受台１，８は支持梁２上にボルト、リベット
、溶接などにより固着されている（図示されていない）
。

この考案の硝子板支持装置に使用される硝子板４は線又
は網入りの板硝子であり、容易に破損しないものを使用
する。

この考案の硝子板支持装置では硝子板４の縁部をバッキ
ングを介して硝子板の端縁受台１の水平部１ｂ、ｌｃで
安定して支持することができ、硝子板の継目受台８は補
強材としての役目を威すので、堅牢強固なものとなり、
特に大型の天窓などには有効である。

また雨氷の進入に対してはバッキングなどにより耐水密
が施されているが、意に反して第２図および第３図中矢
示１３のように進入してきた雨水は受金具７の橋部７ａ
、硝子板の端縁受台１の槌部１ａを経て（矢示１４）建
物外へ排水される。

即ちこの考案によれば硝子板を支持する受台およびバッ
キングを支持梁および屋根部材端の水切り板と一体化し
堅牢なものにしたので、風圧や何かのショックで硝子板
が支持装置から脱落することは皆無に等しくなり安全性
は非常に高く、広い工場などに設置する際は良好であり
、浅水の恐れはないなどの諸効果がある。

特に硝子板の継目部は連結金具を介して挾持したので、
硝子板がずれるおそれがなく、浅水の防止を確実にでき
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の一部を破切した斜視図、第
２図は同じく取付は状態における一部拡大断面図、第３
図は同じく第２図中におけるＡ−Ａ拡大端面図、第４図
は同じく硝子板の継目部の取付は状態における一部拡大
断面図、第５図は同じく第４図の一部拡大側面図である
。 １・・・・・・硝子板の端縁受台、１ａ・・・・・・槌
部、１ｂ、１ｃ・・・・・・水平部、２・・・・・・支
持梁、３．５． １０・・・・・・バッキング、４・・
・・・・硝子板、５ａ・・・・・・取付は部、６・・・
・・・水切り板、７・・・・・・受金具、７ａ・・・・
・・槌部、８・・・・・・硝子板の継目受台、９，１１
・・・・・・連結金具、９ａ、１１ａ・・・・・・端部
、１２・・・・・・蝶ねじ、１３，１４・・・・・・矢
示。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 屋根の開口部周縁に樋付硝子板端縁受台を設け、極付硝
   子板端縁受台上へ前記開口部を塞ぐ硝子板の縁部をバッ
   キング介在のもとに支持させてあり、硝子板の継目部は
   樋付硝子板継目受台上へバッキング介在のもとに支持さ
   せであると共に、前記硝子板の端縁に断面コ状のバッキ
   ングを嵌装し、該バッキングの下部に垂下させた取付は
   部と、前記樋付硝子板端縁受台の外側立上り壁と屋根部
   材を重合締着させてあり、前記硝子板の継目部をバッキ
   ングを介在させて覆った連結金具の折曲端部と、前記断
   面コ状のバッキングに嵌装した連結金具の折曲端部を重
   合締着させて、硝子板を端縁間で挾持していることを特
   徴とした天窓における硝子板支持装置。