JPS587761B2 - ロ−プの架設工法 - Google Patents

ロ−プの架設工法

Info

Publication number
JPS587761B2
JPS587761B2 JP12538177A JP12538177A JPS587761B2 JP S587761 B2 JPS587761 B2 JP S587761B2 JP 12538177 A JP12538177 A JP 12538177A JP 12538177 A JP12538177 A JP 12538177A JP S587761 B2 JPS587761 B2 JP S587761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rope
catwalk
track cable
hauling
construction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP12538177A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5458921A (en
Inventor
吉岡徳人
杉田卓男
中元雄治
田中淳之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd, Nippon Steel Corp filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP12538177A priority Critical patent/JPS587761B2/ja
Publication of JPS5458921A publication Critical patent/JPS5458921A/ja
Publication of JPS587761B2 publication Critical patent/JPS587761B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、長大吊橋ケーブル工事において、メインケ
ーブルの架設に先立って必要とされる通称キャットウオ
ークと呼ばれ、複数のメインロープと床組部材とから成
る吊足場におけるメインロープ、即ちキャットウオーク
ロープの架設工法に関する。
長大吊橋ケーブル工事は、既に関門大橋等によって既知
であるが、この種の吊橋ケーブル工事においては、メイ
ンケーブル架設前の架設設備としてキャットウオークと
呼ばれる吊足場(ロープ足場)が必要であり、かつこれ
が後のケーブル架設作業に大きな影響を与える重要な役
割を果すもので、片側のアンカレッジから二架設地点の
2つの塔頂をへて反対側のアンカレッジまで、ケーブル
の架設形状の直下に設けられ、複数のメインロープ(キ
ャットウオークロープ)と、床組部材とによって構成さ
れる。
一般に関門大橋クラスの700〜800mスパン程度の
吊橋に鰺いては、例えば特開昭49−65632号等で
見られるように、架空索道により、その索道を構成する
ワイヤロープの一端にキャットウオークロープの一端を
取付け、この繰出例において延線機と通称されているロ
ープバツクテンショナー装置により、常時キャットウオ
ークロープに8〜10トン程度の張力を付与しつつ架設
することが充分に可能である。
この場合には架空索道(ホーリングシステムと呼ばれる
)を構成するホーリングロープの径も30〜40φ程度
のもので済み、現場でのハンドリングも左程困難ではな
い。
処が1000mを越える大スパンの吊橋ケーブル工事と
もなると、前記したホーリングシステムに用いるホーリ
ングロープも60〜90φのようにきわめて大径となり
、従ってまたこれに必要なバックテンショナーとしての
延線機設備の能力も、40〜100トン程度の大きな値
が必要となってくる。
このように大径のロープのハンドリング(特にロングス
プライス等)はきわめて困難化するばかりでなく、延線
機設備やホーリングロープを駆動する駆動装置の容量も
大型化して、経済的でなく、また延線機のバックテンシ
ョナー容量として、40トン以上のパックテンションを
与えられる装置は、実現していない現状である。
本発明はこのような大スパンの吊橋ケーブル架設工事に
おける問題点の解決を企図したものであり、1000m
以上のスパンの吊橋ケーブル架設工事において使用すべ
きキャットウォークロープは60〜90φ程度の大径の
キャットウオークロープが必要であるが、キャットウオ
ークロープがそのように大径化しても、現場で通常取扱
えると想定される50〜60)程度のロープ構成システ
ムで、前記大径のキャットウオークロープの架設を可能
とし、また超大型の延線機と呼ばれるバックテンショナ
ー装置は全く使用する必要なく、、小容量の現行延線機
で使用可能とするか、あるいは全く使用しなくても可能
であるようにし、更には前記延線機事項と関連して、架
設中のキャットウォークロープは、その全スパンに亘っ
て完全なフリーハング状態で架設することなく、サスペ
ンダーと呼ばれるキャットウオークロープ支持具(以下
サスペンダーと呼称する)を用いてキャットウオークロ
ープを等間隔に支え、キャットウオークロープの垂れ下
がりを防止して、延線機使用時の故障発生の場合に、該
ロープが垂れ下がって、航行中の船舶に影響を与えない
ように、即ち航路限界を侵すことがないようにすると同
時に、キャットウオークロープ自重をサスペンダーその
ものに預けることにより、キャットウオークロープ引出
し例の張力を低く押えるようにしたものであり、従って
本発明の特徴とする処は、二架設地点間に無端ループ状
のホーリングロープを架設する工程、トラックケーブル
の一端を前記ホーリングロープに固着した状態から、該
トラックケープルを一方の架設地点から繰出しつつ前記
ホーリングロープを二架設地点間で駆動す今ことにより
、トラックケープルので端を他方の架設地点へ繰込み、
かつトラックケーブルの両端を灸架設地点に支持する工
程、前記トラックケーブルに対して着脱自在でかつトラ
ックケープルの長手方向に沿って摺動自在のトラックケ
ーブル保持部と後記架設対象ロープ(キャットウオーク
ロープ)の支持部とを有する多数の支持具(サスペンダ
ー)を用意し、これらを何れか一方の架設地点において
、前記トラックケーブル保持部の使用のもとにトラック
ケーブルに取付けると共に、各支持具(サスペンダー)
を間隔保持ロープに所定間隔毎に取付けるほか、前記ホ
ーリングロープにより前記間隔保持ロープを他方の架設
地点へ繰込み、かつ間隔保持ロープの両端を両架設地点
に支持する工程、何れか一方の架設地点において前記ト
ラックケーブルに支持されかつ前記ホニリ.ングローブ
に連結されたキャリツジに架設対象ロープ(キャットウ
ォークロープ)を連結した状態から、架設対象ロープ(
キヤットウオークロープ)を前記支持具(サスペンダー
)の支持部を通過させつつ、ホーリングロープを他方の
架設地点の方へ駆動することにより、キャリツジ並びに
架設対象ロープ(キャットウオークロープ)を他方へ繰
込み、架障対象ロープ(キャットウオークロープ)を両
架設地点間に架設する工程とから成る点にある。
以下図示の実施例に基いて本発明工法を必要設備と共に
詳述すると、図示の実施例は1スパン1700mクラス
の吊橋ケーブル工事の場合を想定しての1例を示したも
のであり、第1図は二架設地点間における本発明による
ホーリングシステム並びサスペンダーシステムによるキ
ャットウォークロープの架設状態を示す全体図であり、
第2図は各要部の詳細図で1はホーリングロープ架設状
態を示し、■,■は両架設地点における主塔塔頂部にお
ける詳細図を示し、第3図はキャリャ、第4図はサスペ
ンダーの各詳細を示し、第5図はホーリングローブの駆
動並びに緊張装置を示し、第6図はキャットウオークロ
ープの引出状態を示し、第7図はキャットウオークロー
プの塔頂における定着状態を示しているが、先ず本発明
では二架設地点間において、ホーリングシステム、即チ
キャットウオークロープやケーブルストランドを引出す
ため無端ループ状のホーリングロープによる運搬設備と
しての、環状架空索道を設けるのであり、これは従来の
ホーリングロープ架設と同様の工法でよく、第1図及び
第2図■に例示されるように、二架設地点における各主
塔15.15間に亘って、ホーリングロープ6を、各シ
ーブ1111を介して無端ループ状に架設し、ホーリン
グロープ駆動装置7によって駆動可能とするのであり、
図例では便宜上第1図及び第2図Iにおいて、図向って
右側の主塔15は送り出し側とし、向って右側は到着側
とし、15aは送り出し側塔頂部、15bは到着側塔頂
部である。
このホーリングロープ6を循環移動させるだめの駆動装
置7並びに緊張装置9は第5図にその詳細を例示したよ
うに、ホーリングローブ6は複数のシープ11を介して
、前記両装置7.9を通過するのであり、緊張装置9は
緊張用ウェイト9a,ロープ通過シープ9bを具備し、
ホーリングロープ6が駆動装置7における適宜原動機に
より駆動されるドラム7 a,7bに対してスリツブし
ないようにすると同時に、ロープ6の弛み側張力を一定
に保ち、また第2図■で明らかなように、本発明におけ
るホーリングロープ6は、その片側のロープ6aは後述
するトラックケーブル1a,1b及びサスペンダー3内
に位置し、反対側のロープ6bはサスペンダーラインを
外れ、フリーハングの状態で架設されるため、フリーハ
ング側のロープ6bの張力を、如何なる状態の下におい
ても航路限界を侵すことがないように、予め計算された
充分な張力が与えられるように設けられる。
このようにホーリングロープ6駆動装置7緊張装置9に
よるホーリングシステムを設置して後、本発明では第1
図示のようにトラックケーブル1、サスペンダー3及び
間隔保持ロープ4によるサスペンダーシステムを架設す
るのである。
即ち前記ホーリングロープ6を利用し、トラックケーブ
ル1(図例では2条のトラックケーブル1a,1bを第
2図■のように用いる)を、その一端をホーリングロー
プ6に固着し、同ケーブル1を一方ノ架設地点主塔15
側から繰り出しつつ、ホーリングロープ6を駆動装置7
緊張装置9を介して駆動させることにより、トラックケ
ーブル1の一端を相手側の架設地点主塔15側へ繰込み
、ケーブル1の両端を各主塔15.15側に固着するこ
とによって、2条のトラックケーブル1a,1bの架設
が行なわれるのである。
このさいこれらケーブル1a,1bの固着に当り、一端
は固定、他端は調整可能な固定としてもよい。
このようにして両主塔15.15間に架設された2条の
トラックケープル1a,1bに付して、トラックケーブ
ル1の長手方向に沿って摺動自在であるトラックケーブ
ル保持部と、後述するキャットウオークロープ10の支
持部とを有するサスペンダー3を等間隔に列設し、かつ
等間隔に保持するために間隔保持ロープ4がこれら各サ
スペンダー3に取付けられ、この間隔保持ロープ4は第
2図■,■に例示する通り、その一端は前述したトラッ
クケーブル1の塔頂定着部2aを利用して固定され、ま
た他端はトラックケーブル1の塔頂定着部2bに固定す
ることなく、図示のようにシーブ5を介してカウンタウ
ェイト16に連結されて緊張状態に保持される。
前記サスペンダー3の構造は第4図に例示するように、
U字型のサスペンダー主体3aの中央部に、ホーリング
ロープ6及びキャットウオークローブ10の乗るロー2
3bが設けられ、上部左右には1対のトラックケーブル
1a,1bと係合するグリップ部3c,3cが設けられ
、このグリップ部3cは図示のように2つ割り状でトラ
ックケーブル1a,1bに対して着脱自在とされ、かつ
ケーブル1a,1bの径よりやや太めの口径を有するよ
うに形成されるのであり、前記した間隔保持ロープ4は
、グリップ部3c,3cより下方の主体3aの両側に付
設した取付金具3d,3dより固着され、ローブ4も左
右1対である。
これらサスペンダー3、間隔保持ロープ4の架設に当っ
ては、同じくホーリングロープ6を利用するのであり、
即ちこれらサスペンダー3間隔保持ロープ4,4を、何
れか一方の主塔15の塔頂部2aまたは2bにおいて(
図例では送り出し側)、グリップ部3cによりトラック
ケーブル1a,1bに各サスペンダー3を取付けると共
に、各サスペンダー3に間隔保持ロープ4,4を取付金
具3d,3dを介して所定間隔毎に取付け、ホーリング
ロープ6に列設したサスペンダー3の最先頭を連結し、
ホーリングロープ6の駆動を介してロープ4,4を他方
の主塔15側に運び、間隔保持ロープ4,4の両端を各
主塔15.15に前述のように、一方は固定部2aに、
他方はシーブ5を介してカウンタウェイト16に連結す
ればよい。
このようにして2条のトラックケーブル1a,1b1等
間隔の多数のサスペンダー3群、サスペンダー3を等間
隔に保持するだめの間隔保持ロープ4,4の架設によっ
て、本発明によるサスペンダーシステムの設置が完了す
る。
このさい前述したホーリングシステムにおけるホーリン
グロープ6のサスペンダー3内に位置するロープ6a側
には、第4図のようにキャリツジ8が付設される。
このキャリツジ8の構造は図示のように、キャリツジ本
体8aの片側に、トラックケーブル走行用のシープ3b
が外れ止めシーブ8cと共に配設され、キャットウオー
クローブ10を固定するだめのクランプ部3dが具備さ
れたものである。
このように施工されたホーリングシステムと、サスペン
ダーシステムによって、キャットウオークローブ10(
架設対象ロープ)を両主塔15,15間に架設するのは
、以下のようにして行なうのである。
即ち第6図はキャットウオークロープ10の送り出し側
主塔15側よりの引出し状態を示しているが、先ず前記
キャリツジ8にキャットウオークロープ10のソケット
10aをクランプ部8dにより第3図のように連結固定
し、ホーリングロープ6を駆動することにより、同キャ
リツジ8のトラックケーブル1a,1b上の移動を介し
、キャットウオークロープ10は各サスペンダー3の各
ロール3b上に支承されつつ引き出されることになり、
主塔15の下部基礎上に据付けられたアンリーラ20よ
り逐次繰り出されて行くのである。
この図で明らかなようにキャットウオークロープ10は
、アンリーラ20から出て主塔15に沿って真上に引き
上げられるため、常時略主塔15の塔高に見合うロープ
10の自重が作用しており、更に両主塔15.15間の
スパン内においては、均等に配列されたサスペンダー3
群に預けられることになるため、アンリーラ出口におけ
る張力は零乃至数トン程度のものでよく、特別な延線機
設備等によるバックテンショナー装置ハ全く不要となる
のである。
第7図はこのようにして主塔15.15間に架設されて
ゆくキャットウオークロープ10の、塔頂部15a,1
5bにおける定着状態を例示しているが、塔頂部15a
,15bにはキャットウオークロープ10の定着用ガー
ダ12,12が設けられており、引込みクランプ13を
四−プ10に取付け、複数個の各滑車14a,14b,
14cを介して、ウインチ16′によって引込むのであ
る。
ウインチ16′を緊張し、ロープ10のソケット10a
からクランプ13までにおけるロープ張力が零の状態に
なれば、そのソケット10aを定着ガーダ12に取付け
ればよい。
この取付け固定が完了すれば、サスペンダーラインより
キャットウオークロープ10の全長が上方に位置したこ
とを確認した後、ウインチ16’を繰り戻してここにキ
ャットウオークロープ10の両主塔15.15間に亘る
1スパンの架設が完了するのであり、この定着作業は両
側の主塔15,15の各塔頂部15.a,15bにおい
て同時に行なうものである。
本発明は以上の通りであって、ホーリングシステムとサ
スペンダーシステムとの組合せ工法によって、従来の単
にホーリングシステムによるキャットウオークロープの
引出架設工法に比し、以下の点で優れる。
今1700mスパンクラスの吊橋を例に取り、具体的に
従来技術による架設工法(ホーリングシステム)による
ものと、本発明工法によるものとを実施した場合のロー
プ径の比較を示せば下表の通りである。
工法の違いによるロープ径の比較表 表から分るように、82φのキャットウオークロープを
架設するには、従来工法では超大径の90φのホーリン
グロープが必要であるが、本発明のサスペンダー工法に
よれば使用するロープのうち最大径のものはトラックケ
ーブルでたかだか53φであり、ホーリングロープにし
ても35.5φ程度のため、エンドレスのループを構成
すること(ロングスプライス)も実に容易となる。
この様に大径のキャツトウオークロープの架設に当って
も、従来工法に使用するロープ径よりはるかに小さいロ
ープで架設可能であり、その取扱い作業性の向上は、明
らかである。
また、従来工法では、ホーリングローブの一端ニ架設す
るキャットウオークロープが固定され、その途中は完全
にフリーハングの状態である。
従って、常時バックテンションを与えて、航路限界をお
かさないように慎重に架設する必要があることと、万−
バツクテンションを与える装置(延線機等)の故障によ
りバックテンションが与えられなくなった場合には、海
峡航行中の船舶に危害を加えることは明らかで、重大事
故につながると考えられる。
一方本発明のサスペンダー工法によれば、架設されるキ
ャットウオークロープが常時トラックケーブル上に等間
隔配置されたサスペンダーで支えられているため、バッ
クテンション装置の故障により発生すると考えられる航
路防害もなく、きわめて安全に架設可能である。
また、バックテンショナー装置についても先の実施例の
場合は塔高さ分の架設中のキャットウオークロープの自
重で、バックテンション相当分が与えられ、バックテン
ションはOかあるいは数トンのオーダのもので良く、簡
単なアンリーラあるいはバックテンショナー装置で十分
実施可能である。
また本発明によるサスペンダーシステムによる工法につ
いては、実施可能な範囲内においても種種考えられるが
、そのサスペンダー3のホーリングロープ6による引出
し時、引出し抵抗を少なくするため、トラックケーブル
1とサスペンダー3をローラにより保持する型式のもの
では、キャットウオークロープ10のソケット部10a
を保持して引き出すだめのキャリツジ8が、トラックケ
ーブル1上を走行不可能となり、ホーリングロープ6の
みで宙吊り状態となり、引出し時の張力変化、あるいは
横からの風荷重等により、キャリツジ8がサスペンダー
3と接触事故を起すおそれがあり、また無端状のホーリ
ングロープ6がサスペンダーライン内に往復共存在する
型式となるため、張力変化によってホーリングロープ6
がライン内で上下動し、ラインから外れる等の危険もあ
る。
また上記欠点を解消するものとして、ホーリングロープ
6を無端ループ状とせず、両主塔15,15間に一直線
状に繰出し、引込みを行なう型式のものでは、キャリツ
ジ8の使用は不可能であり、キャットウオークロープ1
0のソケット部10aとホーリングロープ6は、例えば
大砲型の金具で固定する等を余儀なくされ、このためキ
ャットウオークロープ10と併走するホーリングロープ
6が引出し中に回転し、互いに絡み合う危険が生じるの
である。
更にこれらの欠点を解決するものとして、キャリツジ8
をトラックケーブル1にローラを介して取付け、テール
ロープを用いる型式のものでは、サスペンダーにキャッ
トウオークロープ10の通過用の他にテールロープ通過
用のローラの設置が必要であり、トラックケーブル1の
架設用のホーリングロープ6は、エンドレス型式ソのま
までは使用できず、テールロープの仕込みが必要である
ように、必要装置と構造が複雑化し、その工期、工費は
共に割高につくと共に、左右のキャットウオークロープ
10を交互に架設するため、左右で独立した作業を行な
うことができず、一方で生じたトラブルが他方に影響を
及ぼし、工期の徒長を招く欠点もある。
これらに反し本願発明のものでは、前記の各工法に比し
、構造の複雑化はなく、トラックケーブル1架設用のホ
ーリングロープ6は、そのままサスペンダーシステムに
おけるキャットウオークロープ架設用のホーリングロー
ブ6に転用でき、テールロープ等を全く必要とせず、キ
ャットウオークロープ10の先端におけるソケット10
aが、トラックケーブル1上を走行するキャリツジ8に
取付けられ、ソケット10aがサスペンダー3と接触し
たりするトラブルは全く生じないのであり、そのホーリ
ングロープ6の往き側6aはサスペンダーライン内にあ
り、戻り側6bはラインを外して構成したエンドレスル
ープのため、キャットウオークロープ10引出し中の張
力変化により、戻り側のロープ6bの上下の変化を拘束
せず、自由に任せることが可能なため、サスペンダーラ
インからのロープ外れ等のおそれも全くないのであり、
更にサスペンダー3によってホーリングロープ6を自動
的にキャッチし、サスペンダー自体が移動し、キャット
ウオークロープ10の架設後、引出し側へサスペンダー
3を回収するサスペンダー可動型式のものは、その自動
キャッチ装置の機能が完全かつ安定でないと、故障を生
じて架設自体が不可能になるおそれがあり、必要構造も
複雑化し、ホーリングロープ6は1ループであるため、
一方のトラブルが直ちに他方へ影響する欠点を生じるに
対し、本発明ではサスペンダー固定方式のため、前記の
ような装置の必要やトラブルのおそれなく、そのホーリ
ングロープ6は2ループのため、単独作業も可能である
以上のように本発明工法は、超大スパンの吊橋ケーブル
工事におけるキャットウォークロープの架設を、従来工
法によって生じる問題点を解決しつつ、より経済的、能
率的に施工できる.ものとして優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明工法実施例によるスパン間架設状態を示
す全体側面図、第2図は同ホーリングロープ及び塔頂要
部の各詳細図、第3図はキャリソジ詳細図、第4図はサ
スペンダー詳細図、第5図はホーリングロープ駆動、緊
張装置の要部詳細図、第6図はキャットウオークロープ
引出し状態の説明図、第7図は同キャットウオークロー
プ定着状態の説明図である。 1,1a,1b…トラックケーブル、3…サスペンダー
、3c…グリップ部、3b…ローラ、4…間隔保持ロー
プ、6,6a,6b…ホーリングロープ、7…ホーリン
グロープ駆動装置、3…キャリツジ、9…緊張装置、1
0…キャットウオークロープ、15…主塔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 二架設地点間に無端ナープ状のホーリングロープを
    架設する工程、トラックケーブルの一端を前記ホーリン
    グロープに固着した状態から、該トラックケーブルを一
    方の架設地点から繰出しつつ前記ホーリングロープを二
    架設地点で駆動することにより、トラックケーブルの一
    端を他方の架設地点へ繰込みかつトラックケーブルの両
    端を各架設地点に支持する工程、前記トラックケーブル
    に対して着脱自在でかつトラックケーブルの長手方向に
    沿って摺動自在のトラックケーブル保持部と、後記架設
    対象ロープの支持部とを有する多数の支持具を用意し、
    どれらを何れか一方の架設地点において、前記トラック
    ケーブル保持部の使用のもとにトラックケーブルに取付
    けると共に、各支持具を間隔保持ロープに所定間隔に取
    付けるほか、前記ホーリングロープにより前記間隔保持
    ロープを他方の架設地点へ繰込み、かつ間隔保持ロープ
    の両端を各架設地点に支持する工程、何れか一方の架設
    地点において前記トラックケーブルに支持されかつ前記
    ホーリングローブに連結されたキャリツジに架設対象ロ
    ープを連結した状態から、架設対象ロープを前記支持具
    の支持部を通過させつつ、ホーリングロープを他方の架
    設地点の方へ駆動することにより、キャリツジ並びに架
    設対象ロープを他方へ繰込むことにより架設対象ロープ
    を両架設地点間に架設する工程とから成ることを特徴と
    するローブの架設工法。
JP12538177A 1977-10-17 1977-10-17 ロ−プの架設工法 Expired JPS587761B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12538177A JPS587761B2 (ja) 1977-10-17 1977-10-17 ロ−プの架設工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12538177A JPS587761B2 (ja) 1977-10-17 1977-10-17 ロ−プの架設工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5458921A JPS5458921A (en) 1979-05-12
JPS587761B2 true JPS587761B2 (ja) 1983-02-12

Family

ID=14908718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12538177A Expired JPS587761B2 (ja) 1977-10-17 1977-10-17 ロ−プの架設工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS587761B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5458921A (en) 1979-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN203377546U (zh) 跨越高速铁路施工装置
CN104695752B (zh) 快速抢修塔系统及其架设方法
AU2006225212A1 (en) Method of mounting a support means of a lift cage to a lift cage and to a lift shaft as well as a lift installation and a support means which are mounted by means of this method
KR101405010B1 (ko) 현수교의 보강형 인상을 위한 갠트리
CN111691305A (zh) 一种悬索桥主梁安装方法
JPH10237821A (ja) 吊橋ケーブルバンドの運搬架設装置
CN110886188A (zh) 大跨悬索桥加劲梁架设系统及其使用方法
JPS587761B2 (ja) ロ−プの架設工法
CN216403632U (zh) 一种分体式缆载吊机
JP2003180009A (ja) 電線の移線工法
CN211283445U (zh) 一种缆载吊机安装机构
JPS606408B2 (ja) ロ−プの架設工法
CN113293690A (zh) 一种用于悬索桥主缆横移的动态调节系统及其施工方法
CN110241736A (zh) 斜拉索快速安装施工方法
CN214362941U (zh) 悬索桥猫道载人轨道系统
JPS5810522B2 (ja) 長尺物の空中架設方法
CN211395311U (zh) 大跨悬索桥加劲梁架设系统
SU939626A1 (ru) Способ монтажа канатов вантового моста и устройство дл его осуществлени
JPS6213277B2 (ja)
US3531811A (en) Method for erecting parallel-wire bridge strand
JPH0431289Y2 (ja)
JP2727673B2 (ja) 長大吊橋用ロープ張り渡し方法
JPS6023723B2 (ja) 吊橋ケーブルのストランド架設工法
JPS5836121B2 (ja) 長尺ケ−ブル類の架設工法
JP2003128367A (ja) 揚降装置のクライミング時におけるロープ延長方法とその補助装置