JPS5976864A - 深絞り用アルミニウム合金薄板の製造方法 - Google Patents

深絞り用アルミニウム合金薄板の製造方法

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JPS5976864A
JPS5976864A JP18580082A JP18580082A JPS5976864A JP S5976864 A JPS5976864 A JP S5976864A JP 18580082 A JP18580082 A JP 18580082A JP 18580082 A JP18580082 A JP 18580082A JP S5976864 A JPS5976864 A JP S5976864A
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aluminum alloy
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秀彦 石井
Isao Unuma
鵜沼 功
Takashi Ishiyama
石山 喬
Haruyumi Kosuge
張弓 小菅
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は深絞り成形加工に好適なアルミニウム合金薄板
の製造方法に関する。
アルミニウム金属相の成形性、耐腐食性、軽量性等に着
目してアルミニウム製の缶がビール、ジュース等の清涼
飲料あるいはその他液体の容器として多量に使用されて
きている。これ等のアルミニウム製の缶は一般に深絞り
加工後にしごき加工して製造されるため、これに供され
るアルミニウム合金板は強度が高く且っ深絞シで生じる
耳率が低く、シかも成形性に優れたものであることが要
求される。殊に深絞シ加工で生じる耳は太きければ大き
い程搬送工程で障害となって製缶工程上好ましくなく、
シかも切シそろえる際の切除量の増犬は材料歩留全悪化
させることになる。従ってアルミニウム合金板による製
缶等の深絞シを含む成形工程でtユ、如伺に耳の大きさ
く高さ)を小さくする(通常耳率4係以下)かが重要と
なる。
このよう々耳は被加工板の有する集合組織で定まシ、一
般に冷延集合組織の形成された被加工板を深絞りすると
異方性が助長されて冷間圧延方向に対して45°傾いた
4方向すなわち45°方位への耳が発現する。また強度
を高めるために冷間加工率を大きくした被加工板はどこ
れらの耳の発現が強調される。これに対し、再結晶率が
大きく再結晶集合組織の形成が大きい被加工板はど熱間
圧延方向およびこれと直交する4方向へのいわゆる0゜
−90°方位の耳の発現が太きい。
従ってこれらのことから、深絞シ成形加工するアルミニ
ウム合金板は深絞りにより生じる耳が45°方位および
0°−90°方位に鈎合って発現するような集合組織を
有し、且つ適正左強度を備えていることが望まれている
上述の点に鑑み、本出願人は先にとれらを満足f ルA
t−Mn −Mg系のアルミニウム合金薄板の製造方法
を提案した。との方法を要約すれば次の通シである。累
月はAt−Mn −Mg  系鋳塊である。
順序   工 程       主なる条件■、均質化
熱処理 530〜610℃で1〜24時間2、 熱 間
 圧 延 板厚3〜10mmまで圧延a 第1回目の冷
間圧延 加工率50〜85係本部分焼鈍230〜270
℃、10分〜2時間5、 第2回目の冷間圧延 加工率
5〜35係7 最終冷間圧延 加工率50〜90係上記
工程によって得た薄板は深絞シ加工を行うと耳率が小さ
く、且つ成形加工に耐える強度の、充分に大きなもので
あることが確認されている。
しかしこの方法は工程数が多く複雑であシ、製造コスト
が大巾に高くなることを避けられない欠点があり、しか
も仕掛り品の管理および工程管理が複雑となって多大の
努力が強いられる欠点もあった。
本発明は上述の欠点を解消するためになされたものであ
シ、製造工程を簡略化し且つ製品の特性を損わない成形
加工用アルミニウム合金薄板の製造方法の提供を目的と
する。
この製造方法は幾多の試験の結果として、0.8〜1.
8重量係のMg、0.8〜1.8重酸チの■q、 Q 
l 5−(1,30重量係のFe、および010〜0.
30重量%の81を含有するいわゆるAt−Mg−Mn
  系アルミニウム合金で特にIi”6と81との比率
Fe/Si ’fc 0.5〜1.5とした素材を上述
の如く圧延して形成せる薄板を使用して深絞シした場合
に耳率が小さくなること、および上記素材の圧延工程に
おける熱間圧延工程において温度を再結晶温度よシ多少
低く設定することによシ前述の工程における冷間圧延、
部分焼鈍および冷間圧延の3工程’t1回の冷間圧延工
程にて代替できることを見出し、これに着目して創案さ
れたのである。
ここで使用されるアルミニウム合金鋳塊の組成について
説明すれば、 鳩が0.8係以下では容器として要求される適正な強度
を得られず、捷た1、8係を超えると加工割れなどが発
生して成形性が低下する。
Mnも0.8係以下では充分な強度を得られず、しかも
金属間化合物の形成量が少く力って深絞シ加工時に焼t
1が生じ易くなる。1.8チを超えると鋳造時に粗大外
初期化合物が生成され、加工割れ等の原因となるので好
ましくない。
Feed O,15%以下では深絞り加工時に焼付が生
じ易くな9.0.30係を超えると45°方位の耳の生
成が助長されてしまう。
Siは0. l 0%以下では均質化処理時にMnを充
分に析出できず、焼鈍によl) Mnが析出して45°
方位の耳を生成する集合組織の形成が強くなる。013
0ヂを超えると強度低下の原因となる。
上記組成に加え、0.30%までのCu %025%ま
でのZn、0.10%までのT1そ【7て鋳塊に不可避
的に混入する元素で一般的な通常の量程度のものは本発
明に悪影響を及ぼさないのでさしつかえない。
とのようなことから合金組成が定めら肛たのである。特
に本発明の特徴として、Fe/Si比i0.5〜1.5
の範囲に設定すると耳率の減小に多大の効果を与えるこ
とが見出されたのである。
しかしながらこの合金組成のAt −Mg、 −Mn 
系合金鋳塊を使用して冷間圧延、部分焼鈍、冷間圧延の
3工程全1工程の冷間圧延にて代替しても耳率を所期の
目標値(4係以下)にすることができない。このために
本発明ではさらに熱間圧延工程における温度を再結晶温
度よシ多小低い温度とすることで工程省略の達成できる
ことを見出したのである。ここで、本発明の工程を要約
すれば次の通りである。
順序   工 程      主なる条件■、  均質
化熱処理  530〜580℃で2〜24時間5〜lO
咽の板厚まで圧延 a  冷 間 圧 延  加工率40%以上4、  焼
      鈍  300〜・550℃、30分以上5
  最終冷間圧延  加工率60%以上上記工程につい
てさらに説明すると、鋳塊は先ず1段もしくは多段で加
熱して均質化処理が行われる。勿論これは最終製品の強
度、靭性、深絞シ加工性の向上、耳率のバラツキ減少等
のために行われる。特に530℃〜580℃の範囲とし
たのは、これら以下の揚上に例えば廁の充分な析出が得
られず、その後の焼鈍時に連続再結晶を促進して45°
方位の耳の形成を増大させる傾向を示すからである。
均質化熱処理に続く熱間圧延は繰返して述べるが再結晶
温度よシ多少低い250〜320℃の温度範囲とし、板
厚を5〜l Omm Vで圧延することが重要である。
この板厚値は、最終板厚を03〜0.6mm程度とする
場合であり、以後の加工率が関係してくる。す々わち5
闘以下では00−90°方位の耳の発生が、またio+
n+++以上でtま45°方位の耳の発生が優勢と々る
。再結晶温度より多少低い温度に設定したのは、終了時
に圧延板の再結晶を防止し、焼鈍時に再結晶を生ぜしめ
るための蓄積エネルギーを充分に蓄えるととを主眼とす
る。この蓄積エネルギーが小さいと焼鈍時に均一な再結
晶が生じ難いのである。これにより析出している粗大な
粒子の箇所における選択的な再結晶核が生成する仁とが
防止される。一方、250℃以下では変形抗力が著しく
太きくなシ、圧延回訓となって生産性を著しく悪化させ
るので好壕しくない。
次に加工率40係頃土で冷間圧延し、適正寿加工歪全付
与する。この加工率の設定は焼鈍時の再結晶を引起す駆
動エイルギーを考慮したものであシ、40%以下ではそ
れ迄に析出した粒子の回シに優先的に再結晶が発生して
均一な再結晶が行い得なくなる。この場合、深絞シ加工
で均一な塑性加工ができず、耳率のバラツキとなって現
われ、好1しくない。
焼鈍工程の条件は常法に従う。通常は300〜550℃
の温度範囲で30分〜12時間程度保持し、再結晶を生
せしめて加工歪および格子歪を解放する。これによシ0
°−90°方位へ耳の発生する集合組織が形成される。
この際前段階での熱間圧延および冷間圧延における上述
の設定条件により適正且つ充分左再結晶が行われ、最終
冷間圧延による45°方位の耳の発現と好ましく均合っ
た0°−90°方位の耳の発現のための集合組織が形成
できるのである。
このように焼鈍された合金板を最終冷間圧延して望まれ
る厚さく0.3〜0,6晒厚)の薄板とされる。
この冷間圧延では製品薄板に充分な強度を与えるために
加工率60係以上で行われる。勿論過度の加工率は深絞
υ加工等に際しての割れ等の原因となシ好ましくない。
従って90係程度に止めるととが望ましい。この範囲内
の加圧率で圧延した場合、薄板を深絞9して生じる耳は
0°−90°方位および45°方位に関してほぼ均合い
がとれ、4%以下の耳率に抑えることが充分可能となる
以上説明したように、本発明は少い工程数で所望される
強度および耳率の特性を有する薄板を製造できる。しか
も均質化熱処理の後の熱間圧延によって作る板厚が5〜
lomと設定されるため、設備費の安価なジングルスタ
ンド圧延機においても容易に製造できるなど、工業的に
多大な効果をあげられる。
次に本発明の製造方法の特徴および効果をさらに明確と
するため、実施例によるデータを示す。
実施例1 FeとSiとの含有比率を変化させて調整した第1表に
示す合金組成の溶湯を、非金属介在物除去の目的でフィ
ルターによシ濾過し、半連続鋳造法によシ断面500削
X l 050mm の鋳塊を得た。次にこの鋳塊を本
発明の方法に基いて先ず550℃で10時間保持し、均
質化処理を施した。次に再結晶温度よシ低い温度で熱間
圧延し、6鮨厚にまで圧延した。この際の終了温度U2
80℃であった。
次にこの板を厚さ2闘まで冷間圧延した後、350℃に
て1時間保持して焼鈍した。然る後0.6 yn+n 
tで冷間圧延して薄板製品を得た。
第  1  表 ことで、第1表中合金番号1〜6は本発明の特徴の1つ
であるFe/Si比が0.5〜1.5の範囲にある合金
であシ、合金番号7〜11はこの範囲に含1れない合金
であって、1〜6のグループとの比較のために使用され
た。
このようにして得た0、6mm厚の薄板について機械的
性質を測定し、また深絞シにおける耳率の測定を行った
。この結果を第2表に示す。同、深絞9耳率の測定条件
はポンチ径50叫φ、絞シ率52%、ダイクリヤランス
19%、しわ押え荷重i o o o x<gである。
第  2  表 この第2表の結果からpe/Si比率が0.5〜1.0
の範囲にある場合耳率を確実に4%以下に抑えられるが
、この範囲を外れた場合には4%以内に抑えることので
きないことが示さ!する。すなわちFe/Si比率が耳
率に極めて大きく影響し、これを選定することで耳率を
小さくし得るということ、が明らかである。またこれは
特にその他の機械的性質には影響しないことも判る。
実施例2 次に熱間圧延時の温度すなわち終了温度ならびに冷間圧
延における加工率を変化させることにより、本発明の特
徴の1つである熱間圧延の温度条件寿らびに冷間圧延に
おける加工率の効果を調べた。
これに利用した合金は第1表の番号4で示されるもので
あシ、同様にして得た鋳塊を570℃で10時間保持し
て均質化熱処理し、次に終了温度350℃、325℃、
300℃、280℃、250℃ のそれぞれに関しての
圧延により6問屋の試料を得、それぞれ35係および6
0%の加工率での冷間圧延、400℃1時間の焼鈍を行
い、そして0.60+mn厚まで最終冷間圧延した。こ
れにより得た各試料の機械的性質および耳率を前述と同
様に測定した結果を第3表に示す。
第3表の結果から、圧延終了温度をある程度低くした方
が耳率を小さくできる傾向が認められた。
すなわちこれは通常の如く高温で行うと充分な蓄積エイ
・ルギーが蓄えられず、再結晶温度よシ多少低くしてこ
の蓄積エイ・ルギーを高めることが後続の焼鈍時の再結
晶に灯影#を与え、45°方位および0°−90°方位
の耳の発生バランスに好結果を及ぼすという本発明の特
徴の効果を示している。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 0、8〜1.8重量%のMg%O18〜1.8重量%の
    Mn so、15〜0.300重量%Fe、および0.
    lO〜0.300重量%Sit含有し、この中でFeと
    81の含有量の比(Fe/Si )が0゜5〜1.5で
    あるアルミニウム合金鋳塊を、530〜580℃の温度
    VC2〜24時間保持する均質化熱処理を行い。その後
    終了温度を250〜320℃の範囲として熱間圧延を施
    し、その時の終了板厚を5〜・10mmとし、次いで中
    間焼鈍前冷間圧延を圧延率40係以上で行い、更に中間
    焼鈍に次いで仕上げ冷間圧延を圧延率60饅以上で行う
    ことを特徴とする成形加工用アルミニウム合金薄板の製
    造方法。
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