JPS5981390A - 石炭−水スラリ−の製造方法 - Google Patents

石炭−水スラリ−の製造方法

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JPS5981390A
JPS5981390A JP19176782A JP19176782A JPS5981390A JP S5981390 A JPS5981390 A JP S5981390A JP 19176782 A JP19176782 A JP 19176782A JP 19176782 A JP19176782 A JP 19176782A JP S5981390 A JPS5981390 A JP S5981390A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、石炭−水スラリーの製造方法に関し、さらに
詳しくは、ボール径が順次変化する2室以上からなるボ
ールミルによる石炭−水スラリーの製造方法に関するも
のである。
石炭は固体であるため、油やガスのような流体燃料に比
べて貯蔵、輸送等の取扱いが非常に面倒であるが、石炭
を水でバラ1フー化すればその取扱いが容易になる。さ
らに石炭−水スラリーを直接燃焼させることも可能であ
るが、その場合には、石炭の粒度は200メツシュ通A
量(74μm以下)が約70重量%(以下、本発明にお
いては単に係と記す)と細かく、またスラリー濃度は少
くとも約60チ以上(乾量ベース)の高濃度であり、か
つ輸送可能な低粘度であることが重重しい。
第1図は、高濃度石炭−水スラリーの製造工程どスラリ
ー構造の模式図であるが、粗粉砕された石炭Aを、水B
と分散剤Cと共に粉砕して石炭−水スラIJ−Dを製造
する場合、高濃度かつ低粘度で安定な石炭−水スラ’J
 −Dを製造するだめの課題は、(1)粉砕された石炭
粒子A1の粒度分布調整により充填密度を増加して高濃
度化をはかること、(2)適切な分散剤Cの添加により
石炭粒子A1表面に水膜B1を形成して帯電させ、石炭
粒子A1同志を反発させて分散させることによや粘度低
下をはかることである。
このような高濃度石炭−水スラリーを連続的に製造する
には、連続凛弐ボールミルを用いる方法が一般的である
。第2図は、連続湿式ボールミルを使用する従来の石炭
−水スラリー製造装置の系統図であるが、従来のボール
ミル1は、基本的に例えばスチール製ボール3とから構
成される。円筒体1は、第3図に示すように、矢印方向
に回転することによって、ボール3は円筒体2の内壁に
沿っである高さまで持上げられ、落下するか、またはボ
ール3層の表面に現われてから表向を転勤流下する。こ
のように落下、転動するボール13群の中で、石炭Aは
、主としてボール3同士が衝突する際にボール3間には
さ1れ、その衝撃によって粉砕される。ボール3と円筒
体2内壁との滑りを防止し、ボール3の持上げと転動全
円滑にするだめに、円筒体2の内壁にはライナー2Aが
張られている場合が多い。ボール3としては、通常、径
の異なる数種のボールが混合使用され、ボールミル1内
ではほぼ完全な混合状態である。ボール3はミル1の長
期間の運転中に摩耗して径が小さくなり、ミル出口2B
のグレー)2Dを通って初出される。このだめ、ミル人
口2Cから最大径のボール3を投入し、摩耗排出による
ボールの減少が補なわれる。このようにしてミル1内の
ボール3の径の分布は平衡に到達する。平衡状態にある
ボール3の径の分布は、d、mを最大ボール径とし、ボ
ール径dより小さいボールの重歌分率をMとすれば、 M−(d/dm )”°8−=−・・(1)で表わされ
る( F 、 C、Bonrl、 ’ Crashin
g antiGri rLcLin、q CctL c
lblat i ons ’、 A/、 l i s−
Charm、ere P ah l 1cation 
07R9235B、1961)。
上記従来のボールミル1を使用する従来の石炭−水スラ
リーの製造方法を第2図により説明する。
原炭バンカー5中の約3〜5電扉以下に粗粉砕された石
炭Aは、石炭濃度(乾炭基亭)が約60〜75優になる
ように石炭供給用フィーダー4から、また、分散剤Cは
乾炭100重敞部に対して約1重量部になるようにそれ
ぞれ調整されて水Bと共にミル人口2Cに供給され、ボ
ールミルl内では約50〜75間以下のボール13群に
より粉砕混合されなからミ゛ル出口2Bに向って流動す
る。従って、ボールミル1内の石炭粒子A1の粒度分布
は、ミル人口2C側からミル出口2B側に向って大から
小へ変化する。このようにして、200メツシー2−通
過凌が約60〜85チ、粘度が約100〜2000cp
の石炭−水スラリーが製造され、ボールミル1のオバー
フロー型のミル出口2Bから流出され、7 調整タンク孕を経てポンプ8により次工程に輸送される
しかしながら、上記においては、石炭のノ1−ドグI:
j−ブ粉砕性指数(以下、I(GIで示す)が大きくて
粉砕容易な場合は、高濃度な石炭−水スラリーは得られ
るが、粉砕効率が低く、低濃度粉砕(50%以下)に比
べて消費動力が大きくなる。
一方、HGIが低くて粉砕困難な石炭の場合は、高濃度
なスラリーは得られない。また、上記従来方法による場
合、)(GIが50未満の石炭から得たスラリー粘度は
、スラリー濃度70チで20000p以上に高くなり、
直接燃焼用には不適当である。
さらに、上記従来方法においてンよ、ミル1の入(コ部
において分散剤を添加する万代を採用しており、必要添
加量は約1重量%と多量である。
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を除去し、石炭を
効率よく粉砕し、まだ分散剤の使用量を少なくシ、高濃
度でも低い粘度の石炭−水スラIJ−が得られる製造方
法を提供するにある。
上記目的を達成するため、本発明者は次のような検討を
行った。
一般に、湿式ボールミルで製造される石炭−水スラリー
の粒度分布をアンドレアゼンのピペット法で求めれば、
石炭粒子径Xよりも小さい石炭粒子の累積重置チ(y)
は、ロジン・ラムラ一式:%式%(2) tiu、ゴダン・シューマン式: 3’ = 100 (Z/A) rL・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・(3)で近似される。ここ
にα、hは定数、n、、mは分布係数である。石炭粒子
径の小さい範囲に注目すれば、式(2)は近似されc式
(3)に帰着し、m=ルとなる。
第4図は、HGI50の石炭を直径650m+a。
長さ1.200 mrnの連続湿式ボールミルを用い、
スラリー濃度を50%及び70係の2種にして200メ
ツシュ通過量70%に粉砕した結果を両対数目盛でプロ
ットしたものである。20〜30ミクロン以下の粒径範
囲に対しては直線関係が成立し、前述の式(3)が成立
することが理解される。そしてこの例においては、上記
直線関係成立範囲において、スラリー濃度50チでの粉
砕ではq=0.95スラリ一濃度70チでの粉砕でVま
ルー0.62であり、高濃度で粉砕する方が高濃度石炭
−水スラリーの製造に必要な幅の広い粒度分布を達成で
きることが分る。
また、一般に、粉砕によって生成する石炭粒子の粒度と
粒度分布の形状とを仁君する要因は、各粒子の単一破砕
(単一粒子の破砕)によって生じる粒度分布とその粒子
の砕ける速度である。第5図は、単一破砕によって生じ
る粒度分布(粒子径(d)以下の重量分率(y)と破砕
前の粒子径(dO)に対する破砕後の粒子径(d−)の
比(x)との関係)を両対数目盛で示したものである。
このプロットの勾配γは前述の粒度分布を表わす式(3
)のルにほぼ等しく、とのrの値が粒度分布の幅の広さ
を決定する。そしてボールミル粉砕においては、第5図
に示すように、粉砕性の良い(HG Iの大きい)石炭
はど粉砕時のスラリー濃度の高いほど、また、ボール径
が大きいほど、γの値は小さくなり、従って幅の広い粒
度分布がイ’fられる。一方、第6図は、単一粒子の粉
砕速度と粒子径及びその影響因子との関係を示すもので
あり、粉砕性の良い(HGIの大きい)石炭の方が、ま
た粉砕時のスラリー濃度が低い方が粉砕速度は犬である
。まだ、第6図に示すように、与えられたボール径に対
しては、粉砕速度を最高にする最適粒子径が存在し、粒
子径がその最適粒子径よりも小さくなるにつれて砕ける
速度は減少し、まだその粒子径よりも大きくなるにつれ
て粉砕速度は減少する。1だこの最適粒子径は、ボール
径が大きくなるにつれて、図中の破線で示すように大き
くなる( L、 G、 Aa、p t i n、 I(
、Sh。
〕i  ancL P、T、 Lltckie、”Ef
fect  of Ba1l  5ize onMil
lPerform、ance #Powder Tec
hrLology、 14 (1976) 7l−79
)、、これより、粒子径の小さい石炭粒子の粉砕には小
さいボール、粒子径の大きい石炭粒子の粉砕には大きい
ボールが適することが分った。
まだ前述のように、ボールミル内の石炭粒子の粒度は、
ミル人口2C側からミル出口2B側に向って細かくなっ
ているので、上記の説明から、ミル入口2C側に大径ボ
ールを、まだミル出口2B側に小径ボールを配置准した
方が粉砕効率を向上することが分った。なお、従来方法
では1室だけのボールミル内にボールはほぼ完全混合状
態で分布している。粉砕功昧が悪く消費動力が大きくな
る原因となっている。丑だミル間でボールの径を異にす
る2基以上のミルを直列に連結して運転することが試み
られプζが、各ボールミル内のボール径の分布はいずれ
も最終的に前述の式(1)に従い、同じ分布状態になろ
うとするので、各ボールミル間でボール径が異なった状
態を維持するようにコントロールすることは非常に困錐
である。強いて各ボールミルを定期的に停止してボール
の径を人為的に調整コントロールしても、第1のボール
ミルからの粉砕物は粒度が粗く、かつ高濃度であるため
、その性状はパサパサであり、第1から第2のボールミ
ルへの輸送、水分維持等のノ・ンドリンクが事実上不可
能である。
また、従来方法では分散剤が多量に必要であったのは、
石炭がまだ粉砕されていないミル人口2Cで分散剤の全
量を添加していたので、石炭の粉砕によって生ずる元来
疎水性の新表面が水でぬらされる前に親水性の石炭中の
灰分に分散剤が吸着するために、スラリー粘度を低下さ
せるだめ必要添加量が犬となると考えられる。
上述の検討結果に基づき、前述の本発明の目的を達成す
るために、本発明は、石炭−水系の連続湿式ボールミル
粉砕において、連続する2室以上からなるボールミルで
あって各室毎に有する一群の多数のボールの径がミル入
口側の第1室から順次大から小へ変化し、かつ隣接する
室間が上流側の最小ボールの所定径よりわずかに小さい
孔径の多孔仲仕切板で仕切られたボールミルの第1室に
、石狭と水と分散剤の総量の一部とを供給し、第2室以
降の少なくとも1室に分散剤の残量を供給して粉砕する
ことを特徴とする。
本発明において、石炭の粒度を広い範囲に分布させて充
填密度を高めるように石炭を粉砕して高濃度な石炭−水
スラリーを得るためには、ボール径を順次大から小へ段
階的に変化させてボールミル粉砕を連続的に行うと共に
、分散剤の添加が最初の1回と以降の1回以上との経時
的に2回以上に分割して行なわれる。このJJjJ@、
各段階でボールが摩耗してその粒度が小さくなっていく
が、各段階毎の当初のボール径を維持するため、上記各
段階における最小ボールの所定径よ2り小さいg −ル
を仕切板の孔から、次の段階へ移行させる。また、特に
粉砕性の不1i(HGIが低い)な石炭の場合、石灰石
を添加して粉砕することにより、高濃度かつ低粘性の石
炭−水スラリーが得られる。
以下、本発明を図面を用いて詳述する。
第7図は、本発明の一実施例を示す石炭−水スラリー製
造装置の系統図である。図中、符号1〜7の説明は第2
図の場合と同様である。図において、ボールミル1の円
筒体2tよ、スクリーンまたはグレートを使用した仲仕
切板8により第1室2Eと第2室2Fとに分けられ、第
1室2E側のミル入口2Cには、原炭供給用フィーダ4
がミル1に接続されており、給水管9および第1分散剤
液供給管10がミル人口2Cを通って第1室2E内に挿
入されている。ボールミル1の第1室2Eには所定範囲
の径(例えば約64〜41mm)を有する一群のボール
3が充填され、また第2室2Fには第1室2Eのボール
よりも小さい所定範囲の径(例えば40〜12朋)を有
する一群のボール3が充填されている。そして、仲仕切
板8の多数の孔の径は、第1室2Eについて定められた
ボールの径の範囲の最小径(上側では41總)よりも僅
かに小さい径(例えば40mm)となっている。またミ
ル出口2Bのグレート2Dには第2室2Fについて同様
に定められた最小粒径より僅かに小さい径(例えば11
罷)の孔が設けられている。まだ第2室2Fには、第2
分散剤液供給管11がミル出口2Bを通って導入されて
いる。ミル出口2Bの下には、調整タンク6が設置され
、ポンプ7により製品スラリーが次工程へ輸送される。
上記構成の装置において、粗粉砕された石炭A(例えば
粒径約5〜10問以下)は、原炭供給用フィーダ4によ
りボールミル1の第1室2Eへ定量を供給される。次い
で石炭夢度(乾炭基準)が所定の高濃度(例えば約75
〜85チ)に、また分散剤Cの添加量が石炭Al00重
喰部1乾炭基準)に対し所定の総重量部の一部(例えば
0.3重量部以下)になるように、水Bと分散剤Cとが
それぞれ給水管9及び第1分散剤供給管10から第1室
2Eに供給される。分散剤Cは液状でも粉末状でも差し
支えなく、さらには添加量の計量を容易にするだめに水
で稀釈したものであってもよい。
ボールミル1の第1室2Eでは、従来方法よりスラリー
Dの石炭濃度が高く、また大径のボール3が使用される
ことにより、小さい粒子径を含む幅の広い粒度分布が生
成する(第5図参照)。また、大径のボール3が使用さ
れるだめに従来法よシ大きな石炭粒子(例えば5〜10
朋)を含む粗粒子を効率よく粉砕することができる。ま
だ粉砕によって生じる新表面は、第2室2Fに到達する
前に水にぬらされる。このようにして第1室2Eで大径
のボールで粉砕された石炭粒子は仲仕切板8の孔を通っ
て次の第2室2Fに移動していく。第2室2Fにおいて
は、石炭100重量部に対する分散剤の総重倣部から第
1室2Eで添加した分を差引いた残数(例えば03重1
部以下)の分散剤が第2分散供給管11から添加され、
ぬれた石炭粒子に効率よく作用し、スラリーが低粘度化
される。
さらに粒子径が小さくなっている第2室2Fの石炭粒子
は、小径のボール3によって効率よく粉砕される。
前述したように、ボールミル1の長期間運転中にボール
3は摩耗によって径が小さくなる。本発明においては第
1室2Eで摩耗して仲仕切板8の孔径より小さくなった
ボール3は該孔を通って第2室2Fへ自然に移行し、第
2室2Fで摩耗して小さくなったボール3はミル出口グ
レー)2D’e通ってミルlから自然に排出される。従
ってこの摩耗損失燵を補うだめに、第1室2Eのミル人
口2Cから最大径のボール3を投入すれば、各室内のボ
ール3の径は前記式(1)に従う分布を形成し、効果の
発現を安定にする。
上記実施例によれば、ミル出口2Bでの石炭粒子AIの
粒度が200メツシュ通過縦で70〜85チ、粘度が2
0oocp以下、石炭濃度が乾炭基準で約70〜80%
の高濃度の石炭−水スラリーを、従来方法の約50%以
ドの分散剤騎で、かつ約5〜10チ少ないミル所要勅カ
費で製造することができる。
高濃度石炭−水スラリーを実造する場合、第5図、第6
図に示したように、粉砕性の悪い(HGIが小さい)石
炭の粒度分布は、高濃度で粉砕しても単−破砕後の粒度
分布の勾配γ、従って分布係数ルの値が大きく(すなわ
ち、粒度分布の幅が狭く)、スラリーの高濃度化が困難
なことがある。
従来方法は、HGIが50以下の石炭を用いた場合は、
固体濃度70%以上、粘度2000cP以下石炭1−水
スラリーを製造するのに好適な石炭−水スラリー製造装
置の系統図である。この装置は、第7図の装置に対して
石灰石Eをボールミル1の第1室2Eに供給するだめの
石灰石供給フィーダー12が設けられており、その他は
第7図の装置と同様である。図において、石炭A1水B
1分散剤Cは、第7図の場合と同様に第1室2Eに供給
され、さらに、例えば約5〜iomm以下に粗粉砕され
た石灰石が石灰石供給フィーダ12により、石炭100
重量部(乾炭ベース)に対して例えば約0,1〜5重量
部がミル人口2Cに供給され、石炭と混合粉砕されて、
ミル出口2Bより高濃度かつ低粘性の製品スラリーが流
出する。石灰石を使用する理由は次のとおりである。す
なわち、高濃度湿式ボールミル粉砕によって生成する石
灰石粉の粒度分布の勾配は、第9図に示すように、石炭
が約0.4以上であるに比べて、0.4以下である。
また、石灰石の粉砕性は良好で、石炭と比べて非常に砕
けやすく、従って粉砕性の悪い石炭金高濃度で湿式粉砕
する際に、微量の石灰石を添加して混合粉砕すれば、石
灰石から微粉が生じて石炭粒子間の空隙を埋めて充填密
度が大となり、スラリーの高濃度化及び低粘度化が可能
となる。この場合は、例えば1−I G I 50以下
の石炭から濃度70チで粘度2000 Cp以下のスラ
リーが得られる。上記実施例によれば、高濃度化、低粘
度化及び動力原単位の低下の効果に加えて、石灰石の粒
度分布調整剤としての特有の効果、すなわち高濃度化及
び低粘度化の効果が得られ、さらに石炭−水スラリー中
の石灰石は石炭スラリーの直接燃焼時の脱硫剤として作
用するという利点がある。
上記実施例では、石灰石は第1室2Eに供給されている
が、第8図において@2室2Fに石灰石供給フィーダー
12を接続して石灰を供給してもよい。一般的には、石
灰石の供給は第1室または第2室以降の少なくとも1室
に供給すればよい。なお、石灰石は石灰石−水スラリー
の形で供給してもよい。
また、第7図、第8図はいずれも2つの室からなるボー
ルミル1を示しているが、3室以上からなるボールミル
であってもよく、この場合、ボールミルの入口から出口
まで漸次小さく傾斜する石炭粒子の各段階の粒度にさら
に適した粒径のボールで粉砕することができる。
まだ、ボールミルの出口から流出する石炭−水スラリー
を振動ぶるい等の分級機を用いて分級し、所定粒度より
粗い石炭粒子から成るスラリーをボールミルの第1室に
戻し、所定粒度以下の粒子からなるスラリーを製品とし
て取り出すように運転すれば、石炭に無駄を発生させず
、製品効率を高めることができる。
以下、本発明の具体的実施例を示す、。
実施例1 第7図に示した装置においでミル1としてミル人口2C
から50cmInのところに仲仕り板8を設けた内径6
50m+x)長さ1200+胤の円筒体2を使用し、本
発明方法に従ってf(GI50の石炭を高濃度で粉砕し
、最終スラリー濃度70%、200メツシュ通過#70
%の高濃度の石炭−水スラリーを製造した。一方、仲仕
切板8と第2分散剤供給管12とを有しない以外は上記
と同じ装置を使用して従来法にょシ、同じ濃度、粒度の
石炭−水スラリーを製造した。上記2つの場合における
時間当り生産量、分散剤使用量、動力単位、製品スラリ
ー粘度を第1表に、丑だ、製品スラリーの粒度分布(篩
下重量分布)を第10図に示した。
第   1   表 ※ここでスラリー粘度は、ブルックフィールドRU T
型粘度計を使用し、N15のスピンドルを10 Orp
mで回転させ、スラリ一温度25°Cで測定した値であ
る。
第1表から分るように、本発明方法によれば、従来方法
に比べ、時間当りのスラリー生産量、すなわち時間当り
の石炭粉砕罎は約7チ増大し、その結果、動力原単位は
約7多低減した。また分散剤使用量は従来方法の約40
%しが使用しなかったにもかかわらず、粘度を15部低
下させることができた。゛また第1O図から明らかなよ
うに、本発明方法によれば、粒度分布は従来より広くな
っていることが分る。
実施例2 実施例1で使用した石炭以外のHGIを有する種々の石
炭を原料として、上記と同様に本発明方法および従来方
法とによって最終濃度70チの石炭−水スラリーを製造
した。石炭のHGIに対するスラリー粘度および動力原
単位の関係について両方法の結果を比較して第11図に
示す。第11図から最終濃度70チの石炭−水スラリー
を製造する場合、本発明方法によれば、従来方法に比べ
、動力原単位は約7%低減し、スラリー粘度は約15〜
20チ低下することが分る。なお、第11図に従来方法
の場合のスラリー中の石炭粒子の分布係数を示したよう
に、J(GIが低い(50以下の)原料炭の場合は、高
濃度(70%)で粉砕しても分布係数が大きく、広い粒
度分布が得られないことが分る。
実施例3 実施例1の製造装置に第8図と同様に石灰石供給フィー
ダーが設けられた製造装置を使用し、原料炭としてHG
I45の石炭を用い、第1室に石炭100重量部に対し
て石灰石1重量部を添加した以外は実施例1と同様にし
て石炭濃度70チのスラリーを製造した。この石炭から
従来方法でスラリー化するときは、前記実施例2の結果
から、石炭濃度70係のスラリーの粘度は約2300c
Pであったが、上記の如く石灰石を使用することにより
、スラリー粘度は1900ごpvCなった。なお、第1
1図中の点Pは上記本実施例のスラリーの粘度を示す。
以上、本発明方法によれば、直接燃焼用として好適な高
濃度石炭−水スラリーを極めて効率よく、従って動力原
単位を低減させて製造でき、まだ分散剤の使用量も半分
以下に少なくしてしかも低粘性が得られる。さらに、粉
砕性の悪い石炭を原料とする場合も七石灰石を添加する
ことにより直接燃焼用として充分に高濃度かつ低粘性の
スラ+7−を得る也とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、高濃度石炭−水スラリーの製造工程とスラリ
ー構造との説明図、第2図は従来の石炭−水スラリー製
造装置の系統図、第3図は、ボールミル内のボールと粒
子の挙動を示す説明図、第4図は、粒度分布に与える粉
砕スラリー濃度の影響を示す説明図、第5図は、単一粒
子の破砕によって生ずる粒度分布とその変化状態を示す
説明図、第6図は、単一粒子の砕ける速度と粒子径及び
その影響因子との関係を示す説明図、第7図は本発明に
使用する石炭−水スラリー製造装置の1実施例を示す装
置系統図、第8図は同じく他の実施例を示す装置系統図
、第9図は石炭と石灰石の粒度分布の比較を示す説明図
、第10図は実施例1で得たスラリー中の石炭粒子の篩
下軍歌分布を示すグラフ、第11図は、実施例1および
2における原料炭の粉砕性指数(HGI)とスラリー粘
度、粒度分布の分布係数、動力原単位と前記粉砕性指数
の関係を示す説明図である。 1・・・ボールミル、2・・・円筒体、2B・・・ミル
重味2C・・・ミル入口、2E・・・第1室、2F・・
・第2室、3・・・ボール、4・・・原炭供給フィーダ
ー、8・・・仲仕切板、9・・・給水管、10・・・第
1分散剤供給管、11・・・第2分散剤供給管、12・
・・石炭石供給フィーダー、A・・・石炭B・・・水、
C・・・分散剤、D・・・石炭−水スラリ−1E・・・
石灰石。 代理人 弁理士  川 北 武 従 弟1図 第2図 第3図 第4図 0 第5図 )OO 第 6 プ 10   蚊子夜(戸)   100 第 8 図 第9図 恕子荏(JJ) 第11図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)石炭−水系の連続湿式ボールミル粉砕において、
    連続する・2室以上からなるボールミルであって、各室
    毎に有する1群の多数のポールの径がミル入口側の第1
    室から順次大から小へ変化し、かつ隣接する室間が上流
    側の最小ボールの所定径よりわずかに小さい孔径の多孔
    仲仕切板で仕切られたボールミルの第1室に、石炭と、
    水および分散剤の一部を供給し、第2室以降の少なくと
    も1室に分散剤の残緻を供給して粉砕することを特徴と
    する石炭−水スラリーの製造方法。 (2、特許請求の範囲第1項におりて、第1室にさらに
    石灰石または石灰石−水スラリーを供給し、石炭と混合
    粉砕することを特徴とする石炭−水スラリーの製造方法
    。 (3)特許請求の範囲第1項において、第2室以降の少
    くとも1室にさらに石灰石−水スラリーを供給し、石炭
    と混合粉砕することを特徴とする石炭−水スラリーの製
    造方法。 (4)特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに
    おいて、ボールミルから流出する石炭−水スラリーを分
    級機を用いて分級し、所定粒度より粗い粒子からなるス
    ラリーをボールミルの第1室に戻し、所定粒度以下の細
    かい粒子からなるスラIJ−を製品として取り出すこと
    を特徴とする石炭−水スラリーの製造方法。
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