JPS596566B2 - 海底布設用線条体巻取装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は海底ケーブル、海底送水管の如き海底布設用線
条体を布設船上の巻取枠に巻取るための海底布設用線条
体巻取装置に関し、特に線径の小さい海底布設用線条体
の巻取装置に関するものである。

一般にこの種の線条体を海底に布設する場合線条体を布
設船上の巻取枠にコイル取りし、この布設船を布設現場
まで曳航し、現場では巻取枠から線条体を繰出して海底
に布設していた。

通常線条体を布設船に巻取ったり布設する場合に巻取枠
の上方に設けられた吊ローラ群とこの吊ローラ群と布設
船の縁との間に設けられた傾斜案内部とを含む案内手段
を備えている。

従来技術ではこの案内手段は布設船に取付けられた櫓に
支持されているが、櫓を布設船に組むためには多大な犠
装費用を必要とし不経済であった。

また線条体の線径が小さい場合にはこの線条体を無限軌
道の如き駆動装置で駆動するだけでは巻取時に線条体が
吊ローラ群上で蛇行し布設船に有効に巻取ることができ
なかった。

本発明の目的は経済的に案内手段を組むことができ、且
つ線径の小さい線条体でも有効に布設船に巻取ることが
できる海底布設用線条体巻取装置を提供することにある
。

本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明すると、第
１図は本発明の海底布設用線条体巻取装置１０を示し、
この装置は一半部に図示しないターンテーブルを有する
布設船１２を備え、線条体巻取枠１４はこのターンテー
ブル上に設けられている。

コイル取り機１６はこの線条体巻取枠１４上に相対的に
摺動自在に取付けられ、このコイル取り機は線条体１８
を線条体巻取枠１４の軸線の上方からこの巻取枠内に導
くように径方向に移動できる可動ローラ２０とこの可動
ローラの上方にある複数の誘導ローラ、２２とから成っ
ている。

尚、第１図において符号２４は布設船１２の他生部上に
設けられた無限軌道式の引取機であり、線条体１８は地
上からこの引取機によって後にのべる案内手段を通して
コイル取り機１６によって線条体巻取枠１４にコイル取
りされる。

案内手段２６は線条体巻取枠の上方に配置された吊ロー
ラ群２８とこの吊ローラ群と引取機との間に設けられて
これらの間に線条体１８を導く傾斜案内部３０とから成
っている。

、吊ローラ群２８は、第４図に示すように、円弧状に配
列された複数のローラ３２から成り、これらのローラは
円弧状のローラ枠３４に回転自在に支持されている。

尚、３対の補助縦ローラ３３もローラ枠３４に支持され
、これらの補助縦ローラは線条体１８が横方向に脱落す
るのを防止している。

エンジンモータの如き駆動源３６はこのローラ枠３４に
搭載され、この駆動源はその出力軸に固着された鎖車３
８と中央のローラ３２に固着された鎖車４０との間に掛
けられたチェーン４２から成るチェーン伝動機構によっ
て中央のローラ３２に駆動力が伝達され、この中央のロ
ーラから他のローラ３２にも同様のチェーン駆動機構に
よって駆動力が伝達される。

尚ローラ枠３４はその頂部にブラケット３４ａによって
取付けられた吊軸４４を有し、この吊軸は後にのべる支
柱に支持するためのものである。

案内手段２６は布設船１２上に枢支された１対の支柱４
６を備え、これらの支柱は、第１図乃至第３図に示すよ
うに、相互にフランジ結合された複数の中空パイプ４６
ａから成り、中空パイプ４６ａは対間ですしかい棒４８
によって相互に補強されている。

吊ローラ群２８のローラ枠３４はその吊軸４４を１対の
支柱４６の上端に貫通して支持され、ローラ枠３４の両
端と支柱４６との間に張られた２つのステーワイヤ５０
，５０’によって第１図の位置に固定されている。

支柱４６は、第１図及び第２図に示すように、その上端
と布設船１２との間に張られた複数のステーワイヤ５２
゜５２’９５３によって第１図の位置に固定されている
。

尚ステーワイヤ５０，５０’、５２．５２’。５３はタ
ーンバックル５４によってその張力を調節できるように
しである。

傾斜案内部３０は、第６図及び第７図に詳細に示すよう
に、２対の支持棒５６，５６’に固着された傾斜枠５８
とこの傾斜枠に逆三角形状にして回転自在に取付けられ
た３つの傾斜案内ローラ６０とから成る複数の傾斜案内
ユニット６２から成り、これらの傾斜案内ユニットの支
持棒５６，５６’はジョイン）５６ａ、５６’ａで順次
接続されている。

第７図に示すように、傾斜枠５８はその両側に支柱４６
のステーワイヤ５２，５２を貫通して締付ける締付具６
４，６４’を備えている。

最上位の傾斜案内ユニット６２の支持棒５６、５６’は
リードワイヤ６６．６６’に接続され、これらのリード
ワイヤは支柱４６から延びるアーム６８に取付けられた
滑車７０，７０’を介して布設船上のウィンチ７２等に
巻込まれるようになっている。

従って、傾斜案内ユニット６２はリードワイヤ６６．６
６’を巻込みつつ順次接続して継足することかできる。

冑、第１図において、符号７４は吊ローラ群２８の駆動
源３６を運転するためのペンダントスイッチであり、こ
のスイッチは地上から引取機２４を介して線条体１８を
布設船１２の巻取枠１４にコイル取りする場合に用℃；
（られる。

本発明によれば、上記のように、吊ローラ群と傾斜案内
部とを含む案内手段は支柱を布設船上に支持するステー
ワイヤ及びリードワイヤによって支持されるので従来の
ように布設船に櫓を組む必要がなく犠装時間及び犠装費
が少なくて済むから経済的であり、また特に吊ローラ群
は駆動式であるので特に線径の小さい線条体を布設船に
巻取る場合でも線条体が吊ローラ群上で蛇行することが
なく有効に線条体を布設船に巻取ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る海底布設用線条体巻取装置の側面
図、第２図は第１図の装置の正面図、第３図は支柱の部
分拡大断面図、第４図及び第５図は吊ローラ群の拡大側
面図及び正面図、第６図及び第７図は１つの傾斜案内ユ
ニットの拡大上面図及び正面図である。 １０・・・・・・海底布設用線条体巻取装置、１２・・
・・・・布設船、１４・・・・・・線条体巻取枠、２６
・・・・・・案内手段、２８・・・・・・吊ローラ群、
３０・・・・・・傾斜案内部、３２・・・・・・ローラ
、３４・・・・・弔−ラ枠、３６・・・・・・駆動源、
４６・・・・・・支柱、５０、５０’、 ５２、５２’
。 ５３・・・・・・ステーワイヤ、５８・・・・・・傾斜
枠、６０・・・・・・傾斜案内ローラ、６２・・・・・
・傾斜案内ユニット、５６．５６’・・・・・・支持棒
、６６．６６’・・・・・・リードワイヤ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 布設船と、前記布設船上に設けられた引取機及び線
   条体巻取枠と、前記布設船上に設けられ前記線条体巻取
   枠に導くべき線条体を案内する円弧状に配列された複数
   ローラから成る吊ローラ群と前記引取機と前記吊ローラ
   群との間に設けられてこれらの間に前記線条体を導く傾
   斜案内部とを含む案内手段とを備えた海底布設用線条体
   巻取装置において、前記案内手段は前記布設船上に枢支
   され複数のステーワイヤにより支持された支柱を備え、
   前記吊ローラ群は前記支柱に取付けられ複数のステーワ
   イヤにより前記支柱に固定されたローラ枠に取付けられ
   且つ前記ローラ枠に搭載された駆動源に連結された複数
   のローラから成り、前記傾斜案内部は前記支柱支持用の
   ステーワイヤと少なくとも１対の支持棒によって傾斜し
   て取付けられた１対の傾斜枠と前記傾斜枠に取付けられ
   前記線条体が乗る傾斜案内部材とを有する複数の傾斜案
   内ユニットから成り、前記少なくとも１対の支持棒は布
   設船上に巻込可能なリードワイヤによって支持されてい
   ることを特徴とする海底布設用線条体巻取装置。 ２ 前記傾斜案内部材はローラから成っている特許請求
   の範囲第１項に記載の海底布設用線条体巻取装置。 ３ 前記少なくとも１対の支持棒は順次連結可能な複数
   の単位棒から成り、前記複数の傾斜枠は前記複数の単位
   棒にそれぞれ固着されていることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項又は第２項に記載の海底布設用線条体巻取
   装置。