JPS5971350A - 変性エチレン共重合体組成物及びその製造方法 - Google Patents

変性エチレン共重合体組成物及びその製造方法

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JPS5971350A
JPS5971350A JP18126282A JP18126282A JPS5971350A JP S5971350 A JPS5971350 A JP S5971350A JP 18126282 A JP18126282 A JP 18126282A JP 18126282 A JP18126282 A JP 18126282A JP S5971350 A JPS5971350 A JP S5971350A
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copolymer
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maleic anhydride
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Shinzo Yamakawa
山川 進三
Makoto Azuma
誠 我妻
Satoru Hashimoto
哲 橋本
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属、ガラス、木材、紙、プラスチック等に対
して優れた接着性を有する変性エチレン共重合体組成物
及びその製造方法に関する。
さらに詳しくは、低圧法によシ製造された直鎖状、低密
度エチレン−α−オレフィン共重合体に無水マレイン酸
分グラフト重合する前または後にエチレン−エチレン性
不飽和基含有エステル共重合体を配合した変性エチレン
共重合体組成物及びその製造方法に関する。
従来高圧法によシ製造された低密度ポリエチレンはホッ
トメルト系接着剤として使用されているが、ケーブルの
ラミネートシースや建築材料のように強い接着力を要す
る分野では、金属その他の無機材料との接着力が必ずし
も良好でないため、その改善が望まれていた。
この点を改良するために高圧法低密度ポリエチレンに不
飽和カルボン酸を導入する方法が知られている。例えば
ポリオレフィンに無水マレイン酸をグラフ)重合する方
法としては特開昭50−119888公報、特開昭53
−24389号公報に開示されておシ、さらに非品性エ
チレン−α−第1/フィン共重合体(密度[186〜0
91)に無水マレイン酸をグラフト重合し、エチレン−
エチレン性不飽和基含有エステル共重合体をブレンドす
る方法は特開昭55−13718号公報に開示され、無
水マレイン酸をグラフト重合したポリエチレンにエチレ
ン−酢9ビニル共重合体をブレンドする方法は特公昭5
6−26085号公報に開示されている。しかし方から
これらの方法では接着力の向上は認められるが未だ不十
分で6J、前記したケーブルのラミネートシースや建築
材料のように強い接着力を要求される用途への適用が困
難であったシ、接着力が比較的良好な場合には、接着層
となるフィルム同志または接着層となるフィルムと金属
面等が接触した状態で製品が保存された場合ブロッキン
゛グを生じ、次の二次加工工程に大きな支障をきたすな
ど、全体的に性能の必要条件を満たしたエチレン系共重
合体による接着剤は未だ見い出されていない。
ところで、従来の高圧法による低密度ポリエチレン、ま
たは中、低圧法による高密度ポリエチレンの外に、最近
では一般にili!鎖状、低密度ポリエチレンと呼ばれ
る、低圧法で有機金属触媒を用いて、エチレンと炭素原
子数3〜8個のα−オレフィンとを共重合することによ
シ直鎖状、低密度エチレン−α−オレフィン共重合体を
製造する方法が開発された。このエチレン系共重合体の
製造方法としては液相法の製法が知られていたが、特開
昭54−148093号公報、特開昭54−15448
号公報等の気相法の技術も開発され、省エネルギープロ
セスとして注目をあびている。これらのエチレン−α−
オレフィン共重合体は、従来の高圧法による低密度ポリ
エチレンに比し、優れた機械的特性、耐衝撃特性、耐ス
トレスクラツキング性を有し、種々の用途への展開が期
待されているが、分子中に極性基を持たないため、従来
のポリエチレ/と同様、金属その他の無機物との接着性
は良好とは言えない。
本発明者等は直鎖状、低密度エチレン−α−オレフイン
共重合体分ホットメルト系接着剤として使用することに
着目し、多角的に検討したところ、このエチレン系共重
合体の変性は従来の高圧法ポリエチレンの変性とその挙
動を異にし、しかも特定の条件を選択することによシ極
めて優れた接着性を示すことを知得した。
本発明は前記知得に基いてなされたもので、その目的は
各種の金属、有機、無機構造材に対して高い接着力を有
し、かつ耐ブロッキング性にも優れ、性能的にバランス
のとれた熱溶融型の接着剤組成物として有用な変性エチ
レン共重合体組成物を提供することである。又本発明の
他の目的は前記した変性エチレン共重合体組成物の製造
方法を提供することである。
本発明について概説すると、本発明は(a)メルト・イ
ンデックスα5〜50の範囲の低圧法により製造された
直鎖状、低密度エチレン−α−オレフィン共重合体に[
1005〜5.0重量%の無水マレイン酸をグラフト重
合した変性エチレン−α−オレフィン共共重合体8御〜
40テル共重合体または該共重合体に(a)の無水マレ
イン酸の1部分会クラフト重合した共重合体20〜60
重量%よル成ることを特徴とする変性エチレン共重合体
組成物(第1発明)並びにその製造方法に関する(a)
メルト・インデックスa5〜50の範囲の低圧法によシ
製造蔓れた直鎖状、低密度エチレン−α−オレフィン共
重合体、α005〜5重量%の無水マレイン酸及び有機
過酸化物を粉状又は粒状で混合して加熱混合機に供給し
、該混合機中で混練とグラフト重合反応を行った後、得
られた変性エチレン−α−オレフィン共共重合体8御〜
40 ン−エチレン性不飽和基含有エステル共重合体20〜6
0重量%とを混合することを特徴とする変性エチレン共
重合体組成物の製造方法(第2発明)及び(a)メルト
・インデックス0.5〜50の範囲の低圧法によ!ll
製造された直鎖状、低密度エチレン−α−オレフィン共
重合体、α005〜5重量%の無水マレインy、(b)
エチレン−エチレン性不飽和基含有エステル共重合体及
び(C)有機過酸化物を(a) 8 0 〜4 0重量
%、(b)20〜60重量%の割合で粉末状又は粒状で
混合して加熱混合機に供給し、該混合機中で混線とグラ
フト重合反応を行うことを特徴とする変性エチレン共重
合体組成物の製造方法(第3発明)に関する。
本発明の組成物における直鎖状、低密度エチレン−α−
オレフィン共重合体は、有機金属触媒?用いて低圧法に
よシ重合さ九密度は[15M〜α93f/CCで、その
共重合組成はエチレンが少くとも60重量%と40重量
%以下のα−オレフィンからなるもので、他に第3成分
を少量含んでもよく、一般にはα−オレフィン含量5〜
15重量%の共重合体が商業的に入手し得る。、α−オ
レフィンとしては炭素原子数5〜8個のものが好適であ
シ、例えばプロピレン、ブテン、ヘキセン、ペンテン、
4−メチルペンテン等を挙げることができる。有機金属
触媒としては、チーグラー型、フイリップズ型停の他に
、これらを改良改質した触媒が好適である。反応条件は
従来の高圧法ポリエチレン製造時の1/100程度の圧
力で、温度も150℃以上低くすることができるために
省エネルギープロセスと称されている。反応は気相法ま
たは溶液法が用いられるが、本発明では、その変性に際
して粉末または粒状の共重合体がそのまま使用できる気
相法によることが好適である。この共重合体のメルトイ
ンデックス(以下M0丁という)はJ工SK− 6 7
 6 0によって測定した値(9710分)として15
〜50であることが望ましい。
M.I[15以下のものを用いると、得られたグラフト
変性物のM.工の値が著しく低下して押出成形性が非常
に悪くなる。一方、M.■が50以上になると本発明の
特色である混合による接着力の相乗効果の向上が認めに
くくなる。
本発明の他の主要成分であるエチレン−エチレン性不飽
和基含有エステル共重合体としては、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共
重合体等のエチレンー不飽和カルボン酸エステル共重合
体、およびエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
プロピオン酸ビニル共重合体等のエチレン−カルボン酸
ビニルエステル共重合体等分挙げることができるが、こ
の中で特に好ましいのはエチレン−アクリル酸エチル共
重合体でちり、エチレン−酢酸ビニル共重合体も接着力
が僅かに前者よシ低下するとは言え混合による相乗効果
の発揮は同様に顕著である。以下前記したエチレン−エ
チレン性不飽和基含有エステル共重合体を略シてエチレ
ン−エステル共重合体という。
本発明で使用するエチレン−エステル共重合体は、M,
工がα1〜200のものが使用できるが、好ましくはα
5〜30の範囲である。共重合体中のエステル単量体き
量は40重ft%以下が好ましく、特に5〜25重量係
のものが好ましい。本発明の組成物中におけるエチレン
−エステル共重合体の配合量は、1重量%以上で相乗効
果による接着力の向上が認められ、70重量%以上では
なお相乗効果は認められるものの、ブロッキング性の著
増のために実用的価値の低下が認められる。そして接着
力の相乗効果が特に著しく発揮されるのは、エチレン−
エステル共重合体の配合量が20〜60重量%の領域で
ある。
低密度エチレン−α−オレフィン共重合体まだはこれと
エチレン−エステル共重合体の混合物にグラフト重合さ
れる無水マレイン酸の配合量ハ低密度エチレンーα−オ
レフィン共重合体との割合でα005〜5,0重量%の
範囲であシ、特に好ましい範囲はa1〜2.0重量%で
ある。
無水マレイン酸の配合量かo、 o o s重量%未満
では接着性の向上が僅かであシ、一方、5LO重量%以
上の場合には接着力の向上が頭打ちとな)他の特性が低
下する。
そしてエチレン−エステル共重合体に無水マレイン酸を
グラフト重合する場合、グラフト重合される無水マレイ
ン酸の量は前記した無水マレイン酸の配合量の1部分で
あシ、グラフト変性すれたエチレン−エステル共重合体
のグラフト変性低密度エチレン−α−オレフィン共重合
体に対する配合量は、エチレン−エステル共重合体の量
に基づく。
前記した第2発明及び第3発明は粉末状又は粒状の低密
度エチレン−α−オレフィン共重合体に無水マレイン酸
をグラフト重合することを骨旨とし、グラフト重合の前
又は後にエチレン−エステル共重合体を配合し、混練す
るものである。したがって、グラフト重合の前にエチレ
ン−エステル共重合体を配合する場合にはエチレン−エ
ステル共重合体にも無水マレイン酸がグラフト重合され
る。
低密度エチレン−α−オレフィン共重合体に対して無水
マレイン酸を溶融状態でグラフト重合反応させるために
は温度条件を適当に選べばラジカル開始剤が存在しガい
状態でも重合反応は進行するが、ラジカル開始剤として
の有機過酸化物触媒を必要ならば粉体に担持させて低密
度エチレン−α−オレフィン共重合体と混合し、押出機
、熱ロール又はバンバリーミキサ−等に供給する。低密
度エチレン−α−オレフィン共重合体またはそれとエチ
レン−エステル共重合体との混合物と無水マレイン酸と
の混合および反応は通常の押出機、熱ロールあるいはバ
ンバリーミキサ−等の加熱混合機を用い、低密度エチレ
ン−α−オレフィン共重合体の融点以上の温度、望まし
くは130〜300℃で溶融反応させる。反応時間は温
度によって異なり[lL1〜30分である。
グラフト重合したエチレン−α−オレフィン共重合体と
エチレン−エステル共重合体との混合方法−!たはエチ
レン−α−オレフィン共重合体とエチレン−エステル共
重合体との混合方法は通常の押出機、熱ロールあるいは
バンバリーミキサ−等によって行われる。温度は2つの
成分が均一に溶融する温度であればよく、時間は均一な
混合が達成できる時間であればよい。
次に実施例会挙げて本発明を説明するが本発明はこれら
に限定されるものではガい。後述の実験データーはすべ
て重量%を用いている。接着強度は金属に対する接着強
度をASTM−D 1876−61 Tで規定されるT
型剥離強度試駁法によって測定した。樹脂組成物の試験
片はトリクロルエチレンで脱脂した[L2■厚さのアル
ミニウム板の間に厚さ50ミクロンの接着剤組成物のフ
ィルムをはさみ熱プレス成形機を用いて200℃で溶融
圧着後急冷して得られる金属接着7−トから25■幅に
切取ったものを用いた。これらの試片は作成後60℃で
1時間アニールし、室温で24時間放置後測定を行った
。厚さ50ミクロンのフィルムはインフレーションフィ
ルム成形法によって作成した。T型剥離試験は温度23
℃、湿度504RHO昇囲気中で100■/分の剥離速
度で行った。試験機はインストロン型引張試験機を用い
た。フィルムのブロッキング性試験は厚さ50ミクロン
のフィルムをアルミニウム板上に重ね、上から10Kp
/1006n2当シの錘シをのせ、50℃のオーブン中
で一週間保存後、フィルムとアルミニウム板間のブロッ
キング度をブロッキングテスターにより100α2剥離
するのに要する抵抗値(ダラム単位表示)ごして測定し
た。
実施例1〜3、比較例1〜3 M、工5で、密度0.934r/CCの粒状低密度エチ
レン−α−オレフィン共重合体(GIR8N −714
9、UOC社製)に粉末化した無水マレイン酸[lL5
係と炭酸カルシウムに2.5−ジメチル−2,5(ジ−
t−ブチルパーオキシ)ヘキサンを40チ吸着させた有
機過酸化物含有粉末0.08係をヘンシェルミキサーで
よく混合し、押出機に供給する。押出機はスクリュ径6
5 tm、 IL/I)−22、スクリュ回転数30 
rpmのものを用い、反応温度が180℃になるように
バレル温度を設定した。グラフト重合反応は加熱溶融中
に行われ、無水マレイン酸グラフトのエチレン−α−オ
レフィン共重合体が得られた。
このペレットとエチレン−アクリル酸エチル共重合体(
M、ニー1.5、アクリル酸エチル含量=15チ、日本
ユニカー社製DPD、T −6182)のペレットを各
所定割合でヘンシェルミキサーによシ混合した。これら
の混合物を上記の押出機に供給し、加熱混練して変性エ
チレン共重合体組成物のペレットを得た。これらの組成
物を用いた試験結果を第1表に示した。
第  1  表 この表から無水マレイン酸グラフト変性のエチレン−α
−オレフィン共重合体に工fVンーエステル共重合体を
混合すると、その両者のいずれよシも接着力が著しく向
上し、エチレン−エステル共重合体40%混合の付近に
ピークを持つ相乗効果の存在が顕著であった。
実施例4〜6.比較例4〜6 混合するエチレン−エステル共重合体がエチレン−酢酸
ビニル共重合体(M、ニー3、酢酸ビニル含量−10チ
、日本ユニカー社製DQDJ −1830)  である
他は実施例1〜3と同様である。
試験結果を第2表に示した。
第  2  表 第1表及び第2表のデーターによシ、無水マレイン酸を
グラフトしたエチレン−α−オレフィン共重合体に対す
るエチレン−エステル共重合体の配合割合(組成物中の
含有率)と接着強度との関係を第1図に示す。図中数字
は各実施例番号を示す。
第2表においても実施例1〜3と同様、エチレン−エス
テル共重合体の混合によって接着強度が混合前の両者よ
ル著しく向上するという相乗効果の存在が明白である。
実施例7〜12、比較例7〜10 実施例1と同じエチレン−α−オレフィン共重合体と、
粉末状のエチレン−エチルアクリレート共重合体(M、
工〜6、アクリル酸エチル會量=18チ、日本ユニカー
社製DPD、T −6169)との各種の混合比の混合
物に無水マレイン酸の粉末0.5%および無水マレイン
酸の混合量を変化させたものを用い、とれに2.5−ジ
メチル−2,5−(ジ−t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ンの40チを炭酸カルシウムに吸着させた有機過酸化物
粉末を加え、ヘンシェルミキサーでよく混合し7、前出
の押出機に供給して実施例1と同じ条件で加熱溶融下に
グラフト重合反応を行なわせ、1工程で変性エチレン共
重合体組成物のペレットを得た。これらの組成物を用い
た試験結果2第3表に示す。
第3表 第6表のデーターにより、無水マレイン酸をグラフトし
たエチレン−α−オレフィン共重合体に対するエチレン
−エステル共重合体の含有率と接着強度との関係を第2
図に、又エチレン−α−オレフィン共重合体に対する無
水マレイン酸の添加割合と接着強度との関係を第3図に
示す。図中の数字は実施例番号を示す。
エチレン−α−オVフィン共重合体トエチレンーエステ
ル共重合体の共存下に無水マレイン酸をグラフト重合さ
せる方法においても、いずれかO共重合体に無水マレイ
ン酸をクラフト重合させた場合に比較して接着強度の相
乗効果が顕著である。
比較例11〜16 実施例1のエチレン−α−オレフィン共重合体の代シに
粉末化した高圧法ポリエチレン(M、ニー5、密度[l
L916 f/cc、日本ユニカー社製ムUO−800
8)  を用いた。その他の条件は実施例1〜3と同様
である。この結果を第4表に示す。
第4表 第1表と第4表との対比から明らかなように、無水マレ
イン酸tグラフト重合した高圧法号ぼりエチレンの接着
強度は、低密度エチレン−α−オレフィン共重合体の無
水マレイン酸グラフF変性重合体に較べて著しく低い上
、エチレン−エステル共重合体を混合しても接着強度の
向上は全く認められない。
比較例17〜22 実施例7〜9のエチレン−α−オレフィン共重合体の代
シに高圧法ポリエチレン(M、■−5、密度−a916
f/CC,日本5.二カー社製NUO−aooa )を
粉末化したものを使用した以外は、同様の方法によシ変
性エチレン共重合体組成物分調製した。その結果を第5
表に示す。
第  5  表 第3表及び第5表からみて、その接着強度は高圧法ポリ
エチレンまたはエチレン−エステル共重合体にそれぞれ
無水マレイン酸をグラフト重合した場合の値の中間に位
置し、混合物にグラフト重合した場合に、実施例7〜?
で見られた相乗効果は全く見られない。
比較例23〜28 実施例1〜3の無水マレイン酸の代シに、アクリル酸を
使用し、これをヘンシェルミキサー中で各成分の混合中
に滴下する方法をとった以外は、同じ条件で変性エチレ
ン共重合体を調製した。その結果を第6表に示す。
第  6  表 第1表と第6表との対比から明らか麦ように、アクリル
酸をグラフトした場合には相剰効果は全く認められなか
った。
次に本発明の効果を、前記実施例及び比較例を参照して
高圧法ポリエチレンの場合と対比して説明する。
従来の高圧法ポリエチレンの場合では、本発明と同様に
これに少量の無水マレイン酸をグラフト重合しても接着
性の向上は認められず、またこれにエチレン−エステル
共重合体を混合しても接着性は向上しない(第4表参照
)。また高圧法ポリエチレンとエチレン−エステル共重
合体の共存下に無水マレイン酸をグラフト重合した場合
においては、第5表に示すようにエチレン−エステル共
重合体の割合の増加と共に接着性は向上するが、エチレ
ン−エステル共重合体に無水マレイン酸をグラフト重合
した場合に較べればむしろ劣る。また従来接着性向上の
ための技術においては、不飽和有機酸のすべてがクラフ
ト重合用コーモノマーとして有用であるかの如き記述が
多々見られるが、例えば最も広く用いられているアクリ
ル酸を低密度エチレン−α−オレフィン共重合体にグラ
フト重合し、これにエチレン−エステル共重合体を混合
した場合には第6表に示すように、エチレン−エステル
共重合体の増加と共に接着力は徐々に低下し、エチレン
−エステル共重合体の接着力に近く ノh る。
しかるに本発明においては、無水マレイン酸をグラフト
重合した低密度エチレン−α−オレフィン共重合体の接
着力は約6Kv/2s四であ、り、一方エチレンーエス
テル共重合体の接着力は約1.5 Kp / 25 v
an以下である。そしてこの両者を混合すると驚くべき
ことにはエチレン−ニスデル共重合体の配合割合の増加
と共に接着力は著しく増加し始め、40〜50重量−の
場合第1図に示すように最大値を示し、この値は両者の
接着力から単純に比例配分して予測される値の実に3〜
4倍に和尚する。
また本発明の低密度エチレン−α−オレフィン共重合体
とエチレン−エステル共重合体の混合物に無水マレイン
酸をグラフト重合した組成物は各々に無水マレイン酸を
グラフト重合した場合の接着力がそれぞれ約6Kf/2
s■と約1、5 Kg 725鰭であるのに対して混合
後のグラフト重合組成物の場合は接着力の向上が著しく
、第2図に示すようにエチレン−エステル共重合体の混
合比が40重量%近傍では約16Kg/25■と異常に
上昇する結果を得た。したがって本発明の効果は、従来
の高圧法ポリエチレン系溶融接着剤に適用された手段か
ら予測し得がいものでおる。
以上の説明から明らかなように、本発明における接着力
の相乗効果は組成物中における低密度エチレン−α−オ
レフィン共重合体とエチレン−エステル共重合体との割
合によシ広い範囲にわたシ見られるが、特に接着力につ
いての最適配合割合の場合は溶融接着剤として望ましい
低温接着性が得られる領域でもある。また大発明の組成
物の他の大きな特色は金属板その他の構造材等に被覆し
た場合、その被覆面が他の金属、その他の構造材や他の
プラスチック材料との間でブロッキング現象を起さない
ことにある。
本発明組成物はアルミニウム、鉄、銅、亜鉛、錫等の金
属に対して特に優れた接着性を示し従来の単独重合体の
不飽和有機酸グラフト重合体では達し得貴かった高い接
着力が要求される種々の金属接着用途に極めて好適であ
わ、例えばラミネート・シース・ケーブルにおけるアル
ミニウムとポリエチレンの接着や、建築材料におけるア
ルミニウムと合板またはアルミニウムとポリエチレンシ
ート等の接着に特に有効である。
さらに本発明組成物は紙、木材、ガラスおよびその他の
樹脂材料に対して有用な接着剤となる。
本発明の他の特色はこの組成物の製造が極めて省エネル
ギー的に実施できる点である。すなわち通常粉末状また
は粒状で得られるエチレン−α−オレフィン共重合体と
粉末無水マレイン酸と粉末状もしくは粉末に吸着された
有機過酸化物とを混合後ペレット化のための押出成形処
理を行う工程でグラフト重合を行い、その仮エチレンー
エステル共重合体との混合を行うだけでグラフト重合の
ための特別の工程を必要としないことでおる。また粉末
状または粒状のエチレン−α−オレフィン共重合体と粉
砕されたエチレン−エステル共重合体に粉末状無水マレ
イン酸と粉末状有機過酸化物とを混合し、ペレット化の
だめの押出成形を行うことによって、クラフト重合変性
された組成物を一挙に得ることである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明組成物の具体例についてエチ
レン−エステル共重合体含有率と接着強度との関係を示
すグラフであシ、第3図は本発明組成物の具体例につい
て、無水マレイン酸添加量と接着強度との関係を示すグ
ラフである。図中、番号は夾雄側番号分示す。 第1図 エケレンーエチレン・)・1配電ヒ4傷含達ステル1合
θぐg南中(重量010)第2図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  (a)メルト・インデックス0.5〜50の
    範囲の低圧法により製造された直鎖状、低密度エチレン
    ーα−オレフイン共重合体にα005〜5.0重量チの
    無水iレイン酸をグラフト重合した変性エチレンーα−
    オレ7イン共重合体80〜40重量チ及び(1))エチ
    レンーエチレン性不飽和基含有エステル共重合体、また
    は該共重合体に(a)の無水マレイン酸の1部分をグラ
    フト重合した共重合体20〜60重量チよシ成ることを
    特徴とする変性エチレン共重合体組成物。
  2. (2)  (a)メルト・インデックス15〜50の範
    囲の低圧法により製造された直鎖状、低密度エチレンー
    α−オレフイン共重合体、1005〜5重量チの無水マ
    レイン酸及び有機過酸化物を粉状又は粒状で加熱混合機
    に供給し、該混合機中で混練とグラフト重合反応を行っ
    た後、得られた変性エチレン−α−オレフィン共共重合
    体8御〜40 チレン性不飽和基含有エステル共重合体20〜60重量
    %とを混合することを特徴とする変性エチレン共重合体
    組成物の製造方法。
  3. (3)  (=)メルト・インデックス15〜50の範
    囲の低圧法によル製造された直鎖状、低密度エチレン−
    α−オレフィン共重合体及び[LOO5〜5.OXI%
    の無水マレイン酸、(b)エチレン−エチレン性不飽和
    基含有エステル共重合体及びCC)有機過酸化物を(a
    ) 8 0〜40重量%、(o) 2 0〜60重量%
    の割合で粉末状又は粒状で加熱混合機に供給し、該混合
    機中で混線とグラフト重合反応を行うことを特徴とする
    変性エチレン共重合体組成物の製造方法。
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