JPS6010147A - 脱水ケ−キ含水率の測定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、脱水されたケーキの含水率の限界測定方法
に関する。

例えば、フィルタープレスにより汚泥を脱水する際、脱
水後のケーキの含水率の限界を知ることはフィルタープ
レスの運転、ケーキの後処理などの点で非常に重要なこ
とである。

従来、この含水率の限界を知るためには、フィルタープ
レスを実際に作動してみるか、実験用に製作した試験用
小型フィルタープレスによって知るなどの方法が採られ
て１いる。しかしながら、これらの方法は、実機又は実
機に近いものを操作して値を得るものであるため、非常
に正確な限界値を得ることができる反面、操作が大損シ
となって実用的でない。したがって、実際には操業前に
ケーキ含水率の限界を知る作業をしていないのが実情で
ある。

この発明は、以上の点に留意し簡便な方法によりケーキ
含水率の限界を測定し得る方法を提供することを目的と
する。

すなわち、この発明の測定方法は一定量の汚泥を所定温
度で加熱すると、乾燥時間と蒸発量とにある時点まで比
例関係が成立し、その比例関係がなくなる変曲点におけ
る含水率の値がフィルタープレス脱水におけるケーキ含
水率の限界値に近似することを発見し、その発見に基づ
いてなされたものである。

以下、この発明の構成を添付図面に基づいて説明する。

まず、例えばフィルタープレスによって脱水しようとす
る汚泥の一定量を、アルミニウム皿などの容器に入れて
所定温度で加熱する。その加熱温度は５０〜１００°Ｃ
が好ましい。加熱することによって汚泥の重量が変化す
るが、その重量変化を一定の時間間隔、例えば１５〜３
０分間隔ごとに蒸発水量が０になるまで測定して添付図
面に示すような乾燥時間と蒸発水分量との相関図を作成
する。このグラフは測定当初は比例的に変化し、ある時
点Ａから乾燥時間に対し蒸発水分量が少なくなって水平
に近づく。この発明の測定方法は、このＡ点の含水率の
値を同じ汚泥をフィルタープレスにより脱水した際のケ
ーキ含水率の限界値としたものである。

したがって、Ｚを採取全汚泥重量、Ｙを蒸発全水分量、
ｘをＡ点における蒸発全水分量とすれば、−ｘ ケーキ含水率の限界値は　Ｑ　Ｘ　１００←）の式で推
定される。

つぎに５実験例について説明する。

汚泥濃度３．７％１強熱減量６５％のし原汚泥に中力チ
オン系ポリマーを１．０％添加したものを上記測定方法
により実験したところ、Ａ点に達したときの含水率は約
７２９６であった。−万、このＶ〜節汚泥をフィルター
プレスに圧力４に！ｉＩ／ｃＩ１１　で１０分間濾過供
給したのち、圧力１５ＫＩｉｌ／ｄで圧搾作用をしたと
ころ、圧搾時間４０分程度となった時点で濾液の生成速
度が小さくゝなシ、この時点がフィルタープレスの脱水
におけるケーキ含水率の限界点となるため、この時点で
脱水を終了させてケーキ含水率を測定したところ約７３
％であり、上記本願発明による値７２チに近い値となっ
た。

また、熱処理汚泥（汚泥濃度９．４％）では、フィルタ
ープレスにおめで圧力５１％ｚ、で１０分、つづいて１
５へムで１０分圧搾したところケーキ含水率は４５％で
あるが、本発明方法で測定したところ４３．８％と近い
値になった。

以上のように、この発明の測定方法によると、汚泥の一
定量を所定温度で加熱し、その汚泥の重量変化を一定の
時間間隔でもって測定し１重量変化と時間との比例関係
がなくなった時点の含水率の値をその汚泥のフィルター
プレスによる脱水ケーキ含水率の限界値としたので、フ
ィルタープレスによって脱水しようとする汚泥のケーキ
含水率の限界を容易に知ることができる。

したがってこの発明によれば種々の汚泥の脱水性の把握
が容易となり、フィルタープレスによる汚泥脱水作用の
通常の維持管理が極めて容易になる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の測定方法における乾燥時間と蒸発水分
量との相関図である。 Ｙ・・・蒸発全水分量 特許出願人　久保田鉄工株式会社 同　代理人　鎌　１）　文　二

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 汚泥の一定量を所定温度で加熱し、その汚泥の重量変化
   を一定の時間間隔でもって測定し、重量変化と時間との
   比例関係がなくなった時点の含水率の値をその汚泥の脱
   水におけるケーキ含水率の限界値とした脱水ケーキ含水
   率の測定方法。