JPS599903Y2 - ワイヤプリンタ

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【考案の詳細な説明】本考案は衝撃的に印字動作を行なうワイヤプリンタに関
するものである。

インパクト式プリンタとしては、印字ワイヤによってド
ットマトリクスパターンによる文字などを形戊する方式
のもの、活字ベルトまたは活字円板をアーマチュアによ
って打撃する方式のもの、あるいは活字ドラムを印字ハ
ンマによって打撃する方式のものがある。

このようなインパクト式のプリンタにおいて、記録紙と
プラテンまたは記録紙と活字ドラムとの間に間隙が生じ
ることがあり、そのため印字動作の際に記録紙が振動し
てビビリを生じ、不快な騒音を発生する欠点があった。

殊にワイヤプリンタの場合は、プラテンの前面は平坦面
に形戊されるので記録紙との間にどうしても間隙が生じ
易く、また印字ワイヤは非常に高速度で作動させられる
ので、記録紙のビビリ音が顕著化する傾向にある。

本考案は、前記従来の欠点を除去し、さらに印字ワイヤ
の先端が先端ガイドに目づまりするのを同時に防止する
ようにしたものであり、以下その一実施例について図面
を参照して説明する。

ガイド軸１に往復摺動に支持されたキャリツジ２上にワ
イヤインパクト式の印字ヘッド３が塔載されており、こ
の印字ヘッドと対向して平行にプラテン４が固定設置さ
れている。

プラテン４の下方には、紙送り用のスプロケツｌ・ホイ
ール５が設けられており、このスプロケットホイールに
よって記録紙６はプラテン４の前面を矢印方向に送られ
る。

また印字ヘッド３の先端部と記録紙６の間にはインクリ
ボン７が介在している。

キャリツジ２の側面にはエアーノズル８が取付けてあり
、その吹出口部８ａは印字ヘッド３の先端部近傍の下方
でプラテン４に向けて若干上向きに設けられている。

エアーノズル８の後端部にはフレキシブルチューブ９が
接続してあり、このチューブはギヤポンプなどの適宜の
エアー源（図示せず。

）に接続されている。

なお１０，１１．１２はそれぞれ紙ガイドである。

動作について説明すると、印字ヘッド３はガイド軸１に
そって往復移動され、この間に適宜の印字ワイヤ（図示
せず。

）が所定のタイミングで作動させられ、印字ワイヤの先
端でインクリボン７は記録紙６に対して衝撃的に押し付
けられ、記録紙６上に適宜の文字などがドットマトリク
スパターンで形威される。

エアーノズル８はキャリツジ２に取付けられているため
に、印字ヘッド３と一緒に往復移動する。

したがってエアーノズル８から噴出するエアーは常に印
字ヘッド３の先端部つまり記録紙６の印字作動部付近に
のみ吹き出し、このエアーによって記録紙６はプラテン
４の前面に軽く押し付けられて密着させられる。

したがって印字動作中に記録紙６が振動してビビリ音を
発生することがない。

それに加えてエアーノズル８から噴出するエアーは、印
字ワイヤの先端をクリーニングする。

すなわち、インクリボン７に付着しようとするホコリや
インクリボン７から生ずるインクカスなどを吹き飛ばす
作用をも合わせもっており、印字ワイヤの先端部にイン
クカスなどが付着して印字ワイヤの先端ガイドが詰まる
ことも無いなど、印字動作並びに印字品質の面でも効果
を発揮する。

以上のように本考案によれば、記録紙の浮き上がりが無
くなるので、印字動作時に記録紙が振動せず、したがっ
て記録紙のビビリ音が発生しない。

このため印字動作は極めて静粛に遂行される。

それに加えてエアーノズルから噴出するエアーがインク
リボンから生ずるインクカスやインクリボンに付着しよ
うとするホコリを吹き飛ばすので、印字ワイヤの先端お
よびインクリボンが清浄され、それによって印字ワイヤ
がその先端ガイド部に目づまりすることがなく、印字動
作や印字品質に対しても効果的である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す一部断面側面図である。１・・・・・・ガイド軸、２・・・・・・キャリツジ、
３・・・・・・印字ヘッド、４・・・・・・プラテン、
６・・・・・・記録紙、７・・・・・・インクリボン、
８・・・・・・エアーノズル、９・・・・・・フレキシ
ブルチューブ。

【実用新案登録請求の範囲】