JPS599271B2 - 電子ビ−ム溶接方法 - Google Patents

電子ビ−ム溶接方法

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Publication number
JPS599271B2
JPS599271B2 JP16027077A JP16027077A JPS599271B2 JP S599271 B2 JPS599271 B2 JP S599271B2 JP 16027077 A JP16027077 A JP 16027077A JP 16027077 A JP16027077 A JP 16027077A JP S599271 B2 JPS599271 B2 JP S599271B2
Authority
JP
Japan
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electron beam
welding
welded
welding method
weld
Prior art date
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Expired
Application number
JP16027077A
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English (en)
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JPS5492541A (en
Inventor
政司 安永
茂雄 佐々木
隆 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、炭素の含有量が異なる二つの鋼材を電子ビ
ームで溶接する方法に関し、特に閉じた溶接線が形成さ
れた全周溶接において溶接終端部分に発生する溶接欠陥
を除去するようにした溶接方法に関するものである。
第1図は、従来の電子ビームによる円周溶接の一例を示
す概念図で、1は低炭素鋼を素材とする第1の被溶接材
、2は高炭素鋼を素材とする第2の被溶接材3は被溶接
材1、2の突合せ面で形成される継ぎ目、4は被溶接材
1、2の回転軸、5は電子ビーム、6は魅ぎ目に形成さ
れた溶接ビードである。
第2図は、被溶接材の魅ぎ目3の全周を溶接する従来の
電子ビーム電流Ibの制御波形を示す図であり、51は
スロープアップ部、52はコンスタント部、53はスロ
ープダウン部である。
第3図は、第2図に示される従来の電子ビーム電流制御
波形を用いて溶接された被溶接材1、2の斜視断面図、
第4図はその部分拡大図で、62は電子ビーム電流のコ
ンスタント部52に対応する部分の溶接ビード、63は
電子ビーム電流のスロープダウン部53に対応する部分
の溶接ビード、Tは溶接ビード63に発生するクラック
である。次に従来の溶接方法について説明する。第1図
に示すように被溶接材1、2が軸対称の場合、継ぎ目4
に電子ビーム5を合せ、図示していない移動機構を用い
て、被溶接材1、2を中心軸4の回りに回転させながら
電子ビーム5の加速電圧を一定値に保持して、電子ビー
ム電流値Ibを第2図に示すような波形で制御すると溶
接が完了する。第2図において、51は溶接開始部の溶
接ビード形状を滑らかにするためのスロープアップ部、
52は所定の深さの溶接をおこなうコンスタント部、5
3は溶接終了部の溶接ビード形状を滑らかにし、クレー
ターの発生を防止するスロープタウン部であり、時間T
。は(1)式で与えられる。TO=(2πr/v)+(
t/v) ・・・・・・・・{1)(1)式において、
rは継ぎ目4の半径、tは所定の深さの溶接を全周に渡
つて確実におこなうための重ね代、vは溶接速度である
。従来の溶接方法の場合、溶接終端部では第1層層目の
溶接ビード62の表面に近い部分が再溶融されて、第2
層目の溶接ビード63(以下溶接終端部という)が形成
される。
第1層目の溶接において、表面に近い部分は深部より遅
れて凝固するため、母材に含まれていた炭素などの不純
物が濃縮されている。第2層目の溶接の最終凝固部分で
は不純物の濃縮がさらに進み、第3図、第4図に示され
るような、濃縮された不純物に起因するクラツク7が溶
接終端部で結晶粒界にそつて発生するという欠点があつ
た。この発明は、被溶接材の一方が高炭素鋼の場合でも
、溶接終端部にクラツクの発生しない溶接方法を提供す
ることを目的としている。
第5図ないし第7図はこの発明に係る溶接方法を説明す
るための図で、第5図はこの発明の概念を説明するため
の図、第6図aは電子ビーム電流Ibの波形図、同図b
は偏向電流1Rの波形図、第7図はこの発明を適用せる
被溶接材の斜視断面図で、8は偏向コイルである。
まず、被溶接材1,2の突合せ面で形成される継ぎ目3
に電子ビーム5を合せ、被溶接材1,2を回転させて全
周にわたつて溶接するのは従来と異ならない。
しかし、この発明に係る方法では、時間T。が終えたの
ち時間t1の間、電子ビーム電流はIbOに保つたまま
偏向コイル8に第6図bに示すように漸増する偏向電流
1Rを流し、時間t1の終期にIROまで増加させる。
この偏向電流IROにより電子ビーム5はその先端が5
aから5bにXだけ変位し、すでに形成された溶接ビー
ド6の外周にそう位置を加熱し溶融させるが、電子ビー
ム5は漸減するので、その溶け込み深さは漸減し、溶接
紙端部のビード形状は滑らかなものとなる。このように
して形成された溶接終端部63は、低炭素鋼で形成され
た被溶接材1に漸次移行しているから、その不純物濃度
は漸減し、従つて、従来のもののように、二層目の溶接
終端部63の部分にクラツク7が形成されることが減少
する。
例えば被溶接材1,2にSl7CとS45Cを用い、幅
〜2m1溶け込み深さ〜3m7!Lの溶接ビード62を
形成させた場合、変位量xを:117mIとしたとき、
溶接終端部63にクラツク7が発生することが確実に防
止できた。上記の実施例では円周溶接を例にとつて説明
したが、溶接線が閉曲線を描く溶接に広く適用できるこ
とはいうまでもない、また高炭素鋼と低炭素鋼との溶接
を例にとつて説明したが、高炭素含有量の異なる全ての
鋼の溶接に適用できることはいうまでもない。
また電子ビームの照射位置を被溶接物の継ぎ目から偏位
する方法として偏向コイルによる電子ビームの偏向を例
にして説明したが、被溶接材または電子銃を機械的手段
で移動しても同様の効果を得ることはいうまでもない。
以上のようにこの発明によれば、炭素含有量の異なる炭
素鋼を閉曲線を描くようにして溶接するに際し、一周溶
接を終えたあと、溶接電流値を変えず所定長さ重ねて溶
接し、この溶接の後、電子ビームの照射位置を先に形成
せる溶接ビードから漸次低炭素鋼部材側に変位させたの
ち溶接を終了させるようにしたもので、溶接終端部に発
生するクラツクを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は電子ビームによる円周溶接の一例を示す概念図
、第2図は従来の電子ビーム電流制御波形を示す図、第
3図は従来の溶接方法で溶接された被溶接材の斜視断面
図、第4図はその溶接ビード部の拡大断面図、第5図は
この発明を適用せる一実施例を示す概念図、第6図A,
bは第5図の実施例における電子ビーム電流および偏向
コイル電流の制御波形を示す図、第7図はこの発明によ
る溶接方法で溶接された被溶接材の斜視断面図である。 図において、1,2は被溶接材、3は溶接継ぎ目、4は
被溶接材の回転軸、5は電子ビーム、6は溶接ビード、
7はクラツク、8は偏向コイル、51は電子ビーム電流
スロブアツプ部、52はコンスタント部、53はスロー
ブダウン部、62はコンスタント部の溶接ビード、63
は溶接終端部である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭素の含有量の高い鋼材と低い鋼材との突合せ面の
    全周を電子ビームで溶接するに際し、上記突合せ面の全
    周を一周り溶接した後溶接電流値を変えず、所定長さ重
    ねて溶接し、この溶接の後、炭素含有量の少ない鋼材側
    に当該電子ビームの照射位置を漸次変位させるとともに
    その電力を斬減させるようにして溶接を終了させるよう
    にしたことを特徴とする電子ビーム溶接方法。 2 被溶接材と、電子ビーム照射装置との相対位置を変
    位させることによつて、電子ビーム照射位置を変位させ
    るようにした特許請求の範囲第1項記載の電子ビーム溶
    接方法。 3 電子ビームを電界または磁界によつて偏向させて、
    電子ビーム照射位置を変位するようにした特許請求の範
    囲第1項記載の電子ビーム溶接方法。
JP16027077A 1977-12-29 1977-12-29 電子ビ−ム溶接方法 Expired JPS599271B2 (ja)

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JPS5492541A JPS5492541A (en) 1979-07-21
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JP4654799B2 (ja) * 2005-07-06 2011-03-23 トヨタ自動車株式会社 電子ビーム溶接方法
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