JPS599925Y2 - フオ−クリフト車の後輪軸 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、フォークリフト車の後輪軸で、特にこの後輪
軸のスイング角を制御可能にした後輪軸に関するもので
ある。

第１図に示すようなフォークリフト車においては、通常
道路の凹凸などに対処するために後輪軸ａが左右にスイ
ング可能になっている。

このためこのスイング角内においては、フォークリフト
車は第２図に示すように前輪ｂ， ｂと後輪軸ａの中
央部に設けたセンタピンＣとの３点支持になってしまい
、左右の安定は悪くなる。

特に車両重心Ｇが後輪近くになる程安定が悪くなる。

このため前後安定が良い場合でも荷重を低減しなければ
ならず、その対策としてテイルト後傾角を制限したり、
スイング角を小さくしたりしている。

しかしテイルト後傾角を制限すれば作業性が悪くなり、
またスイング角を制限すれば走行時に路面の凹凸により
車両が傾きやすくなって荷くずれが起きやすく、また乗
り心地も悪くなってしまフ。

本考案は上記の欠点を排除すべくなされたもので゛、自
由にスイング角を変えることかで゛き、これによって走
行路面の状態および積荷の状態にあわせたスイング角を
設定して作業性および走行性を向上することができるよ
うにしたフォークリフト車の後輪軸を提供しようとする
ものである。

以下その構或を第３図以下に示した実施例に基づいて説
明する。

図中１は左右に後輪２，２を有する後輪軸で、この後輪
軸１の中央に突設したセンタピン３に車体側のフレーム
４が左右方向にスイング自在に支持されている。

このフレーム４には、上記センタピン３によるスイング
沖心の左右両側に位置する油圧シリンダ装置５，５が、
そのピストンロツドにて構或されたスイングストツパ５
ａ，５ａの先端ヲ後輪軸１に対向して設けてある。

しかしてこの油圧シリンダ装置５，５のスイングストツ
パ５ａ，５ａを運転席にてコントロールバルブＣ，Ｖを
操作して油圧シリンダ装置５，５にてその位置を変える
ことによりフレーム４に対する後輪軸１のスイング角が
無段階に変更することか゛できる。

第４図、第５図は他の実施例を示すもので、フレーム４
に固着したスイングストツパ６，６と後輪軸１との間に
階段状のブロック７，７を挿入し、このブロック７，７
をリンク装置８，８で左右に移動することによりスイン
グ角を階段状に変更するようにした実施例である。

なお上記各実施例におけるスイング角の制御は運転席に
て行なえるようにしてあるのはもちろんである。

本考案は以上のようになるから、後輪軸１のスイング角
を運転席にて制御することができ、従って走行路面の状
態および積荷の状態にあわせたスイング角を走行しなが
ら、さらに作業を行ないながら変えることができ、凹凸
路面での安定走行性および作業時の車両の安定性の向上
を随時かつ容易に図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はフォークリフト車の側面図、第２図はフォーク
リフト車の支持構威を示す説明図、第３図は本考案の実
施例の要部構或を示す正面図、第４図以下は他の実施例
を示すもので、第４図は正面図、第５図は平面図である
。 １は後輪軸、３はセンタピン、４はフレーム、５は油圧
シリンダ装置、５ａ，５ｂはスイングストツパ ７はブ
ロック。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）後輪軸１を車体側のフレーム４に左右方向にスイ
   ング自在に枢支し、またフレーム４に対する後輪軸１の
   スイング角を規制するストツパ装置を設けたフォークリ
   フト車の後輪軸において、上記後輪軸１のスイング角を
   規制するストツパ装置のストツパ部材を、後輪軸１のス
   イング方向に調節自在とすると共に調節駆動部に連結し
   、この調節駆動部を制御する制御装置を運転席に設けた
   ことを特徴とするフォークリフト車の後輪軸。
2. （２）スイングストツパ５ａ，５ａとなるピストンロツ
   ドを有し、かつフレーム４に固着した油圧シリンダ装置
   ５にてストツパ装置を構或したことを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のフォークリフト車の後輪
   軸。
3. （３）階段状に形威され、かつ左右方向に移動自在に後
   輪軸１に設けたブロック７，７と、このブロック７，７
   に対向してフレーム４に固着したストツパ６，６とにて
   ストツパ装置を構威したことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のフォークリフト車の後輪軸。