JPS5965932A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は多層構造の磁気記録媒体に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、磁気記録媒体としてはγ−Ｆθ２０３　＋　Ｃｒ
Ｏ２＋ＧＯ−γ−Ｆｅ２０３およびＦｅ等の磁性粉をバ
インダグー中に分散させて得られた磁気インキを非磁性
支持体上に塗布、配向、乾燥、鏡面化後に所定の幅に裁
断して得られる塗布型磁気記録媒体と、真空中でＦｅ、
Ｇｏ、Ｎｉ等の強磁性体を蒸着あるいはスパッタリング
等の方法で非磁性支持体上に直接磁性層を形成する金属
薄膜型磁気記録媒体が知られている。また多層構造の磁
気記録媒体としては塗布型で２層構造のものは既に多く
の提案が出されており、そして一部実用化もされている
。さらに塗布磁性層上に強磁性金属簿膜を形成するとい
る２層構造のものは一部で提案されているが実用化され
るまでには至ってい々い。

前記多層構造の磁気記録媒体において、塗布型２層のも
のは一層のものに比べて多少の性能の向上は図れるが、
本質的には磁性層が厚くなることから記録・再生での損
失が大きいという欠点があり、また塗布磁性層上に強磁
性金属薄膜層を形成するという磁気記録媒体に関する提
案の内容は塗布磁性層と金属薄膜層の抗磁力、磁束密度
および厚さ等だけで、周波数全帯域にわたり平担な感度
特性を得るための具体的な構成についてはまだ開発され
ていない。

発明の目的 本発明者は塗布磁性層上に強磁性金属薄膜層を形成して
２層構造とすることが本質的に優れた電磁変換特性を有
する磁気記録媒体となり得るとの認識に基づき、塗布磁
性層上への強磁性金属薄膜層の形成に関して種々検討を
重ねた結果、この塗布磁性層上に強磁性金属薄膜層を形
成した多層構造の磁気記録媒体において周波数全帯域に
わたって感度の良好な周波数特性を有する磁気記録媒体
を提供するものである。

発明の構成 本発明は非磁性支持体上に塗布磁性層を設け、この塗布
磁性層上に有機物質を厚さ０．１〜０．５μｍで塗布し
た有機物質層を設け、そしてこの有機物質層の上に強磁
性金属薄膜層を形成した磁気記録媒体である。

実施例の説明 本発明に関し、通常の磁性粉をバインダーに分散し、こ
れを塗布した塗布磁性層は鏡面化処理をしても磁性粉に
よる表面性の悪化は避けられないものである。これに対
して有機物質の塗布層は磁性粉やその他の添加物を含ま
ないために均一な塗布を行ないやすく、マた自己平滑化
作用も大きく、強磁性金属薄膜層を形成するための下地
として優れた表面を形成しやすくなり、高周波数帯域で
の高出力化が容易となる。そしてこの有機物質層の厚さ
による厚み損失により塗布磁性層による出力を調整し、
ひいては磁気記録媒体全体の周波数特性を調整すること
ができるものであり、さらに磁気記録媒体の製造を容易
にし、かつ高域特性を大幅に向上させることができるも
のである。

以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する
。

まず、第１図において、１はポリエチレンテレフタレー
トフィルム等の非磁性支持体、２はその非磁性支持体１
上に設けられた塗布磁性層、３は塗布磁性層２上に塗布
された有機物質層、４は有機物質層３上に形成された強
磁性金属薄膜層を示す。

上記構成の磁気記録媒体は、まずＣＯ−γ−Ｆｅ２ｅｓ
からなる磁性粉をバインダーに分散させて厚さ９μｍの
非磁性支持体１上に塗布し、そして配向。

乾燥後に鏡面化処理をして厚さ４．５μｍの塗布磁性層
２を形成する。この塗布磁性層２の抗磁力は６ｏｏ０ｅ
、残留磁束密度Ｉ／′１１ｓｏｏＧａｕｓｓである。

つぎに前記塗布磁性層２上にウレタン、ニトロセルロー
ス、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアル
コール等あるいはこれらの組み合せからなる有機物質を
塗布して有機物質層３を形成し、た。この場合有機物質
層３の厚さとし、てＱ、５μｍのものと１．０μｍのも
のを２種類作製した。

とのそｔぞれの有機物質層３の表面は日本工業規格（Ｊ
ＩＳ）ＢＯ６０１「表面粗さ」に規定されている十点平
均粗さＲｚで０．１μｍに仕上げている０ そして、前記それぞれのサンプルの有機物質層３の表面
ＫＧｏ−Ｎｉ（Ｎｉ：２０％）の強磁性金属薄膜層４を
真空中にて斜方蒸着法により酸素ガス零囲気中にて厚さ
８００八に形成した。この強磁性金属薄膜層４の抗磁力
は７０００２．残留磁束密度は１００００　にａｕｓｓ
である。

以上の各サンプルの周波数・荷性ｆ：第２図に示すＯＡ
は有機物質層３の厚さが０．５μｍのものであり、また
Ｂは有機物質層３の厚さが１．０μｍのものである。な
おＣとして塗布磁性層のみの場合を比較のために示す。

この周波数特性の測定は市販のカセットデツキを用い、
バイアスポジションＣｒＯ２とし、入力を一１ｏｄＢで
行なった。

この第２図から明らかなように、本発明の磁気記録媒体
は優れた特性を示すことが分るとともに有機物質層３の
厚さ′ｆ：調整することにより全体の周波数特性を調整
することができる。そして中域における出力の低下を抑
え、かつ高域出力を十分得るには有機物質層３の厚みは
０．５μｍ以下とすればよいことを確認した。

！た、前記有機物質層３は薄いほど塗布磁性層２の出力
損失が小さくなるが、塗布磁性層２の十点平均粗さＲｚ
は現状の製造法では０．１μｍ程度が量高であり、この
場合有機物質層３は少なくとも０．１μｍ以上塗布しな
ければ十分な表面性ヲ得ることができないものである。

したがって有機物質層３の厚みを０．１〜０．５μｍの
範囲とすることとにより全帯域にわたって感度の良好な
塗布磁性金属薄膜層からなる多層構造の磁気記録媒体が
得られるものである。

なお、有機物質層３の厚さによる中域での塗布磁性層２
の出力の低下を補うには強磁性金属薄膜層４の中域での
高出力化で対応することが考えられるが、このためには
強磁性金属薄膜層４の厚さを厚くしなければならず、こ
れは生産性の面からも、また剛性が強くなり過ぎること
による走行の不安定化の面からも好ましくないものであ
る。

以上のような実施例の他に、強磁性金属薄膜層の下にＡ
、５等の非磁性金属薄膜層を設けること、さらに強磁性
金属薄膜層の表面および非磁性支持体の表面に滑剤等を
含む有機物質からなる塗布層を設けても同様である。

発明の効果 以上のように本発明は非磁性支持体上に塗布磁性層を設
け、この塗布磁性層の上に有機物質層を設け、さらにこ
の有機物質層の上に強磁性金属薄膜層を設け、前記有機
物質層の厚みを０．１〜０．６１ｚｍとしたものであり
、これによれば磁気記録媒体の周波数特性として中域の
出力低下を抑え、かつ高域出力が十分に得られ、周波数
全帯域にわたって高感度の磁気記録媒体が得られたもの
で、その効果は犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発萌め一実施例を示す断面図、第２図は同周
波数特性を示す図である。 １・・・・・非磁性支持体、２・・・・・塗布磁性層、
３・・・・有機物質層、４・・・・・・強磁性金属薄膜
層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 非磁性支持体上に磁性粉をバインダーに分散して塗布し
   た塗布磁性層を設け、その塗布磁性層上に有機物質を厚
   さ０．１〜Ｏ，Ｓμｍで塗布した有機物質層を設け、か
   つこの有機物質層上に強磁性金属薄膜層を設けたことを
   特徴とする磁気記録媒体。