JPS597289Y2 - 塗装用フロア−コンベヤ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は塗装用フロアーコンベヤに関する。

レールに沿って走行するトロリーとそのトロリーを駆動
するチェンとを備えたフロアーコンベヤを塗装ラインに
用いる場合、チェンやトロリー、レール等に塗料の付着
が激しく、度々付着した塗料の剥離作業を行わなければ
ならず、かつこの作業は非常に面倒なものであった。

また天井コンベヤを塗装用コンベヤとして用いたものも
みられるが、これとて塗料の付着はまぬがれす、また工
場のレイアウトによっては天井コンベヤを設置できない
場合もある。

したがって、本考案の目的とするところは、フロアーコ
ンベヤを塗装用コンベヤとして用いた場合、そのチェン
やトロリー、レール等に塗料が付着するのを極力防ぎ、
従来必要とした塗料の剥離作業を実質上要しない塗装用
フロアーコンベヤを提供するにある。

このため本考案によれば、レールに沿って走行するトロ
リーとそのトロリーを駆動するチェンとを備えたフロア
ーコンベヤとトロリーより棒体を立設し、その棒体で被
塗装物を支持して塗装を行う塗装用フロアーコンベヤに
おいて、フロアーコンベヤのレールに沿いその両側に少
し重ね合わせてレール上面を覆うゴムシールを沿設して
、トロリーより立設した棒体がゴムシールをかき分けて
通過するようになすと共に、棒体にゴムシールに近接さ
せてゴムシール上面を覆う覆い板を取付けてなることを
特徴とする塗装用フロアーコンベヤが提供される。

このように本考案に係る塗装用フロアーコンベヤは、ト
ロリーより立設した棒体にゴムシールに近接させてゴム
シール上面を覆う覆板を取付けたので、噴霧状となった
塗料がゴムシールの隙間からチェン側に浸入するのを防
ぐと共に、棒体に沿って垂れ下ってくる塗料を覆板で受
け、塗料がチェン側に垂れ下って行くのを防ぐ。

これにより、コンベヤのチェンやトロリー、レール等に
塗料が付着するのが大幅に減少し、従来必要とした塗料
の剥離作業を実質上要しなくなる。

以下、図面を参照して本考案の実施例につき説明する。

第１図ないし第４図において、床面Ａ下にはフロアーコ
ンベヤが設けられており、フロアーコンベヤはチェン１
とそのチェン１により駆動されるトロリー２を有してい
て、トロリー２はローラ４を備えておりレール５に沿っ
て走行するようになつている。

トロリー２には上方を向く筒状体３が固設されており、
その筒状体３に丸棒６が回転自在に挿入されている。

丸棒６には筒状体３の先端に近接させて鎖車７が固設さ
れており、その鎖車７は、床面Ａ上にレール５に沿って
設けられていてチェン１、レール５やトロリー２、筒状
体３、鎖車７、後述のチェン８をカバーするカバ一部材
１５にそれに沿って設けられたチェン８と噛み合ってい
る。

カバ一部材１５には鎖車７が浮き上るのを防ぐ押え板９
が設けられている。

カバ一部材１５の頂壁１５ ａにはレール５に沿ってス
リッＨ５ｂが形或されており、そのスリット１５ｂを貫
通して丸棒６が上方に延びている。

九棒６の上部にはフツク１０が取付けられており、その
フック１０により被塗装物１１が支持されている。

被塗装物１１を丸棒６のフツク１１にて支持したトロリ
ー１が走行する走行路の両側部には塗料を噴射するノズ
ル１２が設けられている。

カバ一部材１５のスリット１０ｂを覆うゴムシール１３
がスリッ｝１５ｂの両側から設けられており、両方のゴ
ムシール１３は少し重ね合されている。

さらに丸棒６にはゴムシール１３に近接させてゴムシー
ル１３の上面を覆う覆板１４が取付けられている。

丸棒６のフツク１０により被塗装物１１を支持したトロ
リー２がチェン１により第２図の矢印方向に走行すると
、鎖車７とチェン８の噛合により丸棒６は回転し、被塗
装物１１は回転しながらノズル１２より塗料が吹き付け
られる。

噴霧状となった塗料および丸棒６に沿って垂れ下ってく
る塗料はゴムシール１３およびカバ一部材１５により一
応チェン１側へ浸入するのを防止されるが、丸棒６がゴ
ムシール１３をかき分けて通過する際にどうしても第３
図に示すようにゴムシール１３間に隙間１３ａができ、
この隙間１３ａからチェン１側へ噴霧状となった塗料お
よび九棒６に沿って垂れ下がってくる塗料が浸入する。

しかるに丸棒６にはゴムシール１３に近接させてゴムシ
ール１３の上面を覆う覆板１４が取付けられているので
、噴霧状となりた塗料はこの覆板１４によりゴムシール
１３の隙間１３ａからチェン１側へ浸入するのを阻止さ
れ、また九棒６に沿って垂れ下がってくる塗料は覆板１
４によって受け止められ同様にゴムシール１３の隙間１
３ ａからチェン１側へ浸入するのが阻止される。

なお、九棒６を回転させるには鎖車７とチェン８の噛合
に限られることなく、例えばピニオンとラックとしても
よい。

また被塗装物１１を回転させる必要がない場合には鎖車
７およびチェン８を省略することができ、その際はトロ
リー２から立設する棒体は九棒とせず角形の棒体として
もよい。

この場合はカバ一部材１５を省略しゴムシール１３を床
面Ａに直接取付けるようにしてもよい。

以上説明したように本考案は、フロアーコンベヤのレー
ルに沿いその両側に少し重ね合せて沿設されていてレー
ル上面を覆いトロリーより立設した棒体がかき分けて通
過するゴムシールに近接させてその上面を覆う覆板を棒
体で設けているので、棒体が通過する際にゴムシール間
に隙間ができるが、棒体に設けた覆い板により噴霧状と
なった塗料および棒体に沿って垂れ下がってくる塗料が
ゴムシール間の隙間よりチェン側に浸入するのを防止さ
れ実質上塗料がチェン側に入り込むことがない。

このためチェンやトロリー、レール等に塗料が付着する
のが大幅に減少し、塗料の剥離作業を実質上必要としな
くなるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本固案の実施例を示し、第１図は本考案に係る塗
装用フロアーコンベヤの正面図、第２図は同側面図、第
３図は第２図のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図、第４図は第２
図のＩＶ−ＩＶ線断面図である。 １・・・チェン、２・・・トロリー、３・・・筒状体、
４・・・ローラ、５・・・レール、６・・・丸棒、７・
・・鎖車、８・・・チェン、９・・・押え板、１０・・
・フック、１１・・・被塗装物、１２・・・塗料噴射ノ
ズル、１３・・・ゴムシール、１４・・・覆板、１５・
・・カバ一部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レールに沿って走行するトロリーとそのトロリーを駆動
   するチェンとを備えたフロアーコンベヤのトロリーより
   棒体を立設し、その棒体で被塗装物を支持して塗装を行
   う塗装用フロアーコンベヤにおいて、フロアーコンベヤ
   のレールに沿いその両側に少し重ね合せてレール上面を
   覆うゴムシールを沿設して、トロリーより立設した棒体
   がゴムシールをかき分けて通過するようになすと共に、
   棒体にゴムシールに近接させてゴムシール上面を覆う覆
   板を取付けてなることを特徴とする塗装用フロアーコン
   ベヤ。