JP3054721B2 - キャビン可動式乗用車 - Google Patents

キャビン可動式乗用車

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JP3054721B2
JP3054721B2 JP4177678A JP17767892A JP3054721B2 JP 3054721 B2 JP3054721 B2 JP 3054721B2 JP 4177678 A JP4177678 A JP 4177678A JP 17767892 A JP17767892 A JP 17767892A JP 3054721 B2 JP3054721 B2 JP 3054721B2
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JP
Japan
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cabin
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JP4177678A
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真二 吉成
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Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Auto Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乗員が搭乗するキャ
ビンと駆動走行系を備えたアンダボディとに2分割構成
され、該キャビンを可動にしたキャビン可動式乗用車に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に乗用車では、エンジン,ホイール
等を備えた駆動走行系と乗員が搭乗するキャビンは一つ
のボディ内に構成されている。即ち、運転席等を含むキ
ャビンはボディの所定部分に設定され、駆動走行系との
位置関係は固定されている。このようなキャビン内で乗
員による運転操作が行われ、この操作により駆動走行系
を介して乗用車の走行制御が行われるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】運転席等に着座した乗
員のキャビン内での位置,姿勢等は、着座するシート上
における限りはその範囲内で変化,調整が可能である
が、ボディ全体から見れば定位置に固定され、例えば通
常の乗用車の場合では乗員の視線の高さ位置及び方向は
高々1m数10cm程度に固定されたままである。
【0004】ところで、平坦路や坂道など種々の走行路
を走行するのに伴いその走行姿勢も種々変化するが、そ
の場合走行姿勢の変化に応じて運転席等のキャビンの高
さ位置や傾き等を変化させることができれば極めて便利
であるが、上述のようにキャビンとボディとが一体とな
った従来型の乗用車では、そのような機能を備えたもの
は実現されていない。そこで、この発明は、走行状態に
応じてキャビンの高さ及び傾き等を自在に変化,調整す
ることができ、それによって乗員の姿勢を一定の状態に
保つことができるようにした新規な構成で成るキャビン
可動式乗用車を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のキャビン可動
式乗用車は、乗員が搭乗するためのキャビンと、駆動走
行系を備えたアンダボディとに2分割され、キャビン
が、リンク機構を介してアンダボディに上下動可能に支
持された乗用車において、リンク機構が、往復回動する
第1及び第2の平行リンクと、第1及び第2の平行リン
クの両端部を回動可能に連結した第3のリンクとを有
し、キャビンが、第3のリンクの略中央部の支軸に枢支
された基台と、基台を支軸の回りに回動可能にする油圧
シリンダと、基台に設けられた油圧モータと、油圧モー
タの回転出力部に固定されたキャビンフレームとによ
り、水平回動可能かつピッチ角変更可能であるように構
成されている。
【0006】
【作用】上記構成によれば、アンダボディと分割されて
いるキャビンは、例えばエンジンの動力を利用した油圧
装置によりリンク機構を介してこのアンダボディから浮
上し、このときピッチ角を大きく変更させることが可能
になるので、勾配を有する路面においてキャビンの姿勢
を水平に維持することができる。従って、走行状態に応
じてキャビンの姿勢を最適に調整し、乗員の安定感を確
保することができる。また、低速コーナリング時には、
キャビンを水平回動させれば、見通しが良くなり、安全
性が向上する。さらに、常態ではキャビンを下げてアン
ダボディに閉合して一体化し、通常走行もしくは高速走
行を安定して行うことができる。加えて、停車時にはキ
ャビンを立上げ状態にして水平回動させることにより、
キャビン内からの効果的な展望を得ることもできる。
【0007】
【実施例】以下、図1乃至図5に示した一実施例に基づ
きこの発明を詳細に説明する。図1はこの発明に係る乗
用車の概略構成を示しているが、図において1および2
は、それぞれ前輪,後輪、3はエンジン、4は前輪1用
のサスペンション、5は後輪2用のサスペンション、6
はシャーシ、7はエンジン3の動力を利用して成る油圧
装置、そして8はこれらを装備したアンダボディであ
る。なお、9はヘッドランプであり、アンダボディ8の
適所には図示しないその他のランプ類も設けられてい
る。
【0008】10は車両の中心分割線を含む鉛直面内に
て上下方向に往復回動する平行リンク機構であり、第1
リンク10a及び第2のリンク10bの基部はそれぞ
れ上記シャーシ6に枢支されている。11は一端がシャ
ーシ6にまた他端が上記第2のリンク10bにそれぞれ
連結された油圧シリンダであり、上記油圧装置7により
作動する。12は支軸13によって第3のリンク10c
の略中央部に枢支された基台、14は第3のリンク10
cの前端部と基台12との間に介在せしめられた油圧シ
リンダ、15は第3のリンク10cの後端部と基台12
との間に介在せしめられた油圧シリンダ、16は後述す
るキャビンの回動用の油圧モータである。上記基台1
2,油圧シリンダ14,15及び油圧モータ16は第3
リンク10c上に支持された状態で平行リンク機構1
0の作動に伴い該第3のリンク10cと共に移動する。
また、油圧シリンダ14,15及び油圧モータ16は上
記油圧装置7により作動するが、油圧シリンダ14,1
5の伸縮作動により、基台12は支軸13の回りに回動
するようになっている。
【0009】さらに、17はアンダボディ8とは分割式
にその上側に構成される乗員が搭乗するためのキャビン
であって、これは、上記油圧モータ16の回転出力部に
固定されたキャビンフレーム18により支持されてい
る。そして、キャビン17の立上げ時に油圧モータ16
の回動により、キャビン17が水平回動せしめられるよ
うになっている。また、キャビンフレーム18にはシー
ト19(図2参照)が設置されていると共に、風防20
がキャビン17の全体を覆っている。キャビン17内に
はステアリングハンドル21を始めとする車両操縦に必
要な装置が装備されているが、ここではそれらの詳細な
説明は省略する。なお、上記ステアリングハンドル21
の操作内容は、油圧もしくは電気的結合を介してアンダ
ボディ8内に設けられているステアリング機構に伝達さ
れるようになっている。
【0010】本実施例の場合、キャビンの水平維持に関
連して、後輪2側のみ常に一定の車高に保持するオート
レベラ機構と、車高を制御変化させることにより良好
路,悪路双方における走行安定性を向上させる電子制御
サスペンションとが採用されている。また、キャビン1
7の水平回動に際して主に安全性向上を図るために、例
えばコーナリングランプまたはステアリングハンドル2
1に連動するヘッドランプを採用している。
【0011】この発明によるキャビン可動式乗用車は上
記のように構成されており、次にその作用を説明する。
先ず通常走行もしくは高速走行を行う場合、基本的には
キャビン17は下げられてアンダボディ8に閉合して一
体化している。即ち、油圧装置7により油圧シリンダ1
1が収縮し、平行リンク機構10は、図2に示したよう
に、シャーシ6の至近位置まで回動してきている。特
に、平坦路上を高速走行する場合は、図4に示したよう
に、キャビン17を下げておくことにより、安定性を向
上させることができる。
【0012】次に、勾配を有する路面を走行する場合
は、キャビン17を立上げてキャビン17のピッチ角度
を変化させ得るようにする。即ち、油圧装置7により油
圧シリンダ11を伸長せしめ、これにより平行リンク機
構10を上方に回動(図1において右旋)させると、図
3に示したように該キャビン17はアンダボディ8から
浮上する。このように、キャビン17を立上げることに
より、キャビン17内の乗員の視線高さ位置を著しく高
くすることができる。そして、この状態で油圧シリンダ
14及び/又は15を作動させることにより、基台12
の傾斜角度を変化させ、これによりキャビン17前後の
ピッチ角度α,β(図5参照)を制御することができ
る。
【0013】上記のようにアンダボディ8側の駆動走行
部を中心にしてキャビン17を上下動させることができ
るので、勾配を有する路面を走行する場合は、キャビン
17を立上げて路面勾配に対するキャビン17の水平維
持の有効角度を増し、基台12の傾斜角度を変化させる
ことによりキャビン17前後のピッチ角度α,βを変化
させてキャビン17を水平状態に維持することができ
る。一方、水平な高速走行の場合には、キャビン17を
下げて走行安定性を確保することができる。また、特に
低速コーナリング時には、キャビン17を立上げた状態
で、油圧装置7により油圧モータ16を作動させて、キ
ャビン17を水平方向に回動させるようにする。即ち、
ステアリングハンドル21に連動させてキャビン17を
水平回動させることにより、良好な視界を得ることがで
き、安全性が向上する。そして停車時には、キャビン1
7を立上げ状態にして適宜回動することにより、キャビ
ン17内からの良い展望を得ることもできる。
【0014】
【発明の効果】上述したように、この発明によるキャビ
ン可動式乗用車は、走行状態の変化に応じてキャビンの
高さ及び傾き等を自在に変化,調整することができるの
で、常に乗員の姿勢を一定に維持し得ると共に、安全性
を向上させることができ、快適な展望を得ることもでき
る等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるキャビン可動式乗用車の一実施
例の全体構成を示す概略図である。
【図2】上記実施例の一部破断斜視図である。
【図3】上記実施例のキャビン立上げ時の一部破断斜視
図である。
【図4】上記実施例の通常もしくは高速走行時の側面図
である。
【図5】上記実施例のキャビン立上げ時の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 3 エンジン 6 シャーシ 7 油圧装置 8 アンダボディ 10 平行リンク機構 11 油圧シリンダ 12 基台 14 油圧シリンダ 15 油圧シリンダ 16 油圧モータ 17 キャビン 18 キャビンフレーム 19 シート 20 風防
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/00 - 25/22 B62D 27/00 - 27/06 B62D 23/00 B62D 33/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員が搭乗するためのキャビンと、駆動
    走行系を備えたアンダボディとに2分割され、上記キャ
    ビンが、リンク機構を介して上記アンダボディに上下動
    可能に支持された乗用車において、 上記リンク機構が、往復回動する第1及び第2の平行リ
    ンクと、この第1及び第2の平行リンクの両端部を回動
    可能に連結した第3のリンクとを有し、 上記キャビンが、上記第3のリンクの略中央部の支軸に
    枢支された基台と、この基台を上記支軸の回りに回動可
    能にする油圧シリンダと、上記基台に設けられた油圧モ
    ータと、この油圧モータの回転出力部に固定されたキャ
    ビンフレームとにより、水平回動可能かつピッチ角変更
    可能であること を特徴とする、キャビン可動式乗用車。
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