JPS60108479A - 揺変性被覆組成物 - Google Patents

揺変性被覆組成物

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JPS60108479A
JPS60108479A JP58216813A JP21681383A JPS60108479A JP S60108479 A JPS60108479 A JP S60108479A JP 58216813 A JP58216813 A JP 58216813A JP 21681383 A JP21681383 A JP 21681383A JP S60108479 A JPS60108479 A JP S60108479A
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coating composition
parts
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film
sag control
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JP58216813A
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Osamu Nagura
修 名倉
Masayuki Takemoto
正幸 武本
Takashi Uetake
植竹 隆
Yukio Nomura
野村 幸雄
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Original Assignee
NOF Corp
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は皮膜形成成分およびタレ制御剤を含有する揺変
性被覆組成物、特に厚膜に塗装可能な被覆組成物に関す
るものである。
〔従来技術〕
従来の揺変性被覆組成物として、1〜5個の脂肪族炭素
原子をもつモノアミンまたはヒドロキシモノアミンとジ
イソシアネートとの反応生成物をタレ制御剤として含む
揺変性樹脂組成物が開示されている(特開昭53−67
733号)。しかしながら、この揺変性樹脂絹成物に含
まれるタレ制御剤は樹脂成分に混合すると不透明な混合
物を形成するとともに、アセトンやブチルアルコールな
どの極性溶剤を多量に加えると、タレ制御剤が凝集を起
こし易かった。ところが、メラミン樹脂を硬化剤とする
被覆組成物では、アルコール類の使用が不可欠であり、
また塗料容器や配管等の洗浄の際にもこのような溶剤が
使用される場合が多く、このため凝集物が生成して、塗
面の光沢が低下したり、「ブッ」が生じたり、あるいは
配管途中のフィルターなどの目詰まりが生じることがあ
った。
さらに、上記タレ制御剤は有機バインダー中の反応性基
や顔料との相互作用が小さいため、表面に浸出したり、
被塗物との界面に濃縮されて光沢を低下させたり、付着
力を低下させる場合があるなどの欠点があった。
〔発明の目的〕
この発明は、以上のような従来品の欠点を改善するため
のもので、1級アミノ基とアルコキシシラン基とを有す
るアミノシラン化合物およびヒドロキシモノアミンとポ
リイソシアネートとの反応物をタレ制御剤として用いる
ことにより、樹脂成分と混合しても不透明にならないと
ともに、極性溶剤を加えても凝集や分離が起こらず、か
つ塗膜の光沢、タレ防止性、付着性、耐水性等に優れ、
厚膜塗装可能な揺変性被覆組成物を提供することを目的
としている。
〔発明の構成〕
この発明は、皮膜形成成分およびタレ制御剤を含む被覆
組成物において、タレ制御剤が下記一般式、 3− (ただし式中、RはC3H6またはC2)14 N、H
C3H6、R′はCI+ 3またはC2H5、nは2ま
たは3を示す。)で表わされるアミノシラン化合物およ
びヒドロキシモノアミンとポリイソシアネートとの反応
物であって、被覆組成物全量中0.1〜15重量%含ま
れることを特徴とする揺変性被覆組成物である。
本発明において、(I)式で示されるアミノシラン化合
物は、1級アミノ基とアルコキシシラン基とを有し、一
般にアミノシランカップリング剤と呼ばれている化合物
であり、例えばγ−アミノプロピルトリメトキシシラン
、β−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノ
プロピルトリエトキシシランまたはN−β−(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−
β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシランなどが例示できる。
次にヒドロキシモノアミンとしては、例えば2−アミノ
エタノール、1−アミノエタノール、2−アミノプロパ
ツール、3−アミノプロパツール、1−アミノ−2−プ
ロパツール、2−アミノ−24− 一メチルプロパツール、2−アミノブタノール、5−ア
ミノペンタノールなどのモノヒドロキシモノアミン、2
−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2
−アミノ−2−エチル−1゜3−プロパンジオールなど
のポリヒドロキシポリアミンなどが使用し得るが、特に
2−アミノエタノールの使用が好適である。
(I)式のアミノシラン化合物とヒドロキノモノアミン
とのモル比は、3:97〜80’ : 20、特に5:
95〜70:30の範囲とするのが好まし□い。アミノ
シラン化合物の量が上記範囲より少ない場合には、タレ
制御剤を混合した被覆組成物が白濁し、アセトンやアル
コールなどで希釈するとタレ制御剤が凝集する場合があ
る。一方ヒドロキシモノアミンの量が上記範囲より少な
い場合には、得られたタレ制御剤を混合した被覆組成物
が十分な揺変性をもたず、厚膜塗装に適さなくなる場合
がある。
次に本発明において、余りイソシアネートにはジイソシ
アネートおよびジイソシアネートから誘導される狭義の
ポリイソシアネートが含まれ、例えばトルエンジイソシ
アネート、メタンフェニレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
1〜.2,2゜4−トリメチルへキサメチレンジイソシ
アネーl〜、2.4.4−トリメチルへキサメチレンジ
イソシアネート、およびこれらのジオール、トリオール
などとの付加物、ビユレット結合で結合した形のトリマ
ー、環状トリマーなどの脂肪族または環状脂肪族ポリイ
ソシアネートが使用でき、特にヘキサメチレンジイソシ
アネー1〜.およびこれの環状トリマーが好適である。
本発明のタレ制御剤は前記アミノシラン化合物およびヒ
ドロキシモノアミンとポリイソシアネートとの反応物で
あり、アミノシラン化合物およびヒドロキシモノアミン
に含まれる1級アミノ基数に対するポリイソシアネー1
〜に含まれるイソシアネート基数の割合は0.7〜1.
5、特に0.8〜1.2の範囲とするのが好ましい。
本発明におけるタレ制御剤はアミノシラン化合物および
ヒドロキシモノアミンとポリイソシアネー1〜とを任意
の方法で、必要に応じて昇温下で反応させることにより
製造できる。好ましい反応方法としては、0〜60°C
の温度で、不活性ガス雰囲気下で攪拌しながら、アミノ
シラン化合物とヒドロキシモノアミンとの混合物にポリ
イソシアネー1〜をゆっくり添加して反応させる方法が
あり、この反応は不活性溶剤、例えばアセトン、メチル
エチルケ1ヘン、メチルイソブチルケトン、酢酸エチル
、酢酸ブチル、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの溶
剤中で行うことができる。
またタレ制御剤の製造は皮膜形成成分中で行っても良い
。ここで使用される皮膜形成成分は、一般に有機バイン
ダーとされている樹脂成分であって、任意に選び得るが
、好ましい例としては、ポリエステル樹脂、アルキド樹
脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、油によって変性
された、または変性されていないエポキシ樹脂、ビニル
樹脂などがある。タレ制御剤を皮膜形成成分中で製造す
る場合は、アミノシラン化合物とヒドロキシモノ7− アミンとの混合物、またはポリイソシアネートのいずれ
か一方を予め皮膜形成成分に混合しておき、攪拌しなが
ら他方を徐々に加えて反応させても良く、また各成分を
別々に皮膜形成成分に混合しておき、それらの皮膜形成
成分を混合して反応させても良い。
本発明の被覆組成物は皮膜形成成分および−I−記タレ
制御剤を必須成分として含む組成物である。
皮膜形成成分は一般に有機バインダーとされているもの
で、樹脂成分がこれに含まれる。タレ制御剤を皮膜形成
成分中で製造したときは、さらに皮膜形成成分を配合し
なくてもよい場合があるが、一般的にはタレ制御剤また
はこれと皮膜形成成分との混合物に、さらに皮膜形成成
分を混合し、揺変性被覆組成物を得る。後で混合される
皮膜形成成分はタレ制御剤の製造に用いた皮膜形成成分
と同じものでも良く、異なるものでも良い。また、後で
混合される皮膜形成成分には前記のもののほかに、アミ
ノ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイソシアネート樹脂など
が含まれる。タレ制御剤の配合=8− 割合は被覆組成物全量に対して0.1〜15重量%であ
り、特に0.3〜10重量%とするのが好ましい。本発
明の被覆組成物はこれらの成分のほかに顔料、染料、溶
剤、分散剤、硬化促進剤等の助剤または添加剤を配合し
てもよい。クリア塗料の場合は顔料、染料等の添加は省
略される。
こうして得られる被覆組成物はそのまま、または必要に
より有機溶剤を用いて適当な粘度に希釈し、スプレー、
ハケ塗り等、一般の塗装方法による塗装に供される。本
発明の被覆組成物は揺変性を有し、垂直な被塗面におい
てもタレを生じることはなく、厚膜塗装が可能である。
被覆組成物の揺変性の程度はタレ制御剤の量と、タレ制
御剤および皮膜形成成分の性質に依存する。所望の揺変
性は前記範囲内でタレ制御剤の配合割合を選択すること
により達成される。
本発明におけるタレ制御剤は、皮膜形成成分に混合した
とき透明な外観を与え、アセトンやアルコールなどの極
性溶剤を加えても、タレ制御剤が凝集したり分離したり
することがない。したがって、このタレ制御剤は被覆組
成物の安定性や得られる塗膜の光沢を損なうことがなく
、特に上塗り塗料に使用するのに適している。また、こ
のタレ制御剤はカップリング剤としてのアミノシラン化
合物を構成要素として含むため、皮膜形成成分や顔料な
どと物理的または化学的に結合し、塗膜の耐水性が向上
するとともに、被塗物との付着性や、あとから塗られた
塗膜との間の付着性が損なわれず、逆に向」ニする場合
すらある。
〔発明の効果〕
以」二のとおり、この発明によれば、1級アミノ基とア
ルコキシシラン基とを有するアミノシラン化合物および
ヒドロキシモノアミンと、ポリイソシアネートとの反応
物をタレ制御剤として用いるようにしたので、樹脂成分
と混合しても不透明にならないとともに、極性溶剤を加
えても凝集や分離が起らず、かつ塗膜の光沢、タレ防止
性、付着性、耐水性等に優れ、厚膜塗装可能な揺変性被
覆組成物を得ることができる。
〔発明の実施例〕
以下、本発明について、実施例および比較例について説
明する。各例中、「部」は特にことわらない限り重量部
を示す。
実施例−1 Aニアクリル樹脂の製造 攪拌装置、温度計、還流冷却管およびビニルモノマー滴
下槽を備えた反応器に、以下の成分を入れた。
キシレン 10.5部 ツルペッツ100(エッソ石油化学社製 10.5部高
沸点系溶剤、登録商標) これらを攪拌しながら140℃まで加熱して、内容物を
緩やかに還流させた。そしてビニルモノマー滴下槽に以
下のビニルモノマー混合物を入れ、約2時間かけて等速
度で供給した。
スチレン 20.0部 2−エチルへキシルアクリレート 11.0部ブチルメ
タクリレート 8.0部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 8.0部アクリ
ル酸 2.0部 11− ターシャリ−ブチルペルオキシベンゾエート 1.5部
ビニルモノマー供給完了後、還流状態下でさらに2時間
反応を続け、冷却後、以下の溶剤で希釈した。
キシレン 28.5部 こうして不揮発分50%のアクリル樹脂を得た。
B:タレ制御剤含有アクリル樹脂の製造攪拌装置、温度
計および滴下槽を備えた反応器に、以下の成分を装入し
混合した。
Aで製造したアクリル樹脂 99.0部2−アミノエタ
ノール 0.34部 γ−アミノプロピルトリエトキシシラン 0.14部こ
れらの混合物の温度を50°C以下に保ちながら、次の
成分を滴下槽からゆっくり供給した。
ヘキサメチレンジイソシアネー1− 0.52部ジイソ
シアネート供給後、さらに1時間温度を20〜50°C
に保って攪拌を続けた。得られたタレ制御剤を含有する
アクリル樹脂は揺変性を有し、かつ完全に透明であった
C:厚膜塗装可能な被覆組成物の製造と塗装12− 以下の成分を混合して、厚膜塗装可能な被覆組成物を製
造した。
Bで製造したタレ制御剤を含有する アクリル樹脂溶液 76.0部 スーパーベッカミンL −1,16−7024,0部(
大日本インキ化学工業(株)製イソブチル化メラミン樹
脂、登録商標、不揮発分68%)得られた被覆組成物を
キシレンにより、フォードカップNo、4で計った粘度
が20℃で30秒になるように希釈し、垂直に置いた鋼
板にエアースプレー塗装した。塗装後、鋼板を垂直に置
いたまま10分間室温でセツティングし、次いで熱風循
環式乾燥器に同じく垂直に置いたまま入れ、140°C
の温度で20分間加熱硬化させたところ、塗膜は完全に
透明で光沢があり、80μの膜厚のところでもタレを示
していなかった。またこの塗料をアセトンで希釈したと
ころ、濁りも凝集物も生じなかった。
実施例−2 A:ポリエステル樹脂の製造 攪拌装置、留出水分離器の伺属した還流冷却管、温度計
および不活性ガス導入管を備えた反応器に、以下の成分
を装入した。
ネオペンチルグリコール 35.4部 トリメチロールプロパン 8.4部 アジピン酸 36.2部 イソフタル酸 20.0部 これらの内容物を加熱し、温度が120℃に達してから
攪拌し、さらに加熱して200℃の温度で反応を続けた
。時々内容物を少量とって酸価を測定し、酸価が15に
なったところで冷却し、冷却後以下の成分で希釈した。
キシレン 40.0部 ツルペッツ150 34.2部 酢酸イソブチル 8.2部 こうして不揮発分50%の粘稠で透明なポリエステル樹
脂溶液を得た。
B:タレ制御剤の製造 攪拌装置および滴下槽を備えた反応器に以下の成分を装
入した。
キシレン 90.0部 2−アミノエタノール 2.4部 γ−アミノプロピルl〜リメトキシシラン 3.0部混
合物の温度を50°C以下に保って激しく攪拌しながら
、滴下槽からヘキサメチレンジイソシアネート4.6部
をゆっくり供給した。ジイソシアネート供給後、さらに
1時間50℃以下の温度で反応を継続した。得られたタ
レ制御剤溶液は不揮発分が10%であり、半透明で揺変
性を示す溶液であった。
C:厚膜塗装可能な被覆組成物の製造と塗装以下の成分
を混合し、サンドグラインドミルで1時間分散して白色
顔料ペーストを製造した。
Aで製造したポリエステル樹脂 35.1部用チル形酸
化チタン 52.6部 キシレン 12.3部 別に以下の成分を混合して、タレ制御剤を含有するポリ
エステル樹脂を製造した。
Aで製造したポリエステル樹脂 44.4部Bで製造し
たタレ制御剤 55.6部 =15− これらの混合物は揺変性であり、完全に透明であった。
次いで以下の成分を均一に混合して、厚膜塗装可能な着
色された被覆組成物を製造した。
白色顔料ペースト 47.7部 タレ制御剤を含有するポリエステル樹脂 41.2部ス
ーパーベッカミンL−116−7011,1部得られた
被覆組成物を実施例−1と同様にして希釈し、垂直に置
かれた鋼板にエアースプレー塗装した。垂直に置いたま
ま10分間室温でセツティングし、次いで循環式熱風乾
燥炉で140℃の温度で20分間加熱硬化させたところ
、塗膜は平滑で光沢があり、しかも80μの膜厚のとこ
ろでもタレを生じていなかった。またこの被覆組成物を
トルエン:アセトン:ブタノール−1:]:1の混合溶
剤で希釈したが、全く凝集物を生ぜず、このものを鋼板
に塗装したことろ、光沢は全く低下していなかった。
実施例−3 A:タレ制御剤を含有するポリエステル樹脂の製造 16− 実施例−2のAで製造したポリエステル樹脂を用いて、
タレ制御剤を含有するポリエステル樹脂を以下の方法で
製造した。まず攪拌装置、温度計および滴下槽を備えた
反応器に、次の成分を装入した。
実施例−2のAで製造したポリエステル樹脂 97.4
5部N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン 1.53部 2−アミノエタノール 0.18部 これらの内容物を攪拌し、温度を50℃以下に保ちなが
ら、滴下槽から次の成分をゆっくり加えた。
ヘキサメチレンジイソシアネート 0.84部へキサメ
チレンジイソシアホー1〜供給後、温度を20〜50℃
に保ったまま、さらに反応を1時間継続した。こうして
得られたタレ制御剤を含有するポリエステル樹脂は揺変
性を有し、完全に透明であった。
B:厚膜塗装可能な被覆組成物の製造と塗装以下の成分
を混合して、厚膜塗装可能な被覆組成物を製造した。
実施例−2で製造した白色顔料ペースト 46.7部A
で製造したタレ制御剤を含有するポリエステル樹脂 3
6.6部 スーパーベッカミンL −116−7016,7部得ら
れた被覆組成物を実施例−1と同様にして希釈し、垂直
に置かれた鋼板にエアースプレー塗装した。垂直に置い
たまま、室温で10分間セツティングし、ついで循還式
熱風乾燥器に入れ、140℃で20分間加熱硬化させた
ところ、塗膜は平滑で光沢があり、80μの膜厚のとこ
ろでもタレを生じていなかった。またこの被覆組成物を
トルエン:アセトン:ブタノール−1:]:1の混合溶
剤で希釈したが、何ら凝集物を生ぜず、鋼板にエアース
プレー塗装し、加熱硬化させたところ、全く光沢が低下
していなかった。
実施例−4 A:タレ制御剤を含有するアクリル樹脂の製造実施例−
1のAで製造したアクリル樹脂を用いて、以下の方法で
タレ制御剤を含有するアクリル樹脂を製造した。まず攪
拌装置、温度計および滴下槽を備えた反応器に以下の成
分を装入し、混合した。
実施例−1のAで製造したアクリル樹脂 46.22部
γ−アミノプロピル1〜リメトキシシラン 0.93部
2−アミノエタノール 0.73部 また別に以下の成分を均一に混合して滴下槽に装入した
実施例−1のAで製造したアクリル樹脂 46.22部
コロネートE t((日本ポリウレタン(株)製ヘキサ
メチレンジイソシアネートの環状トリマー50%溶液、
登録商標) 5.90部温度を50℃以下に保ち、滴下
槽から徐々にコロネートE I−(混合物を供給した。
供給完了後、温度を20〜50℃に保ったまま、さらに
1時間反応を続けた。こうして得られたタレ制御剤を含
有するアクリル樹脂は揺変性を有し、完全に透明であっ
た。
B:厚膜塗装可能な被覆組成物の製造と塗装以下の成分
と混合し、サンドグラインドミルで19− 混練して白色顔料ペーストを製造した。
実施例−1のAで製造したアクリル樹脂 35.1部用
チル形酸化チタン 52.6部 キシレン 12.3部 次いでこの白色顔料ペースト、Aで製造したタレ制御剤
含有アクリル樹脂、メラミン樹脂および表面調整剤とし
てシリコン樹脂溶液を以下の比率で混合して厚膜塗装可
能な被覆組成物を製造した。
白色顔料ペースト 45.3部 タレ制御剤含有アクリル樹脂 38.0部スーパーベッ
カミンL −116−7016,2部シリコーン樹脂(
信越化学(株)製KF−69、登録商標)の1%キシレ
ン溶液 0.5部得られた被覆組成物を実施例−1と同
様にして希釈し、垂直に置いた鋼板にエアースプレー塗
装した。塗装後、鋼板を垂直に置したまま10分間室温
でセツティングし、次いで熱風循環式乾燥器に同じく垂
直に置いたまま入れ、140°Cで30分間加熱硬化さ
せたところ、塗膜は平滑で光沢があり、80μの膜厚の
ところでもタレを生じてい20− なかった。またこの被覆組成物とアセトンとブタノール
の1:1混合溶剤で希釈したが、何らの凝集物も生成せ
ず、これを鋼板に塗装して加熱硬化させたが、光沢は低
下していなかった。
実施例−5 A:ポリエステル樹脂の製造 実施例−2のAと同じ反応器に以下の成分を装入した。
イソフタル酸 30.0部 アジピン酸 26・4部 ネオペンチルグリコール 36.3部 トリメチロールプロパン 7゜3部 これらの内容物を加熱して温度が120℃に達した後攪
拌し、さらに加熱して200℃の温度で反応を続けた。
時々、酸価を測定し、酸価が10になったところで冷却
した後、以下の成分で希釈した。
キシレン 42.4部 酢酸イソブチル 40.0部 こうして不揮発分50%の粘稠で透明なポリエステル樹
脂溶液を得た。
B:タレ制御剤含有ポリエステル樹脂の製造攪拌装置、
温度計および滴下槽を備えた反応器に、以下の成分を装
入し、均一に混合した。
Aで製造したポリエステル樹脂 gg、9部β−アミノ
プロピルトリエトキシシラン 4.7部2−アミノエタ
ノール 1.9部 これらの内容物の温度を50℃以下に保ち、滴下槽から
次の成分をゆっくり供給した。
ヘキサメチレンジイソシアネート 4.5部ジイソシア
ネート供給完了後、20〜50℃の温度でさらに1時間
攪拌を続け、反応を行った。
こうして得られたタレ制御剤含有ポリエステルは揺変性
を有し、かつ完全に透明であった。
C:厚膜塗装可能な被覆組成物の製造と塗装以下の成分
を混合し、混合物を三本ロールミルで混練して、青色顔
料ペーストを製造した。
フタロシアニンブルー 10.7部 Aで製造したポリエステル樹脂 71.4部キシレン 
17.9部 こうして製造した青色顔料ペースト55.5部とBで製
造したタレ制御剤含有ポリエステル44.5部とを均一
に混合した組成物100部と、コロネー1− El((
既出)23.7部とを混合し、実施例−1と同様にして
希釈し、垂直に置いた鋼板にエアースプレー塗装した。
塗装後、鋼板を垂直に置いたまま10分間室温でセツテ
ィングし、次いで同様に鋼板を垂直に置いて、100”
Cで20分間加熱硬化させたところ、塗膜は平滑で光沢
があり、80μの膜厚のところでもタレを生じていなか
った。またこの被覆組成物をアセ1〜ンで希釈したが、
何ら凝集物を生成せず、鋼板に塗装しても全く光沢が低
下していなかった。
比較例−1 A:タレ制御剤含有アクリル樹脂の製造以下に記述する
方法でアミノシラン化合物を用いないタレ制御剤を含有
するアクリル樹脂を製造した。まず攪拌装置、温度計お
よび滴下槽を備えた反応器に、以下の成分を装入した。
実施例−1のAで製造したアクリル樹脂 96.9部2
3− 2−アミノエタノール 1.3部 これらの内容物を均一に混合し、温度を50°C以下に
保ちながら、滴下槽から次の成分をゆっくり供給した。
ヘキサメチレンジイソシアネート 1.8部ジイソシア
ネート供給完了後、温度を20〜50℃に保ち、1時間
攪拌を続けた。得られたタレ制御剤含有アクリル樹脂は
白濁しており、揺変性を有していた。
B:厚膜塗装可能な被覆組成物の製造と塗装以下の成分
を混合して、厚膜塗装可能な被覆組成物を製造した。
Aで製造したタレ制御剤含有アクリル樹脂 76.6部
スーパーベッカミンL−11,6−7023,4部製造
した被覆組成物を実施例−1と同様に希釈し、垂直に置
いた鋼板にエアースプレー塗装し、140℃の温度で3
0分間加熱硬化させたところ、塗膜は平滑で光沢があり
、80μの膜厚のところでもタレを生じていなかった。
この被覆組成物をアセトンで希釈したところ、タレ制御
剤の粒子が24− 凝集し、これを塗装し、加熱硬化して得られた塗膜は塗
面に多数の突起があり、光沢がなかった。
比較例−2 以下の方法によってタレ制御剤を含有しない被覆組成物
を製造した。
実施例−1で製造したアクリル樹脂 76.0部スーパ
ーベッカミンL−116−70、、24,0部この被覆
組成物を実施例−1と同様にして希釈し、垂直に置かれ
た鋼板にエアースプレー塗装した。塗装後、垂直にした
まま室温で10分間セツティングし、次いで140℃の
温度で20分間加熱乾燥して硬化させたところ、塗膜は
30μのところでも著しいタレを生じていた。゛ 以上の実施例および比較例によって得られた塗装試験な
らびに塗膜性能試験の結果を表−1に示す。
表−1の結果より、実施例のタレ制御剤を含有する被覆
組成物は、極めて良好な極性溶剤希釈安定性を有し、し
たがってタレ制御剤を含有しない被覆組成物と同様に取
り扱うことができることがわかる。また得られる塗膜も
光沢があり、硬く傷つきにくいとともに、耐湿性、耐温
水性も何ら損なわれない。
これに対して、比較例−1のアミノシラン化合物を含ま
ないタレ制御剤を含有する被覆組成物は、極性溶剤希釈
安定性が不十分であり、凝集物を生成するため、溶剤の
使用が実質的に制限を受ける。
また得られる塗膜も、耐湿性、耐温水性がタレ制御剤を
含有しないものに比べ低下する。
なお、比較例−2のタレ制御剤を含有しない被覆組成物
は、タレ限界膜厚が30μでタレが生じることがわかる
代理人 弁理士 柳 原 成 28−

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)皮膜形成成分およびタレ制御剤を含む被覆組成物
    において、タレ制御剤が下記一般式、(ただし式中、R
    はC3116またはC2H4N11C3Ha、R′はC
    H3またはC2H5、nは2または3を示す。)で表わ
    されるアミノシラン化合物およびヒドロキシモノアミン
    とポリイソシアネートとの反応物であって、被覆組成物
    全量中0.1〜15重量%含まれることを特徴とする揺
    変性被覆組成物。
  2. (2)アミノシラン化合物とヒドロキシモノアミンとの
    モル比が3:97ないし80:20である特許請求の範
    囲第1項記載の被覆組成物。
  3. (3)アミノシラン化合物およびヒドロキシモノアミン
    の1級アミノ基数に対するポリイソシアネートのイソシ
    アネート基数の割合が0.7〜1.5である特許請求の
    範囲第1項または第2項記載の被覆組成物。
  4. (4)アミノシラン化合物が、γ−アミノプロピルトリ
    メトキシシラン、β〜ルアミノプロピルトリエトキシシ
    ランγ−アミノプロピルトリエトキシシランまたはN−
    β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメ1〜
    キシシランである特許請求の範囲第1項ないし第3項の
    いずれかに記載の被覆組成物。
  5. (5)ヒドロキシモノアミンが2−アミノエタノールで
    ある特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記
    載の被覆組成物。
  6. (6)ポリイソシアネートが脂肪族または環状脂肪族ポ
    リイソシアネートである特許請求の範囲第1項ないし第
    5項のいずれかに記載の被覆組成物。
  7. (7)ポリイソシアネートがヘキサメチレンジイソシア
    ネートまたはその環状トリマーである特許請求の範囲第
    6項記載の被覆組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61195173A (ja) * 1985-02-20 1986-08-29 アクゾ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ チキソトロピー性の塗料
JP2013527867A (ja) * 2010-04-21 2013-07-04 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 改善された流れ傾向を有する被覆剤

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JP2013527867A (ja) * 2010-04-21 2013-07-04 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 改善された流れ傾向を有する被覆剤

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