JPS6235318B2

JPS6235318B2 -

Info

Publication number: JPS6235318B2
Application number: JP9455179A
Authority: JP
Inventors: Toshiji Fujita; Senhiko Yamada
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1979-07-25
Filing date: 1979-07-25
Publication date: 1987-07-31
Also published as: JPS568141A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、製版装置、特にカラーテレビジヨン
画像の印刷版をつくるカラーテレビジヨン画像製
版装置に関するものである。

テレビジヨンのプログラム内容が拡大され、テ
レビジヨン画像の中から所望の画像を写真または
印刷等に記録し、大量複製する必要性が生じてい
る。従来、テレビジヨン画像を印刷により大量複
製する場合、テレビジヨン画像を例えばスチール
カメラにより撮影し、カラー写真に仕上げ、この
カラー写真を製版機にかけて印刷版を作成し、こ
の印刷版によりテレビジヨン画像の大量複製がお
こなわれる。しかしながら、カラーブラウン管に
映し出されるテレビジヨン画像の色温度は、通常
9000〓程度であり、且つ、赤（Ｒ）、緑(G)、青(B)
の３種類の螢光体を発光させたものであるので、
肉眼には良く見えても、写真乳剤の感度分布と一
致しないため、ブラウン管面に映し出されたテレ
ビジヨン画像の、カラー写真撮影による、単なる
色温度の変換だけでは満足なカラー写真は得られ
ない。また、テレビジヨン画像は、画面の大小に
関係なく、525本の走査線により構成されてお
り、一般に扱われている画像の中でも解像力が悪
い方である。その上、カラー写真にしてから再度
製版しなければならないため、実際に印刷された
テレビジヨン画像は、解像力、色相、階調性等に
おいて、かなり劣下したものとなる。

本発明は、テレビジヨン画像の解像力、色相、
階調性等を劣下させることのないテレビジヨン画
像の印刷用製版装置を提供することを目的とす
る。

本発明は、テレビジヨン映像信号を記録したビ
デオテープレコーダ（VTR）から、所望の１フ
レームに対応する映像信号を読出し、この信号を
３原色信号に変換し、３原色信号をカラースキヤ
ナー等の電子製版装置に供給することにより、色
分解版等を作製するテレビジヨン画像製版装置に
関するものであり、必要な１フレームの画像を選
択抜き出し、その画像を直接印刷版に仕上げるも
のである。

従つて、本発明は、一旦カラー写真に仕上げる
という途中の工程を省き、テレビジヨン画像が本
来持つている解像力、色相、階調性等を劣下する
ことなく、その画像を直接印刷版に製版するもの
であり、その特徴とするところは、フレームメモ
リーに記憶された所望の１フレームの信号を読出
してフレーム画像を得る場合に、フレーム信号か
ら得る方法と、偶数または奇数のフイールド信号
から得る方法とのいずれをも回路の切換により用
いられることにある。

本発明の基本的な構成を第１図について説明す
ると、１秒間に30フレームの速さで映されてゆく
テレビジヨン画像の中から所望の１フレームの画
像を選択するためにVTR１１が必要である。

VTR１１は高品質の画像を得るためには、１
インチ型または２インチ型業務用で、フレーム選
択をすることから、スロー再生及び静止再生の機
能をもつたものが好ましい。VTR１１には、画
像を収録する場合、フレームナンバーを同時に収
録するためフレームナンバー発生器１３が結合さ
れている。収録された画像はリアルタイムモニタ
ーテレビ１５を用いて再生し、画像を選択する。
選択された１フレームの画像は、再生中のVTR
１１から読出しフレームナンバー指示器１４の指
示に従い、リアルタイムでフレームメモリー１２
へ転送され、記憶指示器１６の指示に従い記憶さ
れる。同期信号発生回路１７は、VTR１１を正
しく再生するために必要であるが、一方選択され
た１フレームを正しくフレームメモリー１２に転
送し、記憶するための基準信号を記憶指示器に送
る。

１フレームの画像を記憶するためのフレームメ
モリー１２としては、アナログ型の磁気デイスク
メモリー、デジタル型のソリツドステートメモリ
ー等のいずれでもよいが、磁気デイスクメモリー
が使用される場合には、第２図に示すような配置
に映像信号が記憶される。１フレームのテレビジ
ヨン画像は525本の走査線で構成されており、説
明のため１〜525の番号を付した。画像は奇数フ
イールドと偶数フイールドとから成り、奇数フイ
ールドは走査線21〜263で構成され、偶数フイー
ルドは走査線283〜525で構成される。また、１フ
レームの画像に対して、１〜20及び263〜283の垂
直ブランキング期間があり、その中に垂直同期を
有している。さらに、１本１本の信号線の間にも
水平ブランキング期間を有し、その中に水平同期
信号を有している。磁気デイスクメモリーはその
読出しにおいては、図示の矢印の方向に定速度で
回転しており、１本の走査線の読出し時間がＨ秒
である。

フレームメモリー１２からの映像信号の読出し
は、読出し指示器１９がロジツク回路２０から供
給されるゲート信号を受けて、読出し指示をする
ことによつて行なわれる。ロジツク回路２０から
のゲート信号はスキヤナー３４の露光シリンダー
の回転に同期したパルスが同期回路３５からロジ
ツク回路２０に送られることによつて発生され
る。フレームメモリー１２からの読出しは、スキ
ヤナー３４の露光シリンダーの回転に同期してス
ローで行なわれ、読出された画像はスローモニタ
ーテレビ１８で再生することが出来る。

１フレームのテレビジヨン画像は周知のように
奇数フイールドと偶数フイールドの走査線から構
成され、飛越走査を行なつている。本発明の特徴
とするところは既に記したように、１フレームの
走査線信号を読出してフレーム画像を得る場合
に、フレーム信号から得る方法と、偶数または奇
数のフイールド信号から得る方法とが出来ること
である。フレーム信号から得る方法とは、第３図
に示すように、フレームメモリー１２から、走査
線283，21，284，22，……，524，262，525，263
の順に信号が読出されて１画像が形成されるよう
にすることであり、偶数または奇数のフイールド
信号から得る方法とは、フレームメモリー１２か
ら偶数または奇数のフイールド信号のみが読出さ
れ、例えば偶数信号が読出される場合は第４図に
示すように、走査線283，284，……，524，525の
順に信号が読出され、それぞれの信号の間には平
均化された信号（283＋284）／２，（284＋
285）／２，……，（524＋525）／２が補間されて
１画像が形成されるようにすることである。それ
ぞれの方法を第１図について説明すると、フレー
ム信号から得る場合は、切換スイツチ２２，２
３，２４をフレーム側に切換えると、読出し指示
器１９はスイツチ回路２１を制御して、フレーム
メモリー１２からフレーム信号の順に信号が読出
されて、1Hメモリー３１に記憶される。第５図
ａ及びｂにこの場合の、フレームメモリー１２か
ら読出された信号及び1Hメモリーに記憶される
信号の時間的関係をそれぞれ示す。第５図ａ，ｂ
において、Ａはスキヤナー３４の露光シリンダー
の１回転に要する時間であつて、Ａ＝263H秒
で、Ｗはフレームメモリーから読出される1Hの
信号の読出しに要する時間であつて、Ｗ＝Ｈ秒で
ある。

偶数または奇数のフイールド信号から得る場合
は、切換スイツチ２２，２３，２４をフイールド
側に切換えると、読出し指示器１９はスイツチ回
路２１を制御して、フレームメモリー１２から偶
数または奇数のいずれかのフイールド信号が読出
される。読出された信号は信号分配器２５で分配
され、2A遅延回路２７に送られた信号は2A秒遅
延されてから、信号合成器２８で、遅延を受けな
い信号と合成されて平均化回路３０に送られる。
Ａ遅延回路２６に送られた信号はＡ秒遅延されて
から、信号合成器２９で、平均化回路３０から送
られて来た信号と合成されて、1Hメモリー３１
に記憶される。第６図ａ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅに偶数
フイールド信号を利用する場合の、フレームメモ
リー１２から読出された信号、Ａ秒遅延を受けた
信号、2A秒遅延を受けた信号、平均化された信
号、1Hメモリーに記憶される信号をそれぞれ示
す。

1Hメモリーの記憶及び読出しは、ロジツク回
路２０からゲート信号を供給された記憶／読出し
指示器３２の指示によりなされる。読出しの場合
は、使用するスキヤナーから製版方法がきまり、
後述するように読出し時間Ｒが記憶／読出し指示
器３２に設定される。

1Hメモリー３１から読出されてNTSCデコー
ダー３３に供給された信号は、印刷用の信号とす
るためNTSCデコーダー３３によつて色分解され
てスキヤナー３４に入力する。本発明に使用され
るスキヤナーの露光シリンダー３６におけるフイ
ルム３７，３８，３９，４０の配置例を第７図に
示す。印刷用Ｙ（黄）、Ｍ（マジンタ）、Ｃ（シア
ン）、BK（黒）版に仕上げるためにフイルムは４
枚配置してあり、露光シリンダー３６の回転方向
からきまる露光方向とテレビジヨンの走査線の方
向とは同一である。第７図においてｄは露光シリ
ンダーの直径、ｙはフイルム上の走査線の長さ、
ｘはフイルム上のテレビジヨン画像の縦方向の長
さである。従つて、露光ドラムの周長Ｌはπｄmm
となり、1Hメモリー３１から信号読出しに要す
る時間Ｒはｙ／Ｌ＝Ｒ／Ａの関係からＲ＝（ｙ／
Ｌ）Ａ秒となる。第５図ｃ及び第６図ｆに読出し
信号の時間的関係を示す。具体的な実施例とし
て、回転数10回転／秒、送り速度500線／インチ
で走査する、露光シリンダーの周長300mmのスキ
ヤナーを使用する場合、テレビジヨン画像525本
の走査線を露光シリンダーの走査と１：１で対応
させると、製版寸法は縦27mm×横36mmとなる。こ
れらの値から具体的数字を計算すると、Ａ＝100ミリ秒＝263H 故にＨ＝380.2マイクロ秒Ｗ＝Ｈ＝380.2マイクロ秒Ｒ＝（ｙ／Ｌ）Ａ＝36×100／300＝12ミリ秒となる。読出しに要する時間ＲはＯ＜Ｒ＜Ａ−Ｗ
でなければならないが、この関係は勿論満足され
ている。

本発明は以上のように構成されて、テレビジヨ
ン画像を電気信号のまま製版スキヤナーに送り、
直接フイルムに露光するものであるから、在来の
方式による、テレビジヨン画像を写真機でカラー
写真にとり、そのカラー写真を製版するものに比
較して、解像力、階調性、色相の劣下がない。ま
た、製版スキヤナーの回転に伴い、これに合わせ
て信号の読出しを制御し、同期をとるため、既存
のスキヤナーをそのまま用いることが出来る。さ
らに、画像の内容、性質や必要性に応じて525本
の走査線の全部を利用することも、偶数または奇
数フイールドの走査線のみを利用して、その間は
平均値補間という回路による操作で補う方法も行
なう方法も出来、極めて有効な発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の基本構成のブロツク図、第２
図は本発明の１実施例の磁気デイスクメモリーに
記憶された映像信号の配置図、第３図はフレーム
信号からフレーム画像を得る場合を説明するため
の、テレビジヨン画像の走査線の配列図、第４図
はフイールド信号からフレーム画像を得る場合を
説明するための、読出される走査線と平均値補間
された信号との配列図、第５図はフレーム信号か
らフレーム画像を得る場合の、(a)フレームメモリ
ーから読出された信号、(b)1Hメモリー記憶信
号、(c)1Hメモリー読出し信号、の時間的関係を
示す図、第６図はフイールド信号からフレーム画
像を得る場合の、(a)フレームメモリーから読出さ
れた信号、(b)Ａ秒遅延した信号、(c)2A秒遅延し
た信号、(d)平均化された信号、(e)1Hメモリー記
憶信号、(f)1Hメモリー読出し信号の時間的関係
を示す図、第７図は本発明の１実施例のスキヤナ
ーの露光シリンダーにおけるフイルムの配置例を
示す図である。１１……VTR、１２……フレームメモリー、
１３……フレームナンバー発生器、１４……読出
しフレームナンバー指示器、１５……リアルタイ
ムモニターテレビ、１６……記憶指示器、１７…
…同期信号発生回路、１８……スローモニターテ
レビ、１９……読出し指示器、２０……ロジツク
回路、２１……スイツチ回路、２２，２３，２４
……切換スイツチ、２５……信号分配器、２６…
…Ａ遅延回路、２７……２Ａ遅延回路、２８，２
９……信号合成器、３０……平均化回路、３１…
…1Hメモリー、３２……記憶／読出し指示器、
３３……NTSCデコーダー、３４……スキヤナ
ー、３５……同期回路、３６……露光シリンダ
ー、３７，３８，３９，４０……フイルム。

Claims

【特許請求の範囲】

１１フレームのカラーテレビジヨン映像信号を
記憶するフレーム映像信号記憶装置と、このフレ
ーム映像信号記憶装置から信号を読出してメモリ
ーに記憶させる手段と、スキヤナーの走査速度に
同期して該メモリーに記憶された信号を読出し色
分解して該スキヤナーに入力する手段と、色分解
された信号からＹ，Ｍ，Ｃ，BKの分解版を作る
該スキヤナーとから構成され、該フレーム映像信
号記憶装置から信号を読出してメモリーに記憶さ
せる手段において、フレーム画像を構成する走査
線のならび順に映像信号を読出してメモリーに記
憶させる方法と、偶数または奇数のフイールド画
像のうち一方のフイールド画像を構成する走査線
の映像信号のみを読出し、かつ他方のフイールド
画像の走査線の映像信号は、上記一方のフイール
ド画像のそれぞれとなり合う走査線の平均値の信
号で補間してメモリーに記憶させる方法とのいず
れをも実施し得ることを特徴とするテレビジヨン
画像製版装置。