JPS595739Y2 - 紡機用ソ−ティ−スワイヤ - Google Patents

紡機用ソ−ティ−スワイヤ

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Publication number
JPS595739Y2
JPS595739Y2 JP9125681U JP9125681U JPS595739Y2 JP S595739 Y2 JPS595739 Y2 JP S595739Y2 JP 9125681 U JP9125681 U JP 9125681U JP 9125681 U JP9125681 U JP 9125681U JP S595739 Y2 JPS595739 Y2 JP S595739Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tooth
teeth
hardness
layer
spinning machine
Prior art date
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Expired
Application number
JP9125681U
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English (en)
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JPS5727473U (ja
Inventor
譲 中野
Original Assignee
金井 宏之
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Publication date
Application filed by 金井 宏之 filed Critical 金井 宏之
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は歯の働角面および背面のみ高い硬度に構或した
紡機用のソーテイースワイヤに関するものである。
紡績においてカードなどに使用する炭素鋼等よりなるソ
ーテイースワイヤの歯先は、繊維と作用して、摩耗する
ので、従来より熱処理などの方法によって高い硬度に加
工している。
最近これらの機械の高生産、高速化により、さらに高い
耐摩耗性を必要として来たので、特殊な耐摩耗性鋼材を
使用して、より高い硬度にするか、或いは歯の側面に耐
摩耗性の層を設けるなどの方法が用いられている。
しかし、上記従来の構或によると、歯の靭性を減少させ
るので、歯が欠け易くなったり、またカードなどに捲付
けることが困難になる欠点を生じ、耐摩耗性を余り高く
するのが困難である。
すなわち、第1図のソーテイースワイヤ1において、歯
2の硬度は、従来第2図Aすなわちその硬度分布が第3
図、第4図に示すように、表面より内部まで高い硬度3
になるか、または第2図Bすなわちその硬度分布が第3
図、第4図に示すように、歯の全表面が高い硬度4で内
部が低い硬度7になるか、または第2図Cすなわちその
硬度分布が第3図に示すように、歯の両側面のみ高い硬
度5になっている。
したがって上記従来のソーテイースワイヤでは、第5図
Bの矢印に示す歯の側面方向から作用する力に対しては
第5図A又はBの点線に示すように、両側面の硬度の高
い且脆い層に大きな力が作用し、折れ易いという欠点が
あった。
特にカードの高速高生産化により歯の厚みを薄くし針頭
数を増加する傾向にあり、歯の横方向の力を受けて歯が
欠損するという問題があった。
又、歯の全面や側面に耐摩耗性の層を作る場合には、歯
先だけ加工することが困難なために、縁部表面も高い硬
度になり、ワイヤを捲付けるのが困難であった。
本考案は第6図、第7図に示すように歯2において、そ
の歯の働角面6と背面6のみを高い硬度の層にして、そ
の他の部分7は低い硬度にした。
なお上記のように働角面6、背面6′のみを高い硬度の
層に作る方法としては、衝撃焼入、の方法が利用される
以下本考案による実施例を図面により説明する。
実施例 l 本考案の紡機用ソーテイースワイヤの1実施例を第6図
〜第9図に示す。
炭素鋼製の紡機用ソーテイースワイーヤの歯を形戊した
後、歯の両側面を銅板などの遮蔽物で覆レ)、歯の先端
から歯底の方向へ向けて、レーザー光線、高周波電波、
電子ビームなどを衝撃的に放射し、歯の働角面および背
面のみ急激に加熱して、所謂衝撃焼入を行い、高い硬度
の層を生じさせる。
衝撃焼入は10ms程度の短時間に、1000℃の高温
まで加熱することにより、局部的な焼入を可能とするも
ので、HV900〜1200程度の硬度となり、耐摩耗
性の高い組織で且焼戻不用のため、本考案のような働角
面および背面のみ硬度を高くする方法を可能とする。
実施例 2 紡機用ソーテイースワイヤの歯を形或する前に、歯の両
側面になる面に、あらかじて適当なマスキング材で覆い
、その後歯を形或すると、歯を形威してからマスキング
材で覆うよりも容易に歯の働角面および背面のみ露出で
きるので前記の方法が容易且確実になる。
尚、上記表面硬化処理後、歯部全体を焼入れし、内部硬
度を上げれば更に効果がある。
最近、次第に高生産、高速化する紡績機械に使用するソ
ーテイースワイヤの歯は、その内面にて繊維と激しく作
用し、摩耗されるので、この内面の硬度のみをより高く
シ、耐摩耗性を大きくする必要が有るが、本考案は上記
問題点を解決すると共に、歯の働角面および背面のみ高
い硬度を有する層を設け、歯の両側面に高い硬度を有す
る層を設けないため、歯の靭性が大きく、歯の欠けを生
じ難い。
また、歯の1部分のみを高い硬度を有する層としている
のでソーテイースワイヤの捲付けが容易である。
また、従来のように歯全体を加工するものに比し、歯の
働角面および背面の極く薄く小さい面積や体積を加工す
るので、加工速度を速くシ、加工に要するエネルギーを
少くし、メッキや拡散材等の材料を署位に少くすること
が出来る。
さらに歯先を砥石にて磨針した後バニシング加工を行っ
ているがその際においても背面が高い硬度であるためだ
れることがない等の実用的効果を有する考案である。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは紡機用ソーテイースワイヤの側面図、Bはそ
のx−x’断面図、第2図A,B,Cは夫々従来の歯の
要部横断面拡大図、第3図は第2図に示す従来の歯のA
−A’方向の断面の硬度分布図、第4図は同B−B’方
向の断面の硬度分布図、第5図Aは側面方向よりの力に
より歯先の欠ける状態を示すソーテイースワイヤの側面
図、Bはそのx−x’断面図、第6図Aは本考案の1実
施例を示すソーテイースワイヤの側面図、BはそのXX
′断面図、第7図はその歯先の要部横断面拡大図、第8
図は本考案の歯のA−A′方向の断面の硬度分布図、第
9図は同B−B’方向の断面の硬度分布図である。 1・・・・・・ソーテイースワイヤ、2・・・・・・ソ
ーテイースワイヤの歯、3・・・・・・表面より内部ま
で高い硬度の層、4・・・・・・歯の全表面の高い硬度
の層、5・・・・・・歯の側面のみの高い硬度の層、6
・・・・・・歯の働角面のみの高い硬度の層、6′・・
・・・・歯の背面における高い硬度の層、7・・・・・
・低い硬度の部分。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ソーテイースワイヤを炭素鋼にて形或し、上記ソーテイ
    ースワイヤの歯の働角面および背面のみ衝撃焼入による
    高い硬度を有する層を設けてなる紡機用ソーテイースワ
    イヤ。
JP9125681U 1981-06-19 1981-06-19 紡機用ソ−ティ−スワイヤ Expired JPS595739Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9125681U JPS595739Y2 (ja) 1981-06-19 1981-06-19 紡機用ソ−ティ−スワイヤ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9125681U JPS595739Y2 (ja) 1981-06-19 1981-06-19 紡機用ソ−ティ−スワイヤ

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Publication Number Publication Date
JPS5727473U JPS5727473U (ja) 1982-02-13
JPS595739Y2 true JPS595739Y2 (ja) 1984-02-21

Family

ID=29453245

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9125681U Expired JPS595739Y2 (ja) 1981-06-19 1981-06-19 紡機用ソ−ティ−スワイヤ

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0298960U (ja) * 1989-01-27 1990-08-07
DE102006030418B4 (de) * 2006-06-29 2021-06-10 Trützschler GmbH & Co Kommanditgesellschaft Sägezahndraht zur Herstellung einer Sägezahnganzstahlgarnitur für eine Walze oder ein Kardierelement einer Spinnereimaschine

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Publication number Publication date
JPS5727473U (ja) 1982-02-13

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