JPS598611Y2 - 額縁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、絵画、写真等を展示するために使用する組
立用の額縁に関するもので、その目的は強固なかつ安価
で仕上りが良く、シかも、何ら特別な工具及び技術を要
することなく製作できる額縁を提供することにある。

組立用の額縁は、従来より種々の考案がなされているが
、そのポイントである部材の組み立て接合方法が複雑で
あり、正確かつ強い接合に特別な工具或いは熟練を必要
として困難であり迅速な組み立てができず、また、仕上
りが悪く破損し易い例が多かった。

この考案は、前記事情に艦み創案したものである。

以下に図示する実施例に基づいて説明すると、この考案
の額縁は、同一の厚みをもった厚紙により構或され、外
枠１、表面板７、裏面板１１，扉１４により構或される
ものである。

外枠１は、第１図から第３図に示すように、帯状の厚紙
２を表面とし、この裏面に厚紙３を貼着した４本の外枠
材の両端を貼着して長方形枠状に形或したものである。

すなわち、外枠材４は、所要の厚さ及び長さの厚紙２の
裏面に、この厚紙２より厚さ２枚分細幅で長さが厚紙２
の厚さ２枚分短かい厚紙３を、厚紙２の両端に厚紙１枚
分の余地を残し、かつ、長辺に沿って厚紙２枚分の余地
を残し、他の一辺を一致させて貼着して或るもので、一
側長辺及び両短辺の側縁は段状に形或され４枚の外枠材
４の両短辺部分の段状部分をそれぞれ固着して枠体５と
し、枠体５の四隅に直角三角形状の補強材６を貼着し、
この補強材６は、前記外枠材４の一側長辺側縁に設けら
れた段部に貼着されるので枠体５の隅角部の内側は補強
材６の表面より厚紙１枚分の段部５ａを残しているもの
である。

そうして、この段部５ａを有する部分を額縁全体の後方
部とし、他の側を前方部とする。

表面板７は、第４図に示すように、外枠１の内側に嵌合
する形状とした板体８の表面中央に透孔９を設け、この
透孔９より若干大きい透明板１０を板体８の背面に透孔
９を覆って貼着したものであり、この表面板７の背面四
隅部分を外枠１の補強材６に貼着する。

裏面板１１は、第５図に示すように、前方板１２後方板
１３により構或されるものであって、外枠１の背部後方
側に嵌合する形状となっている。

前方板１２は、第６図に示されるように、外枠１の内側
に嵌合する形状とし、その四隅を補強板６の大きさだけ
直角三角形に切り欠き、更に、その表面中央部に透孔１
５を設け、この透孔１５は、前記透明板１０とほぼ等し
いか若干大きめに穿孔されている。

また、後方板１３は、第７図に示されるように、外画は
前方板１２と四隅部以外が同一形状寸法で、その表面中
央部に前記透孔１５と同形同寸法の透孔１６を設け、更
に、後に述べる扉１４の離脱防止のために背面の透孔側
縁寄りに舌状係止片１７を回動自在に取付けたものであ
る。

そうして、前方板１２と後方板１３の外画を一致させて
貼着して四隅部に直角三角形状の切り欠きを設けた裏面
板１１を形或し、この裏面板１１における後方板１３の
四隅部を外枠１の補強材６に貼着する； 扉１４は、第８図に示すように、後方板１３に設けた透
孔１６に嵌合する形状としたものである。

扉１４は、透孔１６に嵌合し、舌状係止片１７にて取り
付け自在に係止して或るものである。

なお、第１０図に示すようにさらに枠状の縁飾材１８を
表面板７の透孔及び外枠１の内側に固着する場合もある
。

また、外枠１、表面板７及び縁飾材１８等表に現われる
部分に、組立前予め適宜模様紙、皮革を貼着するもので
ある。

使用に際しては、扉１４を外し、透明板１０の裏側に絵
画、写真等の展示物Ａをセットし、扉１４を透孔１６に
嵌合して舌状係止片１７で係止する。

この考案は、以上述べた構戊から戊り、全体が厚紙から
戒形されるので材料費が安価であり、組立てに際しては
表面板７を外枠１の前方から嵌合固着し、また、裏面板
１１を外枠１の後方から嵌合固着するだけなので、何ら
治具を必要とせず簡単な作業により誰でも完全な組立て
をおこなうことができる利点がある。

そうして、この様に簡単に製作し得るので、例えば組立
前の状態で販売し、購入者が自分で組み立てることもで
きる。

また、各部は厚紙を重ね合せた材料であり、更に、外枠
の四隅に補強材を取り付けてあるため、材料が厚紙であ
ると言えど非常に堅固である。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の実施例を示したもので、第１図は、
外枠を後方から見た斜視図、第２図は、外枠材斜視図、
第３図は、外枠体を後方から見た斜視図、第４図は、表
面板を後方から見た斜視図、第５図は、裏面板を前方か
ら見た斜視図、第６図は、裏面板の前方板を後方から見
た斜視図、第７図は、裏面板の後方板を後方から見た斜
視図、第８図は、扉を後方から見た斜視図、第９図、組
み立て完或した額縁を後方から見た斜視図、第１０図、
その使用状態をも示した額縁の前方斜視図、第１１図、
額縁の中央縦断面図、第１２図、その額縁のＡ−Ａ’矢
視断面図。 １・・・・・・外枠、２・・・・・・厚紙、３・・・・
・・厚紙、４・・・・・・外枠材、５・・・・・・外枠
体、６・・・・・・補強材、７・・・・・・表面板、８
・・・・・・板体、９・・・・・・透孔、１０・・・・
・・透明板、１１・・・・・・裏面板、１２・・・・・
・裏面板の前方板、１３・・・・・・裏面板の後方板、
１４・・・・・・扉、１５・・・・・・透孔、１６・・
・・・・透孔、１７・・・・・・舌状係止片、１８・・
・・・・縁飾材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 幅及び長さの異なる２片の帯状厚紙を固着して両端部及
   び一側辺の３辺を階段状とした外枠材の端部を組合せて
   枠状に固着し、四隅に補強材を固着した外枠と、表面中
   央に透孔を設け、この透孔を透明板で覆った長方形の表
   面板と、表面中央に透孔を設けた隅切長方形板の裏面に
   、表面中央に表面板に設けた透孔と同形の透孔を設けた
   長方形板を固着した裏面板と、裏面板の前記透孔に嵌合
   する扉とからなる構或において、外枠の内側に表面板を
   嵌合し、四隅部を補強材部分にて固着し、この表面板の
   裏側には、裏面板を外枠の内側に嵌合してその四隅を補
   強板にて固着し、裏面板の透孔には取り外し自在に扉を
   嵌合してなる額縁。