JPS6023723B2 - 吊橋ケーブルのストランド架設工法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシリーズに配摩された２つの吊橋のケーブルを
定着する共用アンカレィジにおいて、このケーブルを構
成しているＰ．Ｗ．Ｓ．（ブレフアプ、パラレル、ワイ
ヤ一、ストランド）を交差させて架設し定着する場合の
アンカースパンにストランドを容易にかつ安全で確実に
架設する工法に関するものである。

ケーブルを定着するアンカレイジを共用アンカレィジに
する場合、ストランドの定着方法いかんがアンカレィジ
の形状規模の決定に大きな影響を及ぼす。

この定着方法にはいるいる考えられるが、その１つの方
法として両橋のケーブルアンカースパンにおいてスプレ
ーされたストランドを空間で交差させアンカーフレーム
に定着する方法、すなわち第１図に示すようにスプレー
サドルからアンカーフレームまで上下にスプレー形状を
なすストランド群の各列を単位として両橘のそれを交互
に配置して定着する方法がある。Ｐ．Ｗ．Ｓ．工法によ
るケーブル架設は１００本前後の鞠線を予め工場におい
て六角形に集中整形し両端をソケット加工したストラン
ドをリールに巻き取り現場に運搬し両アンカー間に主塔
を介して設けられた架設用吊足場であるキャットウオー
ク上に配摩した引出しローラ上を一方のアンカレィジよ
り対岸のアンカレィジまで引出し両端ソケットをアンカ
ーフレームに定着する。

特にアンカースパンにおいてはソケットがアンカーフレ
ームの定着前面の蓬当な位贋に達するまで一気にストラ
ンドを引出し、しかる後にアンカーフレームの定着位畳
までソケットをアンカレイジ上に裾付けたクレーン等に
て吊下げた状態でウィンチ等によって引込み定着するの
が通常行なわれている工法である。しかし、先に触れた
定着方法を有する共用アンカレィジにおいて、既に一方
の吊橋ケーブルが架設されている場合は既設ケーブルの
ストランドがアンカースパンの空間を占有しており、従
って今、架設しようとしている吊橋のストランドのアン
カーフレームへの引込みは従来工法では未解決の部分が
多く、作業が非常に繁雑で難しいばかりでなく既設のス
トランドと架設中のストランドとの接触によりストラン
ドの品質も著しく低下する恐れがある。

この発明は、先に触れた定着方法を有する共用アンカレ
ィジのストランド架設における上記の欠点を排除するも
のであり、アンカースパンに設けられた伸縮型ロープウ
ェイをあらかじめ架設すべきストランドの方向にセット
しそれに架設されるストランド先端のソケットを預けて
引込み定着点位置まで誘導することによって比較的簡単
で容易にかつ安全にしかも品質を損うことなく、ストラ
ンドを架設する伸縮型ロープウェイによる架設工法であ
る。

本発明は、第１図に示す如く、２つの吊橋のＰ．Ｗ．Ｓ
．は、共用アンカー部において交差しており、施工上一
方の吊橋ケーブルを先に架設した後に、もう一方の吊橋
のケーブルを架設する。

この場合、ケーブルを構成するＰ．Ｗ．Ｓ．の定着端（
ソケット）を共用アンカーの定着構造まで、既架設およ
び架設中のＰ．Ｗ．Ｓ．の品質を衝突やこすりや極度の
曲げ等によって損なうことなく、移動させなければなら
ない。本発明はこの手段の一方法に関するものであって
、第３図および第４図（平面図）にその内容を示したも
のである。

スプレーサドル１の後方に設けられた伸縮型ブーム３お
よび、これを支持する架台よりなる架設設備すなはち伸
縮型ロープウェイにより、Ｐ．Ｗ．Ｓ．のソケットを定
着構造であるアンカーフレーム２に移動させる。伸縮型
ブーム３はスライドブーム１７を内職し、伸縮型ブーム
３の本体およびスライドされて伸張した伸縮型ブーム３
は、スプレ−サドル１部よりアンカーフレーム２までの
Ｐ．Ｗ．Ｓ．の誘導桁を形成する。この誘導桁に設けら
れた受け機構にソケットキャリヤ−１４を吊殻してある
。このソケットキヤリヤー１４は移動用ウィンチロープ
１５等によって、誘導稀に沿って自由に移動する。この
ソケットキャリヤー１４にスプレーサドル１′の後方で
Ｐ．Ｗ．Ｓ．の先様ソケット７を取付け、誘導桁に沿っ
てアンカーフレーム２まで移動させ、ソケットキャリヤ
ー１４より先端ソケット７を外し、ストランド６の先端
に設けた先端ソケット７をアンカーフレーム２に定着す
るものである。次にこの発明の吊橋ケーブルの共通アン
カレィジにおける伸縮型ローブウェィによるストランド
架設例を説明すると、先ず、スプレーサドル１′の後側
とアンカーフレーム２のソケット定着位魔とを結ぶスト
ランド引出しラインに沿って伸縮型ブーム３を設け、こ
れにストランド６の先端ソケット７の引込み用ソケット
キャリャ−１４を取付け、このソケットキャリャー１４
の移動用ウィンチロープ１５を張渡し、又伸縮型ブーム
３には伸縮用のウィンチローブ１６を張渡しておく。

次にストランド６の引出し側アンカレイジ４′に裾付け
たりール５よりストランド６の先端ソケット７を引出し
てストランド６を引出し運搬するキヤリヤ−８にセット
する。次にアンカレイジ４，４′間に主塔頂９を介して
ループに張渡されたホーリングロープ１０を駆動してキ
ャットウオーク１１上に所定間隔に配置した引出しロー
ラ１２の上を対岸の共用アンカレイジ４′までストラン
ド６を引出す。

先端ソケット７が共用アンカレイジ４′のスプレーサド
ル１′部に到着したらストランドをアンカースパン長だ
け引出せる引出袋鷹１３を取付ける。

例えばストランド６のり−ル５よりの引出しに先立ちホ
ーリングロープ１０に取付けたキャリャー８の後方にも
う１個のキャリャー８′を取付けストランド６の中間部
を吊り２個のキヤリャ−８，８′でストランド６を引出
し後方のキャリヤー８をアンカレィジへのストランド６
の引込みの際の引込装贋として用いる方法、又、ウイン
チロープをストランド６の中間部の適当な所に結縛して
ウィンチによって引込む方法、次に共用アンカレィジ４
′では予め設けておいて伸縮型ブーム３にセットしたス
トランドのソケットキヤリヤー１４にキャリャー８から
取外した先端ソケット７をセットする。次いで引出装魔
１３によってストランド６を引出しこれと同時にアンカ
ースパンにおいてソケットキャリャー１４にセットした
先端ソケット７を伸縮型ブーム３の本体先端まで移動さ
せ、次に伸縮型ブーム３のスライド１７を既設吊橋のス
トランド６′群間を通した後ソケットキヤリヤー１４を
アンカーフレーム２の先端ソケット７の定着位置まで移
動させる。

次にソケットキャリヤー１４より先端ソケット７を取外
しストランド６の中間に取付けた引出装置１３を解放し
た後ストランド６とスプレーサドル１′内に納め先端ソ
ケット７をアンカーフレ−ム２に定着する。

この工法の特徴としては先端ソケット７をスプレーサド
ル１′の位置においてホーリングロープ１０のキヤリヤ
ー８から伸縮型ブーム３のソケットキャリャ−１４に盛
替えストランド６に張力を与えながら引込むのでストラ
ンド６に有害な曲げや変形を与えない。

又、引込み中に先端ソケット７の位置を完全にコントロ
ールできるため作業が安全で確実であると共に既設のス
トランド６′と架設しようとしているストランド６及び
その先端ソケット７の接触が防止できるので互いに傷つ
け合うことがなく品質を損うことなく架設できる等の効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は隣り合せて架設される吊橋の共用アンカレィジ
におけるストランドの架設された状態を示す説明用正面
図、第２図はストランド引出し状態を示す説明正面図、
第３図は共用アンカレィジにおける伸縮型ロープウェイ
によるストランドの引出し状態を示す説明用正面図、第
４図は同上一部の平面図である。 １，１′はスプレ−サドル、２はアンカーフレーム、３
は伸縮型ブーム、４，４′はアンカレィジ、５はリール
、６，６はストランド、７は先端ソケット、８，８′は
キヤリャー、９は主塔頂、１０はホーリングロープ、１
１はキヤツトウオーク、１２は引出しローラ、１３は引
出装置、１４はソケットキヤリヤー、１５は移動用ウイ
ンチロープ、１６は伸縮用ウインチロープ、１７はスラ
イドブームｏ第２図 第３図 第４図 図 船

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 隣り合せて建設される２つの吊橋のケーブルを構成
   しているストランドを空間で交差させて定着する共用ア
   ンカレイジにおいてケーブルを架設するに当り、先ず一
   方の吊橋を架設した後、次に他方の吊橋のケーブルを架
   設する場合、そのストランドの先端部をアンカースパン
   において既に放射状にスプレーして架設されている先行
   吊橋のケーブルのストランド間に伸縮型ブームを通し、
   伸縮型ブームに沿つて引き出されたストランドのソケツ
   トキヤリヤーにセツトした先端ソケツトを伸縮型ブーム
   の先端まで移動させ、そのソケツトキヤリヤーをアンカ
   ーフレームまで更に移動させソケツトキヤリヤーに設け
   た先端ソケツトを外し、ストランドの先端に設けた先端
   ソケツトをアンカーフレームに定着させることを特徴と
   する、吊橋ケーブルのストランド架設工芸。