JPS598570Y2 - 靴用中底 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は靴用中底に関する。

一般に、靴用中底は製靴の吊り込みに対して耐えるよう
にある程度の強度を有する硬質材で形或されているとこ
ろである。

しかしながら、このような中底では靴を履く際の曲げ運
動に対して柔軟性がないため履き心地が悪いものである
。

そこで、中底の中央部分に筋を入れて柔軟性を出そうと
しているが十分ではないところである。

そこで、本考案は上述のような欠点に鑑み、これを解消
すべくなされたもので、作業性，耐久性があり、かつ履
き心地の良好な靴用中底を提供するもので、その要旨と
するところは中底本体のかかと側は硬質材を積層してな
る硬質板部にて形戊し、ツマ先側はウレタン、不織布等
の柔軟材よりなる柔軟板部にて形或してなり、該硬質板
部の一硬質材のツマ先側端部は略Ｕ字状に形或してその
両側縁部をツマ先側に延出せしめるとともに、該柔軟材
に連結してなることを特徴とする靴用中底に存する。

次に本考案の実施の一例を図面を参照して詳細に説明す
る。

図中１は本考案に係る靴用中底本体であり、この中底本
体１はかかと側に硬質材によって形或された硬質板部２
とツマ先側をフエルト，不織布等の柔軟材によって形威
された柔軟板部３とより構戊されている。

この硬質板部２は上板４と、中板５と、芯材６と、下板
７とが順次重ねられて固着されて形或され、この中板５
のツマ先側の端部は略Ｕ字状に切り欠かれて両側縁が延
設され上板４と下板７の端部より突出して形威されてい
る。

この中板５と下板７には柔軟板部３が固着されており、
この柔軟板部３は履いた際に曲げ運動を阻害することな
く履き心地をよくしている。

本考案は上述のように構威されている。

中底本体のかかと側を硬質材で形戊した硬質板部を備え
、前記中底本体のツマ先側をウレタン，不織布等の柔軟
材で形或した柔軟板部を備え、この柔軟板部の両側縁に
前記硬質板部を延設したため、耐久性，作業性を維持し
つつ、柔軟性を与えて履き心地が良くなり、かつ、靴を
長持ちさせるものである。

また、柔軟板部の両側縁に硬質板部を延設したため、そ
の両先が伸びて木型にはりついて先が密着され、履き心
地の良いものである。

このように本考案は優れた利点を有しており、本考案を
実施することはその実益的価値が甚だ大なるものがある
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施の一例を示すもので、第１図は本考
案に係る靴用中底の斜視図、第２図は同縦断面図、第３
図は同分解斜視図である。 １・・・・・・靴用中底、２・・・・・・硬質板部、３
・・・・・・柔軟板部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中底本体のかかと側は硬質材を積層してなる硬質板部に
   て形威し、ツマ先側はウレタン、不織布等の柔軟材より
   なる柔軟板部にて形威してなり、該硬質板部の一硬質材
   のツマ先側端部は略Ｕ字状に形威してその両側縁部をツ
   マ先側に延出せしめるとともに、該柔軟材に連結してな
   ることを特徴とする靴用中底。