JPS599902B2 - シ−ト状印画紙自動振り分け装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プリンターにて焼付けられた印画紙を１コマ
毎に切断し、これを自動的に振り分けて自動現像装置に
搬入するためのシート状印画紙自動振り分け装置に関す
るものである。

従来より、大量に焼付け、現像処理を行なうために、プ
リンターにて焼付けられた長尺の印画紙をプリンター内
においてロール状に巻取り、これをロール状のままで印
画紙現像装置にかけて現像する方法が採用されてきた。

しかしながら、この５ 種の仕方によるときは、不良プ
リントが生じたような場合には、前記の長尺（７５ｍ）
１５０ｍ）３００ｍ巻きのものもある）印画紙の現像処
理の終了後でないと焼直し、現像処理ができず、納品が
遅れるという欠点がしばしばあつた。１０このような欠
点を除くために、プリンターとローラ搬送式自動現像装
置を接続し、印画紙への焼付け後、これを１コマずつ切
断し、自動現像装置に送つて現像処理する方法が提案さ
れ、カメラ店の店頭等においては客の要望に応じ、この
方法に１５よつて、１０分ないし２０分位で焼付け、現
像処理を行なつて客に渡すという、いわゆるクイックサ
ービスが最近普及し始めるようになつた。

しかしながら、プリンターの所要焼付け時間に比して自
動現像装置の所要現像時間が遥かに大きいので、２０前
記クイックサービスの所要時間は主として自動現像装置
の所要現像時間により左右されていた。本発明は、前記
したクイックサービスをより一層迅速化するに当つて、
自動現像装置を数列に併設し、プリンターから搬出され
るシート状印画紙２５をこれら各自動現像装置に振り分
けることができるシート状印画紙自動振り分け装置の提
供を目的とするものである。以下、本発明を図示の実施
例によつて詳細に説明することとする。

３０第１図ないし第４図において、１は無端搬送部材で
あつて、プリンター２と、自動現像装置３との間におい
て、プリンター２から搬出されるシート状印画紙４の搬
送路に直交して設けられる。

５、５は無端搬送部材１を構成する無端チェーンであ３
５つて、該無端チェーン５、５は図示されていない適宜
の間歇伝動装置を介して間歇的に回転する第１図図示の
駆動スプロケット６、６と従動スプロゲット７，７とに
よつて、間歇的に移動する。

８は受皿であつて、これは第４図に示したように、その
裏面において取付具９，９を介して無端チェーン５，５
に所定のピッチ間隔Ｐ（第１図参照）を隔てて複数個装
着してある。

第１図及び第２図には、受皿８が反転して焼付け後のシ
ート状印画紙を３列に振り分ける場合の６個の受皿８が
示されている。各受皿８の表面には、第１図及び第４図
に示すように、無端チェーン５，５の移動方向における
前後両端にシート状印画紙４の両側縁を受皿８の表面か
ら浮上させて案内支持する支持部材１０，１０が設けて
ある。該支持部材１０，１０の形状を第１図、第４図に
示すように互に内側に開放したほぼＶ字形に形成すると
、シート状印画紙の反転に好都合である。そして、第４
図に示したように、シート状印画紙４の中央部は、各受
皿８に設けた遊転ローラ又は遊転ボール等よりなる遊転
移送部材によつて支持されるように構成されており、１
１は前記遊転移送部材を構成する遊転ローラであつて、
これはそれぞれ各受皿８の裏面においてその軸線を前記
無端チェーン５，５の移動方向に沿わせて、取付板１２
，１２に遊転可能に支持してある。そして、これらの各
遊転ローラ１１の外周面の一部は、各受皿８に設けたそ
れぞれの開口部１３によつて各受皿８の表面に露出せし
められている。１４は各受皿８の前後両側下面に外側方
に向けて突設した案内ピンであつて、各受皿８がスプロ
ケット６，６，７，７の外周を巡回するとき、スプロケ
ットの外周に沿つて設けてある案内軌条に係合して、各
受皿８を円滑に案内するものである。

つぎに、特に第１図、第３図において、１５はシート状
印画紙搬入部アに設けたシート状印画紙搬入部材であり
、１６はシート状印画紙搬出部ウ，工，オに設けた複数
のシート状印画紙搬出部材であり、それぞれ駆動ローラ
１７，１８を有していて、これらの駆動ローラ１７，１
８を回転させながらこれらを前記遊転ローラ１１に接離
せしめる機構は同じである。

この第１図と第３図に示すものは、印画紙の下面に焼付
けを行なうプリンターを使用する場合における反転三列
振り分け装置であるために、シート状印画紙搬入部アは
無端搬送部材１、すなわち無端搬送材構成用の無端チェ
ーン５，５の往路側にあり、シート状印画紙搬出部ウ，
工，オは無端チェーン５，５の復路側にあるが、印画紙
の上面に焼付けを行なうプリンターを使用する場合には
、反転操作が不要であるため、シート状印画紙搬出部ウ
，工，オがシート状印画紙搬入部アと同様に無端チェー
ン５，５の水平な上側の往路側に位置せしめられること
になる。ところで、シート状印画紙搬入部材１５は、駆
動回転軸１９に回動自在に枢支した筐枠２０を備えてお
り、該筐枠２０の先端近傍に駆動ローラ１７が軸架され
ている。２１は筐枠２０を駆動回転軸１９を枢支点とし
て回動させる部材、例えばソレノイドであり、２２は駆
動回転軸１９に取付けた駆動歯車であつて、筐枠２０に
取付けた中間歯車２３及び駆動ローラ１７の軸端に取付
けた歯車２４を介して駆動ローラ１７を回転させる。

同様に、ソレノイド２７の作動によつて回動自在とされ
た筐枠２６を備えたシート状印画紙搬出部材１６は、駆
動回転軸２５を枢支点として回動せしめられる一方、駆
動回転軸２５に取付けた駆動歯車２８は筐枠２６に取付
けた中間歯車２９、駆動ローラ１８の軸端に取付けた歯
車３０を介して駆動ローラ１８を回転せしめる。上述の
ように構成された本発明になるシート状印画紙自動振り
分け装置の作用を第１図ないし第３図に示す反転三列振
り分け装置について説明すると、間歇的に移動する無端
搬送部材１構成用の無端チェーン５，５によつて連結せ
しめられた各受皿８が間歇的に矢印方向に所定のピッチ
間隔Ｐで移動し、第１図に示すように各受皿８中の特定
の受皿Ａがシート状印画紙搬入部アの位置に停止すると
、この停止期間中に、焼付けされたシート状印画紙４が
プリンター２から搬送されて来て、その先端が駆動ロー
ラ１７の下方に達する際に、ソレノイド２１が作動して
シート状印画紙搬入部材１５の筐枠２０が駆動回転軸１
９を枢支点として回動し、駆動ローラ１７が回転しなが
ら下降し、シート状印画紙に接触し、遊転ローラ１１と
協働してシート状印画紙を受皿Ａ内に搬入し、搬入操作
終了後ソレノイド２１が前記と逆の方向に作動して駆動
ローラ１７を上昇させる。

以上の操作が完了すると、無端搬送部１構成用の無端チ
ェーン５，５が再び間歇的に所定のピッチ間隔Ｐだけ移
動して停止する。以上の操作が繰り返され、シート状印
画紙搬入部アにおいてシート状印画紙４が順次受皿８の
特定の受皿Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ内に搬入される。これら
の各受皿８内において、シート状印画紙４は支持部材１
０，１０と遊転ローラ１１とによつて、それぞれ各受皿
８の表面に面接触することなく浮上状態に支持される。
支持部材１０，１０が、第１図及び第４図に示すように
、互に内側に開放するほぼＶ字形に形成してあることに
よつて、反転の際にシート状印画紙４は受皿８から脱落
することがない。上記したように、プリンター２から送
られて来たシート状印画紙は常にシート状印画紙搬入部
ア位置（以下単にア位置という）において受皿８が停止
している間にこの受皿８に搬入される。

ア位置でシート状印画紙４が受皿８の特定の受皿Ａ（Ｂ
，Ｃ，Ｄ・・・・・・・・・についても同様であるので
、以下単に受皿Ｂ、受皿Ｃ・・・・・・・・・という）
に搬入され、次に無端チェーン５，５に連結せしめられ
た各受皿はピッチ間隔Ｐだけ移動し、受皿Ａは力位置へ
、受皿Ｂはア位置でシート状印画紙４が搬入される。次
に同様にしてピッチ間隔Ｐだけ移動すると、受皿Ａはシ
ート状印画紙搬出部オ（以下単にオ位置という）に位置
して停止し、その停止期間中において、ソレノイド２７
が作動し、駆動歯車２８によつて駆動ローラ１８を回転
しながら上昇させ、シート状印画紙４に接触させ、遊転
ローラ１１と協動して、シート状印画紙４を受皿Ａから
搬出させ自動現像装置３へ搬送する。このとき受皿Ｂは
力位置にあり、受皿Ｃはア位置でシート状印画紙４が搬
入されている。次に、受皿Ａがシート状印画紙搬出部工
位置（以下単に工位置という。ウ位置についても同様）
へ、受皿Ｂはオ位置に、ア位置には受皿Ｄが位置するが
、このときオ位置においてはソレノイドは作動しないで
、受皿Ｂが次の工位置に移動して停止したとき工位置の
ソレノイド２７が作動し、前述したような作動により受
皿Ｂよりシート状印画紙４を搬出させ自動現像装置３へ
搬出する。このとき、受皿Ａはウ位置、受皿Ｃはオ位置
（このときはオ位置のソレノイドは作動しない）、ア位
置には受皿Ｅが力，イ位置にはそれぞれ受皿Ｄ１受皿Ｆ
が位置している。ついでオ位置に受皿Ｄが位置し、オ位
置のソレノイド２７が作動し、シート状印画紙４を搬出
し、受皿Ｃは工位置へと移動しているが、工位置のソレ
ノイド２７は作動しない。そして、このときはそれぞれ
の受皿Ｂ，Ａ，Ｆ，Ｅも１ピッチずつ移動している。つ
いで、受皿Ｃがウ位置に来て停止したとき、ウ位置のソ
レノイドが作動し、シート状印画紙４を搬出することに
なる。このように、搬出操作は、受皿Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，
Ｅ，Ｆが所定のピッチ間隔で間歇的に移動して停止する
毎にシート状印画紙搬出部の位置がオ，工，ウと順次変
わることによつて、３列に振り分けることができるもの
であり、第５図に示すように、ア位置で各受皿Ａ，Ｂ，
Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆにシート状印画紙が搬入され、受皿Ａに
搬入されたシート状印画紙４はオ位置で搬出され、同様
に受皿Ｂのシート状印画紙は工位置で搬出され、また受
皿Ｃはウ位置、受皿Ｄはオ位置、受皿Ｅは工位置、受皿
Ｆはウ位置でそれぞれに搬入されていたシート状印画紙
４が搬出され、３列に振り分けられることになる。この
方式によれば、各搬出位置オ，工，ウのそれぞれのソレ
ノイド２７は、間歇移動、停止の３回の内の一度順次作
動することになつているが、この一度の作動を３個の受
皿８が所定の搬出位置に揃えて３列同時にシート状印画
紙を搬出せしめることも可能である。本発明によると、
プリンターから搬送されるシート状印画紙を所望の列数
に自動的に振り分けて、同列数の自動現像装置に搬入す
るものであるので、従来、カメラ店の店頭等において行
なわれているクイックサービスをさらに迅速化すること
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は要部の概略説明図、第２図は平面図、第３図は
第１図のＸ−Ｙ線に沿う断面図、第４図は受皿の裏面を
示す斜視図、第５図は振り分け状態の説明図である。 １：無端搬送部材、２；プリンター、３；自動現像装置
、４；シート状印画紙、５；無端チェーン、６；駆動ス
プロケット、７；従動スプロケット、８；受皿、９；取
付具、１０；支持部材、１１；遊転移送部材、１２；取
付板、１３；開口部、１４；案内ピン、１５；シート状
印画紙搬入部材、１６；シート状印画紙搬出部材、１７
，１８；駆動ローラ、１９，２５：駆動回転軸、２０，
２６；筐枠、２１，２７；ソレノイド、２２，２８；駆
動歯車、２３，２９；中間歯車、２４，３０；歯車。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ プリンターから搬出されるシート状印画紙の搬送路
   に直交して間歇的に移動する無端搬送部材を備えており
   、該無端搬送部材に複数個の受皿を所定のピッチ間隔を
   隔てて装着し、該受皿の前記無端搬送部材の移動方向に
   おける前後両端にシート状印画紙の両側縁を浮上案内支
   持する支持部材を設けるとともに、該受皿の中央部にシ
   ート状印画紙を浮上移送する遊転移送部材を設け、前記
   受皿が間歇的に停止する位置の複数個所にそれぞれ前記
   遊転移送部材に接離する駆動ローラを備えている一個の
   シート状印画紙搬入部材と複数個のシート状印画紙搬出
   部材とを配設し、これらの駆動ローラを各受皿の間歇的
   な停止期間中において前記遊転移送部材に接離させ、シ
   ート状印画紙搬入部において搬入したシート状印画紙を
   シート状印画紙搬出部において各別の自動現像装置に振
   り分け搬出することを特徴とするシート状印画紙自動振
   り分け装置。