JPS595911Y2 - 電子楽器の和音演奏装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はメロデイの演奏順にあらがしめ記憶されている
和音をメロデイの演奏に合せて順次読み出すようにした
電子楽器の和音演奏装置に関するもので、その目的は電
子楽器の演奏操作が簡単になると共に、初心者において
も、熟練者と同様の高度の演奏効果を容易に楽しめるよ
うにすることにある。

以下本考案を図面により説述する。

１は書込み用キーボード回路で、各種和音名及び各種奏
法記号に対応して設けられた複数個のキーを有し、その
和音名及び奏法記号を数字情報化する等、符号化するた
めのものである。

２は所要数の和音名及び奏法記号に相当する数字情報を
記憶するシフトレジスタで、このシフトレジスタ２には
前記書込み用キーボード回路１から各種和音名及び奏法
記号に相当する数字情報がメロデイの演奏順に現われる
和音名及び奏法記号順に即ち、シフト方向に直列に記憶
しておく。

３はメロデイ演奏用の鍵盤と共に並置された読出し用キ
ーボード回路で、１個の読み出し用のキーを備えており
、このキーはメロデイの演奏に合せて順次操作されるも
のである。

４は読み出し用キーボード回路３におけるキーの操作ご
とに前記シフトレジスタ２の記憶情報を１デイジット分
シフトさせるためのステップ信号を生ずるステップ進行
回路であり、そのステップ信号をアドレス制御回路５の
入力の１つとする。

このアドレス制御回路５はまた前記シフトレジスタ２の
出力情報も人力としており、シフトレジスタ２が自己の
信号で哨からのシフトを制御し得るようになっている。

そしてアドレス制御回路５は楽譜に示された種々の奏法
記号例えばリピート記号、ダ・カツポ記号、ダルセーニ
ョ記号等の繰返し記号に基づいた和音を出力し得るよう
にシフトレジスタ２内の記憶情報のシフトを制御するよ
うになっている。

即ち、このアドレス制御回路は、基本的にはシフトレジ
スタにシフトパルスを与える機能のものであって、読み
出し用キーボード回路３におけるキーの操作ごとに１個
のシフ１・パルスを出力し、そしてシフトレジスタカ・
らリピート信号を受けたときはこれを判読して速送り用
シフトパルスを内蔵の発振器から出力してシフトレジス
タを一つ前のリピート信号を受けるまで一気にシフトさ
せる。

従って、例えば楽譜上にリピート記号が存在した場合、
予め前記書き込み用キーボード回路１内のリピート記号
に対応して設けられたキーを操作してリピート記号をシ
フトレジスタ２内に記憶させておけば、演奏の際、単に
読み出し用キーボード回路３内のキーを操作するだけで
、シフトレジスタ２からリピート記号に相当する数字情
報が出力され、その数字情報によってシフトレジスタ２
内の記憶情報が目的に沿うように、換言すれば和音名の
読み出し順序を変更して所要の和音名を読み出すように
シフトされる。

６はデコード回路で゛シフトレジスタ２がら出力された
和音名に相当する数字情報をここで解読し、その解読さ
れた信号を和音信号選択出力回路７に送出するもので゛
ある。

尚、シフトレジスタ２がら出力される数字情報の内、奏
法記号に相当する数字情報はこのデコード回路６におい
ては解読されないので、和音信号選択出力回路７へは送
出されない。

８は複数個の各種和音に相当する和音信号を発生する和
音信号発生回路で、デコード回路６において解読された
和音名に対応するものが和音信号選択出力回路７により
選択されこれをゲート回路９に入力として送出するよう
になっている。

１０は自動リズム信号発生回路で、そのリズム信号をゲ
ート回路９にゲート信号として送出することによりこの
ゲート回路９を通過する和音信号に所定のリズムを与え
るためのものである。

従って上記の構或によれば、シフトレジスタ２へ書込み
用キーボード回路１により、メロデイ演奏順に現われる
和音名及び奏法記号をその順に記憶させておき、メロデ
イの演奏に合せて読み出し用キーボード回路３の読み出
し用の１個のキーを操作すれば、その操作の都度ステッ
プ進行回路４から発生するステップ信号によってシフト
レジスタ２内の記憶情報がシフトされて順に１個づつ出
力され、これがテ゛コード回路６において解読されて和
音信号選択出力回路７によりその和音名に相当する和音
信号をゲート回路９に選択的に出力させるため、メロデ
イ楽音と合せて伴奏楽音が発音される。

尚、本考案の実施に際しては、上記実施例の他に、例え
ばメロデイ演奏順に現われる和音名を予めパンチカード
或は磁気テープ等の記録媒体に記憶させておき、それら
の記録媒体から直接或はそれらの記録媒体の記憶内容を
一旦上記実施例におけるシフトレジスタに移してから読
み出し用のキーの操作により順次読み出すようにしても
よい。

このようにすれば演奏前に演奏者自身が書込み用キーボ
ード回路により和音名をシフトレジスタへ順に記憶させ
ておくという煩わしさがなくなる。

以上のように、本考案によれば、メロデイ演奏に伴ない
伴奏を加えるべき部分で読み出し用の１個のキーを操作
するだけで楽譜に示された通りの和音が発音されるから
、従来のように各種和音キーを異なる和音毎に選択して
これを操作するという煩わしさが無く、演奏操作が極め
て容易となり、またメロデイの演奏ができる程度の初心
者であっても、伴奏を伴なった高度の演奏状態を容易に
楽しめる外、和音演奏リズムを修得するのに役立つ。

また、本考案によれば、演奏記号を読み出した場合は記
憶回路からの和音名の読み出し順序を変更して所要の和
音名を読み出すアドレス制御回路を設けているので和音
名を演奏順に記憶する方式でありながら記憶容量を小さ
くできる等優れた効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の具体例をブロック構或によって示した図で
ある。 図中、１は書込み用キーボード回路、２はシフトレジス
タ、３は読み出し用キーボード回路、４はステップ進行
回路、５はアドレス制御回路、６はデコード回路、７は
和音信号選択出力回路、８は和音信号発生回路、９はゲ
ート回路、１０は自動リズム信号発生回路である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. メロデイの演奏順に現われる和音名及び奏法記号を順次
   記憶している記憶回路と、複数種の和音に相当する和音
   信号を発生する和音信号発生回路と、前記記憶回路から
   符号化された和音名及び奏法記号をメロデイの演奏に合
   わせて読み出す読み出し用の１個のキーを含む読み出し
   回路と、前記キーの操作により前記記憶回路から読み出
   された記憶情報が奏法記号のとき、その奏法記号に基い
   て前記記憶回路からの和音名の読み出し順序を変更して
   所要の和音名を読み出すようにするアドレス制御回路と
   、前記キーの操作により前記記憶回路から読み出された
   和音名に従って前記和音信号発生回路から対応する和音
   信号を出力する和音信号選択出力回路とを備えてなる電
   子楽器の和音演奏装置。