JPS597723B2 - 耐ガス透過性の優れたフイルム - Google Patents

耐ガス透過性の優れたフイルム

Info

Publication number
JPS597723B2
JPS597723B2 JP49051480A JP5148074A JPS597723B2 JP S597723 B2 JPS597723 B2 JP S597723B2 JP 49051480 A JP49051480 A JP 49051480A JP 5148074 A JP5148074 A JP 5148074A JP S597723 B2 JPS597723 B2 JP S597723B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
film
diamine
polyamide
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP49051480A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS50143896A (ja
Inventor
薫 古川
千秋 塚本
博 永井
賢太郎 依田
芳夫 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=12888108&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPS597723(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP49051480A priority Critical patent/JPS597723B2/ja
Publication of JPS50143896A publication Critical patent/JPS50143896A/ja
Publication of JPS597723B2 publication Critical patent/JPS597723B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Polyamides (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐屈曲疲労性。
低温衝撃性ならびにガスバリヤ性の優れた高性能フイル
ムを提供することにある。さらに詳しくは主鎖にキシリ
レン基を持つポリアミドにポリエーテルをプロツク共重
合して改質したポリアミドからなり、該ポリエーテルセ
グメントが微小な島構造として分散している事を特徴と
する耐屈曲疲労性、低温衝撃性、ならびにガスバリヤ性
の優れたポリアミドフイルムを提供することにある。従
米キシリレンジアミンを構成成分とするポリアミドから
作られたフイルムは、他のプラスチツクフイルムに比べ
破断強度、破裂強度ヤング率が大きく、更に高いガスバ
リヤ性を有する事が知られているが、半面屈曲疲労に弱
く耐折強度が低く、又低温衝撃強度が低いという欠点が
あつた。
又食品等を包装して熱水で殺菌を行なう場合に、オリゴ
マ一が析出して表面失透が起り用途が著しく制限される
という問題があつた。本発明者らはか\る問題を解決す
べく長期間鋭意努力した結果本発明を完成するに至つた
のである。
即ち本発明は、(1)メタキシリレンジアミン、または
メタキシリレンジアミンおよびパラキシリレンジアミン
との混合キシリレンジアミンを主たるジアミン成分とし
、炭素数6〜12の脂肪族ジカルボン酸を主たるジカル
ボン酸成分とするポリアミド中K少なくとも1つの末端
アミノ基又は末端カルポキシル基を有する分子量2,0
00〜20,000でかつ凌記一般式〔A〕で示される
ポリエーテルを、ポリアミド中に0.2〜10重量?と
なるように共重合し、かつ上記ポリエーテルセグメント
が最大粒径10μ以下の島状に凝集分散し、本文で定義
する散乱指数が1以上である耐屈曲疲労性、耐低温衝撃
性、ガス遮断性の優れたキシリレン基含有ポリアミドフ
イルム。
および (2).J.記(1)記載のフイルムを縦横2方向に延
伸してなり、酸素透過係数 2X10−12(Cc−I
々d・秒で1kg)以下) 低温衝撃強度 6妨Cm/25μ以上 耐折強度150,000回以上 なる性質を有する2軸延伸フイルム。
である。
従来プロツクポリエーテルアミドについてはナイロン繊
維の帯電防止性改良或は弾性系として知られている。
例えば米国特許第3,044,989号明細書は分子量
600以上の末端1級及び2級アミノ基を有する融点5
0℃以下のポリエーテル等を48wt%以上と、融点2
00℃以上の繊維形成性ポリマーの直鎖状プロツク共重
合体で、ゴム様高弾性回復性繊維やフイルムとするもの
である。米国特許第3,454,534号明細書はナイ
ロン66の紡出前に溶融ポリマーに両末端アミノ基を有
する分子量1000以上のポリエーテルを添加しフイラ
メントの親水性を改良する方法である。これらはポリエ
ーテル成分の親水性成分及び低ガラス転移点のソフトセ
グメントとして利用したものである。本発明はキシリレ
ン基を有するポリアミド成形品の破断強度、破裂強度、
端裂強度高い初期ヤング率などの機械的性質、及び高ガ
スバリヤ性、ガラス転移点等の物理的性質を損わず、耐
折強度、耐屈曲疲労性、低温衝撃性、オリゴマ一析出に
よる表面の白化失透を、極く少量のポリエーテルをプロ
ツク共重合させることより簡単且つ経済的に有利に改良
するものであり、前述の例からは到底類推出来ない全く
新規な高性能フイルムである。本発明において用いるメ
タキシリレンジアミン、またはメタキシリレンジアミン
およびパラキシリレンジアミンとの混合キシリレンジア
ミンを主たるジアミン成分とし、炭素数6〜12の脂肪
族ジカルボン酸を主たるジカルボン酸成分とするポリア
ミド、とはメタキシリレンジアミン、またはメタキシリ
レンジアミンおよびパラキシリレンジアミンとの混合キ
シリレンジアミンと、炭素数6〜12の脂肪族ジカルボ
ン酸の1種以上とからなるポリアミド構成単位を重合体
分子鎖中に50(モル)%以上、好ましくは70(モノ
(ハ)%以上含有するポリアミドである。これらのポリ
アミドの例としては、ポリメタキシリレンアジパミド、
ポリメタキシリレンピメラミド、ポリメタキシリレンス
ベラミド、ポリメタキシリレンアゼラミド、ポリメタキ
シリレンセバカミド、ポリメタキシリレンノナナミド、
ポリメタキシリレンデカナミド、などの単独重合体、お
よびポリメタキシリレン/パラキシリレンアジパミド、
ポリメタキシリレン/パラキシリレンピメラミド、ポリ
メタキシリレン/パラキシリレンスベラミド、ポリメタ
キシリレン/パラキシリレンアゼラミド、ポリメタキシ
リレン/パラキシリレンセバカミド、ポリメタキシリレ
ン/パラキシリレンノナナミド、ポリメタキシリレン/
パラキシリレンデカナミド、などの共重合体、および上
記の種々の単独もしくは共重合体成分を50(モル)%
以上好ましくは70モル?以上と他のポリアミド構成成
分との共重合体がある。他にポリアミド構成成分として
は、例えば、ヘキサメチレンジアミン、2,4,4トリ
メチルヘキサメチレンジアミンのような脂肪族ジアミン
、ピペラジンビスプロピルアミン、ネオペンチルグリコ
ールビスプロピルアミンのような異節環または異原子含
有ジアミン、パラビス(2−アミノエチル)ベンゼンの
ような芳香族ジアミンなどのジアミンと、炭素原子数6
〜12のα,ω一脂肪族ジカルボン酸あるいはテレフタ
ル酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸などとの
ナイロン塩、またはε一カプロラクタムの如きラクタム
、ε−アミノカプロン酸、パラ−アミノメチル安息香酸
の如きω−アミノカルボン酸などを示すことができる。
なお、メタキシリレンジアミンとパラキシリレンジアミ
ンが構成成分中に存在するときは、全キシリレンジアミ
ン中でメタキシリレンジアミンの量が70モル?以上で
あるのが、重合体の着色溶融成形性などの点からは有用
である。また本発明で用いるポリアミドの分子量は、通
常は相対粘度で1.8〜4.0を示す範囲が好適である
。キシリレン基含有ポリアミドに共重合せしめるポリエ
ーテルは次の一般式を有する化合物である。
ただし、Y:炭素原子数1〜6のアルキレン基またはシ
クロアルキレン基。X,Xl:同一又は異なる炭素原子
数1〜30の基又はHであるが、X,Xlのうち少なく
とも1つはアミノ基、又はカルボキシル基、或はカルボ
ン酸エステル基を含むものである。
n:ー般式〔A〕で示される化合物の分子量が2,00
0〜20,000に設定されるYの基の具体例としては
、−CH2一 (R:Hまたは−CH3)、 (R2,R3: 同一または興なる基であってHま などを示すことができる。
X,Xlの中でアミノ基或はカルボキシル基を有する基
の具体例としてはアミノエチル基、アミノプロピル基、
2−メチルアミノプロピル基、アミノエ,チルフエニル
基などのアミノ基を有する基、カルボキシメチル基、カ
ルボキシエチル基、2−カルボキシブチル基、カルボキ
シペンチル基、カルボキシフエニル基などのカルボキシ
ル基を有する基、または上記カルボキシル基がメチル、
エチルなどでエステル化された基などを示すことが出来
る。
本発明において用いるポリアミド中のポリエーテルの分
子量は2,000以上であることを要し、好よしくは3
,000以上である。
分子量が2,000より小さい場合には、ポリアミド中
にほぼ均一に溶解してしまい、本発明の所期の効果を奏
するのが困難である。またポリアミド中への分散の容易
性から分子量があまり過大であつてはならず、分子量2
0,000以下であることが要求される。より好ましい
分子量の範囲は3,000〜8,000である。ポリア
ミドに共重合せしめるポリエーテルの量は0.2〜10
重量%が適当である。0.2重量%より少い量では本発
明の目的を充分達成するのが困難であり、10重量?よ
り多い量としてもその効果には限度があるのみならずか
えつて物性値の低下が見られるので好ましくない。
より好適な共重合量は1〜5重量?である。本発明に必
要なポリマーはキシリレンジアミンと脂肪族ジカルボン
酸を50モル?以上含むポリアミド構成成分を、更に必
要あれば粘度安定剤を加凡て重合する任意の段階で、末
端アミノ基又は末端カルボキシル基を有する分子量2,
000〜20,000のポリエーテル或はこのナイロン
塩を0.2〜10重量?共重合して得たポリエーテルア
ミドプロツク共重合体であり、該プロツク共重体中では
ポリエーテルを含む成分が10μ以下、好ましくは6μ
以下の微小な島構造で分散している事が必須である。
この分散性に関し更に好適なポリマー特性は、該プロツ
クポリエーテルアミドを窒素気流中で溶融成形した約0
.1m′m厚さの非晶性フイルムサンプルの光吸収スペ
クトルを測定した場合、波長400mμの吸光度と波長
800mμの吸光度の差をフイルム厚さで除した散乱指
数N(E4OO−E8OO)/D(7)値が1以上であ
ることである。なお、本発明で用いるプロツクポリエー
テルアミドにはフエノール系酸化防止剤や有機又は無機
オキシリン化合物もしくはそのアルカリ金属塩或はエス
テル類を劣化防止剤として加える事が実用上好ましい。
更に顔料、染料、青味付剤、増白剤、滑剤、プロツキン
グ防止剤等をその性質を害さない範囲で添加することが
出来る。本発明はキシリレンジアミンをポリアミド構成
単位の50モル?以上含み、上述のポリマー特性をそな
えたポリエーテルアミドから製造される耐屈曲疲労性、
耐低温衝撃性及びガス遮断性に優れたフイルムに関する
ものである。
即ち該ブロツクポリエーテルアミドを水分率0.01〜
0.1%に乾燥し、該材料の融点以上、好ましくは約2
50〜280℃に加熱してTダイスからフイルム状に押
出し、該材料の二次転移点以下好ましくは30〜70℃
の温度のロールまたは雰囲気中で冷却して透明な無延伸
フイルムを得ることが出来る。この場合ロールまたは雰
囲気の温度がポリマーの二次転移点より高い温度である
と、平担なフイルムが得られにくく、フイルムにしわが
生成し次の延伸工程で均一性のある良好な延伸がむつか
しくなる。得られたフイルムは紫外部より可視部に双曲
線的に単調に減少するゆるやかな散乱吸収を示し、短波
長領域に特に吸収が強い。波長400mμと800mμ
の吸光度の差をフイルムの厚さで除した散乱指数N=(
E4OO−E8OO)/Dは1以上である。又顕微鏡写
真により、島の分散状態を観察することが出来、最大粒
径は10μ以下である。より好ましいのは最大粒径6μ
以下であり、大部分の粒子の直径は3μ以下で分散して
いるものである。これらの範囲をはずれたフイルムは熱
水煮沸時の白化現象の防止、及び屈曲疲労性、耐折強度
の向上は得られず、逆に機械的性質、物理的性質の低下
を招米する結果となる。
上記特性を満足するフイルムは優れた初期ヤング率、耐
折強度、ならびに耐ガス透過性を有し、その初期ヤング
率200炸/M77l以上、耐折強度5,000回以上
、酸素透過係数2X10−12CC・?/Sec′?゜
CTIL豫以下という値を示す。
フイルムは無延伸のままでも使用出来るが、更に引きつ
づいて一軸や二軸に延伸することによつて未延伸フイル
ムには認められないより優れた性質を発現させることが
出来る。二軸延伸は同時二軸延伸、逐次二軸延伸のどち
らも可能で、必要に応じて選択することが出来る。
延伸温度は未延伸フイルムの保有する水分率や延伸速度
によつて適宜変更して調整できる。未延伸フイルムの保
有する水分率はそれが成形される環境によつて変動を受
けるし、また適宜変化させて調節できる。
実際の水分率は5%以下好ましくは3%以下に調節され
る。延伸速度はフイルムの厚み、物性、延伸装置、もし
くは経済性などの要因に応じて相当広い範囲にわたつて
変更できるが、実際の延伸操作における延伸速度は50
0%/分以上、好ましくは1000%/分以上が適用さ
れる。従つて延伸温度は実際好ましくは60〜11『C
であり、均一な延伸フイルムが得られる。延伸温度が低
すぎるとフイルムの延伸に高い張力を必要とし、多くの
場合フイルムは延伸の初期で破断する。
また逆に延伸温度が高すぎると高倍率の延伸をする場合
ネツキングを起こし不均一な厚みを生じたり、延伸の後
期で破断する。延伸倍率は一方向に対して2〜6倍好ま
しくは2.5〜4.5倍であつて、二軸延伸の場合縦方
向と横方向との延伸倍率は同じであつてもよく、また巽
なつてもよい。
縦横の延伸倍率が同一であれば縦横の延伸速度も同一と
なるが、縦横の延伸倍率が具なる場合は、それに応じて
縦横の延伸速度が巽なつてもよい。このようにして得ら
れた延伸フイルムはそのままでも良好な性質を示すが、
収縮フイルム等の様に積極的に収縮性を応用しようとす
る用途以外では熱的寸法安定性をさらに付与するために
必要に応じこのフイルムを前記フイルムの延伸温度の高
い温度より5℃以上高い温度でフイルムの材料の融点よ
り低い温度好ましくは120〜210℃の範囲で5分間
以下好ましくは15〜60秒間熱処理する。
熱処理温度が高すぎると破断しやすくなり、延伸により
得らFLた配向性も乱れて厚み斑が増大するばかりでな
くフイルムの性能が損なわれる。
上記の好ましい温度範囲でもあまり長時間熱処理すると
酸化いわゆる熱劣化やポリマー分子鎖の切断が生じて好
ましくない。熱処理中フイルムは緊張状態あるいは一定
量の弛緩や一定量の伸長を与えた状態さらにはこれらを
組合せた伏態のいずれかに保持される。
この熱処理いわゆる熱固定処理によつてフイルムの結晶
化度が増加し延伸過程で生じたフイルムの歪が除去され
フイルムの機械的特性寸法安定性は良好なものになる。
この様にして得られたフイルムは優れた結晶性並びに縦
横両方向にバランスした配向性を有している。
得られた2軸延伸フイルムは無延伸フイルムの示す優7
1た特性、即ち低温衝撃強度(−4『C)6蛇儂/25
μ以上、酸素透過係数2X10−12CC−C77L/
Cd−Sec−―Kg以下という性質を有すると同時に
優れた2軸延伸フイルムとして下記の特性を示す。
破断強度(MD,TD)10蛇/M7l以上、破断伸度
20〜120%、破裂強度30炸/M7lL以上、初期
ヤング率300kク/ml以上、端裂強度15kg/2
5μ以上耐折強度150,000回以上、耐屈曲疲労2
00回以上、透明性(ベース)10以下、沸水処理後の
透明性(ベース)15以下という特性を有す。これらの
特性と本発明で用いるポリエーテルの関係を次に示す。
本発明のフイルムにおいて、特定したポリエーテル成分
を共重合させない場合には耐折強度、低温衝撃強度、お
よび沸水処理?の透明性において満足したものが得られ
ない。かかる点を満足させる範囲がポリエーテル量とし
て0.2(重量)%以上である。ポリエーテル量を増I
U加させると、ポリエーテルを用いなかつた重合体から
なるフイルムの有する破断強度、破断伸度、破裂強度、
酸素透過係数についての優れた特性をあまり低下させる
ことなく、同時に耐折強度、低温衝撃度を大巾に向上さ
せかつ沸水処理後の透明性を著しく改善させるのである
しかしポリエーテルの量が10(重量)%を超えてもこ
れらの効果のさらに優れた発揮は望むことができずかえ
つて機械的性質が低下する結果となるので好ましくない
。本発明のフイルムにおいて、ポリエーテルセグメント
がポリアミド中で凝集分散せず均一相となつている場合
は耐折強度は向上するが、低温衝撃強度、および沸水処
理後のオリゴマ一析出による白化防止が十分でない。
また島状に凝集分散したポリエーテル,の分散粒子の最
大粒子径が10μをこえる時は透明性力伏きく低下する
又フイルムの散乱指数が1以下である場合はフイルムを
沸水処理した場合の透明性が満足されないばかりでなく
、低温衝撃強度、耐折強度の向上も十分でない。かくの
如く本発明フイルムは特定のポリアミド構成成分の特定
の範囲のポリエーテル成分をプロツク共重合し、且つ該
ポリエーテル成分を含む部分が限られた分散状態にある
ポリマーより成る。
かくして得られた本発明のフイルムは優れた耐屈曲疲労
性、耐折強度、耐低温衝撃性、並びにガスバリヤ性を有
し、更に特に2軸延伸フイルムは加工、流通市場で要求
される破断強度、耐熱水性、破裂強度、寸法安定性、印
刷適性、コーテイング物またはラミネート接着性におい
て実用性を充分具えた優れた性能を保持している。この
為種々の包装材料、特にみそ、漬けもの等水物、えび、
かに冷凍魚等水産物、ハム、ソーセージ、ベーコン等肉
製品、食用油、バター、マーカリン等油脂食品及びこれ
を含む加工品、煮込み、フライ、ポール物等調理食品、
力ラン、調昧料、嗜好食品等の保存特に高級冷凍食品の
包装材料として適する。また電気用途、磁記記録材料等
にもその物理的特性を生かして使用できるものである。
本発明フイルムは単体で使用することもできるが、他材
料をラミネート、あるいはコーテイングした伏態で複合
フイルムとして使用することもできる。
その組合せとしては次のようなものを例示することがで
きる。即ち、 なお、熱シール層とは容易に熱接合し得るコーテイング
またはラミネート層であり、低密度、または中密度ポリ
エチレン、無延伸ポリプロピレン、塩素化ポリプロピレ
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、塩酸ゴム、サーリン
等のアイオノマーなどの層を示す。
印刷層とは、印刷インキ層のことである。印刷適性フイ
ルムとは、本発明フイルムより印刷適性の優れたフイル
ムのことである。表面保護層とは印刷層を保護するため
の層であつて、熱シール層を兼ねてもよく、また耐熱性
、耐マサツ性等の優れたフイルムであつてもよい。以下
に本発明をさらに具体的に示すため実施例を記す。
なお、本発明において、各特性値は下記の方法により測
定した。
(1)ポリマーの相対粘度(ηr) ポリマーチツプまたはフイルム1yをメタタレゾール1
00CCに溶解し、オストワルド粘度計を用いて25℃
での溶液相対粘度を測定した。
(3)散乱指数ポリマー小片を窒素雰囲気下でホツトプ
レート上に置き、溶融して100μ以下の均一な一定厚
さにプレス後、急冷して、非晶性フイルムを作製し、日
立分光光度計124型により360mμ〜900mμの
吸光度を測定する。
これより400mμと800mμの吸光度(−10gT
)の数値を読み、その差(E4OO−E8OO)および
フイルムの正確な厚さをマイクロゲージで測定し(E4
OO−E8OO)/Dで散乱指数を表示する。(Dは厚
さ龍単位)(但し上記波長間の吸収に影響する添加剤を
含む時はこれを別に消去する)(3)破断強度、破断伸
度、ヤング率 ASTM−D882に従い20℃65%RHで縦方向お
よび横方向に長さ50m1L幅10m′mのサンプルを
東洋測器社製大型テンシロンUTM−3を使用して引張
速度100mm/分で測定した。
ヤング率は応力ー歪曲線の初期勾配より算出した。(4
)破裂強度 807y!WLφのサンプルを内径45mmφのロード
セル上に固定し、38mmφの先端半球型棒状ロードで
50詣/Iii!tの速度で押し破裂荷重を東洋測器社
製テンシロンUTM−3を用い20℃65%RHで測定
した。
(5)低温衝撃強度 東洋精機社製フイルムインパクトテスタ一を使用し、−
40℃の雰囲気中で測定した。
(6)端裂強度 JIS−C23l8に従い、20mmのサンプルを15
02角開きのM型金属板端上に掛け、20℃の雰囲気中
で200m′I!L/分の速度でテンシロンで引張り破
裂強度を測定した。
(7)耐折強度 JIS−P8ll5に準じ20℃65%RHの条件下1
5中幅のフイルムを蘂洋精機の耐折試験機でチヤツクに
挟み1kfの荷重を加えて土135で角の折り曲げを1
75回/分で繰返し切断する迄の曲げ回数を記録した。
(8)耐屈曲疲労 Y型ガラス管の1端に1辺の長さ15CTfLの正方形
フイルムを出来るだけ大きくふくらませ袋伏にして、糸
で密に結びつけ、他の2本のガラス管には夫々1個づつ
開閉弁を設け、一方は真空ラインへ、他の一方は0.2
蛇/c!Iiゲージ圧の加圧空気ラインに連結し、開閉
弁を自動操作で交互に間歇的に開閉して袋に加圧減圧に
よる繰返し屈曲応力を与え、フイルムの孔発生による真
空度低下迄の繰返し屈曲回数を2『C65%RHで一定
厚さのフイルムにつき記録する。
(9)酸素透過係数ASTM−D−1434に準じた方
法で理化精機工業社製二連式ガス透過率測定器を用いて
圧変化により30℃で測定した。
AO)透明度およびベース JIS−K67l4に準じ20℃で東洋精機社製ヘイズ
テスタ一SF−l型を使用次式より算出した。
(自)面内配向指数・バランス度 アツペ屈折計によりフイルムの縦方向(x)、横方向(
y)、厚さ方向(z)の屈折率を測定し下式により算出
した。
実施例 1 パラキシリレンジアミン1%を含むメタキシリレンジア
ミンのアジピン酸とのナイロン塩1200部を40%水
溶液とし、数平均分子量8300のポリエチレングリコ
ールのビスプロピルアミン誘導体(アミノ価率90%)
12部の当量アジピン酸との塩の10%水溶液とを、共
にオートクレープに仕込み、系内を窒素置換後攪拌しな
がら昇温し10蛇/Cdの加圧で水抜きし、260℃常
圧重合し後押出してチツプ伏とした。
得られたポリマーを100℃で減圧乾燥した。
融点239℃、ηR2.37、水分0.05%の乾燥チ
ツプをエクストルーダ一で26『Cに溶融しTダイより
チルロール上に押出し厚さ240μの原膜を得、次にこ
れを100℃で縦方向に3.8倍、続いて同温度で横方
向に4.0倍、各5000%/分の速度で逐次二軸延伸
した。次に200℃で30秒定長熱固定して透明強靭な
フイルムを得た。実施例 2実施例1と同様な操作でポ
リエチレングリコールの数平均分子量610,1006
,2030,4000,20000のビスプロピルアミ
ン誘導体(アミノ化率90〜80%)を各1重量%含有
する塩を重合し、同様の条件で成膜および延伸熱固定し
てポリエチレングリコール含有フイルムを得た。
これらのフイルムの物性を実施例1のものと共に第1表
に示す。かくの如く、PEGの分子量が2000以上で
は耐折強度が3倍以上に向上し、破裂強度と低温衝撃強
度および端裂強度が改善されており、また沸水処理後の
ベースも顕著に向上しているのである。
実施例 3 実施例1と同様にメタキシリレンジアンモニウムアジペ
ートに数平均分子量4000のポリエチレングリコール
のビスプロピルアミン誘導体のアジピン酸塩を各2.5
重量?、5.0重量%または10重量%含有する35重
量?水溶液を作り、イルガノツクス1010(カーキー
社製・フエノール系酸化防止剤)を0.05重量%混合
して夫々260℃で重合しポリエチレングリコール含有
ポリメタキシリレンアジパミドを得た。
これらを255℃のTダイより押出し厚さ約230μの
原膜とし、98℃で縦方向に3.8倍、続いて同温度で
横方向に4.0倍夫々5000%/分の速度で逐次2軸
延伸し、200℃で30秒間熱固定した。得られたフイ
ルムの物性は第2表のとおりであつた。実施例 4 メタキシリレンジアミン/パラキシリレンジアミン(7
3/27モル%)および平均分子量8300のポリエチ
レングリコールのビスプロピルアミン(2.5重量%)
とアジピン酸を縮合させて得たポリキシリレンアジパミ
ド(実験黒12)、数平均分子量4000のポリエチレ
ングリコールのビスプロピルアミン誘導体2.5重量%
を含有するポリキシリレンアジパミド(実験黒13)、
数平均分子量2980のポリエチレングリコールのビス
プロピルアミン誘導体(アミノ化率91%)2.5重量
?を含有するポリキシリレンアジパミド(実験黒14)
、数平均分子量3500のポリエチレングリコール/ポ
リプロピレングリコールプロツク共重合体(50/50
wt比)(アミノ化率100%)2.5重量?を含有す
るポリキシリレンアジパミド(実験XLl5)、数平均
分子量4700のポリエチレングリコールのビスエチル
アミン誘導体2.5重量?を共重合したポリキシリレン
アジパミド(実験黒16)、およびポリエーテルを添加
しないポリキシリレンアジパミド(実験黒11)を夫々
別々に275℃のTダイより押出して約250μの厚さ
に成膜した。
このフイルムを110℃で縦方向に3.6倍延伸、続い
て横方向に3.8倍に各々3000%/分の速度で熱延
伸した。更に緊張状態で225℃で20秒間熱固定し、
透明な強靭フイルムを得たこれらのフイルムの特性は第
3表に示すとおりである。実施例 5 実施例1と同様にメタキシリレンジアンモニウムアジペ
ートに数平均分子量4000のポリエチレングリコール
のビスプロピルアミン誘導体のアジピン酸塩を3重量?
含有する40重量%水溶液を作り260℃で重合し得ら
れたチツプ伏のポリマーを約100℃で減圧乾燥した。
こうして得られた誘点239℃ηRet2.4l水分率
0.08%のプロツクポリエーテル共重合ポリアミドを
275℃のTダイスより75℃の冷却ロール上に押出し
厚さ170μの未延伸フイルムを得た。この未延伸フイ
ルムを周速の異なる90℃に加熱されたロールに送り低
速ロールの周速2m/分で縦方向に3.5倍延伸した。
次にこの一軸延伸フイルムを110℃に加熱されたテン
タ一内に送り5000%/―の変形速度で横方向に4.
5倍延伸し引続き3%緩和させながら2000Cに加熱
された熱処理ゾーンを20秒通過させて緩和固定した。
こうして得られた二軸延伸フイルムの性質を表3K示す
。実施例 6 実施例1と同様にメタキシリレンジアンモニウムアジペ
ートに数平均分子量2800のポリテトラメチレングリ
コールのビスプロピルアミン誘導体のアジピン酸塩を3
重量?含有する40重量?水溶液を作り260℃で重合
し得られたチツプ状のポリマーを約100℃で減圧乾燥
した。
こうして得られた誘点239℃ηRel2.43水分率
0.07%のプロツクポリエーテル共重合ポリアミドを
275℃のTダイスより76℃の冷却ロール上に押出し
厚さ180μの未延伸フイルムを侍た。この未延伸フイ
ルムを周速の異なる90℃に加熱されたロールに送り低
速ロールの周速2m/分で縦方向に3.3倍延伸した。
次にこの一軸延伸フイルムを110℃に加熱されたテン
タ一内に送り5000%/7!1inの変形速度で横方
向に4.3倍延伸し引続き3%緩和させながら200℃
に加熱された熱処理ゾーンを20秒通過させて緩和熱固
定した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メタキシリレンジアミン、またはメタキシリレンジ
    アミンおよびパラキシリレンジアミンとの混合キシリレ
    ンジアミンを主たるジアミン成分とし、炭素数6〜12
    の脂肪族ジカルボン酸を主たるジカルボン酸成分とする
    ポリアミド中に少なくとも1つの末端アミノ基又は末端
    カルボキシル基を有しかつ下記式〔A〕で示される分子
    量2,000〜20,000のポリエーテルを全重合体
    の0.2〜10重量%となる様に共重合し、かつ上記ポ
    リエーテルのセグメントがポリアミド中最大粒径10μ
    以下の島状に凝集分散し、散乱指数が1以上であること
    を特徴とするキシリレン基含有ポリアミドフィルム。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔A〕ただし、Y:
    炭素原子数1〜6のアルキレン基またはシクロアルキレ
    ン基。 X,X^1:同一又は異なる炭素原子数1〜30の基又
    はHであるが、X,X^1のうち少なくとも1つはアミ
    ノ基、又はアルボキシル基、或はカルボン酸エステル基
    を含むものである。 n:一般式〔A〕で示される化合物の 分子量が2,000〜20,000に設定される数値。 2 メタキシリレンジアミン、またはメタキシリレンジ
    アミンおよびパラキシリレンジアミンとの混合キシリレ
    ンジアミンを主たるジアミン成分とし、炭素数6〜12
    の脂肪族ジカルボン酸を主たるジカルボン酸成分とする
    ポリアミド中に少なくとも1つの末端アミノ基又は末端
    カルボキシル基を有しかつ下記式〔A〕で示される分子
    量2,000〜20,000のポリエーテルを全重合体
    に0.2〜10重量%となる様に共重合し、かつ、上記
    のポリエーテルのセグメントがポリアミド中最大粒径1
    0μ以下の島状に凝集分散し、散乱指数が1以上であり
    、酸素透過係数2×10^−^1^2(C.C.cm/
    cm^2・秒・cmHg)以下低温衝撃強度6kgcm
    /25μ以上 耐折強度150,000回以上 なる性質を有するキシリレン基含有ポリアミド2軸延伸
    フィルム。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔A〕ただし、Y:
    炭素原子数1〜6のアルキレン基またはシクロアルキレ
    ン基。 X,X^1:同一又は異なる炭素原子数1〜30の基又
    はHであるが、X,X^1のうち少なくとも1つはアミ
    ノ基、又はカルボキシル基、或はカルボン酸エステル基
    を含むものである。 n:一般式〔A〕で示される化合物の 分子量が2,000〜20,000に設定される数値。
JP49051480A 1974-05-08 1974-05-08 耐ガス透過性の優れたフイルム Expired JPS597723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP49051480A JPS597723B2 (ja) 1974-05-08 1974-05-08 耐ガス透過性の優れたフイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP49051480A JPS597723B2 (ja) 1974-05-08 1974-05-08 耐ガス透過性の優れたフイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS50143896A JPS50143896A (ja) 1975-11-19
JPS597723B2 true JPS597723B2 (ja) 1984-02-20

Family

ID=12888108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP49051480A Expired JPS597723B2 (ja) 1974-05-08 1974-05-08 耐ガス透過性の優れたフイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS597723B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH041850Y2 (ja) * 1984-10-22 1992-01-22
WO2018150576A1 (ja) 2017-02-20 2018-08-23 三菱重工コンプレッサ株式会社 インペラ、回転機械、インペラの製造方法、及び回転機械の製造方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5649226A (en) * 1979-09-28 1981-05-02 Toyobo Co Ltd Manufacturing of thermoshrinking polyamide film
FR3125821A1 (fr) * 2021-07-28 2023-02-03 Arkema France Composition polymérique transparente antistatique

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49110493A (ja) * 1973-02-02 1974-10-21

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49110493A (ja) * 1973-02-02 1974-10-21

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH041850Y2 (ja) * 1984-10-22 1992-01-22
WO2018150576A1 (ja) 2017-02-20 2018-08-23 三菱重工コンプレッサ株式会社 インペラ、回転機械、インペラの製造方法、及び回転機械の製造方法
US10982548B2 (en) 2017-02-20 2021-04-20 Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corporation Impeller, rotary machine, method for manufacturing impeller, and method for manufacturing rotary machine

Also Published As

Publication number Publication date
JPS50143896A (ja) 1975-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3946089A (en) Block copolymer of polyamide and polyether, and its preparation and use
EP0358038B1 (en) Amorphous nylon copolymer and copolyamide films and blends
JP3569987B2 (ja) 2軸配向ポリアミド系樹脂フィルム
TWI606913B (zh) 雙軸配向聚醯胺系樹脂膜
JP6716834B2 (ja) ポリアミド系フィルムおよびその製造方法
US4098860A (en) Production of biaxially drawn film of polyamide blend
CA2119849C (en) Barrier layers from transparent copolyamides
EP0062800B1 (en) Shrinkable polyamide film and process for its production
JPS6024814B2 (ja) 樹脂組成物
JPS6024813B2 (ja) 樹脂組成物
JPH11254615A (ja) ポリアミド系積層フィルム
JPS597723B2 (ja) 耐ガス透過性の優れたフイルム
JP5068085B2 (ja) ポリアミド系多層フィルム
WO1998047704A1 (fr) Film polyamide retrecissable multicouche
JP7322458B2 (ja) 易接着性ポリアミドフィルム
CA2159408A1 (en) Copolyamides
CN113573905A (zh) 层叠拉伸聚酰胺膜
JP2571648B2 (ja) ポリアミド系樹脂組成物からなる延伸フイルム
JPH04270655A (ja) 積層二軸延伸フィルムおよびその製造方法
JPS6343217B2 (ja)
JP3472628B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物及び二軸延伸フィルム
JPS5813348B2 (ja) タイガストウカセイ オユウスル ネツセツチヤクセイセキソウフイルム
JP4209047B2 (ja) 滑り性の改良されたポリアミドフィルム及びその製造方法
US5591495A (en) Copolyamide barrier layer and reusable packaging elements made therewith
JP4654468B2 (ja) ポリアミド系積層樹脂フィルム