JP3384735B2 - 折板屋根表面塗装装置 - Google Patents

折板屋根表面塗装装置

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JP3384735B2 JP02676698A JP2676698A JP3384735B2 JP 3384735 B2 JP3384735 B2 JP 3384735B2 JP 02676698 A JP02676698 A JP 02676698A JP 2676698 A JP2676698 A JP 2676698A JP 3384735 B2 JP3384735 B2 JP 3384735B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、折板屋根の外表面
を自動的に塗装する折板屋根表面塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工場等の建屋の屋根として用いる
折板屋根は、多数の長尺溝と長尺突条を交互に連続する
ことによって形成されている。ところで、折板屋根の外
表面は風雨に常時さらされているために、メンテナンス
を目的として、周期的に、その外表面を塗り替える必要
がある。しかし、折板屋根の外表面は、長尺突条面と長
尺条溝面とが交互に連続する面から形成されているた
め、平屋根のように平坦な屋根面を塗装する場合と異な
り、自動化装置を用いて全面に均一に塗装することは困
難であり、従来、作業者がハケを用いて手で塗装してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した手作
業による塗装作業では、作業者は、折板屋根の外表面の
変化に対応するため姿勢を常時変えながら作業しなけれ
ばならず、重労働を強いられることになる。また、手作
業であるため、単位時間当たりの塗装面積も極めて限ら
れたものとなる。なお、近年、長尺突条又は長尺溝に沿
って走行台車を移動しながら、走行台車上に搭載した塗
装スプレー装置を駆動して折板屋根の外表面に塗料を吹
き付ける塗装装置が提示されている。しかし、この塗装
装置においては、各長尺突条又は長尺溝の塗装が終了し
た後、隣接する長尺突条又は長尺溝を塗装する際には、
数人の作業者が手で重量物である塗装装置を持ち抱えて
次の長尺突条又は長尺溝に横移動する必要があるこの
ような横移動作業は作業者に重労働を強いることにな
り、また、塗装作業の連続性が途切れるので、単位時間
当たりの塗装面積も、手作業に比較すれば増大すること
ができるが、限られたものとなる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、隣接する長尺突条又長尺溝への移動を容
易に行うことができ、塗装作業を容易に行うことができ
ると共に、単位時間当たりの塗装面積も飛躍的に増大す
ることができる折板屋根表面塗装装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の折板屋根表面塗装装置は、折板屋根上に配設され
ると共に塗料吹付装置を搭載する走行台車と、前記走行
台車に取付けられ、前記折板屋根の長尺溝内を転動して
前記走行台車を縦方向に移動可能な走行車輪と、前記走
行台車に取付けられ、前記折板屋根の長尺突条の上端面
上を前記長尺溝と直交する方向に移動して前記走行台車
を横方向に移動可能な走行履帯と、前記走行車輪が前記
長尺溝内を転動する際には前記走行履帯を前記長尺突条
の上端面から離隔し、前記走行履帯が前記長尺突条の上
端面を移動する際には前記走行車輪を前記長尺溝から離
隔すると共に前記長尺突条の上端面より上方に位置させ
るリフト機構とを具備し、しかも、前記走行台車には、
前記長尺溝に沿って該走行台車より前方に進出する案内
レールの基部が取付けられ、前記塗料吹付装置は前記案
内レールに沿って前記走行台車の前方に進出可能として
いる。
【0006】
【0007】請求項2記載の折板屋根表面塗装装置は、
請求項1記載の折板屋根表面塗装装置において、前記走
行台車の前部に前記折板屋根の縦方向端縁を検出する端
縁検出センサが取付けられている。
【0008】請求項3記載の折板屋根表面塗装装置は、
請求項1又は2記載の折板屋根表面塗装装置において、
前記塗料吹付装置は、吹付姿勢を調整可能な複数の吹付
ノズルを具備する。
【0009】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。 (第1の実施の形態) 図1〜図6を参照して、本発明の第1の実施の形態に
折板屋根表面塗装装置Aについて説明する。
【0010】まず、折板屋根表面塗装装置Aの全体構成
について説明すると、図1〜図3に示すように、多数の
長尺突条10と多数の長尺溝11とを横方向に連設する
ことによって形成されている折板屋根12上には走行台
車13が配設されており、走行台車13上には塗料吹付
装置14が搭載されている。なお、本実施の形態では、
走行台車13は、塗料吹付装置14を搭載する主走行台
車15と、主走行台車15に連結フレーム16によって
一体的に連結されると共に塗料附帯機器17を搭載する
副走行台車18とから形成されている。
【0011】主走行台車15と副走行台車18には、そ
れぞれ、折板屋根12の長尺溝11内を転動して主走行
台車15と副走行台車18を一体的に縦方向に移動可能
な走行車輪19、20が取付けられている。また、主走
行台車15と副走行台車18には、それぞれ、折板屋根
12の長尺突条10の上端面21上を長尺溝11と直交
する方向に移動して主走行台車15と副走行台車18を
横方向に移動可能な走行履帯(クローラ)22、23が
取付けられている。
【0012】さらに、主走行台車15と副走行台車18
には、走行車輪19、20が長尺溝11内を転動する際
には走行履帯22、23を長尺突条10の上端面21か
ら離隔し、走行履帯22、23が長尺突条10の上端面
21を移動する際には走行車輪19、20を長尺溝11
から離隔すると共に長尺突条10の上端面21より上方
に位置させるリフト機構24、25が取付けられてい
る。
【0013】次に、上記した構成を有する折板屋根表面
塗装装置Aの各部の構成について説明する。まず、主走
行台車15及び主走行台車15に取付けられている各装
置の構成について説明する。図3に示すように、主走行
台車15は矩形枠から形成されており、その下面には、
図1及び図2に示すように、ブラケット19aによっ
て、幅方向(横方向)及び前後方向に間隔を開けて、4
つの走行車輪19が取付けられている。そして、各走行
車輪19は長尺溝11の平坦部上に転動自在に載置され
ている。
【0014】主走行台車15の上面には、図1及び図3
に示すように、走行車輪駆動モータ26が搭載されてお
り、その出力軸には歯付きプーリ26aが固着されてい
る。歯付きプーリ26aは主走行台車15の前部上面に
軸受26bを介して回転自在に横架されている回転軸2
6cの一端に固着されている歯付きプーリ26dに歯付
きベルト26eを介して連動連結されており、また、回
転軸26cの一端に歯付きプーリ26dと同軸的に固着
されている歯付きプーリ26fは、歯付きベルト28を
介して、走行車輪19の車軸に固着されている歯付きプ
ーリ29に連動連結されている。従って、走行車輪駆動
モータ26を駆動することによって、走行車輪19を長
尺溝11内で転動させることができ、この転動によっ
て、主走行台車15を縦方向に移動することができる。
【0015】図1及び図3に示すように、主走行台車1
5の前後端部には履帯取付板30が連設されており、履
帯取付板30にはリフト機構24によって走行履帯22
が昇降自在に取付けられている。即ち、各履帯取付板3
0の中央部には昇降軸駆動ボックス31が取付けられ、
昇降軸駆動ボックス31内で、昇降軸32と昇降駆動モ
ータ33の出力軸にそれぞれ取付けられたベベルギアが
噛合され、昇降軸32の下端に走行履帯22の中央部が
連結されている。ここに、昇降軸32は昇降軸駆動ボッ
クス31に回転不可能状態に取付けられているので、昇
降駆動モータ33の駆動によって昇降軸32及び昇降軸
32に一体的に連結されている走行履帯22も一体的に
昇降することになる。なお、図1及び図3に示すよう
に、リフト機構24は、走行履帯22の昇降を円滑にす
るため、昇降軸32の左右側に昇降案内ロッド34を具
備する。
【0016】図1〜図3に示すように、主走行台車15
の一側側面には、折板屋根12を形成する長尺突条10
及び長尺溝11に沿って伸延する長尺の矩形板からなる
案内レール35が連結フレーム36によって連結されて
いる。そして、案内レール35の前、後端部(先部)3
7、38は、それぞれ、主走行台車15の前、後端部か
ら十分な長さ前、後方向に進出している。
【0017】この案内レール35に塗料吹付装置14が
前後方向(縦方向)に移動自在に取付けられている。即
ち、案内レール35の外面に沿って、上下端部にそれぞ
れ係合ローラ39、40を具備する吹付装置取付板41
が配置されており、係合ローラ39、40は、吹付装置
取付板41の上下端縁に、それぞれ、前後方向に摺動自
在に係合されている。そして、吹付装置取付板41の外
面には、塗料吹付装置14の外殻を形成するケーシング
42の基部が固着されている。
【0018】また、吹付装置取付板41の上部には案内
レール35を跨いだ状態でオーバーハング板43が取付
けられており、オーバーハング板43には吹付装置移動
モータ44が取付けられている。吹付装置移動モータ4
4の出力軸にはピニオン45が固着されており、ピニオ
ン45は案内レール35の下部に固着されているラック
46に噛合されている。かかる構成によって、塗料吹付
装置14を走行車輪駆動モータ26を駆動することによ
って主走行台車15と共に縦方向に移動することができ
るのみならず、吹付装置移動モータ44を駆動すること
によって、主走行台車15を固定した状態で塗料吹付装
置14のみを縦方向に相対的に、即ち、主走行台車15
の前方に進出可能に移動することができる。
【0019】図3に示すように、主走行台車15の前部
には、案内レール35と平行に前方に向けて伸延するセ
ンサ取付フレーム48の基部が取付けられており、その
先部には、折板屋根12の縦方向端縁49を検出する端
縁検出センサ50が取付けられている。かかる端縁検出
センサ50によって主走行台車15が折板屋根12の縦
方向端縁49の近傍に到達したことを検出でき、その検
出値に基づいて走行車輪駆動モータ26を停止し、折板
屋根表面塗装装置Aが折板屋根12から誤って落下する
のを確実に防止することができる。
【0020】図1及び図2に示すように、塗料吹付装置
14の外殻を形成するケーシング42内には、吹付姿勢
を調整可能な吹付ノズルの一例である4つの自動噴射ノ
ズル51〜54が、縦方向に間隔をあけて、かつ、図示
しない駆動手段によって首振り自在かつ任意の首振り位
置で固定可能に取付けられている。また、図5に自動噴
射ノズル51〜54の噴射形態を示しており、例えば、
折板屋根12の長尺溝11の幅が狭いときには、自動噴
射ノズル51、52を粗塗りに用い、自動噴射ノズル5
3、54を仕上げ塗りに用いることができる。一方、折
板屋根12の長尺溝11の幅が広いときには、自動噴射
ノズル51〜54を横一列に配列して塗料を噴射するこ
ともできる。かかる構成によって、折板屋根12の長尺
溝11及び長尺突条10の表面に、塗料を均一に塗装す
ることができる。
【0021】また、図1〜図3に示すように、主走行台
車15には排風機55が搭載されており、排風機55は
ダクトホース56を介して塗料吹付装置14のケーシン
グ42の内部空間に連通連結している。
【0022】次に、副走行台車18及び副走行台車18
に取付けられている各部の構成について説明する。図3
に示すように、副走行台車18も矩形枠から形成されて
おり、その下面には、図1及び図2に示すように、ブラ
ケット57によって、幅方向(横方向)及び前後方向に
間隔を開けて、4つの走行車輪20が取付けられてい
る。そして、各走行車輪20は長尺溝11の平坦部上に
転動自在に載置されている。
【0023】副走行台車18の前部上面に回転軸58が
軸受59を介して回転自在に横架されている。回転軸5
8の一端はカップリング60によって主走行台車15の
前部上面に横架されている回転軸26cに連動連結され
ている。一方、回転軸58の両端には歯付きプーリ61
が固着されており、歯付きプーリ61は歯付きベルト6
2を介して、走行車輪20の車軸に固着されている歯付
きプーリ63に連動連結されている。
【0024】従って、主走行台車15に取付けられてい
る走行車輪駆動モータ26を駆動することによって、走
行車輪19のみならず走行車輪20も同期して長尺溝1
1内で転動させることができ、この転動によって、主走
行台車15と副走行台車18を同期して縦方向に移動す
ることができる。図1及び図3に示すように、副走行台
車18の前後端部には履帯取付板64が連設されてお
り、履帯取付板64にはリフト機構25によって走行履
帯23が昇降自在に取付けられている。
【0025】即ち、図1に示すように、各履帯取付板6
4の中央部には昇降軸駆動ボックス66が取付けられ、
昇降軸駆動ボックス66内で、昇降軸67と昇降駆動モ
ータ68の出力軸にそれぞれ取付けられたベベルギアが
噛合され、昇降軸67の下端に走行履帯23の中央部が
連結されている。ここに、昇降軸67は昇降軸駆動ボッ
クス66に回転不可能状態に取付けられているので、昇
降駆動モータ68の駆動によって昇降軸67及び昇降軸
67に一体的に連結されている走行履帯23も一体的に
昇降することになる。なお、図1及び図3に示すよう
に、リフト機構25は、走行履帯23の昇降を円滑にす
るため、昇降軸67の左右側に昇降案内ロッド69を具
備する。
【0026】また、図1、図3に示すように、副走行台
車18には、塗料タンク70と、エアレス塗装機71
と、昇圧機72と、電源ケーブルドラム73とが搭載さ
れている。そして、エアレス塗装機71は、前述した塗
料吹付装置14内の自動噴射ノズル51〜54に、図示
しない圧送ホースを用いて塗料を圧送することができ
る。
【0027】次に、上記した構成を有する折板屋根表面
塗装装置Aによる折板屋根12の表面塗装作業について
説明する。図4に示すように折板屋根表面塗装装置Aを
折板屋根12の一角部74に搭載する。この際、走行車
輪19、20を折板屋根12の長尺溝11の底部に載置
する。なお、この時点では、リフト機構24、25を駆
動することによって、走行履帯22、23は共に折板屋
根12の長尺突条10の上端面21より上方に位置して
いる。
【0028】その後、走行車輪駆動モータ26を駆動す
ることによって、矢印aで示すように、主走行台車15
と副走行台車18とからなる走行台車13を縦方向に移
動すると共に、エアレス塗装機71を駆動して塗料を塗
料吹付装置14の自動噴射ノズル51〜54に圧送し、
自動噴射ノズル51〜54によって、図5に示すよう
に、折板屋根12の長尺突条10の外表面と長尺溝11
の外表面を、自動的に、かつ、均一厚さで塗装する。ま
た、付着しない塗料粉は排風機55内に吸引した後、図
示しないフィルタによって捕集することができる。
【0029】そして、端縁検出センサ50が主走行台車
15が折板屋根12の縦方向端縁49の近傍に到達した
ことを検出すると、その検出値に基づいて走行車輪駆動
モータ26の駆動を停止し、折板屋根表面塗装装置Aが
折板屋根12から誤って落下するのを防止する。同時
に、吹付装置移動モータ44を駆動して、塗料吹付装置
14を移動して折板屋根12の長尺突条10と長尺溝1
1の端部まで塗装する。なお、塗料吹付装置14の最終
移動停止位置はリミットスイッチ75の作動によって規
制されることになる。
【0030】リミットスイッチ75の作動によって、リ
フト機構24、25の昇降駆動モータ33、68が駆動
し、昇降軸32、67を介して走行履帯22、23を下
降して長尺突条10の上端面21に当接する。当接後も
昇降駆動モータ33、68の駆動を継続することによっ
て、走行台車13全体が走行履帯22、23に対して上
昇しはじめ、走行台車13と一体をなす走行車輪19、
20も連動して上昇し、走行車輪19、20の下端面が
折板屋根12の長尺突条10の上端面11より突出する
と、昇降駆動モータ33、68が作動が停止する。
【0031】この昇降駆動モータ33、68の停止信号
によって、走行履帯22、23に内蔵されている図示し
ない履帯駆動モータが作動して、走行履帯22、23が
折板屋根12の長尺突条10の上端面21上を長尺溝1
1と直交する方向に移動し、図4に示すように、一条だ
け、走行台車13を横方向(矢印bの方向)に移動す
る。この際、走行車輪19、20の下端面は折板屋根1
2の長尺突条10の上端面21より突出しているので、
走行台車13の横移動を円滑に行うことができる。
【0032】その後、履帯駆動モータの停止信号に基づ
いて、リフト機構24、25の昇降駆動モータ33、6
8が再度駆動し、走行履帯22、23に対して走行台車
13全体が相対的に下降しはじめ、走行台車13と一体
をなす走行車輪19、20も連動して下降し、走行車輪
19、20の下端面が折板屋根12の長尺溝11の平坦
部に当接する。当接後も昇降駆動モータ33、68の駆
動を継続することによって、走行履帯22、23を長尺
突条10の上端面21より離隔させる。
【0033】走行車輪駆動モータ26を駆動することに
よって、矢印cで示すように、矢印aの方向と逆の方向
に主走行台車15と副走行台車18とからなる走行台車
13を縦方向に移動すると共に、エアレス塗装機71を
駆動して塗料を塗料吹付装置14の自動噴射ノズル51
〜54に圧送し、自動噴射ノズル51〜54によって、
図5に示すように、折板屋根12の長尺突条10の外表
面と長尺溝11の外表面を、自動的に、かつ、均一厚さ
で塗装する。
【0034】上記した動作を、折板屋根12の全面に繰
り返すことによって、折板屋根12の全面にわたって塗
装作業を容易に行うことができると共に、単位時間当た
りの塗装面積も飛躍的に増大することができる。さら
に、端縁検出センサ50によって折板屋根表面塗装装置
Aが折板屋根12から誤って落下するのを防止するよう
にしているので、塗装作業の安全性も十分に確保するこ
とができる。
【0035】また、図6に示すように、折板屋根12が
平屋根ではなく一定角度以上の急な傾斜を有する場合に
は、建屋76の頂部に沿って横方向に走行自在な台車7
7上に搭載したウインチ78から導出された牽引ワイヤ
79の先部を折板屋根表面塗装装置Aに連結することに
よって、折板屋根表面塗装装置Aの落下を確実に防止す
ることができると共に、必要に応じて、ウインチ78に
よって折板屋根表面塗装装置Aを縦方向に移動すること
ができる。
【0036】(第2の実施の形態) 図7及び図8に示すように、本実施の形態に係る折板屋
根表面塗装装置A1は、主走行台車80及び副走行台車
81に取付けられるリフト機構82、83、及び、走行
車輪駆動モータ84、84aを、全て、主走行台車80
及び副走行台車81の上面より下方に配置して重心を低
くし、折板屋根表面塗装装置A1の走行安定性を向上し
た構成に特徴を有する。
【0037】まず、主走行台車80について説明する
と、図7に示すように、本実施の形態において、走行車
輪85を駆動する走行車輪駆動モータ84が主走行台車
80の下面に取付けられている。また、リフト機構82
は、基部が主走行台車80の前後端に回転自在に支持さ
れると共に先部が折板屋根12に向けて伸延する回転軸
86と、基部が回転軸86に昇降自在に係合されると共
に先部に走行履帯87が取付けられる履帯取付板88
と、回転軸86をベベルギア機構89を介して回転する
昇降駆動モータ90とから構成されている。なお、走行
履帯87は履帯駆動モータ91によって回転駆動され
る。図7において、主走行台車80には、第1の実施の
形態に係る主走行台車15と同様に、案内レール92に
沿って走行される塗料吹付装置93や、排風機94等が
搭載されている。
【0038】一方、副走行台車81においても、図8に
示すように、走行車輪95を駆動する走行車輪駆動モー
タ84aが副走行台車81の下面に取付けられている。
また、リフト機構83は、基部が副走行台車81の前後
端に回転自在に支持されると共に先部が折板屋根12に
向けて伸延する回転軸96と、基部が回転軸96に昇降
自在に係合されると共に先部に走行履帯97が取付けら
れる履帯取付板98と、回転軸96をベベルギア機構9
9を介して回転する昇降駆動モータ100とから構成さ
れている。なお、走行履帯97は履帯駆動モータ101
によって回転駆動される。図8において、副走行台車8
1には、第1の実施の形態に係る副走行台車18と同様
に、塗装附帯機器を構成する塗料タンク102や、エア
レス塗装機103や、コンプレッサ104や、変圧機1
05や、電源ケーブルドラム106等が搭載されてい
る。
【0039】以上、本発明を、幾つかの実施の形態を参
照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形
態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他
の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、上記
した実施の形態においては、走行台車は、搭載される塗
料吹付装置や塗料タンク等の塗装附帯機器を考慮して主
走行台車と副走行台車とから構成したが、単一の走行台
車上にこれらの設備を全て搭載する構成とすることもで
きる。
【0040】
【発明の効果】請求項1〜記載の折板屋根表面塗装装
置においては、リフト機構を用いることによって、走行
車輪を長尺溝内に転動させることによって走行台車を縦
方向に移動させる際には走行履帯を長尺突条の上端面か
ら離隔し、走行履帯が長尺突条の上端面を移動させるこ
とによって走行台車を横方向に移動させる際には走行車
輪を長尺溝から離隔すると共に長尺突条の上端面より上
方に位置させるようにしているので、折板屋根表面塗装
装置を縦方向のみならず横方向にも自動的にかつ容易に
移動することができ、折板屋根表面の塗装作業を容易に
行うことができると共に、単位時間当たりの塗装面積も
飛躍的に増大することができる。
【0041】また、この折板屋根表面塗装装置において
は、長尺溝に沿って走行台車より前方に進出する案内レ
ールの基部が取付けられ、塗料吹付装置は案内レールに
沿って走行台車の前方に進出可能としている。従って、
走行台車が地上へ落下するおそれのある折板屋根の縦方
向端縁まで走行台車を移動させることなく、塗料吹付装
置のみを端部まで移動させることができ、安全性を確保
しながら折板屋根の全体にわたって塗り残し部分を生じ
ることなく、塗装作業を行うことができる。
【0042】請求項2記載の折板屋根表面塗装装置にお
いては、走行台車の前部に折板屋根の縦方向端縁を検出
する端縁検出センサが取付けられているので、走行台車
が縦方向端縁に移動してきたことを検知して走行台車の
縦移動を停止することによって、走行台車の落下を防止
して塗装作業の安全性を向上することができる。
【0043】請求項3記載の折板屋根表面塗装装置にお
いては、塗料吹付装置は、吹付姿勢を調整可能な複数の
吹付ノズルを具備する。従って、折板屋根の形状に合わ
せて最適の姿勢で塗料を折板屋根に噴霧することがで
き、全体にわたって均一厚みの塗膜を形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る折板屋根表面
塗装装置の正面図である。
【図2】同側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る折板屋根表面
塗装装置を用いた塗装作業の説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る折板屋根表面
塗装装置を用いた塗装作業の説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る折板屋根表面
塗装装置を用いた塗装作業の説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る折板屋根表面
塗装装置の側面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る折板屋根表面
塗装装置の側面図である。
【符号の説明】
A:折板屋根表面塗装装置、A1:折板屋根表面塗装装
置、10:長尺突条、11:長尺溝、12:折板屋根、
13:走行台車、14:塗料吹付装置、15:主走行台
車、16:連結フレーム、17:塗料附帯機器、18:
副走行台車、19:走行車輪、19a:ブラケット、2
0:走行車輪、21:上端面、22:走行履帯、23:
走行履帯、24:リフト機構、25:リフト機構、2
6:走行車輪駆動モータ、26a:歯付きプーリ、26
b:軸受、26c:回転軸、26d:歯付きプーリ、2
6e:歯付きベルト、26f:歯付きプーリ、28:歯
付きベルト、29:歯付きプーリ、30:履帯取付板、
31:昇降軸駆動ボックス、32:昇降軸、33:昇降
駆動モータ、34:昇降案内ロッド、35:案内レー
ル、36:連結フレーム、37:前端部、38:後端
部、39:係合ローラ、40:係合ローラ、41:吹付
装置取付板、42:ケーシング、43:オーバーハング
板、44:吹付装置移動モータ、45:ピニオン、4
6:ラック、48:センサ取付フレーム、49:縦方向
端縁、50:端縁検出センサ、51:自動噴射ノズル、
52:自動噴射ノズル、53:自動噴射ノズル、54:
自動噴射ノズル、55:排風機、56:ダクトホース、
57:ブラケット、58:回転軸、59:軸受、60:
カップリング、61:歯付きプーリ、62:歯付きベル
ト、63:歯付きプーリ、64:履帯取付板、66:昇
降軸駆動ボックス、67:昇降軸、68:昇降駆動モー
タ、69:昇降案内ロッド、70:塗料タンク、71:
エアレス塗装機、72:昇圧機、73:電源ケーブルド
ラム、74:一角部、75:リミットスイッチ、76:
建屋、77:台車、78:ウインチ、79:牽引ワイ
ヤ、80:主走行台車、81:副走行台車、82:リフ
ト機構、83:リフト機構、84:走行車輪駆動モー
タ、84a:走行車輪駆動モータ、85:走行車輪、8
6:回転軸、87:走行履帯、88:履帯取付板、8
9:ベベルギア機構、90:昇降駆動モータ、91:履
帯駆動モータ、92:案内レール、93:塗料吹付装
置、94:排風機、95:走行車輪、96:回転軸、9
7:走行履帯、98:履帯取付板、99:ベベルギア機
構、100:昇降駆動モータ、101:履帯駆動モー
タ、102:塗料タンク、103:エアレス塗装機、1
04:コンプレッサ、105:変圧機、106:電源ケ
ーブルドラム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05B 12/00 - 13/06 B05B 9/06 E04D 15/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折板屋根上に配設されると共に塗料吹付
    装置を搭載する走行台車と、 前記走行台車に取付けられ、前記折板屋根の長尺溝内を
    転動して前記走行台車を縦方向に移動可能な走行車輪
    と、 前記走行台車に取付けられ、前記折板屋根の長尺突条の
    上端面上を前記長尺溝と直交する方向に移動して前記走
    行台車を横方向に移動可能な走行履帯と、 前記走行車輪が前記長尺溝内を転動する際には前記走行
    履帯を前記長尺突条の上端面から離隔し、前記走行履帯
    が前記長尺突条の上端面を移動する際には前記走行車輪
    を前記長尺溝から離隔すると共に前記長尺突条の上端面
    より上方に位置させるリフト機構とを具備し、しかも、前記走行台車には、前記長尺溝に沿って該走行
    台車より前方に進出する案内レールの基部が取付けら
    れ、前記塗料吹付装置は前記案内レールに沿って前記走
    行台車の前方に進出可能としたことを特徴とする折板屋
    根表面塗装装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の折板屋根表面塗装装置に
    おいて、前記走行台車の前部に前記折板屋根の縦方向端
    縁を検出する端縁検出センサが取付けられていることを
    特徴とする折板屋根表面塗装装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の折板屋根表面塗装
    装置において、 前記塗料吹付装置は、吹付姿勢を調整可
    能な複数の吹付ノズルを具備することを特徴とする折板
    屋根表面塗装装置。
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