JPS6010370Y2 - コンバインにおける排藁装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、複数の排藁搬送帯を並列に配置したコンバインは
、それらの排藁搬送帯の搬送面に別々のガイドレールを
対向させ、それらのガイドレールを丸棒又はパイプ等の
連結部材を以って機枠に溶接していたが、各ガイドレー
ルの芯ずれ等によりガイドレールが排藁搬送帯に対して
ねじれを生じ、排藁の挟持搬送が不円滑となって無駄な
負荷がか）ると共に移送排藁に引張力が生じて搬送体が
ガイドレールからはずれて詰り等の移送障害が発生し、
更に部品点数が多くなってコスト高となる等の欠点があ
った。

本考案は前述の諸欠点を改善することを目的とするもの
であって、脱穀装置の排稈口の排出側に、複数の排藁搬
送帯を並列に配設したコンバインにおいて、前記複数の
排藁搬送帯の往路側と復路側との間に、それらの排藁搬
送帯間にわたる２枚の板体を重合固定した状態で介装す
るに前記排藁搬送帯の往路側の板体の排藁搬送帯と対応
する部位は折曲して複数の凸状のガイドレールに形威し
、復路側の板体には排藁搬送帯と交叉する方向の凸条を
設けたことを特徴とするものである。

以下図面に示す実施例について説明すると、１はコンバ
インの機台上に装着する脱穀機であって、排稈口２の後
方には一対の排藁搬送帯を構成する排藁チェノ３と排藁
ベルト４とが前後のスプロケット７．７′と■プーリー
８，８′とにより平行に張設されており、前方のスプロ
ケット７及び■プーリー８の軸９は傘歯車１０を介して
横軸１１に連動連結してあり、該横軸１１は扱胴軸１２
又は他の適宜の軸により駆動される。

そして、前記排藁チェノ３及び排藁ベルト４の往路側３
ａｔ４ａと、復路側３ｂ、４ｂとの間には両搬送帯の間
隔より広幅の２枚の鉄板１３，１４かららる排藁フレー
ム１５が介装してあり、往路側の鉄板１３は、排藁チェ
ノ３と対向する部位に断面Ｕ字状の凸条Ａを、また排藁
ベルト４と対向する部位に断面Ｗ字状の凸状Ｂとを備え
ており、復路側の鉄板１４は、排藁チェノ３と対向する
部位に断面が下向Ｕ字状の凸条Ａ′と、これと直交する
と共に断面が下向Ｕ字状をなす２つの横凸条Ｃ，Ｃ’を
有しており、それ等上下の鉄板１３．１４は接合部をス
ポット溶接５・・・することにより一体に構成されてい
る。

また、始端側の横凸条Ｃの穂側端部は第１図及び第４図
に示す如く前記傘歯車１０のギヤケース１６と一体な支
持部材１７にボルト１８と１８’、１８’とにより螺着
し、終端側の横凸条Ｃの穂先側端部は、扱胴１９の後部
側のフレーム２０から後方へ向けて突設した支持アーム
２１に、上下方向のボルト２２と横方向のボルト２３と
により螺着させている。

更に排あチェ７３の後方のスプロケット７′を軸支した
支持腕２４は第２図及び第３図に示すように、上下の凸
条Ａ、Ａ’によって形威される筒状部に挿入され、スプ
リング２４ａにより押出付勢すると共に調節ボルト６．
６で螺着してあり、後方のＶプーリー８′を軸支した支
持腕２５は断面がＷ字状をなし、第２図ａ及び第５図に
示すように前記凸条Ｂに挿入すると共にスプリング２６
により押出し付勢しである。

即ち、排藁チェノ３及び排藁ベルト４のガイドレールと
なした凸条Ａ、 Ｂはそれらの排藁搬送帯の保持枠も兼
ねている。

２７．２７は排藁チェノ３及び排藁ベルト４の終端部に
設けた藁持廻り防止体で２８は後方のスプロケット７′
のスフレバーである。

而して前記排藁チェノ３及び排藁ベルト４の下方には一
枚の鉄板３０両側部を上方へ向けて折曲して形成した挟
持レール３１．３１’が臨ませてあり、上記鉄板３０は
その下面に固定した金具３２と、排塵選別室３３の天板
３３ａ上に固定した金具３４とを弾機３５で起立付勢さ
れたコ字状杆３６で連結することにより上下動可能に前
後２個所保持されている。

また、前記鉄板３０の両側及び前後縁の下面にはゴム又
は合成樹脂蓋しくは布等の可撓材からなる遮閉幕３７，
３７．３８．３８が吊設してあり、それらの遮閉幕３７
，３７，３８，３８の下縁は前記天板３３ａ上に接合し
ており、該天板３３ａの鉄板３０の直下には吸入口３９
が穿設しである。

従って、天板３３ａ上の鉄板３０と遮閉幕３７．３８で
囲まれた空間４１は排塵選別室３３の側壁に設けた吸引
風車４０により吸引されること）なり、遮閉幕３７，３
８は空間４１内に藁屑や穀粒が侵入するのを防止し、そ
れらが侵入しても吸引風車４０が吸引排出するので、前
記弾機３５が藁屑等により作動不良となることがない。

本考案は前述のように脱穀装置の排稈口の排出側に、複
数の排藁搬送帯を並列に配設したコンバインにおいて、
前記複数の排藁搬送帯の往路側と復路側との間に、それ
らの排藁搬送帯間にわたる２枚の板体を重合固定した状
態で介装するに前記排藁搬送帯の往路側の板体の排藁搬
送帯と対応する部位は折曲して複数の凸状のがイドレー
ルに形威し、復路側の板体には排藁搬送帯と交叉する方
向の凸条を設けたので複数の排藁搬送帯とそれらに対応
するガイドレールとの相対位置を正確に設定することが
でき、従来のもの）ように相互のねじれによる不必要な
動力損失及び稈詰りを防止することができる。

また、複数のガイドレール及びその取付体を一体戊型す
ることができるので工作精度を向上せしめることができ
ると共に安価に得ることができる。

しかも一方の板体のガイドレールと他方の板体の凸条と
が交叉しているので軽量なものでありながら強固に構成
することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は
脱穀装置の後部の断面図、第２図ａは同上平面図、ｂは
排藁チェン部の後部の側面図、第３図は第２図ａのＡ−
Ａ断面図、第４図は同上Ｂ−Ｂ断面図、第５図ａは排藁
ベルト部の側面図、ｂは同上後部の平面図、第６図は要
部の分解斜視図である。 ２・・・・・・排稈口、３・・・・・・排藁チェノ、４
・・・・・・排藁ベルト、１３，１４・・・・・・鉄板
、Ａ、 Ａ’、 Ｂ・・・・・・凸条、Ｃ，Ｃ’・・・
・・・横凸条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 脱穀装置の排稈口の排出側に、複数の排藁搬送帯を並列
   に配置したコンバインにおいて、前記複数の排藁搬送帯
   の往路側と復路側との間に、それらの排藁搬送帯間にわ
   たる２枚の板体を重合固定した状態で介装するに前記排
   藁搬送帯の往路側の板体の排藁搬送帯と対応する部位は
   折曲して複数の凸状のガイドレールに形威し、復路側の
   板体には排藁搬送帯と交叉する方向の凸条を設けたこと
   を特徴とするコンバインにおける排藁装置。