JPS6010035Y2 - 操作釦ユニット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、操作釦ユニットに関し、特に大きさが異なる
少なくとも２種類の操作釦を有する操作釦ユニットに関
する。

従来、電子卓上計算機等に見られる様な多数の操作釦か
らなる操作釦ユニットにおいて、各操作釦は樹脂等から
なるガイド部材に設けられた丸孔、長孔或いは角孔等の
ガイド孔によりその外側が摺動自在に保持されたものが
一般的であった。

かかる操作釦の保持構造においては、釦形状が比較的小
さいものに限られ（例えば幅が２−程度まで）、それ以
上の幅の釦を用いた場合には釦を押す位置によりフィー
リングを悪化させたり、スイッチが切り換わらない等の
不具合が生じた。

また、釦の外側をガイドすることにより釦と釦との間に
ガイドのスペースが必要となり釦形状が制約されるか、
又は操作ユニットが大きくなるという欠点があった。

本考案の目的は、釦の大きさに拘わらず操作性が良く、
動作が確実でかつシンプルな操作釦ユニットを提供する
ことである。

以下、本考案を添付図面を参照して詳細に説明する。

第１図は本考案による操作釦ユニットの一実施例の平面
図であり、大きさがそれぞれ異なる例えば３種類の第１
の操作釦群１、第２の操作釦群２及び第３の操作釦３を
有している。

第１の操作釦群１は例えば９個の操作釦からなり、操作
面のほぼ中央部に配列されている。

第１の操作釦群１の各操作釦例えば操作釦１ａは、第２
図及び第３図に示す如く、その内側部においてガイド手
段としての一対の突起４ａ、４ｂにより位置決めされか
つ出没自在に保持されている。

一対の突起４ａ。４ｂは保持部材５の操作面側に設けら
れ、例えば合成樹脂により該保持部材５と一体戒形され
ている。

保持部材５は基板６に固定されており、該基板６には各
操作釦に対応してスイッチ７が設けられている。

操作釦１ａはほぼ中央部に突起８を有しており、該突起
８は保持部材５に設けられた孔９を貫通してその中心孔
８ａにおいてスイッチ７ａのアーマチュアに嵌合してい
る。

第２の操作釦群２は左右対称をなした２つの操作釦２ａ
、２ｂからなり、例えば第１の操作釦群１の上部に配列
されている。

操作釦２ａ、２ｂは、第２図及び第４図に示す如く、そ
れぞれ回動アーム１０ａ、１０ｂを有している。

回動アーム１０ａ、１０ｂは保持部材５の突起４ａ、４
ｂが形成された反対側に設けられた支持手段１１により
その先端部において回動自在に支持され、又はね１２ａ
、１２ｂにより第２図の矢印Ａ方向に附勢されている。

支持手段１１は回動アーム１０ａ、１０ｂの先端部を貫
通したシャフト１３と、該シャフト１３を回転自在に保
持した一対の軸受部材１４ａ、１４ｂ及び回動アーム１
０ａ、１０ｂのシャフト１３上の位置ずれを阻止する一
対のストッパー１５ａ、１５ｂとから構成されており、
軸受部材１４ａ、１４ｂとストッパー１５ａ、１５ｂと
は例えば合成樹脂により保持部材５と一体戒形されてい
る。

操作釦２ａ、２ｂは、第５図に示す如く、はぼ中央部に
突起１６ａ（１６ｂ）を有しており、該突起はスイッチ
７ｂのアーマチュアに当接している。

また、第３の操作釦３は一対の回動アーム１７ａｉ７ｂ
を有して例えば第１の操作釦群１の下部に配置されてい
る。

一対の回動アーム１７ａ。１７ｂはその先端部に外方向
に突出した突起１８ａ、１８ｂを有しており、該突起１
８ａ、１８ｂは保持部材５の両側壁に形成された凹部１
９ａ。

１９ｂに回転自在に嵌入して回動支点をなしている。

回動アーム１７ａ、１７ｂは一端が保持部材５に埋め込
まれた板ばね２０により第２図の矢印Ｂ方向に附勢され
ている。

操作釦３は、第６図に示す如く、はぼ中央部に突起３ａ
を有しており、該突起３ａはスイッチ７ｃのアーマチュ
アに当接している。

２１は数字を表示する発光素子であり、基板６からフレ
キシブル２２を介して一体となる基板２３に取り付けら
れており、・外枠１９と一体になった角孔部２４により
保持されている。

次に、このように構成された操作釦ユニットの動作を説
明する。

第１の操作釦群１の操作釦１ａは、第３図の矢印Ｃ方向
に押圧されることにより突起８の中心孔にアーマチュア
が嵌入したスイッチ７ａをオンする。

第１の操作釦群１の各操作釦をその内側部において出没
自在に保持することにより操作釦間にガイド用のスペー
スを設ける必要がないために操作面を小さく構成できる
。

第２の操作釦群２の操作釦２ａは、第５図の矢印り方向
に押圧されることにより回動アーム１０ａがシャフト１
３を支点として回動するためにスイッチ７ｂのアーマチ
ュアに当接した突起１６ａが該アーマチュアを移動せし
めてスイッチ７ｂをオンする。

第３の操作釦３も同様に第６図の矢印Ｅ方向に押圧され
ることにより回動アーム１７ａ、１７ｂが保持部材５の
凹部１９ａｉ９ｂに嵌入した突起１８ａ、１８ｂを支点
に回動するためにスイッチ７ｃをオンする。

第２の操作釦群２及び第３の操作釦３は、それぞれ保持
部材５の第１の操作釦群１が設けられた裏側において回
動自在に支持された回動アーム１０ａ、１０ｂ及び１８
ａ、１８ｂを有することにより作業性が良く、又ガイド
部材が不要であるためにシンプルである。

また、数字表示用発光素子２１がフレキシブル部２２に
て一体であるために位置を自由に選定し得るとともに配
線が不用である。

以上詳述した如く、本考案による操作釦ユニットによれ
ば、操作釦の大きさに拘わらずどの位置を押しても円滑
に作動するために操作性が良い。

また、小なる操作釦がその内側部において出没自在に保
持されているために旬間にガイド用のスペースが不要で
あり、操作面を小さく構成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による操作釦ユニットの一実施例の平面
図、第２図は側断面図、第３図は第１図におけるＸ−Ｘ
線断面図、第４図は内部機構の一部を示す図、第５図及
び第６図は操作釦の動作を説明するための図である。 主要部分の符号の説明、１・・・・・・第１の操作釦群
、２・・・・・・第２の操作釦群、３・・・・・・第３
の操作釦、５・・・・・・保持部材、７・・・・・・ス
イッチ、１０ａ。 ｌ Ｑ ｂ、 １７ ａｔ １７ ｂ−−−−−−
回動アーム、１１−・・・・・支持手段、１３・・・・
・・シャフト、１４ａ、１４ｂ・・・・・・軸受部材、 ２０・・・・・・板ばね。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）大きさが異なる少なくとも２種類の操作釦を有し
   、これら操作釦が同一平面上に配置された操作釦ユニッ
   トであって、小なる操作釦の位置決めをしつつこれをそ
   の内側部において出没自在に保持するガイド手段と、回
   動アームを有する大なる操作釦の該回動アームを回動自
   在に支持する支持手段と、前記ガイド手段及び支持手段
   を保持する保持部材とを有し、前記ガイド手段は前記保
   持部材の表側に、前記支持手段は前記保持部材の裏側に
   それぞれ設けられたことを特徴とする操作釦ユニット。
2. （２）前記支持手段は、前記回動アームの先端部を貫通
   したシャフトと、前記シャフトを回転自在に保持した軸
   受部材とからなることを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の操作釦ユニット。
3. （３）前記保持部材、ガイド手段及び軸受部材が合成樹
   脂により一体戒形されたことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第２項記載の操作釦ユニット。