JPS6010948Y2 - 自転車用荷かご - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は収容物の大きさに応じ、両側が拡縮自在な自
転車用荷かごに関する。

近年、学童などは通学かばん他に、例えば用具一式およ
びユニホーム等を収容するために横長型に形成されたス
ポーツバッグ等を所持するようになったが、従来の自転
車用荷かごては巾が狭く不安定な形でしか収容できない
ため走行中に落下するおそれがあった。

この考案はこれら横長型の積載荷物を収容するときに簡
易に両側を拡大し、確実に収容して安全走行が行える自
転車用荷かごに関するものである。

以下この考案を実施の一例として示す図面により説明す
ると、１は線金により両側縁を開放部１ａ、ｌｂに形成
し、前部１ｃと後部１ｄと底部１ｅを一体に形成したコ
字型をなす主枠で、この前部１ｃと後部１ｄの上方寄り
に取り付けた補強横骨５，６に沿う主枠１外側の外側線
審には軸受部２を又同じく内側の外側線審りには軸受部
３を夫々前後部で対応させて配設している。

７，８は主枠１の開放部１ａ、ｌｂに夫々装着する側枠
で、一方の側枠７はその背面側に横に取付けた補強骨枠
の両端を延長し、この両延長端を内側に略直角に折り曲
げて腕杆９，９を形成するとともに、その先端を鉤金１
３．１３に形成して主枠１の前部１ｃと後部１ｄに設け
た前記軸受部３，３に内側から掛は止め、他方の側枠８
は、同様にその背面側に横に取付けた補強骨枠の両端を
延長してその延長端を内側に略直角に折り曲げて腕杆１
０．１０を形成し、その先端に設けた鉤金１４゜１４を
主枠１に設けた軸受部２，２に主枠１の外側から掛は止
めている。

而して、側枠７の腕杆９．９と、側枠８の腕杆１０，１
０を夫々主枠１の前部１ｃと後部１ｄの内側と外側に於
て交叉させて主枠１に取付けている。

１１．１２は、側枠７，８が通常はその下縁を主枠１の
底部１ｅに接して夫々開放部１ａ、ｌｂを閉鎖し、箱形
をなす荷かご２０を構成しているものの、各側枠７，８
を夫々対する主枠１の開放部側へ回動させて夫々主枠１
の側縁外方位置へ移動させた時、側枠７，８を所定位置
に停止させる為に腕杆９，１０の回動通路上に突設した
支え金で、一方の支え金１１は開放部１ａ側の主枠１の
側縁に、夫々前後方向に外向きに突設し、他方の支え金
１２は開放部１ｂ側の主枠１の側縁に、相対向する内方
向きに突設している。

以上のように、この考案は構成されるから、荷かご２０
の側部を拡大させるには、先ず主枠１の外側に配される
腕杆１０を有した側枠８を第２図に於て右側から左側へ
鉤金１４を掛止めた軸受部２を中心に腕杆１０が支え金
１１に接するまで回動させて側枠８を左側へ移動し、次
に内側の腕杆９を有した側枠７を反対に左側から右側へ
同じく鉤金１３を掛止めた軸受部３を中心にその腕杆９
．９が支え金１２に接するまで回動させて側枠７を右側
に移動するものである。

そして、夫々の側枠７，８の底縁を主枠１の側縁より外
側へ離して位置させ、荷かごの細巾を拡大するものであ
る。

尚、細巾を元へ縮少するには上記の逆の順序で行うもの
である。

よって、本案によれば、通常は普通の箱形をなす荷かご
として使用し、積載荷物が横長で荷かご内に収容し難い
場合は側枠を回動し、荷かごの側部を側縁より離した側
方位置へ移動して細巾を拡大し、これを積載することが
できる。

特にこの考案は側部を拡大した場合に、側枠が主枠の底
縁に対して上拡がりの傾斜で側縁の外側方に於て荷かど
の開放部に位置し、荷物の底部を支承する構造になって
いるために荷物が横方向に滑り落ちることがなく、第３
図に示す様に横長のスポーツバッグ２１等を入れた場合
でもバンドなどで結束することを要しない利点がある。

尚、側枠の下部を適宜内側へ折曲させた折曲部７ａ、８
ａを設ければ、荷物が横方行へずれるのをより確実に防
止することができる。

また、荷かごの内側と外側とに腕杆が配され、主枠の前
後部を保持するので、拡大時において荷かごの強度がそ
こなわれず、積載荷物を収容することができる。

さらに拡大、縮少操作が一方から他方へ腕杆を回動させ
るだけなので極めて容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案荷かごの分解斜視図、第２図はその組
立正面図、第３図は細巾を拡大したときの正面図である
。 １・・・・・・主枠、ｌａ、ｌｂ・・・・・・開放部、
２，３・・・・・・軸受部、５，６・・・・・・補強横
骨杆、７，８・・・・・・側枠、９，１０・・・・・・
腕杆、１１．１２・・・・・・支え金、１３．１４・・
・・・・鉤金、２０・・・・・・自転車用荷かご。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱形かご体を形成する主枠１の前部１ｃと後部１ｄと底
   部１ｅとを一体に形成し、両側枠７，８は別個に形成し
   、前部１ｃと後部１ｄの枠壁間の両側開放部１ａ、１ｂ
   に開閉可能に装着するようにした自転車用荷かごに於て
   、両側の側枠７と８との両側には、側枠の背面に横に取
   付けた補強骨枠の両端延長部を夫々内側に略直角に折曲
   げ、かつその夫々の先端に鉤金１３．１３および１４゜
   １４を設け、しかも全長がすくなくとも主枠１の前後部
   １ｃ、ｌｄにおける左右巾のｐ上全巾以下の所要長の腕
   杆９，９および１０．１０を設け、これらの腕杆の先端
   の鉤金１３．１３および１４．１４を掛止める軸受部２
   ，２および３，３を前記腕杆９，９および１０．１０の
   長さに対応させて主枠１の前部と後部に設けた補強横骨
   枠５．６に設け、主枠１の前後部１ｃ、ｌｄに対して側
   枠７の腕杆９，９を内側に、また側枠８の腕杆１０，１
   ０を外側に夫々配置し、さらにそれらの先端を夫々軸受
   部２，２および３，３に掛は止め、左右の両側枠７，８
   を軸受部２，２および３．３を中心に他側開放方向に回
   動して主枠の前後部の細巾を左右に拡大可能に装置する
   と共に、夫々の側内拡大時に腕杆９，９および１０，１
   ０を支承する支え金１１．１１および１２．１２を主枠
   の前後部側縁下部に設けたことを特徴とする自動車用荷
   かご。