JPS598156B2 - 交流可変速電動機装置 - Google Patents
交流可変速電動機装置Info
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- JPS598156B2 JPS598156B2 JP51115641A JP11564176A JPS598156B2 JP S598156 B2 JPS598156 B2 JP S598156B2 JP 51115641 A JP51115641 A JP 51115641A JP 11564176 A JP11564176 A JP 11564176A JP S598156 B2 JPS598156 B2 JP S598156B2
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- circuit
- speed
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- synchronous
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は同期電動機の可変速駆動装置において、急激な
負荷変動に対して電機子電流の変化により電動機端子電
圧が上昇することを抑制するようにした交流可変速電動
機装置に関する。
負荷変動に対して電機子電流の変化により電動機端子電
圧が上昇することを抑制するようにした交流可変速電動
機装置に関する。
同期機を用いた交流可変速電動機は入力電流の波形によ
り大別して方形波駆動方式と正弦波駆動方式に2分され
ると考えられる。
り大別して方形波駆動方式と正弦波駆動方式に2分され
ると考えられる。
従来の交流可変速電動機装置は前者の方形波駆動方式が
大部分であり、その構成としては速度と負荷状態により
界磁電流を可変できるようにした同期電動機と、この電
動機の実速度信号と速度指令信号との偏差により電流指
令信号を変化させこれを実電流値との比較によりサイリ
スタ素子の点弧位相を決定して前記同期電動機を可変速
制御するサイリスタ変換装置とを組合せるようにしてい
る。
大部分であり、その構成としては速度と負荷状態により
界磁電流を可変できるようにした同期電動機と、この電
動機の実速度信号と速度指令信号との偏差により電流指
令信号を変化させこれを実電流値との比較によりサイリ
スタ素子の点弧位相を決定して前記同期電動機を可変速
制御するサイリスタ変換装置とを組合せるようにしてい
る。
しかし、このような可変速電動機装置においては、設定
転流進み角や転流重なり角の関係で過負荷耐量や急激な
負荷変動に対する対策はあまりとられておらず、たとえ
ば鉄鋼圧延用のシステムとして使用する場合において、
特に急激な負荷変動時、すなわち重負荷から軽負荷へ移
る場合には電機子電流の急変と界磁の応答速度との関連
により電動機端子電圧が過電圧となるため、電動機定格
や変換装置定格をあらかじめ余裕をとつて設計している
例が多い。これは従来の無整流子電動機においては電動
機界磁磁極の位置と電流位相の関係を一定としているた
めである。他方、正弦波駆動方式の場合においても過負
荷や急激な負荷変動に対する対策はあまりとられていな
いのが現状である。
転流進み角や転流重なり角の関係で過負荷耐量や急激な
負荷変動に対する対策はあまりとられておらず、たとえ
ば鉄鋼圧延用のシステムとして使用する場合において、
特に急激な負荷変動時、すなわち重負荷から軽負荷へ移
る場合には電機子電流の急変と界磁の応答速度との関連
により電動機端子電圧が過電圧となるため、電動機定格
や変換装置定格をあらかじめ余裕をとつて設計している
例が多い。これは従来の無整流子電動機においては電動
機界磁磁極の位置と電流位相の関係を一定としているた
めである。他方、正弦波駆動方式の場合においても過負
荷や急激な負荷変動に対する対策はあまりとられていな
いのが現状である。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的は負荷急変による電動機端子電圧の上昇を防止で
き且つ変換装置の過電圧に対する設計裕度を小さくし、
もつてコストダウンを図ることができる交流可変速電動
機装置を提供しようとするものである。
の目的は負荷急変による電動機端子電圧の上昇を防止で
き且つ変換装置の過電圧に対する設計裕度を小さくし、
もつてコストダウンを図ることができる交流可変速電動
機装置を提供しようとするものである。
以下図面を参照して本発明の一実施例を説明する。
第1図は交流可変速電動機装置の代表的なシステム構成
を示すものである。すなわち、第1図において、1は3
相入力、3相出力の正弦波出力サイクロコンバータ(周
波数変換器)で、その入力端子を変圧器2を介して図示
しない交流電源に接続し、その出力端子を中性点つき同
機電動機3の入力端子に接続する。このサイクロコンバ
ータ1は出力1相あたりの構成として6アームのブリツ
ジを2個並列接続したもの、十字結線としたものあるい
はブリツジ4個をH接続したものなどである。また、4
は図示しない交流電源に変圧器5を介して接続された界
磁電流用変換器で、この変換器4は同期電動機3の界磁
巻線に界磁電流を供結するものである。6および7は同
期電動機3に直結されたセルシンおよびタコエネレータ
で、セルシン6は界磁磁極の位置を検出するものであり
、またタコジェネレータ7は回転速度を検出するもので
ある。
を示すものである。すなわち、第1図において、1は3
相入力、3相出力の正弦波出力サイクロコンバータ(周
波数変換器)で、その入力端子を変圧器2を介して図示
しない交流電源に接続し、その出力端子を中性点つき同
機電動機3の入力端子に接続する。このサイクロコンバ
ータ1は出力1相あたりの構成として6アームのブリツ
ジを2個並列接続したもの、十字結線としたものあるい
はブリツジ4個をH接続したものなどである。また、4
は図示しない交流電源に変圧器5を介して接続された界
磁電流用変換器で、この変換器4は同期電動機3の界磁
巻線に界磁電流を供結するものである。6および7は同
期電動機3に直結されたセルシンおよびタコエネレータ
で、セルシン6は界磁磁極の位置を検出するものであり
、またタコジェネレータ7は回転速度を検出するもので
ある。
一方、速度制御系は電機子電流制御系と界磁電流制御系
の2系統に大別されるが、まず電機子電流制御系につい
て述べる。
の2系統に大別されるが、まず電機子電流制御系につい
て述べる。
タコジェネレータ7により検出された速度検出信号を速
度基準信号と共に比較器8に加えて比較し、その差を速
度偏差として比例積分回路からなる速度制御回路9に加
え、その出力を詳細を後述する電機子電流基準回路10
に加える。またセルシン6により検出された界磁磁極の
位置検出信号を同期整流回路11に加えて回転子位置に
対応した波高値一定の正弦波信号を得、これを電機子電
流基準回路10に与える。上記電機子電流基準回路10
は第2図に示すように、同期整流信号の位相をある一定
の角度θ。0シフトした信号を作る力率制御回路12、
この力率制御回路12で位相シフトされた波高値一定の
信号と速度制御信号とを乗算する乗算回路13、速度制
御信号を微分する微分回路14、この微分回路14の微
分出力を波形整形する波形整形回路15、この波形整形
回路15で波形整形された微分出力と前記同期整流信号
をシフト回路16により90力進ませた信号とを乗算す
る乗算回路17、前記波形整形回路15で波形整形され
た微分出力を否定回路18により反転した信号と前記乗
算回路13の出力信号とを乗算する乗算回路19および
これら乗算回路17,19の出力信号をアナログ的に加
算するアナログ加算回路20から構成されている。
度基準信号と共に比較器8に加えて比較し、その差を速
度偏差として比例積分回路からなる速度制御回路9に加
え、その出力を詳細を後述する電機子電流基準回路10
に加える。またセルシン6により検出された界磁磁極の
位置検出信号を同期整流回路11に加えて回転子位置に
対応した波高値一定の正弦波信号を得、これを電機子電
流基準回路10に与える。上記電機子電流基準回路10
は第2図に示すように、同期整流信号の位相をある一定
の角度θ。0シフトした信号を作る力率制御回路12、
この力率制御回路12で位相シフトされた波高値一定の
信号と速度制御信号とを乗算する乗算回路13、速度制
御信号を微分する微分回路14、この微分回路14の微
分出力を波形整形する波形整形回路15、この波形整形
回路15で波形整形された微分出力と前記同期整流信号
をシフト回路16により90力進ませた信号とを乗算す
る乗算回路17、前記波形整形回路15で波形整形され
た微分出力を否定回路18により反転した信号と前記乗
算回路13の出力信号とを乗算する乗算回路19および
これら乗算回路17,19の出力信号をアナログ的に加
算するアナログ加算回路20から構成されている。
このような構成の電機子電流基準回路10より得られる
電流基準信号とサイクロコンバータ1の入力電流を整流
回路21を通して取り出した電流値とを比較回路22に
より比較し、その偏差出力をα制御回路23に加える。
電流基準信号とサイクロコンバータ1の入力電流を整流
回路21を通して取り出した電流値とを比較回路22に
より比較し、その偏差出力をα制御回路23に加える。
このα制御回路23は比較回路22からの偏差出力によ
りサイクロコンバータ1のサイリスタ素子の点弧位相角
を制御するものである。次に、界磁電流制御系について
述べるに、24は比較回路8からの速度偏差信号とタコ
ジェネレータ7からの速度検出信号が加えられる界磁電
流制御回路で、この界磁電流制御回路24は速度偏差と
速度とから界磁電流基準を設定するものである。
りサイクロコンバータ1のサイリスタ素子の点弧位相角
を制御するものである。次に、界磁電流制御系について
述べるに、24は比較回路8からの速度偏差信号とタコ
ジェネレータ7からの速度検出信号が加えられる界磁電
流制御回路で、この界磁電流制御回路24は速度偏差と
速度とから界磁電流基準を設定するものである。
この界磁電流制御回路24で設定された界磁電流基準値
と界磁電流用変換器4の入力電流を整流回路25を通し
て取り出された電流値とを比較回路26により比較し、
その偏差出力をα制御回路27に加える。このα制御回
路27は比較回路26からの偏差出力により界磁電流用
変換器4の点弧位相角を制御するものである。次に上記
のように構成された交流可変速電動機装置の作用につい
て述べる。
と界磁電流用変換器4の入力電流を整流回路25を通し
て取り出された電流値とを比較回路26により比較し、
その偏差出力をα制御回路27に加える。このα制御回
路27は比較回路26からの偏差出力により界磁電流用
変換器4の点弧位相角を制御するものである。次に上記
のように構成された交流可変速電動機装置の作用につい
て述べる。
今、同期電動機3が定常負荷状態で運転されているもの
とすれば、この時の速度偏差信号はタコジェネレータ7
により検出された速度検出信号が速度基準に近い値とな
つているので小さく、速度制御回路9ではその小さな速
度偏差信号を比例積分して電機子電流基準回路10に与
えている。また同期整流回路11にはセルシン6により
検出された界磁磁極の位置検出信号が加えられており、
この同期整流回路11ではその位置検出信号を同期整流
して波高値一定の正弦波信号を電機子電流基準回路10
に与えている。電機子電流基準回路10では、これら速
度制御回路9および同期整流回路11から与えられる信
号をもとに次のような信号処理がなされて電機子基準電
流が出力される。すなわち、定常負荷時においては、同
期電動機3の速度は略一定なので、その時の速度制御回
路9から出力される速度制御信号は一定の値となつて微
分回路14に加わる。したがつて、このときの微分回路
14の出力ば0”なので、波形整形回路15の出力も゛
0゛となつて乗算回路17に加わると共に乗算回路19
には否定回路18により反転されだ丁゛出力が加わつて
いる。
とすれば、この時の速度偏差信号はタコジェネレータ7
により検出された速度検出信号が速度基準に近い値とな
つているので小さく、速度制御回路9ではその小さな速
度偏差信号を比例積分して電機子電流基準回路10に与
えている。また同期整流回路11にはセルシン6により
検出された界磁磁極の位置検出信号が加えられており、
この同期整流回路11ではその位置検出信号を同期整流
して波高値一定の正弦波信号を電機子電流基準回路10
に与えている。電機子電流基準回路10では、これら速
度制御回路9および同期整流回路11から与えられる信
号をもとに次のような信号処理がなされて電機子基準電
流が出力される。すなわち、定常負荷時においては、同
期電動機3の速度は略一定なので、その時の速度制御回
路9から出力される速度制御信号は一定の値となつて微
分回路14に加わる。したがつて、このときの微分回路
14の出力ば0”なので、波形整形回路15の出力も゛
0゛となつて乗算回路17に加わると共に乗算回路19
には否定回路18により反転されだ丁゛出力が加わつて
いる。
一方、同期整流回路11から得られる波高値一定の正弦
波信号は力率制御回路12により位相をある一定の角度
シフトした信号を作り、この信号を乗算回路13により
前記速度制御信号と乗算し、さらにその出力を乗算回路
19により前記否定回路18の出力゛1”と乗算してア
ナログ加算回路20に加わる。この場合、同期整流信号
は90路シフト回路16に加わつて900シフトされた
信号が得られるが、この信号は前記乗算回路17により
波形整形回路15の゛O”出力と乗算されるため、この
乗算回路17の出力ば0゛となつている。従つて、定常
負荷時においては、同期整流信号が力率制御回路12に
よりある一定の角度θ。
波信号は力率制御回路12により位相をある一定の角度
シフトした信号を作り、この信号を乗算回路13により
前記速度制御信号と乗算し、さらにその出力を乗算回路
19により前記否定回路18の出力゛1”と乗算してア
ナログ加算回路20に加わる。この場合、同期整流信号
は90路シフト回路16に加わつて900シフトされた
信号が得られるが、この信号は前記乗算回路17により
波形整形回路15の゛O”出力と乗算されるため、この
乗算回路17の出力ば0゛となつている。従つて、定常
負荷時においては、同期整流信号が力率制御回路12に
よりある一定の角度θ。
。シフトされた信号と速度制御信号を乗算した信号が電
流基準信号となる。このようにして電機子電流基準回路
10で得られた電流基準信号は比較回路22により整流
回路21を通して得られるサイクロコンバータ1の入力
電流と比較され、その偏差信号をα制御回路23に加え
てサイクロコンバータ1のサイリスタの点弧位相角を制
御する。
流基準信号となる。このようにして電機子電流基準回路
10で得られた電流基準信号は比較回路22により整流
回路21を通して得られるサイクロコンバータ1の入力
電流と比較され、その偏差信号をα制御回路23に加え
てサイクロコンバータ1のサイリスタの点弧位相角を制
御する。
また、この時の界磁制御系はタコジェネレータ7により
検出された速度検出信号と速度偏差信号とにより界磁電
流制御回路24は界磁電流基準を設定し、これを比較回
路26により整流回路25を通して得られる変換器4の
入力電流と比較し、その偏差信号をα制御回路27に加
えて変換器4のサイリスタの点弧位相角を制御する。
検出された速度検出信号と速度偏差信号とにより界磁電
流制御回路24は界磁電流基準を設定し、これを比較回
路26により整流回路25を通して得られる変換器4の
入力電流と比較し、その偏差信号をα制御回路27に加
えて変換器4のサイリスタの点弧位相角を制御する。
このような状態にあるとき、急激に負荷変動があると、
電機子電流基準回路10では次のような信号処理がなさ
れて電機子基準電流が出力される。
電機子電流基準回路10では次のような信号処理がなさ
れて電機子基準電流が出力される。
今、負荷変動として急速負荷減少を考えると、この場合
には速度偏差信号の値は大きくなるので速度制御回路9
から出力される速度制御信号はプラス方向に増加する。
このような速度制御信号が微分回路14に加わると、こ
の微分回路14からは界磁電流の応答時間程度の間、そ
の微分出力信号が送出される。この場合、微分出力信号
がプラスのあるレベル以上の間61”出力となる。この
微分回路14の出力信号は波形整形回路15により波形
整形され゛1゛なる出力が乗算回路17に加わると共に
否定回路18により反転された・O゛出力が乗算回路1
9に加わる。一方、このときの同期整流回路11で同期
整流された信号は90のシフト回路16により90流進
められ、その出力信号が乗算回路17に加わつて前記波
形整形回路15の゛1゛出力と乗算され、アナグロ加算
回路20に加わる。この場合、力率制御回路12の出力
と速度偏差信号とが乗算回路13により乗算されるが、
その乗算出力はさらに否定回路18の出力゛0゛と乗算
回路19で乗算されるため、アナログ加算回路20に加
わる出力は60゜゛になつている。従つて、このような
急激負荷減少時には同期整流信号を90の進ませた信号
を電機子基準電流として電機子電流回路10から送出さ
れることになる。このようにして得られた電機子基準電
流は前述同様に比較回路22により整流回路21を通し
て得られるサイクロコンバータ1の入力電流と比較され
その偏差信号をα制御回路23に加え、サイクロコンバ
ータ1のサイリスタの点弧位相角を制御する。
には速度偏差信号の値は大きくなるので速度制御回路9
から出力される速度制御信号はプラス方向に増加する。
このような速度制御信号が微分回路14に加わると、こ
の微分回路14からは界磁電流の応答時間程度の間、そ
の微分出力信号が送出される。この場合、微分出力信号
がプラスのあるレベル以上の間61”出力となる。この
微分回路14の出力信号は波形整形回路15により波形
整形され゛1゛なる出力が乗算回路17に加わると共に
否定回路18により反転された・O゛出力が乗算回路1
9に加わる。一方、このときの同期整流回路11で同期
整流された信号は90のシフト回路16により90流進
められ、その出力信号が乗算回路17に加わつて前記波
形整形回路15の゛1゛出力と乗算され、アナグロ加算
回路20に加わる。この場合、力率制御回路12の出力
と速度偏差信号とが乗算回路13により乗算されるが、
その乗算出力はさらに否定回路18の出力゛0゛と乗算
回路19で乗算されるため、アナログ加算回路20に加
わる出力は60゜゛になつている。従つて、このような
急激負荷減少時には同期整流信号を90の進ませた信号
を電機子基準電流として電機子電流回路10から送出さ
れることになる。このようにして得られた電機子基準電
流は前述同様に比較回路22により整流回路21を通し
て得られるサイクロコンバータ1の入力電流と比較され
その偏差信号をα制御回路23に加え、サイクロコンバ
ータ1のサイリスタの点弧位相角を制御する。
また、この時の界磁制御系については前述と同様の信号
経路により界磁制御がなされるのでここではその説明を
省略する。
経路により界磁制御がなされるのでここではその説明を
省略する。
次に、上記のような電機子電流基準回路10により急激
負荷変動(急激負荷減少)時において電機子電流を変化
させることにより端子電圧の上昇を抑制できる理由につ
いて従来の場合と比較しながら説明する。
負荷変動(急激負荷減少)時において電機子電流を変化
させることにより端子電圧の上昇を抑制できる理由につ
いて従来の場合と比較しながら説明する。
本発明による交流可変速電動機装置によれば、急激負荷
減少時以外は従来の正弦波電流制御方式による同期電動
機の駆動装置と同じである。
減少時以外は従来の正弦波電流制御方式による同期電動
機の駆動装置と同じである。
しかしこの従来の電流制御方式を急激負荷減少時にも適
用すると以下のベクトル図で述べるような不具合が生じ
る。すなわち、今、回転機を簡単のために円筒回転子で
巻線の抵抗分がないと仮定すると、定常負荷時のベクト
ル関係は、第3図に示すようになる。第3図において、
EOは無負荷誘起電圧、Iは電機子電流、θoは力率制
御角、Eは端子電圧、Xは同期リアクタンスである。こ
のベクトル図は本発明による制御方式も従来の制御方式
も同じである。しかし従来の電流制御方式において、急
激に負荷減少が生ずるとそのときのベクトル関係は第4
図に示す如くなる。このベクトル図からも明らかなよう
に電機子電流1は非常に小さくなつているが、界磁磁束
が減少しきれないため端子電圧Eは大きく上昇している
。これに対して本発明による電流制御方式によれば、第
5図に示すベクトル関係のように、力率制御角θ。
用すると以下のベクトル図で述べるような不具合が生じ
る。すなわち、今、回転機を簡単のために円筒回転子で
巻線の抵抗分がないと仮定すると、定常負荷時のベクト
ル関係は、第3図に示すようになる。第3図において、
EOは無負荷誘起電圧、Iは電機子電流、θoは力率制
御角、Eは端子電圧、Xは同期リアクタンスである。こ
のベクトル図は本発明による制御方式も従来の制御方式
も同じである。しかし従来の電流制御方式において、急
激に負荷減少が生ずるとそのときのベクトル関係は第4
図に示す如くなる。このベクトル図からも明らかなよう
に電機子電流1は非常に小さくなつているが、界磁磁束
が減少しきれないため端子電圧Eは大きく上昇している
。これに対して本発明による電流制御方式によれば、第
5図に示すベクトル関係のように、力率制御角θ。
を90す進ませ、しかも電機子電流1の実効値を一定と
しているため、電動機電圧には減磁作用のみが働き、出
力トルクはでないことになる。この状態を界磁電流が応
答するまで働らかせ、応答後は、従来の電流制御方式で
行なえばよいことになる。従つて、急激負荷減少時に上
記のような電流制御方式で電機子電流を制御すれば、第
5図のベクトル関係からも明らかな如く、電動機の端子
電圧Eが上昇することなく、変換装置に対して安全なシ
ステムとなる。しかも、界磁電流をあまり急速に変化さ
せる必要もないので、界磁励磁容量も少なくてすむこと
になる。なお、上記実施例では急激負荷減少時に力率制
御角θ。
しているため、電動機電圧には減磁作用のみが働き、出
力トルクはでないことになる。この状態を界磁電流が応
答するまで働らかせ、応答後は、従来の電流制御方式で
行なえばよいことになる。従つて、急激負荷減少時に上
記のような電流制御方式で電機子電流を制御すれば、第
5図のベクトル関係からも明らかな如く、電動機の端子
電圧Eが上昇することなく、変換装置に対して安全なシ
ステムとなる。しかも、界磁電流をあまり急速に変化さ
せる必要もないので、界磁励磁容量も少なくてすむこと
になる。なお、上記実施例では急激負荷減少時に力率制
御角θ。
を90例進ませたが、この力率制御角θ。は微分回路1
4(第2図に示す)あるいは界磁電流と対応させて関数
的に変化させても何ら支障をきたさない。さらにこの間
の波高値も関数的に変化させてもよい。この他、本発明
はその要旨を変更しない範囲内で種々変形して実施でき
るものである。以上述べたように本発明によれば、負荷
急変による電動機端子電圧の上昇を防止でき、且つ変換
装置の過電圧に対する設計裕度を小さくできると共に電
動機の界磁電力容量を小さくでき、もつてコストダウン
を図ることができる交流可変速電動機装置が提供できる
。
4(第2図に示す)あるいは界磁電流と対応させて関数
的に変化させても何ら支障をきたさない。さらにこの間
の波高値も関数的に変化させてもよい。この他、本発明
はその要旨を変更しない範囲内で種々変形して実施でき
るものである。以上述べたように本発明によれば、負荷
急変による電動機端子電圧の上昇を防止でき、且つ変換
装置の過電圧に対する設計裕度を小さくできると共に電
動機の界磁電力容量を小さくでき、もつてコストダウン
を図ることができる交流可変速電動機装置が提供できる
。
第1図は本発明による交流可変速電動機装置の一実施例
を示すプロツク構成図、第2図は第1図の電機子電流基
準回路の構成を示すプロツク図、第3図は定常状態時で
の電動機の簡略化したベクトル図、第4図は従来の電流
制御方式における急激負荷減少時の電動機ベクトル図、
第5図は本発明による電流制御方式における急激負荷減
少時の電動機ベクトル図である。 1・・・・・・サイクロコンバータ、3・・・・・・同
期電動機、4・・・・・・変換器、6・・・・・・セル
シン、7・・・・・・タコジェネレータ、9・・・・・
・速度制御回路、10・・・・・・電機子電流基準回路
、11・・・・・・同期整流回路、12・・・・・・力
率制御回路、13,17,19・・・・・・乗算回路、
14・・・・・・微分回路、15・・・・・・波形整形
回路、16・・・・・・90回シフト回路、18・・・
・・・否定回路、20・・・・・・アナログ加算回路、
21,25・・・・・・整流回路、24・・・・・・界
磁電流制御回路、23,27・・・・・・α制御回路。
を示すプロツク構成図、第2図は第1図の電機子電流基
準回路の構成を示すプロツク図、第3図は定常状態時で
の電動機の簡略化したベクトル図、第4図は従来の電流
制御方式における急激負荷減少時の電動機ベクトル図、
第5図は本発明による電流制御方式における急激負荷減
少時の電動機ベクトル図である。 1・・・・・・サイクロコンバータ、3・・・・・・同
期電動機、4・・・・・・変換器、6・・・・・・セル
シン、7・・・・・・タコジェネレータ、9・・・・・
・速度制御回路、10・・・・・・電機子電流基準回路
、11・・・・・・同期整流回路、12・・・・・・力
率制御回路、13,17,19・・・・・・乗算回路、
14・・・・・・微分回路、15・・・・・・波形整形
回路、16・・・・・・90回シフト回路、18・・・
・・・否定回路、20・・・・・・アナログ加算回路、
21,25・・・・・・整流回路、24・・・・・・界
磁電流制御回路、23,27・・・・・・α制御回路。
Claims (1)
- 1 同期電動機と、この同期電動機に周波数変換した交
流電気量を供給するサイリスタ変換装置と、前記同期電
動機の実速度信号と速度基準信号との偏差を比例積分す
る速度制御回路、前記同期電動機の界磁磁極の位置検出
信号を同期整流して波高値一定の正弦波信号を得る同期
整流回路、前記同期電動機の実速度信号と速度基準信号
との偏差の小さい定常負荷状態時には前記同期整流回路
から出力される同期整流信号を力率制御回路により一定
の角度シフトさせた信号と前記速度制御回路から出力さ
れる比例積分された速度制御信号とを乗算した信号を電
流基準信号としまた前記実速度信号と速度基準信号との
偏差の大きい負荷変動時には前記同期整流回路から出力
される同期整流信号を位相シフト回路により所定角度進
ませた信号を電流基準信号とする電機子電流基準回路お
よびこの電機子電流基準回路から出力される電流基準信
号と前記同期電動機の電機子に流れる実電流値との比較
により前記サイリスタ変換装置のサイリスタ素子の点弧
位相角を制御する回路を備えた第1の制御装置と、前記
同期電動機の実速度信号と速度基準信号との速度偏差信
号および実速度信号により界磁電流基準を設定する界磁
電流制御回路およびこの界磁電流制御回路から出力され
る界磁電流基準信号と前記同期電動機の実界磁電流との
偏差信号により界磁電流を制御する回路を備えた第2の
制御装置とからなる交流可変速電動機装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51115641A JPS598156B2 (ja) | 1976-09-27 | 1976-09-27 | 交流可変速電動機装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51115641A JPS598156B2 (ja) | 1976-09-27 | 1976-09-27 | 交流可変速電動機装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5340815A JPS5340815A (en) | 1978-04-13 |
JPS598156B2 true JPS598156B2 (ja) | 1984-02-23 |
Family
ID=14667659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51115641A Expired JPS598156B2 (ja) | 1976-09-27 | 1976-09-27 | 交流可変速電動機装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS598156B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6129762A (ja) * | 1984-07-20 | 1986-02-10 | Sumitomo Metal Ind Ltd | ガス分析法 |
-
1976
- 1976-09-27 JP JP51115641A patent/JPS598156B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6129762A (ja) * | 1984-07-20 | 1986-02-10 | Sumitomo Metal Ind Ltd | ガス分析法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5340815A (en) | 1978-04-13 |
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