JPS5983652A - ポリオレフイン積層成形体 - Google Patents

ポリオレフイン積層成形体

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JPS5983652A
JPS5983652A JP19347982A JP19347982A JPS5983652A JP S5983652 A JPS5983652 A JP S5983652A JP 19347982 A JP19347982 A JP 19347982A JP 19347982 A JP19347982 A JP 19347982A JP S5983652 A JPS5983652 A JP S5983652A
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polyolefin
ethylene
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crystallinity
weight
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幹夫 中川
長野 理一郎
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリオレフィン成形体基体層および塗装被膜
層から構成される装被膜の密着性に優れかつ耐衝撃性に
優れたポリオレフィン積層成形体に関する。
一般に、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレ
フィンの成形体は、金属製品、ガラス製品にくらべて軽
量であるばかりでなく、安価で成形加工が容易であるな
どの種々の利点を有しており、自動車、オートバイ、家
庭用電化製品、日用雑貨品、その他の多くの分野におい
て、これらの材質に代わって広く使用されている。しか
し、これらのポリオレフィン成形体は金属やガラ゛ス等
にくらべて表面硬度耐衝撃性に劣り、引掻きゃ摩擦に対
しても弱いために表面に傷が生じ易いという欠点がある
。たとえば、これらの成形体の部品取何作業または輸送
作業あるいは製品の使用中の接触、衝突、引掻きなどに
より損傷を受易いなど、耐衝撃性および表面特性に欠点
があるためにこれらの成形体の利用が著しく制限されて
いる。
これらのポリオレフィン成形体の表面硬度、耐摩耗性、
耐引掻き性などの表面特性および外観を改善するために
、該ポリオレフィン成形体の表面に塗装を施して塗装被
膜を形成させる方法が広く行われているが、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンに直接塗装を
施しても基体ポリオレフィン層と塗装被膜との密着性に
著しく劣るので、実用に耐え得る積層成形体は得られな
い。これらのポリオレフィン成形体の基体表面に密着性
の良好な塗装被膜で被覆された積層成形体を形成させる
ためには、ポリオレフィンの表面を種々のプライマーで
表面処理した後塗装を施す方法が採用されているが、こ
の方法で得られるポリオレフィン積層体の表面特性は改
善されても、耐衝撃性は依然として改良されず、バンパ
ーなどの自動車用部品、電化製品の部品などの耐衝撃性
を必要とする分野に利用するには不充分であること、塗
装処理作業が煩雑となること、その結果ポリオレフィン
積層成形体の製造コストも高価になること、などの欠点
があった。
一方、ポリオレフィン成形体の基体表面に前述のような
プライマー処理を施すことなく塗装を行い、密着性、表
面特性および耐衝撃性の改善されたポリオレフィン積層
体を得ようとする試みもなされている。たとえば、ポリ
オレフィン成形体基体として、ポリオレフィンに無機物
フィラーおよび未変性ゴムを配合した組成物を使用し、
該ポリオレフィン成形体基体表面−ヒに塗装を施し、塗
装被膜を有するポリオレフィン積層成形体を形成させる
方法が採用されており、該積層成形体の耐衝撃性および
表面特性は改善されるが、塗装被膜の密着性の改善効果
が小さく、前記同様に自動車部品などの用途に使用する
にはまた不充分であった。
本発明者らは、ポリオレフィン成形体の基体表面にブラ
イマー処理を施すことなく塗装を行うことにより、耐衝
撃性、塗装被膜の密着性、表面特性に改善されたポリオ
レフィン積層成形体の開発について横割したところ、ポ
リ副レフイン成形体基体層として高結晶性ポリオレフィ
ンおよび低結晶性変性ポリオレフィンを含有する特定の
ポリオレフィン組成物からなる成形体基体表面に塗装被
膜を形成させることにより、前記目的を達成したポリオ
レフィン積層成形体が得られることを見出し、本発明に
到達した。
本発明を概説すれば、本発明は、高結晶性ポリオレフィ
ン(a)および低結晶性変性ポリオレフィン(b)を含
有するポリオレフィン組成物からなる成形体基体層(A
)および塗装被膜層〔B〕からなるポリオレフィン積層
成形体であって、 〔1〕  該ポリオレフィン組成物を構成する該変性ポ
リオレフィン(b)の配合割合が、該高結晶性ポリオレ
フィン(a)の100重量物に対してゴないし、100
重量部の範囲にあること、 〔11〕  該低結晶性変性ポリオレフィン(b)が、
不飽和カルボン酸またはその酸無水物成分単位(C)を
基剤エチレン・α−オレフィン共重合体jooffi量
部に対して0.01ないし10重量部の範囲でグラフト
共重合してなり、その極限粘度〔η〕が0.5ないし5
c1.6/gの範囲にあり、かつその結晶化度がOない
し50%の範囲にあること、および〔+r+、:+  
該低給品性変性ポリオレフィンを構成する該基剤エチレ
ン・α−オレフィン共重合体のエチレン含量が35ない
し96モル%の範囲にあること、を特徴とするポリオレ
フィン積層成形体、を要旨とするものである。
本発明の積層成形体において、基体層CA)を構成する
ポリオレフィン組成物中の高結晶性ポリオレフィン(a
)は、X線回折法で測定した結晶化度が通常85ないし
50%、好ましくは80ないし60%の範囲にあるもの
である。ポリオレフィンとして具体的には、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ヘギセン、4−メチル−
1−ペンテン、1−オクテン、1−デセンなとのα−オ
レフィンの単独重合体、前記σ−オレフィンの二種以」
二の混合物からなる共重合体、または前記α−オレフィ
ンを主成分としかつ酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルな
どの低R脂肪族系カルボン酸ビニル、アクリル酸メチル
、アクリル酸の金属塩、メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸の金属塩などのアクリル系カルボン酸エステル、ア
クリル系カルボン酸の塩などの他成分を少R(たとえば
、30モル%以以下金含有る共重合体などを例示するこ
とができる。これらのポリオレフィンのデカリン溶媒中
で測定した極限粘度〔η〕は通常0.5ないし5.Od
β/g、好ましくは1.0ないし4.0J/gの範囲で
ある。
本発明の積層成形体において、ポリオレフィン組成物か
らなる基体層(A)を構成する低結晶性変性ポリオレフ
ィン(b)は、不飽和カルホーン醇またはその酸無水物
成分単位(C)をグラフト共重合した低結晶性変性エチ
レン・α−オレフィン共重合体である。該低結晶性変性
ポリオレフィン(b)の不飽和カルボン酸またはその酸
無水物成分単位(0)のグラフト割合は、後記基剤エチ
レン・α〜オレフィン共重合体100重量部に対して0
.01ないし10重量部の範囲にあることが必要であり
、さらには0.1ないし7重量部の範囲にあることが好
ましい。該低結晶性変性ポリオレフィンの不飽和カルボ
ン酸またはその酸無水物成分単位のグラフト割合がo、
o i重量部より少なくなると該ポリオレフィン積層成
形体の塗装被膜の密着性が低下しかつ10本量部より多
くなると低結晶性変性ポリオレフィンの架橋度が大きく
なるため、十分な微分散が困難となり該ポリオレフィン
積層成形体の衝撃強度が低下するようになる。また、該
低結晶性変性ポリオレフィン(b)のデカリン溶媒中で
135°Cで測定した極限粘度〔η〕は0.5ないし5
.0 a#/gの範囲にあることが必要であり、さらに
は0.7ないし4.OdA’/gの範囲にあることが好
ましい。該低結晶性変性ポリオレフィンの極限粘度〔η
〕が5.Odj?/gより大きくなると溶融粘度が非常
に大きくなるため微分散が困難となり、該ポリオレフィ
ン積層成形体の塗装被膜の密着性が低下し、かつ該ポリ
オレフィン積層成形体の@撃強度が低下するようになり
、0.5 d1/g、より小さくなるとやはり該ポリオ
レフィン積層成形体の衝撃強度が低下するようになる。
該低結晶性変性ポリオレフィン(l〕)のX線回折によ
って測定した結晶化度は0ないし50%の範囲にあるこ
とが必要であり、さらには0ないし40%の範囲にある
ことが好ましい。該低結晶性変性ポリオレフィンの結晶
化度が50%より大きくなると、該ポリオレフィン積層
成形体の耐衝撃性が低下しかつ塗膜密着性も低下するよ
うになる。
さらに、該低結晶性変性ポリオレフィン(l〕)の分子
量分布(w/Mn)は通常1ないし15、好ましくは1
ないし10の範囲であり、その密度は0.83ないしQ
、q 4 g/crn。
好ましくは0.84ないし0.92 g/17Hの範囲
である。
該低結晶゛性液性ポリオレフィンを構成するグラフトモ
ノマー成分の不飽和カルボン酸またはその酸無水物成分
単位(c)としては、マレイン酸、フマール酸、イタコ
ン酸、シトラコン酸、テトラヒドロフタル酸、メチルテ
トラヒドロフタル酸、エンドシス−ビシクロ(2,2,
1)ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸(ナジッ
ク酸)、メチル−エンドシス−ビスクロ(2,2,1)
ペブト−5−エン−2゜6−ジカルボン酸(メチルナジ
ック酸)、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水イ
タコン酸、無水テトラヒドロ7タル酸、無水メチルテト
ラヒドロフタル酸、エンドシス−ビシクロ(2,2,1
)ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボン酸無水物、メ
チル−エンドシス−ビシクロ(2,2,1)ヘット−5
−ニンー2,3−ジカルボン酸無水物などを例示するこ
とができ、これらの2成分以上の混合成分であっても差
しつかえない。これらの不飽和カルボン酸またはその酸
無水物成分単位のうちでは、不飽和ジカルボン酸または
その酸無水物であることが好ましく、とくにマレイン酸
、無水マレイン酸、ナジック酸または無水ナジック酸が
好適である。
該低結晶性変性ポリオレフィンを構成する基剤エチレン
・α−オレフィン共重合体は・低結晶性ないしは非品性
のエチレン・α−オレフィン共重合体であり、そのエチ
レン含量が35ないし93モル%の範囲にあることが必
要であり、さらには40ないし93モル%の範囲にある
ことが好ましい。該エチレン共重合体のエチレン含量が
93モル%より大きくなってもまた35モル%より小さ
くなっても、該エチレン・α−オレフィン共重合体は高
結晶性となり、該共重合体から得られる変性エチレン・
a−オレフィン共重合体も高結晶性となり、その結果ポ
リオレフィン積層成形体の耐衝撃性の改善効果が小さく
なり、しかも塗装被膜の密着性が低下するようになる。
該エチレン・α−オレフィン共重合体のデカリン溶媒中
で測定した極限粘度〔η〕は通常0.5ないし5J/g
、好ましくは0.7ないし4.Od、n/gの範囲であ
り、密度は通常0゜8゛乙ないし3.94g/cm’、
好マt、 < ハ0.84ないしQ、92 g 10n
3の範囲にある。さらに、該エチレン・σ−刊ワレフィ
ン共重合体非品性ないし低結晶性であり、X線回折によ
って測定した結晶化度は通常0ないし50%の範囲であ
り、好ましくはOないし40%の範囲である。
該エチレン・α−オレフィン共重合体を構成するα−オ
レフィン成分単位としては、プロピレン、1−ブテン、
1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセン
、1−へキサデセン、1−アイコセンなどを例示するこ
とができ、これらの1種または2種以上の混合物である
。該エチレン・α−オレフィン1合体は通常エチレン成
分とα−オレフィンとの共重合体であるが、場合によっ
ては微量、たとえば0.5モル%以下の範囲でジエン成
分を含有していても差しつかえない。
該不飽和カルボン酸またはその酸無水物から選バレルグ
ラフトモノマーをエチレン・α−オレフィン共重合体に
グラフト共重合して前記低結晶性変性エチレン・α−オ
レフィン共重合体を製造するGこは、従来から公知の種
々の方法を採用することができる。たとえば、エチレン
・σ−オレフィン共重合体を溶融させグラフトモノマー
を添加してグラフト共重合させる方法あるいは溶媒に溶
解させり“ラフトモノマーを添加してグラフト共重合さ
せる方法がある。いずれの場合にも前記グラフトモノマ
ーを効率よくグラフト共重合させるためには、ラジカル
開始剤の存在下に反応を実施することが好ましい。グラ
フト反応は通常60ないし350°Cの温度で行われる
。ラジカル開始剤の使用割合はエチレン・α−オレフィ
ン共重合体100重量部に対して通常0.1]1ないし
20重量部の範囲である。ラジカル開始剤としては有機
ペルオキシド、有機ペルエステル、例えばベンゾイルペ
ルオキシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミ
ルペルオキシド、ジーtθrt−ブチルペルオキシド、
2.5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエー
ト〕ヘキシン−5,1,4−ビス(tert−ブチルペ
ルオキソイソプロピル〕ベンゼン、ラウロイルペルオキ
シド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキ
シン−6,2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−
ブチルペルオキシ)ヘキサン、tert−ブチルペルベ
ンゾエート、tort−ブチルペルフェニルアセテート
、tert−ブチルペルー5ea−オクトエート、te
rt−ブチルペルビバレート、クミルペルビバレートお
ヨiJ t e rt−ブチルペルジエチルアセデー1
・、その他アゾ化合物、例えばアゾビスイソブチロニト
リル、ジメチルアゾイソブチレートなどがある。
本発明の積層成形体において、基体層(Alを構成する
ポリオレフィン組成物中の該低結晶性変性ポリオレフィ
ン(b)の配合割合は、前記高結晶性ポリオレフィン(
a) 100重量部に対して1ないし100重量部の範
囲にあることが必要であり、さらには5ないし90重量
部の範囲にあることが好ましい。該低結晶性変性ポリオ
レフィン(b)の前記高結晶性ポリオレフィン(a) 
100重量部に対する配合割合が1重量部より少なくな
ると、ポリオレフィン積層成形体の耐衝撃性が低下する
ようになりしかも塗装被膜の密着性が低下するようにな
り、100重量部より多くなるとポリオレフィン積層成
形体の剛性ならびに耐熱性が低下するようになる。該高
結晶性ポリオレフィン(a)と該低結晶性変性ポリオレ
フィン(b)とからなる組成物を調製する方法としては
、通常の方法が採用される。たとえば両成分の粉末また
はペレットをトライブレンドした後に溶融混練する方法
、両成分の一部を予備的に溶融混合する予備混合法など
が採用される。さらに必要に応じて、安定剤、可塑剤、
滑剤、無機フィラー等をブレンドし、ミキシングロール
、バンバリーミキサ−1押出機等を用いて混練する方法
′/Cどが採用される。
本発明の積層成形体において、前記ポリオレフィン組成
物からなる成形体基体層(A、)はいかなる形状であっ
てもよく、フィルム状、シート状、板状、曲面あるいは
凹凸を有する成形体、その他いかなる形状の成形体であ
っても差し支えない。
本発明のポリオレフィン積層成形体において、塗装被膜
層(lは前記基体層CA〕の少なくとも片面に密着して
施されるものであって、しかも該基体層の表面に、ブラ
イマ一層などの中間接着層を介在させることなく、直接
積層させたものである。
該塗装被膜としては種々のタイプの塗料組成物から形成
された塗料被膜、架橋硬化型樹脂組成物から形成された
クリアコート被膜などを拳げろことができる。さらに具
体的には、乾性油塗料、ボイル前塗料、油性ワニスなど
の油性塗′F:]から構成される装被膜、アルキド樹脂
塗料、油変性アルキド樹脂塗料、スヂレン化アルキド樹
脂塗料などのアルキド樹脂系塗料から構成される装被膜
、アミン樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、硬化性アクリル
樹脂塗料、フェノール樹脂塗料などの硬化性樹脂塗料か
ら構成される装被膜、不飽和ポリエステル樹脂塗料、ポ
リウレタン塗料などの反応硬化性便座塗料から構成され
る装被膜などを例示することができる。これらの塗装被
膜は1種のみからなる単層被膜である場合もあるが、2
種以上の塗装被膜からなる多層被膜である場合もある。
該塗装被膜の厚さは任意であるが通常1ないし500μ
、好ましくは5ないし100μの範囲である。
本発明のポリオレフィン積層成形体において、前記ポリ
オレフィン組成物からなる成形体基体層(A)の少なく
とも片面上に前記塗装被膜層CB)を形成させる方法と
しては、前記ポリオレフィン組成物からなる成形体基体
層の表面に、前記塗料用組成物または架橋硬化型樹脂組
成物などを通常の方法により塗布し、乾燥し、硬化させ
る方法を採用することができる。塗布方法としては、刷
毛塗り法、浸漬法、スプレー法、バーコード法、ロール
コータ−法、スピンコーター法、ゲル=1−ター法など
の従来から公知の方法を採用することができる。また、
該ポリオレフィン組成物からなる成形体の基体表面に前
述の塗布処理を施す際に、該成形体の表面に、予め種々
の溶剤による洗浄、アルカリ水溶液による洗浄、界面活
性剤による洗浄、超音波による洗浄、電解による洗浄、
ブラスト処理、サンドブラスト処理、酸またはアルカリ
によるエツチング処理、フレーム処理、コロナ放電処理
、アーク放電処理、グロー放電処理、プラズマ放電処理
などの種々の表面処理を施すことも可能である。
次に、本発明のポリオレフィン積層成形体を実施例によ
って具体的に説明する。なお、実施例および比較例にお
いて得られた積層成形体を次の方法で評価した。
(1)密着性 JIS  K  5400−1979中のゴバン目テス
トに準じて行った。ゴバン目は1mm角で作成した。
判定は100個のゴバン目中、何個が接着していたかで
示す。
(2)耐水性 40°Cの純水中に試験片を240時間浸漬した後に、
外被膜層の外観の変化を目視で観察し、密着性を評価し
た。
(′5)ハクリ強度 10mm巾の塗膜を50mm/minの条件−でハクリ
試験を行い、塗膜ハクリ強度を測定した。
(4)ASTM D−790−80に準じ、曲げ弾性率
F )vi(icq/cm )、曲げ降伏強度F S 
(kg/c1n )を測定した。
(5)落鍾衝撃強度 落鍾強度(FD )は−30°Cにおいて、水平に置い
た試験片に一定の高さから一定形状の錘を落下させ、錘
の重量を変化させ、一定枚数の試験片の50%が破壊す
るに要するエネルギーより求めた衝撃強度Ckq・on
)である。
実施例1〜2、比較例1 アイソチックポリプロピレン(〔η〕:2.95 d、
&/g 、密度0.91 glon、結晶化度68%ン
とエチレン・プロピレン共重合体(エチレン含有量80
%ル%% (71) 2.05d#/gs密度o、s 
a g/C*+ 、結晶化度15%〕100重量部に無
水マレイン酸(MAR)を1.1重量部グラフト共重合
した無水マレイン酸グラフト変性エチレン−プロピレン
共重合体(〔η〕1.99 d、17g 、密度[1,
87g 7cm 、結晶化度14%)を表1に示す割合
でブレンダーを用いて混合し、トライブレンド品を調製
した。このトライブレンド組成物を230℃のLID 
28.25mmφ押出機(フルフライトタイプスクリュ
ーンに供給し、6Q rpmで1回通過させて混練し、
造粒した。続いて射出成形機(東芝製、■S−50)に
て射出角板(130X160X2mm)を得た。この角
板にウレタン系塗料(日本ビケミカル社、商品名R25
7/R263)を室温で空気噴霧法により吹付塗布し、
室温下に約5分放置乾燥し、さらにエアーオーブンに入
れ80°Cで30分焼付を行った。つづいて前述の方法
で評価した。評価結果を表1に示した。
実施例6〜4 低結晶性変性ポリオレフィンとして、エチレン゛1−ブ
テン共重合体(エチレン含有量90モル%、(’7.1
11.55 d1/ g1密度0.8887cm S結
晶化度18%)100重量部に無水マレイン酸を0.9
重量部グラフト共重合した無水マレイン酸グラフト変性
エヂレン・1−ブテン共重合体(〔η〕1.48dl/
g、密度o、a 7 E/Cn1 %結晶化度17%)
を表1に示す割合で混合した他は実施例1と同様に行っ
た。
実施例5 エチレン−プロピレン共重合体(実施例1)100重量
部に無水マレイン酸を3.5重量部グラフト共重合した
無水マレイン酸グラフト変性エチレン・プロピレン共重
合体(〔η)1.s1aβ/g、密度0.87 g /
Cyyt 、結晶化度15%)を用いた他は実施例1と
同様に行った。
実施例6 低結晶性変性ポリオレフィンとして、エチレン・プロピ
レン共重合体(エチレン含W 里45モル%、(771
) 2.03 a#/g 、密度0.86 d1/an
、結晶化度5%)100重景部に無水マレイン酸を6.
5重量部グラフト共重合した無水マレイン酸グラフト変
性エチレン・プロピレン共重合体(〔η、110.83
 d、17g。
密度0.89 g /cyn”、結晶化度4%)を用い
た他は実施例1と同様に行った。
実施例7 低結晶性変性ポリオレフィンとして、エチレン・プロピ
レン共重合体(エチレン含Fn 90モル%、〔77)
 1.58ae/g 、密度0.90g/”%結晶化度
45%)100重量部に無水マレイン酸を0.8重量部
グラフト共重合した無水マレイン酸グラフト変性エチレ
ン・プロピレン共重合体(〔η) 1.52 dl/g
s密度0.90g/”%結晶化度45%ンを用いた他は
実施例1と同様に行った。
実施例8 エチレン・プロピレン共重合体(実施例1)100重量
部に無水ナジック酸を0.2重量部グラフト共重合した
無水ナジック酸変性エチレン・プロピレン共重合体(〔
η) 1.31dll/g 1密度0.8787cm 
、結晶化度14%)を用いた他は実施例1と同様に行っ
た。
実施例9 高結晶性ポリオレフィンとしてプロピレン・エチレンブ
ロックコポリマー(エチレン含量15.3 mo1%、
(77) 3.51 d、(1/’g、 密& 0.9
1 g/C11l % M晶化&64%〕を用いた他は
実施例1と同様に行った。
実施例10 高結晶性ポリオレフィンとしてポリエチレン(1−ブテ
ン含量ろmo1%、(y7:) 2.12 a5/g、
密度0.96 glon 、結晶化度80%)を用いた
他は実施例1と同様に行った。
実施例11 高結晶性ポリオレフィンとして、ポリ4−メチル−1−
・ペンテン(rpχ、〔η〕2.52d召/g %密度
0.84 g /lyn 、結晶化度75%)を用いた
他は実施例1と同様に行った。
実施例12 実施例1で得られた射出成形角板をi、i、1−hリク
ロルエタンで30秒、蒸気洗浄した他は実施例1と同様
に行った。
実施例13 実施例1で得られた射出成形角板を低温ブラズム処理(
02プラズマ、5 DWs 30 sec %、 1.
5 torr)した他は実施例1と同様に行った。
実施例14 実施例1において、アクリル系塗料(1」本油脂KK製
、ポリプロピレン用メタリックパープル/ハイウレタン
/F6.5000、ポリプロピレン用キャンデーワイン
レッド)を使用した他は実施例1と同様に行った。
実施例15 メラミンアルキッド系塗料(関西ペイントKK製、アミ
ラック&6ホワイトンを使用した他は実施例1と同様に
行った。
比較例2 低結晶性ポリオレフィンとして未変性エチレン・プロピ
レン共重合体(エチレン含量80 m 01%、(η:
l 2.05dN/gs密度0.88g/cm3、結晶
化度15%)を用いた他は実施例1と同様に行った。
比較例5 低結晶性ポリオレフィンとして、エチレン・プロピレン
共重合体(実施例1)で使用したもの100重量部に無
水マレイン酸を111重部グラフト共重合した無水マレ
イン酸グラフト変性エチレン・プロピレン共重合体(〔
η) 1.82d#/g 、 密度Q、9Qg/Cm’
、結晶化度15%)を用いた他は実施例1と同様に行っ
た。
比較例4 エチレン−プロピレン共重合体(エチレン含有h198
モル%、〔η:)2.61dβ/ g %密度Q、96
 g 7cm 、結晶化度75%)100重量部に無水
マレイン酸を0.7重量部グラフト共重合した無水マレ
イン酸グラフト変性エヂレン・プロピレン共重合体(〔
η) 2.54 dl/ g X密度0.9587cm
3、結晶化度73%ノを用いた他は実施例1と同様に行
った。
比較例5 低結晶性変性ポリオレフィンの代わりに、エチレン−酸
ビ共重合体(三井ポリケミカル1り1(製、エバフレッ
クス、4OX)を用いた他は実施例1と同様に行った。
比較例6 実施例1で使用したアイソタクチックTJ p ili
独の射出成形角板を使用した他は実施例1と同様に行っ
た。
比較例7

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高結晶性ポリオレフィン(a)および低結晶性変
    性ポリオレフィン(b)を含有するポリオレフィン組成
    物からなる成形体基体層(A)および塗装被膜層〔B〕
    からなるポリオレフィン積層成形体であって、 〔1〕  該ポリオレフィン組成物を構成する該変性ポ
    リオレフィン(b)の配合割合が、該高結晶性ポリオレ
    フィン(a)の100重量部に対して1ないし100重
    量+:?lSの範IJHにあること、 〔11〕  該低結晶性変性ポリオレフィン(b)が、
    不飽和カルボン酸またはその酸無水物成分単位(C)を
    基剤エチレン・α−オレフィン共重合体100重量部に
    対して0.01ないし1o M2R部の範囲でグラフト
    共重合してなり、その極限粘度〔η〕が0.5ないし5
     d l/ gの範囲にあり、かつその結晶化度が0な
    いし50%の範囲にあること、およびa++〕  該低
    結晶性変性ポリオレフィンを構成する該基剤エチレン・
    α−オレフィン共重合体のエチレン含量が35ないし9
    3モル%の範囲にあること、 を特徴とするポリオレフィン積層成形体。
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