JPS599481Y2 - ポ−タブルテレビカメラ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はポータブルテレビカメラ、特にカメラ本体に
対して回動できるグリップを具備し、カメラ本体内の電
子回路を前記グリップに取り付けられた操作部材によっ
て動作させるポータブルテレビカメラに関する。

従来、このようなポータブルテレビカメラは、第１図に
示すように、カメラ本体１に回動自在に取り付けたグリ
ップ２があり、このグリップ２にはカメラ本体１内の電
子回路に接続された電気スイッチ３がその釦部３ａを露
出して内蔵されている。

しかし、このように構威されたポータブルテレビカメラ
は、カメラ本体１とグリップ２との連結部において、カ
メラ本体１内の電子回路と電気スイッチ３間を接続する
配線４が挿通されているため、グリップ２の回動にとも
ない、前記配線４をねじ切ったりあるいは外被材を損傷
させることが往々にしてあった。

また、組み立ての際において、グリップ２をカメラ本体
１に取り付ける場合、前記配線４の存在が作業を煩雑に
していた。

それ故この考案は配線の損傷の憂いなくかつ組み立てを
容易にしたポータブルテレビカメラを提供するものであ
る。

以下、実施例を用いてこの考案を詳細に説明する。

第２図ａ，ｌ）はこの考案に係るポータブルテレビカメ
ラの一実施例の要部を示す構戒図で、第２図ａは破断し
た平面図、第２図ｂは断面図である。

まずカメラ本体１１にグリップ１２が回動自在に取り付
けられている。

この取り付けは、カメラ本体１１および゛グリツフ゜１
２にそれぞれ固着された同径の円板１３および１４をそ
れらの円周部を共に被う枠体１５で保持することによっ
てなされている。

前記グリップ１２には、前記カメラ本体１１に組み込ま
れた電子回路（図示せず）を動作させるための操作部材
１６が取り付けられている。

この操作部材１６は押すことによってグリップ１２内の
延在部１６ａが支軸１６ｂを中心として回動するほぼＬ
字形のレバーで構戊されている。

そして、前記操作部材１６の延在部１６ａはグリップ１
２に内蔵されたアーム１７と係合され、このアーム１７
は前記延在部１６ａの回動によって長手方向に移動でき
るように、その長手方向に沿って形或した長孔１７ａ内
にグリップ１２の内壁から突出したガイド部材１８が位
置付けられている。

そして前記アーム１７はその一端に取り付けられたスプ
リング１９によって所定位置まで常時引っ張られ、この
状態において他端は前記円板１３の中心上にまで延在し
ている。

前記円板１３の中心軸上にはピン２０が配置され、この
ピン２０の一端は前記アーム１７に近接し、他端は前記
円板１４と接触する円板１３の面に露出されているとと
もに、グリップ１２と円板１３間に配置されたスプリン
グ２１によって常時アーム１７側に移動摺性を有する。

そして前記アーム１７のピン２０側の面にはダボ２２が
取り付けられており、アーム１７が図中Ａの方向に移動
する場合、前記ダボ２２は前記スプリング２１の弾性力
に抗してピン２０を軸方向（図中Ｂ方向）へ押圧するよ
うになっている。

一方、前記カメラ本体１１内に１よ、このカメラ本体１
１に組み込まれた電子回路（図示せず）と接続した電気
スイッチ２３が内蔵され、この電気スイッチ２３の釦部
２３ ａは円板１４の表面の中心に露出されている。

このように構威したポータブルテレビカメラの作用を以
下説明する。

まず、グリップ１２に取り付けた操作部材１６を押す。

これによりグリップ１２内における操作部材１６の延在
部１６ａは支軸１６ｂを中心として回動し、この延在部
１６ ａと係合したアーム１７はガイド部材１８に案内
されて図中Ａ方向へ移動する。

アーム１７の先端に取り付けられたダボ２２は、アーム
１７の移動にともないこのアーム１７と直角に配置され
たピン２０を押圧する。

この押圧によって図中Ｂ方向へ移動するピン２０は、同
軸上に配されかつ円板１４の円板１３との接触面に露出
された電気スイッチ２３の釦部２３ ａを押圧し、これ
により前記電気スイッチ２３はＯＮ状態になり、カメラ
本体１１に組み込まれた電子回路を動作させる。

操作部材１６を押すのを止めればアーム１７はスプリン
グ１９の弾性力によって元の位置にもどり、ダボ２２に
よって押圧されなくなつたピン２０は、スプリング２１
の弾性力によってアーム１７側に復旧する。

このため電気スイッチ２３の釦部２３ ａの押圧は解除
され、カメラ本体１１に組み込まれた電子回路はその動
作を停止する。

このように構戊すれば、カメラ本体１１とグリップ１２
との取り付け部において、配線はまったく挿通させない
ようにすることができるので、従来のように、グリップ
の回動にともなう配線の損傷はまったくなくなる。

またカメラ本体１１に内蔵する電気スイッチ２３を操作
するグリップ１２内の機構はカメラ本体１１とグリップ
１２を分離した状態では前記電気スイッチ２３と独立し
た単独の機構であることから、従来のように配線を介在
させることなくグリップ単体で作業が進められるなど組
立が容易になる。

この考案はグリップ内の機構を実施例に示したもに限定
されるものではなく、他の機構を利用したものであって
もよいことはもちろんである。

要はグリップの操作部材に連動し、カメラ本体のグリッ
プ取り付け面に露出された電気スイッチの釦部を押圧す
る部材がグリップ内に取り付けられていればよい。

以上述べたようにこの考案に係るポータブルテレビカメ
ラによれば、配線の損傷の憂いなくかつ組み立てを容易
にすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のポータブルテレビカメラの一例を示す構
或面、第２図ａ，ｌ）はこの考案に係るポータブルテレ
ビカメラの一実施例を示す構戊図である。 １，１１・・・・・・カメラ本体、２，１２・・・・・
・グリップ、３，２３・・・・・・電気スイッチ、４・
・・・・・配線、１３．１４・・・・・・円板、１５・
・・・・・枠体、１６・・・・・・操作部材、１７・・
・・・・アーム、１８・・・・・・ガイド部材、２０・
・・・・・ピン、２２・・・・・・ダボ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電子回路およびこの回路を動作させる電気スイッチを内
   蔵したカメラ本体と、操作部材およびこの操作部材と連
   動する押し部材を内蔵したグリップとから構威され、前
   記グリップはカメラ本体に対して回動自在に取り付けら
   れ、この各取り付け面には前記電気スイッチの釦部およ
   び前記押し部材が露出されており、前記操作部材と連動
   する押し部材が前記電気スイッチの釦部を押圧するよう
   にしたことを特徴とするポータブルテレビカメフ。