JPS606408B2 - ロ−プの架設工法 - Google Patents

ロ−プの架設工法

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JPS606408B2
JPS606408B2 JP5601379A JP5601379A JPS606408B2 JP S606408 B2 JPS606408 B2 JP S606408B2 JP 5601379 A JP5601379 A JP 5601379A JP 5601379 A JP5601379 A JP 5601379A JP S606408 B2 JPS606408 B2 JP S606408B2
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cables
catwalk
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理宙 湊
敬次 臼井
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、長大吊橋ケーブル工事において、メインケ
ーブルの架設に先立って必要とされる通称キャットウオ
ークと呼ばれ、複数のメインロープと床組部材とから成
る吊足場におけるメインロープ、即ちキャットウオーク
ローブの架設工法に関する。
長大吊橋ケーブル工事は、既に関門大橋等によって既知
であるが、この種の吊橋ケーブル工事においては、メイ
ンケーブル架設前の架設設備としてキャットウオークと
呼ばれる吊足場(ロープ足場)が必要であり、かつこれ
が後のケーブル架設作業に大きな影響を与える重要な役
割を果すもので、片側のアンカレッジから二架設地点の
2つの搭頂をへて反対側のアンカレッジまで、ケーブル
の架設形状の直下に設けられ、複数のメインロープ(キ
ャットウオークロープ)と、床海部材とによって構成さ
れる。
一般に関門大橋クラスの700〜800机スパン程度の
吊橋においては、例えば特関昭49一65632号等で
見られるように、架空素道により、その素道を構成する
ワイヤロープの一端にキャットウオークロープの一端を
取付け、この繰出例において延線機と通称されているロ
ープバックテンショナー装置により、常時キャットウオ
ークロープに8〜10トン程度の張力を付与しつつ架設
することが充分に可能である。
この場合には架空素道(ホーリングシステムと呼ばれる
)を構成するホーリングローブの径も30〜4仇舷◇程
度のもので済み、現場でのハンドリングも左程困難では
ない。処が1000mを越える大スパンの吊橋ケーブル
工事ともなると、前記したホーリングシステムに用いる
ホーリングロープも60〜9仇舷◇のようにきわめて太
径となり、従ってまたこれに必要なバックテンショナー
としての延線機設備の能力も、40〜100トン程度の
大きな値が必要となってくる。このように太径のロープ
のハンドリング(特にロングスブライス等)はきわめて
困難化するばかりでなく、延線機設備やホーリングロー
プを騒動する駆動装置の容量も大型化して、経済的でな
く、また延線機のバックテンショナー容量として40ト
ン以上のバックテンショナーを与えられる装置は、実現
していない現状でもある。本発明はこのような大スパン
の吊橋ケーブル架設工事における問題点の解決を企図し
たものであり、1000の以上のスパンの吊橋ケーブル
架設工事において使用すべきキャットウオークロープは
「60〜9仇舷◇程度の太径のキャットウオークロープ
が必要であるが、キャットウオークロープがそのように
大径化しても、現場で通常取扱えると想定される50〜
6仇舷?程度のロープ構成システムで、前記太径のキャ
ットウオークロープの架設を可能とし、また超大型の延
線機と呼ばれるバックテンショナー装置は全く使用する
必要なく、小容量の現行延線機で使用可能とするか、あ
るいは全く使用しなくても可能であるようにし、更には
前記延線機事項と関連して、架設中のキャットウオーク
ロープは、その全スパンに亘つて完全なフリーハング状
態で架設することなく、サスペンダーと呼ばれるキャッ
トウオークロープ支持臭(以下サスペンダーと呼称する
)を用いてキャットウオークロープを等間隔に支え、キ
ャットウオークロープの垂れ下がりを防止して、延線機
使用時の故障発生の場合に、該ロープが垂れ下がって、
航行中の船舶に影響を与えないように、即ち航路限界を
侵すことがないようにすると同時に、キャットウオーク
ロープ自重をサスペンダーそのものに預けることにより
、キャットウオークロープ引出し側の張力を低く押える
ようにしたものであり、更にはキャットウオークロープ
を支持するサスペンダー並びにキヤリツジの円滑かつ安
定な引出し、走行を可能として、架設作業の安全と能率
化を企図したものであり、従ってその特徴とする処は、
二架設地点間にホーリングロ−プを架設する工程、3本
のトラックケーブルを用いると共にトラックケーブルの
一端を前記ホーリングロープに固着した状態から、該ト
ラックケーブルを一方の架設地点から繰出しつつ前記ホ
ーリングローブを二架設地点で駆動することにより、ト
ラックケーブルの一端を他方の架設地点へ線込みかつト
ラックケーブルの両端を各架設地点‘こ支持し、かつ3
本のトラックケーブルの内、1本のケーブルは上位に、
2本のケーブルは下位に平行架設する工程、前記下位の
2本のトラックケーブルに対して着脱自在でかつトラッ
クケーブルの長手方向に沿って楢動自在なトラックケー
ブル保持ロ−ラと、後記架設対象ロープの支承ローラと
を有する多数の支持臭を用意し、これらを何れか一方の
架設地点において、前記トラックケーブル支持ローラを
介してトラックケーブルに取付けると共に、各支持具を
間隔保持ロープに定間隔に取付けるほか、前記ホ−リン
グロープにより前記間隔保持ロープの両端を各架設地点
に支持する工程、何れか一方の架設地点において前記上
位の1本のトラックケーブルに走行可能に支持されかつ
前記ホーリング。
ープに連結されたキャリツジに架設対象ロープを連結し
た状態からト架設対象ロープを前記支持臭の支承ローラ
を通過させつつ、ホーリングロープを他方の架設地点の
方へ駆動することにより、キャリッジ並びに架設対象ロ
ープを他方へ繰り込んで架設対象ロープを両架設地点間
に架設する工程とから成る点にある。以下図示の実施例
に塞いて本発明工法を必要設備と共に詳述すると、図示
の実施例は1スパン1700のクラスの吊橋ケーブル工
事の場合に想定しての1例を示したものであり「第1図
は二架設地点間における本発明によるホーリングシステ
ム並びサスペンダーシステムによるキャットウオークロ
ープの架設状態を示す全体図であり、第2図は各要部の
詳細図、第3図はキャリッジ、第4図はサスペンダーの
各詳細を示し、第5図はホーリングロープの駆動並びに
緊張装置を示し、第6図はキャットウオークロープの引
出状態を示し、第7図はキャットウオークロープの塔項
における定着状態を示しているが、先ず本発明では二架
設地点間において、ホーリングシステム、即ちキヤツト
ウオークロープやケーブルストランドを引出すため無端
ループ状のホーリングロープによる運搬設備としての、
環状架空素道を設けるのであり、これは従来のホーリン
グロープ架設と同様の工法でよく、第1図及び第2図1
に例示されるように〜二架設地点における各王塔15,
16間に亘つて、ホーリングロープ6を、各シーブ11
,11を介して無機ループ状に架設し、ホーリングロー
プ駆動装置7によって駆動可能とするのであり、図例で
は便宜上第1図及び第2図1において、図向って左側の
主塔15は送り出し側とし、向って右側は到着側とし、
15aは送り出し側塔頂部、15bは到着側塔頂部であ
る。
このホーリングロープ6を循環移動させるための駆動装
置7並びに緊張装置9は第5図にその詳細を例示したよ
うに、ホーリングロープ6は複数のシープ11を介して
、前記両装置7,9を通過するのであり、緊張装置9は
緊張用ウェイト9aロープ通過シープ9bを具備し、ホ
ーリングロープ6が駆動装道7における適宜原動機によ
り駆動されるドラム7a,7bに対してスリップしない
ようにすると同時に、ロープ6の弛み側張力を一定に保
ち、また第2図1で明らかなように、本発明におけるホ
−リングロープ9は、その片側のロープ6aは後述する
サスペンダーライン内に位置し、反対側のロープ6bは
サスベンダ−ラインを外れ、フリーハングの状態で架設
されるため、フリーハング側のロープ6bの張力を、如
何なる状態の下においても航路限界を侵すことがないよ
うに、予め計算された充分な張力が与えられるように設
けられる。このようにホ−リングローブ6駆動装置7緊
張装置9によるホーリングシステムを設置して後、本発
明では第1図示のようにトラックケープルー、サスペン
ダー3及び間隔保持ロープ4によるサスペンダーシステ
ムを架設するのである。即ち、前記ホーリングロープ6
を利用し、トラックケーブル1として特に3本のトラッ
クケーブルla,lb,lcを用いるのであり、これら
ケーブルを、その一端をホ−リングロープ6に固着し、
同ケーブル1を一方の架設地点主塔15側から繰り出し
つつ、ホーリングロープ6を駆動装置7累張装遭9を介
して駆動させることにより、ケーブル一端を相手側の架
設地点主塔15側へ繰り込み、ケーブル両端を両王塔1
5,16側に固着することによって、3本のトラックケ
ーブルla,lb,lcの架設が順次行なわれるのであ
る。これら3本のトラックケーブルla,lb,lcの
架設に当り、本発明では第3,4図及び第6図に例示さ
れるよに、3本のトラックケーブルの内、1本のトラッ
クケーブルlaは上位に「残る2本のトラックケーブル
lb,lcはケーブルlaより下位で互いに平行状に架
設するのである。このように架設するのは、本発明では
その上位の1本のトラックケーブルlaにキャリッジ8
を賭勤自在に架装し、下位の2本のケーブルlb,lc
に亘つてサスペンダー3を摺動自在に架装するためであ
り、このようにキヤリツジ8が走行するトラックケーブ
ルlaとサスペンダー3が架菱されるトラックケーブル
lb,lcとは、互いに拘束がないため、橋軸直角方向
の風が作用した場合トラックケーブルlaとlb,lc
とが交錯し、キャリッジ8とサスペンダー3との衝突ト
ラブルの生じる可能性があるため、キャリッジ3のトラ
ックケーブルlaは上位に、サスペンダー3のトラツク
ケ−ブルlb,lcは下位であるように高低位置を相違
して、第3,4図示のように配置架設されるのである。
このさし、前記3本のケーブルla,lb,lcの固着
に当り、一端は固定、池端は調整可能な固定としてもよ
い。
このようにして主塔15,15間に架設された3本の上
下トラックケーブルの内、下位の平行する2本のケーブ
ルlb,lcに付して、ケーブルの長手方向に沿って摺
動自在であるトラックケーブル保持ローラと、後述する
キャットウオークロープ10の支承ローラとを有するサ
スペンダー3の等間隔に列設し、かつ等間隔に保持する
ために間隔保持ロープ4がこれらサスペンダー3に取付
けられ、この間隔保持ロープ4は、第2図ロ,mに例示
する通り、その一端は前述したトラックケーブルの塔頂
定着部2aを利用して固定され、また他端はトラックケ
ーブルの他方の塔頂定着部2bに固定することなく、図
示のようにシーブ5を介してカウンタウェイト16に連
結されて緊張状態に保持される。前記サスペンダー3の
構造は第4図に例示するように、略U字型のサスペンダ
ー主体3aのU字型に開いた両上端の内側に〜トラック
ケーブル?ロ翼 lcを滑動自在に荻持する上下1対の
支持ローラ3b蔓 鼓c組が前後2組のように配設され
てケーブル貴b軍母cに保持されも更にサスペンダー主
体3aの閉じられた底部にはキャットウオークローブ亀
蟹の支承ローラ34が鼓形ローラ形状の下に設置される
のでありちまた前記U字形に開いた上端の外側には間隔
保持ロープ49鶴の連結部387 3eが形成される。
これらサスペンダー8「間隔保持ロープ4の架設に当っ
ては「同じくホーリングロープ篤を利用するのであり、
即ちこれらサスペンダーS間隔保持ロープ鼠,亀を〜何
れか一方の主塔亀6の塔頂部2aまたは2b亀こおいて
(図例は送り出し側)、その支持ローラ309 3c組
によりトラックケーブル亀b卑軍cにサスペンダー3を
取付けると共に、各サスペンダーSIこ間隔保持ロープ
4,4を連結部38,3eを介して所定間隔毎に取付け
もホーリングロープ飢こ前記列設したサスペンダー3の
最先頭のものを連結し、ホーリングロープ6の駆動を介
してロープ亀,4を他方の主塔冨5側に運び、間隔保持
ロープ4,4の両端を各主塔15,亀5側に、前述した
ように一方は固定部2aに他方はシープ辱を介してカウ
ンターウェイト盲6に連結すればよい。このようにして
下位の2本のトラックケーブル軍b,lc「等間隔の多
数のサスペンダー3群、サスペンダー3群を等間隔に保
持するための間隔保持ロープ亀,4の架設により、本発
明のサスペンダーシステムの設置が完了する。尚「第亀
図において3fはガイドカバーであって、これは図示の
ように支持ローラ3b,3c設置部分をカバーするもの
であり、後述するようにキヤリツジ8がトラックケーブ
ル亀aを介して、キャットウオークロープ亀函を引出し
てゆくさし、、同ロープ1覇が支持ローフ3b,3c側
に引つ掛らないように保護するものである。このさし、
前述したホーリングシステムにおけるホーリングロープ
6のサスペンダー3上に位置するロープ6a側には、第
3図のようにキャリッジ8が付設される。
本発明におけるキャリッジ8は第3図示のように「略鰯
3角枠形のキャリッジ本体8aの上端には、前記上位の
1本のトラックケーブルlaに階鰯自在に支持されるた
めの上下の支持ローラ蟹by 蟹c組が枠蟹8dと共に
「前後2組のように設けられてケWプルlaに架袋され
ト本体軽aの中途には前記ホーリングロープ6aとの連
続部8eが設けられると共に、本体8aの下端にはキャ
ットウオークロープ亀Qのソケット骨8aの支持連結用
のクランプ部鰹fが設けられる。前記のように施工され
たホーリングシステムとサスペンダーシステムとによっ
て、架設対象ロープとしてのキャットウオークロープI
Qの両主塔軍辱, 亀5間に亘る架設は「以下のように
して行なわれる。
即ち〜第6図はキャットウオークロープ亀Qの送り出し
側主塔色6よりの引出し状態を示しているが〜先ず前記
キャリッジ8にキャットウオークロープIQのソケット
18aをクランプ部蜜fにより第3図示のように連結固
定」ホーリングロープ6を駆動することにより、同キャ
リッジ籍の支持ローラ8b? 蜜c組を介するトラック
ケーブル竃a上の移動を介し、キャットウオークロープ
】川ま下位の2本のトラックケーブル角b,亀cに保持
され、間隔保持ロープ4,4によって定間隔に列設され
た各サスペンダー3の支承ローラ3a上に支承されつつ
引き出されることになり〜主塔亀富の下部基礎上に据付
けられたアンリーラ28より逐次繰り出されてゆくこと
になる。この図で明らかなように、キャットウオークロ
ープI仇ま、アンリーラ20から出て主塔ISに沿って
真上に引き上げられるため、常時略主塔母5の塔高に見
合うロープIQの自重が作用しており「更に両王塔亀5
7 15間のスパン内においては「均等に配列されたサ
スペンダー3群に預けられることになるため〜アンリー
ラ出口における張力は舞乃至数トン程度のものでよく、
特別な延線機設備等によるバックテンショナー装置は全
く不要となるのである。第?図はこのようにして主塔亀
5,15間に架設されてゆくキャットウオークロープ竃
0の塔頂部部軍5a,15b‘こおける定着状態を例示
しているが「塔頂部15a,畳5bにはキャットウオー
クロープ18の定着用ガータ12,亀2が設けられてお
り、引込みクランプ63をロープ貴川こ取付け、複数個
の各滑車亀4a,翼4b,14cを介して、ウインチ1
6′によって引込むのである。ウインチ16′を緊張し
、ロープ10のソケット10aからクランプ軍3までに
おけるロープ張力が零の状態になれば〜そのソケット1
8aを定着ガーダ亀2に取付けれぱよい。この取付け固
定が完了すれば〜サスペンダーラインよりキャットウオ
ークロープ10の全長が上方に位置したことを確認した
後、ウィンチ首6′を繰り戻してここにキャットウオ−
クロープ10の蔵王塔竃59 蔓5間に亘る1スパンの
架設が完了するのであり「 この定着作業は両側の主塔
15, 15の各繋頂部16a,15bにおいて同時に
行なうものである。本発明は以上の通りであって、ホー
リングシステムとサスペンダーシステムとの組合せ工法
によって、従来の単にホーリングシステムによるキャッ
トウオークロープの引出架設工法に比しト以下の点で優
れる。
今i700のスパンクラスの吊橋を例に取りも具体的に
従来技術による架設工法(ホーリングシステム)による
ものと、本発明工法によるものを実施した場合のローブ
蚤の比較を示せば下表の通りである。工法の違いによる
ローブ径の比較表 表から分かるように〜82側めのキャットウオークロー
ブを架設するには、従来工法では超太径の9仇仰ぐのホ
ーリングロープが必要であるが「本発明のサスペンダー
工法によれば使用するロープのうち最大径のものはトラ
ツクケ〜ブルでたかだか53側めであり、ホーリングロ
ープにしても35.5棚で程度のため、エンドレスのル
ープを構成すること(ロングスプラィス)も実に容易と
なる。
この様に太径のキャットウオークロープの架設に当って
も、従来工法に使用するロープ径より‘まるかに小さい
ロープで架設可能であり、その取扱い作業性の向上は、
明らかである。また、従来工法では、ホーリングロープ
の一端に架設するキャットウオークロープが固定され、
その途中は完全にフリーハングの状態である。
従って、常時バックテンションを与えて、航路限界をお
かさないように慎重に架線する必要があることと、万一
バックテンションを与える装置(延線機等)の故障によ
りバックテンションが与えられなくなった場合には、海
峡航行中の船舶に危害を加えることは明らかで「重大事
故につながると考えられる。一方本発明のサスペンダー
工法によれば「架設されるキャットウオークロープが常
時トラックケーブル上に等間隔配置されたサスペンダー
で支えられているため、バックテンション装置の故障に
より発生すると考えられる航路妨害もなく、きわめて安
全に架設可能である。
また、バックテンショナー装置についても先の実施例の
場合は塔高さ分の架設中のキャットウオークロープの自
重で、バックテンション相当分が与えられ、バックテン
ションは0あるいは数トンのオーダのもので良く、簡単
なアンリーラあるいはバックテンショナー装置で十分実
施可能である。更に本発明による特徴は、トラックケー
ブル1として3本のトラックケーブルla,lb,lc
を用い、1本のケーブルlaは上位に、2本のケーブル
lb,lcは下位に離して配列し、上位のケーブルla
をキヤリツジ8の走行用ケーブルとし、下位のケーブル
lb,lcにサスペンダー3を間隔保持ロープ年を介し
列設保持させた点にある。
本発明のサスベンダシステムによるキャットウオークロ
ープ(架設対象ロープ)の架設に当って、最も重要なこ
とは多数のサスベンダ3のトラックケープル上における
列段、更には目的のキャットウオーク。ープを引出すキ
ャリツジ8の安定な走行である。この場合2本のトラッ
クケーブルによる時には、この2本のケーブルにサスペ
ンダーを引出して等間隔に配列し、かっこの2本のケー
ブル上にキャリッジを走行させることを余儀なくされる
ことは明らかである。このためサスペンダーをトラック
ケーブルに支持させるには〜その支持構造として例えば
ケーブルに超動自在に礎合されるスリーブ状のグリップ
機造のように「可及的嵩張ることのない平滑な支持構造
としなければ〜キャリッジの走行は不可能である。この
ため多数のサスペンダーのケーブル上における引出し移
動は円滑を欠き〜 またこのよにスリーブ状のグリップ
構造にしても、このケーブル上を走行するキャリッジは
、そのスリーブ状のグリップ部分通過のさし、に振動や
引掛りを生じ「更には2本のトラックケーブル間のサグ
差、風に対する応答性の違い等も加わってきわめて不安
定であった〜極端な場合にはキャリッジのケーブル離脱
等のトラブルを生じ兼ねないし「勿論円滑で高能率な架
設に障害を生じることになる。本発明はこの点における
不安や問題点を一掃するものであって、即ち3本のトラ
ックケーブル翼a,奮い 富cを用い、1本のケーブル
苗aを上位に配し、2本のケーブルlb,lcをこれよ
り下部に配しトかつケーブルlaがケーブル亀b,富c
の中間に位置するように架設し、上位の1本のケーブル
軍aをキャリッジ8の走行専用とし「 また下位の2本
のケーブルlb,lcをサスペンダー3の取付け専用と
したことによって、先ずサスペンダー3は実施例のよう
に支持ローラ3b,3cによってケーブルlb,lcを
糟勤自在に挟持する摺動機造を探ることができ、これに
よってサスベンダ3の引出し列設はきわめて容易であり
、手間が掛らないのであり、迅速な等間隔配置が得られ
るのである。またキヤリツジ8は上位の1本のケーブル
laに吊持されて同じく支持ローラ8b,8cの挟特を
介して移動走行するので、その走行はきわめて安定で信
来性高く、これによりサスペンダー3及びキャリッジ8
の両者における問題点は全く生じない。このさし、下位
のトラックケーブル畳b,lcと、上位のトラックケー
ブルlaの関係は、キヤリツジ8が移動する時のケーブ
ル8aの変位と、キャツトウオーク。ーブIQの引出し
もこよるケーブルlb,色cとの変位とを計算で求め、
キャリッジ8がケーブルlb,lcより常に上部にある
ように定めればよい。またキヤリッジ81ま常にケーブ
ルlb,亀cより上部にはあるが「引出されてゆくキヤ
ツトウオークロープ富0はケーブル亀b?亀cをガイド
にして〜サスペンダー3内に納まり、サスベンダ−3の
支承ロール3d上を引出されてゆくのであり、サスペン
ダー3の前記したガイドカバー3fe 3fの存在によ
り「キャットウオークロープGQがサスペンダー3脚に
引掛るおそれもないのである。即ち本発明によれば、サ
スペンダー3とケーブル亀b9 1cとの係合構造がロ
ーラ3b,3c構造であるため「スリーブ状のグリップ
構造のような窮屈さがなく、そのケーブル亀b? 量c
上における多数のサスペンダー3の引出し‘まきわめて
円滑軽挟で作業時間を著しく短縮できるし、作業性も向
上する。
しかもキヤリッジ8の専用トラックケーブル君aの架
設によって、キャリッジ8‘ま平滑で何の障害もないケ
ーブル(ロープ)上を移動することになり「しかも1本
のケーブルlaに吊持された構造のためも2本のケーブ
ル上を走行する場合に生じる処の「 2本のケーブルの
サグ差による走行の不安定さもなく、キャリッジ8の引
出し走行「従ってキャットウオークロープ百0のスムー
ズでスピードアップされた引出し架設を望み得るのであ
り、サスベンダ−システムにおいて予想されるトラブル
をなくし、より安全で信来性の高い架設作業が得られる
のであり、超大スパンの吊橋ケーブル工事におけるキャ
ットウオークロープの架設工法として、より経済的も能
率的かつ安全に施工できるものとして優れた利点を持つ
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明工法実施例によるスパン間架設状態を示
す全体側面図、第2図は同ホーリングロープ及び繁頂要
部の各詳細図、第3図はキャリッジ詳細図へ第4図はサ
スペンダー詳細図、第5図はホーリングロープ駆動、緊
張装置の要部詳細図、第6図はキャットウオークロープ
引出し状態の説明図、第7図は同キャットウオークロー
プ定着状態の説明図である。 軍,la,lb,lc……トラックケーブル、3……サ
スペンダー、3b,3c……支持ローラ、3d……支承
ローラ、3f……ガイドカバー、4・…・・間隔保持ロ
ープ、6,6a,6b…・・。 ホーリングロープ、7・・・・・・駆動装置、8・・・
・・・キャリツジ、8b,8c・・・・・・支持ローラ
、9・・・…緊張装贋、10・・・・・−キャットウオ
ークロープ、15・・・…主塔。第1図 第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第?図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 二架設地点間にホーリングロープを架設する工程、
    3本のトラツクケーブルを用いると共にトラツクケーブ
    ルの一端を前記ホーリングロープに固着した状態から、
    該トラツクケーブルを一方の架設地点から繰出しつつ前
    記ホーリングロープを二架設地点で駆動することにより
    、トラツクケーブルの一端を他方の架設地点へ繰込みか
    つトラツクケーブルの両端を各架設地点に支持し、かつ
    3本のトラツクケーブルの内、1本のケーブルは上位に
    、2本のケーブルは下位に平行架設する工程、前記下位
    の2本のトラツクケーブルに対して着脱自在でかつトラ
    ツクケーブルの長手方向に沿って摺動自在なトラツクケ
    ーブル保持ローラと、後記架設対象ロープの支承ローラ
    とを有する多数の支持具を用意し、これらを何れか一方
    の架設地点において、前記トラツクケーブル支持ローラ
    を介してトラツクケーブルに取付けると共に、各支持具
    を間隔保持ロープに所定間隔に取付けるほか、前記ホー
    リングロープにより前記間隔保持ロープの両端を各架設
    地点に支持する工程、何れか一方の架設地点において前
    記上位の1本のトラツクケーブルに走行可能に支持され
    かつ前記ホーリングロープに連結されたキヤリツジに架
    設対象ロープを連結した状態から、架設対象ロープを前
    記支持具の支承ローラを通過させつつ、ホーリングロー
    プを他方の架設地点の方へ駆動することにより、キヤリ
    ツジ並びに架設対象ロープを他方へ繰込んで架設対象ロ
    ープを両架設地点間に架設する工程とから成ることを特
    徴とするロープの架設工法。
JP5601379A 1979-05-07 1979-05-07 ロ−プの架設工法 Expired JPS606408B2 (ja)

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