JPS5982317A - モノクロ−ナル抗メラノ−マ抗体 - Google Patents

モノクロ−ナル抗メラノ−マ抗体

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JPS5982317A
JPS5982317A JP19298982A JP19298982A JPS5982317A JP S5982317 A JPS5982317 A JP S5982317A JP 19298982 A JP19298982 A JP 19298982A JP 19298982 A JP19298982 A JP 19298982A JP S5982317 A JPS5982317 A JP S5982317A
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melanoma
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cell
mouse
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Katsu Taniguchi
若林正治
Masaharu Wakabayashi
谷口克
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はメラノーマ細胞に対するモノクローナル抗体に
関する。
メラノーマは皮膚に発生する極めて移転しやすい悪性腫
瘍の一つであるが、ヒトに限らず他の哺乳動物にも存在
するため、マウスなどの実験動物を体制化することは、
ヒトノラノーマの診断・治療の基礎を与えることになる
。一方、単一抗原決定基だけを認識する純粋な抗体を得
たという免疫学分野の要望は、1975年、K 石h 
I e rとM i I s t e i nによりヒ
ツジ赤血球で免疫したマウスの牌細胞とマウスミエロー
マ細胞とを細胞融合させることで実現した。(INa 
t u、 r c 2並495〜497 (1975)
 )。性質を異にした2種類の細胞を融合した細胞株は
、インビ1−口で自立的に分裂増殖するとともに、特異
性をもった均一の111体を産生じ続けた。したがって
、細胞融合法を用いてモノクローナル抗体を作製するこ
とは、■目的とする抗原決定基に対する均一・な抗体か
得られること、■抗原の精製の必要かなく、比較的容易
に融合細胞株が作られること、■非常に高い抗体価の抗
体が多量に作製できること、■同一・の抗体を用いて実
験ができるため、データの比較検削ができるなど多くの
利点を持つことになる。このように細胞融合法により特
定な抗原決定基、とくに癌特異抗原に対するモノクロー
ナル抗体の作製が可能にな−ったことは、腫瘍免疫学の
基礎的研究のみならず、実際的な診断治療法という制癌
−・のアプローチが確立していない臨床面において大き
な期待が集められている。これまでに悪性黒色腫、大腸
癌、白血病細胞など多くの細胞に列するモノクローナル
抗体か相ついで作製され報告されている。 (Proc
、Natl、Acacl、Sci。
75、3405 3409.  (19N)  ;Pr
oc、 Na t I。
A c a d、  S c i、 76、2927−
2931.  (1979)  ;Proc、Na t
 1.Acad、Sc i、77゜6]14−6118
.  (1980)  ; P r o c、 Na 
L l、。
A c a d、  S c i、 76、1438−
1442.  (1979)  ;Curr、Top、
Microbiol。
Immu n o 1.81. 164−169.  
(1978) 、 )しかし、これらモノクローナル抗
体の多くは、ヒト癌細胞をマウスに免疫する絹み合わせ
(異種免疫)によって作製されているのが現状である。
しかし、異種免疫は、すべての遺伝的なちがい、すなわ
ち癌特異抗原ばかりでなく組m、適合性抗原をはじめと
するあらゆる種9nの正常細胞抗原に則して抗体を作る
。このため、抗体の特異性を決定するには弗素な困難が
伴う。しがも、最終的にtlられた抗体により認識され
る抗原決定基が、ある種の正常細胞抗原である可能性を
決して否定することはできない。さらにその抗原決定基
は、正常細胞より腫瘍細胞に比較的多量に存在している
という量的な差によるものか、または正常細胞のごく限
られた細胞群にのめ存在しているため、あたかも腫瘍特
異抗原のごとく印象を与えるのかもしれないという疑問
は常に残されてしまう。
したがって、腫瘍特異抗原の検索を明確に行うためには
、腫瘍が発生し宿主とまったく遺伝的背景の等しい同系
動物に腫瘍を免疫する組め合わせ(同系免疫)によって
、モノクローナル抗体を作製することが最も理想的と占
えられる。つまり免疫する腫瘍と、される側の宿主が同
系である組の合わせにおいては、腫瘍抗原以外の正常細
胞抗原を考慮する必要性は、異種免疫に比べるとはとん
ど無に等しい程であろう。同系免疫でモノクローナル抗
体を作製し、それを用いて腫瘍抗原を解析することが望
まれる。
・モノクローナル抗メラノーマ特異抗体の製造C57B
L/6マウス由来のメラノーマであるB16細胞株をマ
イトマイシンC(MMC)で不活化し・これを同系のC
75BL/6マウスに1〜2週間隔で頻回免疫しておく
。この組み合わせにおいては、免疫する腫瘍細胞と免疫
されるマウスが同系であるため、腫瘍特異抗原に対して
のみ抗体が作られるはずである。このようにして免疫さ
れたC75BL/6の肺細胞をBALI3/c7ウス由
来のミエローマ細胞(P3Ul)とポリエチレングリコ
ール(PEG)の存在下で細胞融合する。融合の時期は
、最終免疫後3〜4日後の肺細胞を用いるのが最も効率
がよい。また、この時融合に用いるミエローマ細胞数と
牌細胞数との比は、1:1〜1:10の間のいずれでも
可能である。融合の媒体として用いられるPEGは、そ
の分子量が1000〜4000のものが融合効率がよい
。−・般にPEGは分子量が大きくなるにつれて細胞毒
性は減少するが、粘性が増加するために扱いにくくなる
また、PEGは細胞凝望能が低いため、融合さUるには
細胞が密に接触するようにしなげればならない。そのた
めには、一度遠沈して細胞どうしを十分に密着させた後
、細胞ベレットにP F、Gをゆっくり加えながら混ぜ
てゆき、数分かりて膜の融合をはかる。その後、徐々に
血lRを含まない培養液でPEGを希釈し、遠沈してP
P、Gを含む上lRを吸収除去する。細胞ペレ7+〜に
10%牛脂児+m 1pt(Fe2)添加RPMI+6
40倍溶液を加え、j)11胞浮M液としたのち、96
穴平底プレートに5〜l0X105(固/ウェル(we
ll)となるように0.1ml!ずつ分注し、37°C
で培養する。翌日/)・ら培庁液の半量をI−I A 
T培地で置換してゆく。融合しなかったミエローマは、
HA T培地中では生育できない。一方、肺細胞単独で
は自立的増り1ムはしない。
ミエローマと肺細胞とが融合できたものだりカ月IAT
培地中で増殖を開始し、1〜2週間後にはコロニーを形
成するまでに成長する。
つぎに増殖のあったウェルの中から目的とする抗体産生
細胞株だけを選別する。そのスクリーニングの方法とし
ては、細胞傷害試験、ラジオイムノ アッセイ   (
Rad i o irnmun。
assay)法(RIA)またはエンザイムリンクト 
 イムノンルベント  アノセ・r(Enzyml i
nked immunosorbent  assay)法(E 
1. I S A )など種々の方法が用いられるが、
本発明者らは主としてRIA法にょるセル ハインディ
イング アッセイ  (cell  bindinga
 s s a y)を用いてスクリーニングを行った。
このアッセイ法はIli!瘍特異抗原のような精製困難
な細胞膜抗原を対象としたモノクローナル抗体作製には
便利な方法であり、また多数の検体を同時に処理するこ
とができる。HAT培地で細胞増殖のあったウェルから
培地上清を取り出し標的細胞と反応させる。標的細胞は
B16メラ、ノーマと、対照として同系マウス由来のE
L−4リンフオーマを用いた。培養上清と反応させた標
的細胞はよく洗ったのち、アイソトープ標識した抗マウ
ス免疫グロブリン、またはプロティン八を反応させて放
射能の強さをガンマカウンターで測定することにより、
特異抗体産生細胞を含むウェルを検出した。
この場合、放射能の強さは結合する抗体の最および抗原
との結合の親和性、細胞膜表面の抗原密度に依存するこ
とになる。以上の方法で目的とするモノクローナル抗体
を産生ずる融合細胞株が得られたならば、できるだけ早
期にクローニングを行う必要がある。方法としては、限
界希釈法、シングル セル マニピユレーション(si
ngjecell  manipulation)法が
用いられる。いずれの場合にもBALB/Cマウスの胸
腺細胞をフィーダー レイヤー(feederlaye
r)として加え、融合3■抱の増殖を助ける。クローニ
ングした細胞が十分に増殖してきたならば再度スクリー
ニングを行い、特異性を検定するとともに、抗体分子を
大量に産生じてい乙クローン(high  produ
cer)を選別する。クローンが確立した後にも何らか
の理由でクロモシームの脱落などを起こし、抗体を作ら
ない融合細胞株が出現してその割合が増えてくることが
あるので、細胞株維持のためにはクローニングを繰り返
すとともに、一部は凍結保存しておくことが大切である
。クローン化した細胞融合株は、II A ’r培地よ
り徐々に通當の培地に戻してゆきながら、インビトロお
よびインビボで増殖させ、大量のモノクローナル抗体を
採取する。
さて、作製されたモノクローナル抗体の特異性をさらに
詳しく検討するために、マウスおよびヒ1−由来のさま
ざまな腫瘍細胞や正常組織、ハムスターのメラノーマ細
胞などを標的細胞としてセルバインディング アッセイ
 (cellb i n d i n g  a s 
s a y )を行った。
・モノクローナル抗メラノーマ特異抗体の性質下記表1
に示すように、大別して2種類の抗原特異性をもつ抗体
を得ることができた。第1のグループはM56−2に代
表される抗体で、免疫に用いたB]6マウスメラノーマ
にのみ特異的に反応するが、それ以外の細胞にはまった
く反応しないものである。すなわち、マウスの脳、眼、
皮+1肝臓などの正常細胞、マウス由来のリンフメーマ
、あるいはメラノーマと同じ外胚葉系細胞由来の線維肉
腫、神経芽細胞腫とも反応しない。もちろん、ハムスタ
ーやヒトノいかなる腫瘍とも反応しない。
しかし、第2のグループであるM259〜0に代表され
る抗体はM56−2と同様にメラノーマに特異性を示す
が、メラノーマならばマウス、ヒ1−、ハムスター由来
のものと種属を超えて反応する。しかし、それ以外のい
かなる種属の腫瘍細胞や止木組織ともまったく反応しな
い。したがって、この抗体は種属間共通に存在するメラ
ノーマ特異抗原をL’Q AMしているものと考えるこ
とができる。この抗体の特異性は、補体依存性細胞傷害
試験によ、っても確かめられた。第1図は同試験の結果
を示ず。
図中・−eはB16マウスメラノーマ、△−へはELマ
ウスリンフオーマ、〇−〇はハムスターノラノーマ、ム
ームはHe l nヒト力ルチノーマ、×−×はP−3
9ヒトメラノーマを示す。第1図に示すようにM259
−0抗体(腹水)を用いてその化抗メラノーマ抗体の臨
床応用 癌治療の一つとして最近、免疫療法が注目を簗めるよう
になってきたが、その多くば免疫学的特異性を持たない
免疫賦活療法が主流をなしている。
腫瘍に対する特異抗体を用いての腫瘍免疫療法も古くか
ら行われているが、抗腫瘍効果は著明でな(、その有用
性は疑問視されてきた。その大きな原因の一つは作製さ
れた抗血清の特異性が明確でなく、力価の高い抗体が得
られなかったことに起因すると思われる。しかし、細胞
融合法の開発により単一抗原決定基に対する力価の高い
抗体が試験管内で大量に作ることが可能になった現在、
モノクローナル抗体を用いた癌の診断、治療への臨床応
用は大いに注目されている。われわれが作製し)こ抗メ
ラノーマ抗体ありラスはIgM抗体に属するため、抗体
それ自身で補体依存性傷害活性を示し、すでに述べたよ
うに、インビトロでの細胞傷害試験でメラノーマ細胞を
特異的に傷害する(第1図)。そこで、これらモノクロ
ーナル抗体を用いて、生体内における抗腫瘍効果を検討
した。
すなわち、C57BL/6マウスの背部皮下に同系マウ
ス由来のBl(iメラノーマを移植し、肉眼的に計測可
能になった時点で、尾静脈より抗体を注射しIIf瘍の
増殖に及ぼす影響をみることで、その抗腫瘍効果を調べ
た結果を第2図に示す。第2図は担癌動物における抗メ
ラノーマ抗体の特異的活性を示すもので、C57BL/
6マウス背部皮下に1≦ ×10  個の腫瘍細胞を移植し、腫瘍増殖後抗メラノ
ーマ抗体を1■/1回(↓)投与した。aはB16メラ
ノーマに及ぼす影響、bはEL−4リンフオーマに及ぼ
ず影響を示す。図中○−Oは抗体非投与群、・−・は抗
体投与群を示す。
以上の結果より、BIGメラノーマにター シHji著
な増殖抑制効果がみられたが、対照の同系マウス由来の
EL−4リンフオーマに影響を及はさなかった。このこ
とは、抗体単独投与によるlI!瘍特異的な抗腫瘍効果
を観察できた点において、モノクローナル抗体による腫
瘍治療の可能性を示したものといえる。
・メラノーマ特異抗原の解析 癌化に伴う細胞膜変化の分子レベルでの解析は、196
0年代後半から現在に至るまで広範に行われてきた。一
つは細胞膜表面の糖脂質の変化に由来するものて、アシ
アロGM+ 、GM2などの糖質不全に付随すると考え
られる前駆体M積に由来するマーカーの出現、あるいは
ポルスマン (Forssman)抗原のような新しい合成系の誘導
現象により、新しい糖脂質マーカーが出現することが解
明されてきた。もう一つの膜変化は糖蛋白質の変化に由
来するもので、線維芽細胞の悪性化に伴い消退するフィ
ブロネクチンのような蛋白質の変化と、癌化に伴い糖蛋
白糖鎖そのものが変化する現象に分けて考えることがで
きる。この糖ペプチドの変化は、WarrenとC11
ckによりはじめて記載されて以来、最も広範に研究さ
れており、一般の上皮癌も含めて種々の悪性化細胞に共
通してみられる変化のようである。しかし、これらの報
告はいずれも癌細胞と正常細胞を比較した場合の膜変化
であり、これらの変化が生体にとって1lffi瘍特異
的な抗原性を獲得しているか否かは別の問題である。こ
の点に関して本発明者らの発明したモノクローナル抗体
は腫瘍粕異抗原決定基の解析に需要な手段を提供する。
すなわち、メラノーマの細胞表面上にあり、これら二つ
の特異性の異なる抗体により認識される抗原決定基の性
状にyM鎮の関与があるか否かについて検耐した。
すなわち、標的細胞であるノラノーマをグルコンダーゼ
で処理し、細胞表面の糖鎖を切断したのち、M2S−2
あるいはM 259−0の特異性の異なる抗体を反応さ
せて抗原性の変化について検d・1シた。
その結果を表2に示す。M2S−2の標的細胞への結合
は、グルコシダーゼ処理によってはまったく影響されな
かったが、種族間共通抗原を認識するM2S9−0はグ
ルコシダーゼ処理によって816メラノーマに結合でき
なくなった。また、ヒ)−、ハムスター、のメラノーマ
をグルコシダーゼ処理したのち、標的細胞にした場合も
M2S9−0ばもはや反応しなくなった。このことば、
種属間共通のメラノーマ抗原の決定に糖鎖が関与してい
ることを強く示唆するものである。さらに、B16メラ
ノーマはノイラミニダーゼ単独で反応させ、糖鎖末端よ
りシアル酸だけを取り除くだけでその抗原性を失ってし
まう。したがって、動物種属間に共通して存在するメラ
ノーマ特異抗原は末端にシアル酸をもつ糖鎖によって構
成された抗原決定基であり、一方M56−2抗体が認識
するマウス特異的メラノーマ抗原は、糖鎖以外の蛋白部
分にあるものと名えられた。
さて、M2S−2抗体が反応するメラノーマ特異抗原は
蛋白質部分を認識するが、それを物理化学的に検索して
種族間共通抗原決定基との相関性を検耐した。すなわち
、B16メラノーマを3H−ロイシンで内部標識し、4
0時間後の細胞上tn中に放出されたノラノーマ抗原を
M2S9−0およびM2S−2の2種類の抗体で反応さ
せ、抗゛7ウス免疫グロブリンを結合させたS、オウレ
ウス(aureusを用いて沈降させた。沈降物を9%
ポリアクリルアミド勾配をもつ5DS−PAGEを用い
て解析した結果、特異性の異なる2種類の抗体は共に分
子131000の抗原分子を認識していることがわかっ
た。第3図はモノクローナル抗メラノーマ抗体によるS
DSポリアクリルアミ1.ゲル電気泳動を示す。B16
はメラノーマを3 H−ロイシンで内部標識し、40時
間後の培養上清中のノラノーマ抗原をIgM抗メラノー
マ抗体(M2S  2.  M 259−0)、IgM
ミラノーマ蛋白(CBPC−112)を用いて解析した
。そこで、これら二つの抗原決定基が同−分子上にある
か否かを調べるために、セフエンティアル プレシピテ
ーション (sequential  precipi
tation)の方法を用いて検索した。すなわち、3
11−ロイシンで標識した抗原を一方の抗メラノーマ抗
体で完全に吸収し、すでに反応しなくなった培養上清を
今度は特異性の異なる別の抗体で反応させて別の蛋白分
子が沈澱するか否かを調べた。その結)果いずれの抗体
を用いた場合でも、初回の沈澱物中には分子量3100
0の蛋白が証明されたにもかかわらず、その上清と初回
とは異なる抗体で反応させても、再び沈澱してくる蛋白
は見られなか−、た。
一方、対照として初回に抗体活性のないミエローマ蛋白
で吸収させ1.その後抗メラノーマ抗体と反応させるこ
とにより、31000の蛋白を検出することができた。
このことは特異性の異なる二つの抗体が同−分子上の二
つの抗原決定基を認識していることを示すものである。
したがって、二つの抗原決定基は3]000の分子量を
もつ糖蛋白質上に表現されており、マウス特異的メラノ
ーマ抗原は蛋白質部分によって構成されているのに対し
、動物種属間に共通して存在するメラノーマ抗原は、シ
アル酸が末端についた糖鎖部分で構成されていることを
示唆するものである。
実施例 実施例1゜ (1,1マウスへの抗原の感作 培養液RP’M l1640 (4%生胎児血清を含む
)中でlXl0  /rr+1!マウスメラノーマ細胞
に100μg/mβのマイトマイシンCを45分間37
°Cの条件下で反応させる。このマイトマイシンC処理
した1×10 個の816−メラノーマ細胞をC57B
L/6マウスの腹腔内に週1回の割合で投与、10週に
亘ってこの免疫をくり返す。さらに細胞融合3日前に再
び1×10 個のマイ]・マインンC処理B16−メラ
ノーマ細胞を静注する。さらに、3〜4日後に、マウス
より肺臓を取り出し、細胞をばらばらにし、RPM11
640細胞浮遊液を得る。
(2)ハイブリダイゼーション ミエローマ細胞P3U1  (Curr、Top。
Microbio 1.Immuno I、13i、l
 −7、1978)  lXl0  l囚のRP M 
I 1640浮遊ン夜と前記(1)により調製された肺
細胞lX109個の浮遊液(場合によっては両者ともに
1x108iBを用psでもよい。すなわち、ミエロー
マ細胞と肺細胞の混合比は1:10〜1;1のいずれて
もよい)を50「npの遠心管に入れ、室温で400x
g、10分間遠心する。上清を完全に除去し、3ド恒’
/L 1W内に入れる。ピペットの先端で細胞をゆ−9
くりかき混ぜながら、加温した50%ポリエチレングリ
コーノ1ノ(PEG)溶液の1mj!を、1分間かりて
ゆっくりと加えていく。さらに1分間、同しビー(/l
−でかき混ぜる。次に、加温したR P lvl I 
1640の2 rn p。
を、2分間かりてゆっくりとかきl昆ぜながら加える。
さらに、RPMl]640の7m72を2〜3分間かげ
て加える。室温で400xg、10分間遠心す伝上清を
除去して、RP M I 1640 + 10%F C
S IOmpを加え、軽くかき混ぜる。9G穴平底マイ
ク1コテストプレー1−に0.1mβずつ細胞浮遊液を
分注し、炭酸ガスふらん器内で培養する。
(3)スクリーニング 培養開始翌日に0.1m7!の■(Δ′1゛培fi ;
+′1.を加える。2.3,5.8.110後に、各穴
の士lhを半分吸引し、新鮮なI−I A T培養液を
Q、1m7!加える。
その後は、3〜4日ごとに、HT培養液で培地交換を行
う。
標的イ、lII胞には■BI6マウスメラノーマ細胞 
■ヒ1−メラノーマ細胞 ■C57BL/6山来EL−
4リンフオーマ細胞の3種を用いる。標的細胞5×10
5個と50μlのハイブリ1−マ培養上清(抗体を含む
)とを0°C150分間反応させる。この反応は96六
マイクロクイターブレー1−’(ダイ+チック社製)上
で行なう。細胞を遠心によって洗藤後、50p(!の1
2’;、でラヘルした抗マウス1g抗体(50000c
 p m /穴)を0”c1時間反応さ−Uる。よく洗
illしたのち、乾燥させ、ガンマ−カウンター(ダイ
ナボッI・社製)にて放射活性を測定する。
判定ば■に反応し、■、■の標的細胞に反応しなかった
抗体を一応マウスメラノーマ特異的抗体としくM562
抗体)、次のステップ−へ進む。■および■と反応する
が■と反応しないものは種属共通メラノーマ抗原を認識
する抗体(M259−0抗体)としてあつかう。■、■
、■いずれとも反応しないもの、およびいずれとも反応
したものは非特異抗体として除外した。
目的抗体産生細胞のクローニング 限界希釈法(l i m i L i n g  d 
i I u t i o n)が使われる。スクリーニ
ングで特異抗体産生ノ\イブリトーマ細胞が存在するウ
ェル(well)が判明したら限界希釈法によってクロ
ーン化を行なう。そのト祭には、30(固/ 20 m
 eの’IIN度になるように細胞を調整し、その0.
2rr+7!づつを96穴平底マイクロタイタープレー
トに播く。クローニング50後に0.]rnAのH△培
養液を加え、120後に半分の培地の交換をijう。そ
の後は3〜40ごとに培地交換を行なう。
M56 2抗体産生細胞の識別名をD2とし、M259
−0抗体産生細胞の識別名をD+oとした。
・抗体の精製 それぞれのハイフ′す1−−マix+oe+固・を(1
3ALB/CxC57BL/6)F+ マウス腹腔内に
投与し、抗体を含む腹水を採取した。この腹水1Orn
 Rを遠心分!ill後、透析チューブに入れ、0.0
01M IJン酸緩衝液(pH6,5)で48時間透析
した。この操作でモノクローナル抗体はすべて沈澱させ
ることができる。沈澱したモノクローナル抗体は少量の
3%Naα熔液に熔溶液せ、0.1 M IJン酸食塩
緩衝液−7,2で透析することによって可l容性の抗体
として取扱うことができる。この操作を2〜3度くり返
すことによって、95%以上の純度の・モノクローナル
抗体を得ることができる。M259−0及びM 56−
2抗体の免疫グロブリンクラスはIgMであり、しかも
ニーグロブリン (euglobulin)であった。
【図面の簡単な説明】
第1図はモノクローナル抗メラノーマ抗体(M259−
0)による細胞傷害試験結果を示す。 第2図は担癌動物における抗メラノーマ抗体の特異的活
性を示す。 第3図はモノクローナル抗メラノーマ抗体によるSDS
ポリアクリルアミドゲル電気泳動を示す。 特許出願人   谷 口   克 代理人 新井 力(ほか2名) 119 第  1  図 (%) 第2図 月tAyN1イt、nah 第 3 図 4TJL参巧

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 1316メラノーマに対する抗体を産生ずる細胞
    とミエローマ細胞とのハイブリドーマに産生さ一已た、
    哺乳類共通のメラノーマ抗原を認識するモノクローナル
    抗体。 2、 モノクローナル抗体がM259−0である特許請
    求の範囲第1項記載のモノクローナル抗体。 3、 816メラノーマに対する抗体を産生する細胞と
    ミエローマ細胞とのハイブリドーマに産生さ一ロた、8
    1Gメラノーマ細胞に対して特異的に反応するモノクロ
    ーナル抗体。 4、モノクローナル抗体がM56−2である特許請求の
    範囲第3項記載のモノクローナル抗体。
JP19298982A 1982-11-02 1982-11-02 モノクロ−ナル抗メラノ−マ抗体 Pending JPS5982317A (ja)

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JP (1) JPS5982317A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59112263A (ja) * 1982-11-30 1984-06-28 スロ−ン−ケツタリング・インステイテユ−ト・フオ−・キヤンサ−・リサ−チ メラノサイトおよび黒色腫に対する単クロ−ン抗体
JPS606198A (ja) * 1983-05-31 1985-01-12 マツクス−プランク−ゲゼルシヤフト・ツ−ル・フエルデルング・デル・ヴイツセンシヤフテン・エ−・フアウ 腫瘍抗原に向つて機能作用するモノクロン性抗体の収得法及び該抗体を含有する医薬
US5091072A (en) * 1987-06-18 1992-02-25 Maruzen Petrochemical Co., Ltd. Process for preparing pitches

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Title
INVASION METASTASIS=1981 *

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