JPS59822B2 - イロブンカイガゾウソウサキロクソウチニオケル カラ−モニタ−ソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カラー原画を光電走査し、その色分解画像を
再現記録する色分解画像走査記録に際し、色分解画像に
基いて再現されるカラー複製画の色を予め予知するため
のカラーモニター方法に関する。

色分解画像走査記録装置は、たとえば多色印刷のための
色分解印刷版を製版する製版用カラースキャナとして実
用されている。

これは周知の如く、カラー原画を微小光点で走査した光
線を、複数個の光路に分岐し、それぞれたとえば赤Ｒ、
緑Ｇ、青Ｂの色分解フィルターを介して光電変換素子に
入射させ、複数個の色分解画像信号を得、これらの信号
を、色計算回路及び階調修正回路等によつて演算処理し
、所望の色分解版記録信号として記録側に出力させるも
のである。かかるカラースキャナは、製版作業における
色分解手段としてきわめて優れた利点を有することは、
既に広く認識されているところである。

しかし、多色印刷物として複製される画像における色の
状態は、最終的な結果印刷物によらなければ、現実に視
認することができないという不便さが存在している。こ
の不便さは、カラースキャナに限られるものではなく、
写真的色分解手段においても同様に存在するが、いずれ
にしても、色分解の適否は最終印刷結果によらねば現実
に確認し得ない。

そのため、もし最終印刷物での結果が不良であれば、そ
の結果によつて、色分解作業の条件を修正してやりなお
さねばならない。しかし、色分解作業は、一連の製版工
程中の最初に行われることが多いため、色分解をやりな
おすことは、それ以後の各工程をほとんど全部反復する
結果となり、労力、資材の無、駄が非常に大きくなる。

また、色分解作業によつて得た分解ネガあるいは分解ポ
ジを点検して、結果画面の状態を予測し判定することも
行われているが、的確な判定を行うためには、相当の経
験を必要とし、しかも絶対的な判定は不可能である。本
発明は、カラースキャナを用いて色分解作業を行うに際
し、記録用信号を、カラーテレビジヨン用受像管（以下
カラーＣＲＴという。

）を使用したカラーモニター装置に人れて、複製カラー
画像の色に相似した画像をカラーＣＲＴに表示し、これ
を視認することによつて予め、かつ容易に色分解の適否
を判定できる手段を提供するものである。以下、図面に
基いて本発明を説明する。第１図は、色分解画像走査記
録装置におけるモニター装置の基本的構成を示すプロツ
ク図である。カラー原画１及び記録用フイルム２をそれ
ぞれ巻着した原画シリンダ３及び記録シリンダ４を、１
本の軸５に固着し、減速装置６を介してモーター７によ
り同期的に回動させる。原画シリンダ３側に走査ヘツド
８を、記録シリンダ４側に露光ヘツド９を、それぞれシ
リンダの軸線に平行に摺動可能な如く配設し、減速装置
６を介してモーター７により駆動される送りねじ１０に
より、連動的に移動させる。

図示しない光源により、微小光点でカラー原画１を照明
し、その光線を走査ヘツドに入射させ、赤Ｒ、緑Ｇ、青
Ｂの第１次色分解信号を発生させる。

これは公知のカラースキャナにおける手段と同一である
ので、詳細な説明を省略する。第１次色分解信号Ｒ，Ｇ
，Ｂは、一旦記憶装置１１に蓄積記憶された後、順次読
出して、色計算回路１２により、色修正等の必要な処理
を加えたイエロ−Ｙ１マゼンタＭ１シアンＣ１ブラツク
Ｋ等の画像信号となつて出力する。

この手段も、公知のカラースキヤナにおけるものに準ず
ればよいので、詳細な説明は省略する。また、色計算回
路１２の前段に、記憶装置１１を設ける理由と、その効
果については後述する。画像信号Ｙ，Ｍ，Ｃ，Ｋは、選
択スイツチ１３により所望の色分解版に応じたものが選
択され、増幅器１４を介して露光ヘツド９に人力し、記
録用フイルム２に複製画像を露光記録するのであるが、
本発明では、前記の如く、露光に先立つて複製多色画像
において再現されるべき色を、カラーＣＲＴに表示せし
めることを目的とするため、図示の如く、信号変換回路
１５、記憶装置１６、カラーＣＲＴｌ７等より構成され
るカラーモニター装置が使用される。

信号変換回路１５は、色計算回路１２からの画像信号Ｙ
，Ｍ，Ｃ，Ｋに基いて、これらの信号により多色印刷物
として複製される画像の色と等しい色を、カラーＣＲＴ
に表示するための色分解信号（以下、第２次色分解信号
という）Ｒ７，Ｇ７，Ｂ７を出力する。

４色の画像信号Ｙ，Ｍ，Ｃ，Ｋに基いて、第２次色分解
信号Ｒ７，Ｇ７，Ｂ７を得る手段については、既に本出
願人が特許出願した特願昭４７８４６３４号（特公昭５
４−３８５２１号）「カラー画像表示方法」の明細書に
おいて詳述したところであるので、それに準するものと
し説明を省略する。

第２次色分解信号Ｒ７Ｇ７Ｂ７は、次いで一旦記Ｊ５憶
装置１６に蓄積記憶された後、カラーＣＲＴｌ７の走査
に同期して読出され、カラーＣＲＴｌ７に再現カラー画
像を表示する。

この表示されたカラー画像は、上記説明より明らかな如
く、色計算回路１２により色修正を施された修正ずみ画
像信号により、記録再現されるべき多色印刷物の色と等
しい色を有している。したがつて、カラーＣＲＴｌ７の
画面の色の状態により、色修正の適否を即座に判定する
ことができる。色修正の結果が適良であれば、直ちに記
録シリンダ４と露光ヘツド９を駆動して、色分解画像を
露光記録すればよい。

また、カラーＣＲＴｌ７に表示された画像の色が不満足
である場合には、適良な再現色が得られる如く、色計算
回路１２の設定条件を調節することになるが、このとき
も、再現画像の色を現実にカラーＣＲＴｌ７に視認して
いるため、調節をきわめて容易に、かつ、的確に行うこ
とができる。次に、上述の装置に記憶装置１１及び１６
を設けた理由及び作用効果について説明する。

まず、走査ヘツド８からの色分解信号Ｒ，Ｇ，Ｂを一旦
記憶蓄積する記憶装置１１を設ける理由は、上述の如く
、カラーＣＲＴｌ７に再現画像を表示したとき、その色
が不満足であると、色計算回路１２の設定条件を調節す
るのであるが、その調節の結果画像が適良であるか否か
は、やはりカラーＣＲＴｌ７によつて確認できることが
望ましい〜 しかし、カラーＣＲＴｌ７制御用の記憶装置１６には、
前回の不満足な色の画像信号しか記憶されていない故、
もし記憶装置１１が存在しなければ、設定条件調節後の
画像をカラーＣＲＴｌ７に表示させるためには、再度カ
ラー原画１を走査して、色分解信号Ｒ，Ｇ，Ｂを出力し
、色計算回路１２、信号変換回路１５を通して、記憶装
置１６に記憶蓄積させなければならない。

しかし、現実のカラースキヤナにおいては、画面の走査
には通常数分ないし十数分を要する故、かかる方法は能
率が悪い。

また色計算回路１２の設定条件の調節によつて影響され
るのは出力側信号であつて、入力側の色分解信号Ｒ，Ｇ
，Ｂは全く同一であるから、１回の走査による色分解信
号を記憶装置１１に記憶蓄積させておき、必要に応じて
読出せばよいということになる。また、信号変換回路１
５からの第２次色分解信号Ｒ５，Ｇ５，Ｂ′を記憶蓄積
する記憶装置１６を設ける理由は、本実施例の如く、機
械的走査装置から出力する画像信号によつて、ＣＲＴ表
示装置に画像を表示させる場合、出力側と表示側の走査
速度が大幅に異なつているため、出力側からの画像信号
をそのままＣＲＴ装置に入力させることはできない。

したがつて、第２次色分解信号Ｒ５Ｇ７Ｂ′を一旦記憶
装置１６に記憶させ、カラーＣＲＴｌ７の走査速度に同
期させて読出すようにしたものである。これらの記憶装
置１１及び１６に、画像信号を書込み又は読出すための
同期信号は、上述装置においては原画走査に同期して発
生するタイミングパルス信号を使用している。

まず、原画シリンダ３と同軸又は同期的に１駆動される
ロータリーエンコーダ１８を設け、原画走査速度に比例
したパルス信号Ｓ１を発生させる。

パルス信号Ｓ１は、２個のタイミングパルス発生回路１
９及び２０に入力し、それぞれ目的に応じた周波数に変
換される。第１のタイミングパルス発生回路１９は、走
査ヘツド８からの色分解信号Ｒ，Ｇ，Ｂを記憶装置１１
に書込むためのタイミングパルスＳ２を発生する。

第２のタイミングパルス発生回路２０は、記憶装置１１
に記憶蓄積された信号を読出し、記憶装置１６に書込む
ためのタイミングパルスＳ３を発生する。

この場合、記憶装置１１から読出された信号は、色修正
回路１２及び信号変換回路１５における演算処理のため
、いくらか時間的遅れを生じて記憶装置１６に到達する
故、第２のタイミングパルス発生回路２０からの信号Ｓ
３を遅延回路２１に入れて、上記の遅れ時間に一致する
如く遅延したタイミングパルス信号Ｓへとして、記憶装
置１６に入力させ、これに合わせて第２次色分解信号Ｒ
５，Ｇ７，Ｂ７を書きこむ。第３のタイミングパルス発
生回路２２は、記憶装置１６に記憶蓄積された第２次色
分解信号Ｒ７，Ｇ７，Ｂ７を、カラーＣＲＴｌ７の走査
速度に合わせて読出すためのタイミングパルスＳ４を発
生し、カラーＣＲＴｌ７に色修正ずみの画像を表示させ
る。

したがつて、このタイミングパルスＳ４は原画走査に同
期させる必要はなく、カラーＣＲＴｌ７の走査に同期す
る特定周波数のパルスを発生させればよい。なお、Ｓ５
は位相ずれによる再現画像の乱れを防ぐための位相同期
信号である。上述の装置は、記録画像の形状及び色に相
似の再現画像をカラーＣＲＴに表示できる故に、きわめ
て優れた効果を有するが、所要の全画面についてその色
分解信号を記憶装置１１及び１６に記憶させるため、記
憶装置の容量の大きいものを設ける必要がある。しかし
、実作業において、カラー画像の全画面にわたつて再現
色を確認することは、必ずしも必要ではなく、カラー原
画の一部分について色再現状態を確認すれば、色計算回
路の設定条件の調節は充分に行うことができる。たとえ
ば、第２図に示す如く、カラー原画Ａの一部を線Ｌに沿
つて１回だけ走査し、その色分解信号により、第３図の
如く、カラーＣＲＴにカラーバ一として再現色を表示す
るようにすれば、記憶装置は１走査線に対応するだけの
容量を有すれば足りる。

また線Ｌは、カラー原画中で主要な色の部分を走査する
ように走査位置を選定すれば、カラーモニターとしての
機能を充分に果しうることになる。第４図は、本発明は
、かかる意図の下になされたもので、第４図は、その実
施のためのプロツク図の一例を示し、カラースキヤナの
機械的構成を示す１〜１０及び１８は、第１図示の装置
と同様である。

本実施例においては、まずカラー原画１の中で適当な部
分を選択し、その部分を走査するように走査へツド８の
位置を決める。

選択する部分は、上述の如く、カラー原画中の主要色を
含む部分とすればよい。そして原画シリンダ３を１回転
させて、走査ヘツド８から１走査線分の第１次色分解信
号Ｒ，Ｇ，Ｂを出力させ、これを切換スイツチ２３を介
して、ロータリーエンコーダ１８からタイミングパルス
発生回路２９を介して発生するタイミングパルスＳ６に
合わせて記憶装置２４に入力させ、記憶蓄積させる。次
に、記憶装置２４に蓄積した１走査線分の第１次色分解
信号ＲＧＢをタイミングパルス発ツラ生装置３０からの
パルスに合わせて読みだし、スイツチ２５を介して色計
算回路２６に人れ、画像信号Ｙ，Ｍ，Ｃ，Ｋを得、さら
に信号変換回路２７で第２次色分解信号Ｒ′，Ｇ７，Ｂ
７とし、これを記憶装置２４に、タイミングパルス発生
回路３０からのタイミングパルスＳ７に合わせて記憶さ
せる。

すなわち、先に記憶させた第１次色分解信号Ｒ，Ｇ，Ｂ
を順次読みだして、第２次色分解信号Ｒ／ Ｇ／ Ｂ′
に入れかえる。ｊラ 記憶された第２次色分解信号Ｒ′，Ｇ／，Ｂ′を、タイ
ミングパルス発生回路３１からのパルスＳ８に合わせて
読みだし、カラーＣＲＴ２８に所望のカラーバ一画像を
表示させる。

Ｓ９は同期信号である。満足な色修正結果が得られたら
、スイツチ２３，２５を切換えて、一般のスキャナと同
様に色分解画像を記録する。

本発明によると、カラースキャナの１走査量だけの色分
解信号を記憶すればよい故、記憶装置の容量が小さいも
のでよく、また表示画像は、第３図に示す如く、色修正
結果を判定するために実用上充分なものである。

なお必要により、線Ｌを２本以上設定して、２回以上走
査し、カラーＣＲＴに、走査線毎に対応する複数のカラ
ーバ一を区分して表示させることもある。

以上説明した如く、本発明は、製版用カラースキャナ等
の色分解画像走査記録装置において、再現記録されるべ
き結果多色画像の色を、実際に露光記録する以前に、カ
ラーＣＲＴに表示し、色修正効果の適否を容易かつ確実
に判断できる簡単な手段を提供するものであつて、実作
業上きわめて有用である。

上記説明は、本発明を円筒走査型カラースキヤナに適用
した実施例について記載したが、このほか、実質的にカ
ラースキャナと同種の装置、たとえぱカラーフアクシミ
リ装置等にも適用できることは云うまでもない。

また走査手段も、円筒走査に限らず、平面往復走査式等
、各種の型式に適用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、色分解画像走査記録装置におけるモニター装
置の基本的構成を示すプロツク図である。 第２図は、カラー原画と、その一部を走査する線を示す
。第３図は、第２図に示すカラー原画を上記線に沿つて
走査し、その色分解信号により、カラーＣＲＴにカラー
バ一として再現色を表示した状態を示す。第４図は、第
２図の要領で走査したものを、本発明によりカラーＣＲ
Ｔにカラーバ一として再現色を表示するようにしたプロ
ツク図の一例である。１・・・・・・カラー原画、２・
・・・・・記録用フイルム、３・・・・・・原画シリン
ダ、４・・・・・・記録シリンダ、６・・・・・・減速
機、７・・・・・・モーター ８・・・・・・走査ヘツ
ド、９・・・・・・露光ヘツド、１１・・・・・・記憶
装置、１２・・・・・・色計算回路、１３・・・・・・
切換スィツチ、１４・・・・・・増幅器、１５・・・・
・・信号変換回路、１６・・・・・・記憶装置、１７・
・・・・・カラーＣＲＴ、１８・・・・・・ロータリー
エンコーダ、１９，２０，２２・・・・・・タイミング
パルス発生回路、２１・・・・・・遅延回路、２３，２
５・・・・・・切換スイツチ、２４・・・・・・記憶装
置、２６・・・・・・色計算回路、２７・・・・・・信
号変換回路、２８・・・・・・カラーＣＲＴ、２９，３
０，３１・・・・・・汐イミングパルス発生回路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ カラー原画中の主要色を含む部分のみを選択して、
   該部分を交差する方向に光電走査する過程と、前記光電
   走査した第１次色分解信号を、原画の光電走査と同期し
   て発生させられるタイミングパルスに合わせて記憶蓄積
   させる過程と、前記記憶蓄積されている第１次色分解信
   号を、所定のタイミングパルスに合わせて読み出して色
   計算回路に入れ、各色毎の画像信号を得る過程と、前記
   各色毎の画像信号を信号変換回路に入れて、第２次色分
   解信号を得る過程と、第２次色分解信号を記憶蓄積する
   過程と、該記憶蓄積されている第２次色分解信号を、カ
   ラーＣＲＴの走査と同期して読み出して、カラーＣＲＴ
   に、カラーバー状のモニター用画像として表示させる過
   程 とよりなることを特徴とする色分解画像走査記録に先立
   つカラーモニター方法。